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安住紳一郎が語る 空港で人々を動揺させる館内放送と対処方法

安住紳一郎が語る 空港で人々を動揺させる館内放送と対処方法 安住紳一郎の日曜天国
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安住紳一郎さんが2009年11月にTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』で話したトークの書き起こし。仕事で空港をよく利用する安住さんが、気になっている空港の館内アナウンスについて話していました。

世界の空港事典

(安住紳一郎)さて、先週ですね、私は出張が多いもので。空港をよく利用するんですけども。乗り物が好きなので、仕事でもなんでも飛行機に乗れると聞いただけで大変喜んで。気持ちが高揚したりするんですが。もう本当に、機嫌がすこぶるよろしいんですね。

(中澤有美子)そうなんだ(笑)。

(安住紳一郎)まあ、地方に行けるっていう喜びもあるんですけれどもね。これは本当に、自分の仕事をしている中でうれしいことなんですけども。また当然その、空港にいる人や働いている人のも興味が当然、わくんですよね。たぶん、そういう方多いんじゃないかなと思うんですけども。なんかこうみんな、制服着てますしね。キビキビ働いてらっしゃったりするんで。ちょっとそういうものに、仕事がキレイに分担されていたりとか。無駄なく働いている姿にこう、美を感じるみたいなところがあるんですけども。

(中澤有美子)ええ、ええ。ありますね。

(安住紳一郎)そんなこともあって、私は空港を、まあいちばん使うのは羽田空港ですけども。羽田空港は年間1億3千万人くらいの方が利用するんですが。羽田空港などでよく、必要以上にキョロキョロして、楽しい時間をすごしているんですが。先週も、羽田空港、愛媛松山空港、それから広島空港ですか。ちょっとあの、使ったんですけども。そこで、最近、以前ではあまり聞かなかったような、これは私の思い込みかもしれないんですが。以前ではあまり聞かなかったような館内アナウンスが流れ、人々を動揺させてるんです。

(中澤有美子)ふーん。

(安住紳一郎)私は今回、4回この場面に遭遇しました。誰かに聞いたわけでも、そういうデータを見たわけでもないので、偶然だと言われたらそうなのかもしれませんが。私は、まあ普通の方に比べると結構空港を利用している方で、しかもキョロキョロ注意深く見てる方なので、たぶん間違いないんじゃないかな?と。最近、急に増えたものじゃないかなと思っているんですけれども。急に、人々を動揺させる館内アナウンスが空港に流れるんです。

(中澤有美子)ええーっ!?

(安住紳一郎)ラジオを聞いてらっしゃる方で、『あっ、それ、私も思った!』という方、いらっしゃるかもしれませんけども。お分かりになりますか?人々を動揺させる、カウンターからの館内アナウンス。

(中澤有美子)えー?教えてください。

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空港の魔性の館内放送

(安住紳一郎)私は勝手にこれを『魔性の館内放送』と呼んでいるんですけども。もしかしたら、そんなに珍しいことじゃないのかな?私は最近急に増えたなと思うんですが。だいたいその、該当便っていうんですか?乗りたい便の、出発30分くらい前に流れるんですけど。『16時5分発松山行き1467便は・・・』。これ、自分が乗りたい便ですけどもね。『1467便は、現在満席以上のご予約をいただいております』。聞いたこと、あります?

(中澤有美子)聞いたこと、ないです。

(安住紳一郎)『満席以上のご予約をいただいております。なので、ご搭乗予定のお客様の中で、この便に乗るのを諦めてくれる方はいませんか?』っていうニュアンスのアナウンスが流れるんです。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)もっと、当然丁寧な文章ですけどね。こんな、『諦めてくれる方』なんて言わないんですが。

(中澤有美子)『次にお譲りいただける方』的な?

