吉田豪と矢口真里 好感度を語る

吉田豪 歌手・矢口真里の魅力を語る SHOWROOM

矢口真里さんが2020年2月25日放送の『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんと好感度や叩いてくるアンチなどについて話していました。

(矢口真里)そうなんですよ。だからラッキーな時にモーニング娘。というグループで、しかも大人数で……っていう。でもやっぱり本当に運を持っているなって思いますね。私、運だけでここまで来てますから。

(吉田豪)実力もありますよ。

(矢口真里)いや、ないない。本当に運です!

(吉田豪)覚えてないかも知れないですけど、僕が矢口さんと最初に会ったのって関西ローカルの番組で;有吉さんが司会の番組だったんですよ。

(矢口真里)関西ローカルですよか?

(吉田豪)それで、そんなに大した絡みはなかったですけども。「矢口さんの歌、紳助さん以前のやつは全部好きです!」って言った記憶があります(笑)。

(矢口真里)フフフ、マジっすか? それ、紳助さんの、ダメですか? いい曲なんですけども。

(吉田豪)ちょっと僕の趣味ではないっていう。「それ以前のが好きです!」っていう。

(矢口真里)まあ、アイドル系ではないですよえん。私はすげえ気に入ってるんですけども。

(吉田豪)「『青春 僕』ではないです」っていう(笑)。

(矢口真里)マジっすか。でもそれ、何年前ぐらいなんですか?

(吉田豪)あれも相当前ですよ。

(矢口真里)私がまだバラエティーガンガンの時期ですか? モーニングにはいました?

(吉田豪)もうとっくにやめていましたね。

(矢口真里)じゃあ、2004年以降ですね。でもまあだいぶ前ですね。そうか。『青春 僕』はダメかー(笑)。

矢口真里『青春 僕』

(吉田豪)フフフ、それ以前の矢口さんはほぼ好きなんで。僕、実はハローでコンピレーションアルバムを1枚、作っていて。当然、矢口さんの曲も入っているし……みたいな。それぐらい、リスペクトされている存在だということを気づいてくださいよっていう。

(矢口真里)いや、嬉しいです。でも曲がいいんですよね。私の実力というよりも……だから、運なんですよ。曲もいい曲に恵まれていて。で、時期も良かったでしょう? それでなんか知らないですけど、バラエティーがまだそのアイドルがいっぱい出る前なんで。私が出始めたのって。だからタイミングも良かったんですよ。アイドルからのバラエティー班みたいな。今はいっぱいいるんですけど、その時はそういう枠もなかったんですよ。

(吉田豪)それでワイプでちゃんとあそこまでリアクション取れる人もいなかったみたいな。

(矢口真里)フフフ、ワイプもあと付けですからね、あれ。私、本当にリアクションがデカくて。家でテレビを見てる時もあのリアクションなんですよ。

(吉田豪)なるほど。あれが素なわけですね。

「ワイプのリアクションは素」(矢口真里)

(矢口真里)素なんです。だから今も「旦那に『うるせーな』って思われてるんだろうな」って思いながら声を出してるんですけど。全然しゃべってますよ。テレビに向かって。だからワイドショーとかも見てたりすると今、普通にコロナのニュースとか見てても「なんなんだろうなー?」とかって言いながら……。

(吉田豪)もう自宅で100点のリアクションをしているわけですね(笑)。

(矢口真里)「マジで怖くね?」みたいな。すっごい言ってるんですよ。それをたまたま有吉さんにあだ名を付けられて。それが「ワイプモンスター」っていう。それで気づかされて。「ああ、私ってワイプでモンスターなんだ」って思って。そこからです。でも、意識するとすごいわざとらしくなっちゃうんで。本当に意識しないようにワイプはやっています。もうね、嫌なんです。「ああ、なんかワイプ芸してるな」みたいな。それがすごい嫌で。「いや、こっちは普通なんですけど」って思うんですけど。

(吉田豪)僕、本当にワイプ、苦手なんですよ。なんとなく真顔でうなずくぐらいしかできないっていう。番組に参加している感だけを出すっていう(笑)。できるわけがない(笑)。

(矢口真里)それはただ単に番組を楽しむだけですよ。だから「同じ映像が出てきても初見で見よう」みたいなことは心がけていました。あと、まあ心がけていたこととしては「初見で見よう」というのと、あとは結構長い収録だと8時間とかの収録で3、4時間のスペシャルとかあるんですよ。それで「一瞬たりとも気を抜かない」っていうのはもう絶対に心がけてます。だから多い番組だとボーッと見ちゃうじゃないですか。それは絶対に気を抜いちゃいけないと思って、ひたすら見る。そういうのをやっているだけです。心がけは。

(吉田豪)ちょっと聞きづらいんですけど、それだけ地上波でものすごい受け入れられたからこそ、たぶんスキャンダルの時のダメージの大きさというか。よりデカかったわけですよね?