(安住紳一郎)『次の便に搭乗予定を振り替えてくださる方を募集します』みたいな。相当、たぶん航空会社も言いにくいことを言っているみたいで、文章がすごく巧みに失礼な形を遠回しに回避していて。一瞬で意味を聞き取れないっていうくらいの巧みさなんですよ。

(中澤有美子)そうなんですか(笑)。

(安住紳一郎)なんか、うわーっ!みたいな。リスクを分散してる!みたいな。ヘッジファンドか!?みたいな。

(中澤有美子)練りに練られた(笑)。

(安住紳一郎)練りに練られた。まあでも、ニュアンスとしては要するに『手前どもが満席以上の予約を取っちゃったから、この便を諦めてくれる人を募集します』っていうニュアンスのアナウンスなんですよ。聞いたこと、あります?

(中澤有美子)いやー、記憶にないです。ないと思います。

(安住紳一郎)今回僕、4回聞いたんですよ。

(中澤有美子)そんなにしょっちゅう?

(安住紳一郎)で、初めて聞いたのは5年くらい前なんですけども。まあ、最初は『ええっ!?そんなこと、あるの?数も数えられないのかよ!』みたいな。で、いま初めて、中澤さんみたいに聞いた人も同じように思うかもしれませんし。『ええっ!?』っていう感じなんですよ。『えっ、なにそれ?』っていう感じなんですけども。一方的になんか、無条件に腹が立つような話なんだけれども、詳しい人に話を聞いたら結構あるらしくて。結構あるっていうか、ホテルや飛行機のようにその、予約を取ってものを販売、サービスをしている会社は、満席分以上の予約を取るということは、もうほぼ常識の範囲。

(中澤有美子)ああ、キャンセルを見込んでっていう?

(安住紳一郎)キャンセルを見込んで。で、結局満席分以上の予約を取っちゃうと、オーバーブッキング。ブッキングが予約なので、予約をオーバーしてしまう、オーバーブッキングという言葉で呼ぶそうですけども。当然、そのホテルにしろ、飛行機にしろ、直前にキャンセルする人が少なからずいるので。そこを見越して、満席もしくは満席以上の予約を事前に取っている。そしてキャンセル人数を引いて帳尻を合わす。逆にそこが担当者の腕の見せ所。

(中澤有美子)おおー。

(安住紳一郎)限りなく、利用率を100%に近づける。ホテルなんかにはもう、名人並の予約調整係がいて。その人はまあ、大変優秀なホテルマンで。いろいろまあ、各ホテルが取り合いになったりもするらしいんですよ。要するにまあ、常に100%以上の予約をまず取っちゃうんですね。たぶんそれは、その会社のマニュアルのある中で、たぶんキャンセルはこれぐらい出るかな?という感じで、まあ最終的に帳尻を合わせている。で、こっからは想像なんですけども、いま(2009年11月)、航空大手2社が大変な状況になっているというのはよくニュースで聞きますよね?特に、赤いマークの会社は、毎日社長さんがね、ニュースに出てきて。OBの年金が何やらかんやらという話にもなっていますし。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)一方、青いマークの会社も、調子いいのかな?と思ったら、意外に赤字が今年度確定したというような話もチラチラ聞き。見当違いだったら大変失礼な話なんですけども。たぶん、私は今週1週間で4回それを聞きましたんで。たぶん、これまでよりも相当カツカツで。これまではたぶん90%の利用率でOKだったものがたぶん上からのお達しで、もう95%以上にしろ!みたいなことになっているんじゃないかな?と。

(中澤有美子)なるほど。

(安住紳一郎)たぶん担当者がプレッシャーをかけられた上で、たぶんオーバーブッキングを連発しちゃってるんじゃないかな?というような予想が。私のあくまで個人の意見ですから。

(中澤有美子)そうですね。想像、でもできますね。

(安住紳一郎)うん。これまでたぶんそんなになかったんじゃないかな?と思うんですが。やっぱりちょっとね、なかなか経営が難しいとなった以上は、そういうまあ強行策っていうか。かなりそのハイリスクハイリターンな商売をされてるのかな?っていう風にね、思いましたけども。そしてこれは苦言ではなくて、同情ですね。同じ、赤字を出す会社の勤め人として、私はエールを送りたい!

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)赤いマーク、青いマーク、赤字だと言ってますけども。手前どもも、赤字です。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)お寒い。まあね、各メーカーなども、業績悪いですからね。放送業界も業績悪いです。恥ずかしながら手前どもも、赤字です。オーバーブッキングのアナウンスをする女性の職員もね、たぶん『したくてしてんじゃねーよ、こっちは』というようなね、声を本当喉元まで出かかってるんじゃないかな?って思うんですけども。私はもうカウンターごしに『がんばって!私もオーバーブッキング』って(笑)。

(中澤有美子)えっ、そうなの?

(安住紳一郎)『快適な空の旅も、快適なロケの仕事も、適度な利用率で楽しみたいですね』みたいな感じですよね。なんかちょっと痛いぐらいにちょっとね、末端というと失礼ですけども。現場で働いているみなさんの苦悩がなんかヒシヒシと伝わってきましたよね。

(中澤有美子)うーん。

(安住紳一郎)そりゃね、オーバーブッキングするほどカツカツでやりたくはないと思うんですけどね。たぶんそうしなくちゃいけない事情があるのかな?なんて。想像ですけども。

(中澤有美子)そっか。そうですねー。

(安住紳一郎)ちょっと話がね、しんみりしてまいりましたけども。しかしですね、この館内アナウンス。この後急に、魔性の色を放ち始める。

(中澤有美子)(笑)。つながるのね。どこに行くのかと思った。気になる。気になる。

(安住紳一郎)この後ですね、聞いたことありますか?修学旅行の高校生やちょっとノリのいい団体客などからはどよめきが起こることさえありますよ。アナウンスが続くわけですね。『満席以上の予約をいただきました。この搭乗便、辞退してくださる方を募集します』と。で、この後です。アナウンスは続きます。『ご協力いただける方には、1万円を差し上げます』。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)正しくは、『マイレージ7500マイルもしくは現金1万円を協力してくださった方には差し上げます』っていう、あれですよね。空港のすごくキレイな澄んだ声の女の人が。『えっ?そんな生々しいことを言うの!?』みたいな感じもあるんですけども。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『ご協力いただけた方には現金1万円を差し上げます』って言うのよ。もうびっくり。エキサイトナイターのホームランクイズかよ?みたいな、そういう感じになるんだけども。それでもう、この時の待合室の雰囲気が面白いんですよ!

(中澤有美子)へー!(笑)。

(安住紳一郎)まず最初の『満席以上のご予約をいただきました。辞退していただける方はございませんか?』のところまではみんな、我関せず。『知らないもんねー』みたいな。『なにそれ?俺、乗るもんねー』みたいな。本当、もう、『ふぁー、知ーらんぺー』っていう感じなんですよ。本当。みんな全くもう、意にもとめずなの。プープープープーって。『満席以上のご予約をいただきまして、辞退していただける方を募集しております』『知ーらんぺー、ぷー』っていう感じなんだけども。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ところがこの条件提示!このアナウンス。『マイレージ7500マイルもしくは現金1万円を差し上げます』のところで、みんな動きがパタッと止まるの!『知ーらんぺー』ってしてたのが、『現金・・・』『んっ!?』。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)本当。俺、喫煙所とかにいると、みんな喫煙、止まるんだ。空港の待合室、同じ方向を向いてテレビとか見てるんだけども、みんな一瞬なんか、『現金1万円』って言った瞬間にパッて上を見るんだよね。で、なんか場内アナウンスは上から流れているっていう意識が強いんだろうね。みんな一瞬上を向くんだよね。それで次、下を向くの。それでみんな結論を出すの。下を向きながら。『辞退しない、する。どうしよう?』みたいな。現金1万円。で、結論を出した人からまた顔を上げるんだよ。『辞退しない』とか『辞退する』。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ラジオ体操の首を前後の体操みたいな感じなんですよ。『現金1万円もしくは7500・・・』って言った後に、『どうしよう?・・・止めた』みたいな。みんな、本当十中八九。『えっ?どうしよう?・・・無理だよ』みたいな。そういう。