(矢口真里)だから「私、好感度があったんだ」と思いましたもん。

(吉田豪)ありましたよ(笑)。

(矢口真里)「マジで世間から何とも思われてないんだろうな」って思っていたんですよ。ポジション的にも。

(吉田豪)ベッキーさんも然りなんですけども、同じような騒動を起こしても好感度があった人の方が叩かれるじゃないですか。やっぱり。千原兄とか叩かれないじゃないですか(笑)。

(矢口真里)じゃあ「好感度って、いらない」って思っちゃいますよね。そうなると。

(吉田豪)うん。守り続けなきゃいけないものになるっていうか。

好感度があった人の方が叩かれる

(矢口真里)うーん。いや、本当にもしかしたら好感度は勝手に作り上げられていくものじゃないですか。だから私は当時は作ろうと思って作ってなかったから。もう本当に当たりさわりのない人として過ごしてたんですよ。「爪痕を残そう」とかも一切考えてなくて。自分に与えられた発言だったり、その自分のポジションを全うしようと思っていた人だから、別に求められることもなく。ただ単に普通の感想を言うだけで、それで良かったんです。だから別にファンが付くつくとか一切考えてなくて。

(吉田豪)アイドル業とは別の考えだったんですね。

(矢口真里)ただ単にその場で自分のできることだけをやろうっていう。無理をしない。与えられたことだけを全力でやるっていうだけだったので。だから好感度を狙いに行くとか、爪痕を残すとかは……だから本当に「世間には何とも思われてないだろうな」と思っていたんですよ。

(吉田豪)そうしたら想像以上の騒ぎになって……という。

(矢口真里)そうですね。まあイメージが、そこはなかったんでしょうね。エロという。そのエロというイメージがたぶんなかったんだと思うんですよね。でもそこはまあ、しょうがないなと思うし、自分が悪かったなと思うので。まあ反省をして。また出てきた時も……まあ今もだいぶ叩かれていますけども。

(吉田豪)想像以上に長引いてるじゃないですか。

(矢口真里)長引いています。今もですよ。NOWですよ。新鮮です。

(吉田豪)びっくりするんですよ。「えっ、いつの話よ?」っていうぐらい。もう普通にちゃんと真っ当に生きている状態なのに……っていう。

(矢口真里)いや、でもいいですよ。もう一度ついてしまったイメージっていうのは消えないですから。私はそれを背負って生きていくから。逆にイメージは良くならないということは好感度がないじゃないですか。その好感度がないっていうことは、やりたいことができるんですよ。だから今、結構無敵です。無双入ってます(笑)。

(吉田豪)フフフ(笑)。でもだから、こうやってちゃんとネタにできる人だし、すごい強く思われているけども絶対に当時のダメージはとんでもなかったはずで。

(矢口真里)いや、もう当時はヤバいです、ヤバいです。そんな強い心なんて持っていないし。もうやっぱり追い詰められましたよ。最終的な部分まで行きましたけど。でもね、やっぱりね、ふと俯瞰から自分を見た時に、やっぱり「日本ってちっちゃいな」とか……地図で世界を見た時に、すごい自分を引いて見たんですよ。

(吉田豪)今、自分が悩んでいる世界を。

俯瞰で自分自身を見つめる

(矢口真里)そうですね。芸能界、東京都、日本、世界……みたいな風に見ていったら「いや、私より結構不幸な人、いるな。悩んでる人、いるな」って思った時に「ああ、ダメだ、ダメだ」ってなって。「まだ若いし。もうちょっとなんかいろいろとできるな」とか。「もしかしたら、この後の方が強いんじゃないかな?」とか考え始めるようになってからは、もう鋼のハートを手に入れまして。

(吉田豪)フフフ、そうなるまではヤバかったかもしれないけども、なんとか……。

(矢口真里)ヤバかったですね。でもでも皆さん、そういう時期はありますよ。もうそんな、ずーっと調子いい人なんてこの世の中に1人もいないですから。

(吉田豪)皆さん、想像してくださいよ。あの時代にあれぐらい叩かれてダメージがないわけがないでしょう?っていう。

(矢口真里)いや、そりゃそうですよ(笑)。

(吉田豪)大変ですよ、そりゃあもう(笑)。大変だったはずなんですよ。

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