(中澤有美子)『仕事あるし・・・』とかね(笑)。

(安住紳一郎)それで、おもむろにその中から、空港の待合室っていうのはなんかこう、みんななにかをしてるようでなにかをしてない感じだから、足元の茶色いカバンを掴んでフッと腰を上げる人がいるわけよ。すると、みんながその人のことを見るわけよ。『行くの?』みたいな。声には出さないけどね(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『行くの?いいの?』みたいな顔をして、見るわけ。で、他の人の出方をちょっと伺ったりしてね。で、だいたいね、辞退をする人を募集するにしても、5名くらいの辞退者を募集することが多いんですけども。それで、私なんかはあんまり辞退しない方なんですけども。とりあえずね、行ってね、辞退者募集のカウンターの前にまでは行くんだ。俺。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)どんな人が来るんだろう?ってさ。どれくらいかな?と思って。で、もう15回くらいそれをやってるんだよね。

(中澤有美子)そんなに(笑)。

(安住紳一郎)でね、だいたいデータが集まってきた。みなさん、どう思います?乗りたい便に乗らなくて、その権利を諦めたら1万円もしくは7500マイル。7500マイルっていうのは、だいたい1万5千マイル集めると、国内だと往復航空券がもらえるから、どっか行く片道の航空券代ぐらいにはなるんだよね。結構なまあ額っていうか、価値があるわけなんだけども。集まると思います?

(中澤有美子)辞退者?

(安住紳一郎)辞退者。『辞退してくださる方を5名募集いたします。現金1万円もしくは7500マイルを差し上げます』って。

(中澤有美子)結構来るんじゃないですか?しかも先着5名くらいとなると。

(安住紳一郎)これ、本当そうなんですよ。なんだかんだ言ってね、すんごい集まるんですよ。だいたいね、5名っていうと25人くらい来るんですよ。ブワーッて。で、私、物好きだから、かならず見に行って。辞退しないんだけど。

(中澤有美子)柱の陰から(笑)。

(安住紳一郎)もう搭乗手続きしてても『忘れ物しました』って言って出てきて、見てるんだから。

(中澤有美子)そこまで!(笑)。

(安住紳一郎)すごいの。で、5名の場合は相当早い。で、相当早い決断をしないと、それには間に合わない。さらに悲しいのは、『よし、俺辞退しよう。1万円もらおう。この便、乗れなくてもいいもん』と思って決意して、そのカウンターの列に並んだものの、5人の中に入れなかった時は、もう悲しみをぶつけるところはありませんからね。

(中澤有美子)本当ですよね。

(安住紳一郎)なんか損はしてないのに、なにか損した気分になるというね。

(中澤有美子)そうなんですよね。

(安住紳一郎)エアロトみたいなことになりますからね。うん。

(中澤有美子)そうでしょうね。元々そうだったのに、なんだ、この気分は?っていう。

(安住紳一郎)そうなんですよ。あれ、おかしいな?普通通りに乗っていたらなんの心の動きもなかったのに、なんか損した気分になっちゃったわ、みたいな。

(中澤有美子)でしょうね。覚悟を決めたのに。

(安住紳一郎)なので、大変注意が必要なんですね。せっかくですから、なかなか公の場ではこういうことは、なかなか公開されておりませんので。私の少ない15回の経験から、しっかり今日は心構えをしていただきたいと思います。これは大変大事ですね。地震の時、はぐれたらどこで集合するか?と同じようにですね、オーバーブッキングのお知らせがあった時に、自分はどうしたらいいのか?をいまの時点で決めておきましょう。

(中澤有美子)なるほど(笑)。シミュレーションしておこう。はい。

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