西寺郷太 大学時代に元キリンジ堀込泰行から受けた衝撃を語る

堀込泰行が語る キリンジ脱退後にしていたこと 西寺郷太TAMAGO RADIO

元キリンジの堀込泰行さんがTBSラジオ『MUSIC 24/7 西寺郷太TAMAGO RADIO』に出演。西寺郷太さんが大学時代にはじめて堀込泰行さんを知った際に受けた衝撃を語っていました。

(西寺郷太)でもやっぱり僕も、最初の『風を撃て』のイメージはデカいかもしれないですね。それからもいっぱいいい曲、ありますけど。やっぱり、出会いが割りとそれよりも前にあったりもしたので。

(堀込泰行)ああ、そうね。

(西寺郷太)その話もね、どこの場所でしようかな?と思うんですが。いちばん最初は、おんなじドラマーでデビュー前にバンドを2つ、それぞれ組んでいたっていうことでしたよね。

(堀込泰行)うんうん。高校のね、同級生。

(西寺郷太)コバ。小林かつみくん。

(堀込泰行)そうそう。同級生とバンドやっていたんで。

(西寺郷太)泰行くんの高校の時の友達?

(堀込泰行)そう。高校の時の、フォークソング部っていう。軽音楽部みたいなのだけど。

(西寺郷太)ああ、そういうの入ってたんですね。

(堀込泰行)そうそう。そこの友達。

(西寺郷太)その時もバンドやってたんですか?コバと。

(堀込泰行)そん時は、コバは違うバンドだね。

(西寺郷太)ふーん。男前だったんですよね。すごい。結構、西島秀俊さんみたいな顔してません?

(堀込泰行)ああ、たしかに男前ではあるけど。そうね。

(西寺郷太)なんか優しいね。ほいでなんか僕はバンド組めなくて。なかなかどうしようかな?って思っていて見つけた。1人、いいバンドのドラム・・・同じ早稲田の二文で。小林かつみくんっていうのがいたっていうのが、19才・20才ぐらいの時の出来事なんですけど。で、ぜんぜんその時は掘込兄弟のことも知らずに。『俺、昔からの友達とバンドやってるんだ』って彼が言っていて。『ああ、そう』『だから2つめのバンドで、掛け持ちだけどいいか?』って言われたんですよ。

(堀込泰行)うんうん。

(西寺郷太)でもぜんぜん、ドラマーもいいドラマー少ないから。『いいよ』って言って。それで僕はすごい自分に自信持ってたんで。『俺ってすげーな。天才ちゃうか?』って思ってた。『なかなか認められへんな』って思ってたんで。まあ、いまも思ってるんですけど(笑)。

(堀込泰行)(笑)

(西寺郷太)ほいで、掛け持ちするっていう時点で、なんか自分の中ですごい『俺の曲の方がいいはずだ』って思っていたんです。どっかで。『このドラマーと一緒にやるぞ!』っていう気持ちになってたんですよね。そしたらその、ある時、彼が帰れないからって。遠かったんですよ、家。

(堀込泰行)ああ、そうだね。都心からは離れてるよね。

(西寺郷太)昭島市、でしょ?

(堀込泰行)そうそう(笑)。

(西寺郷太)ほいで、うちに泊まりに来て。泊まりに来た時に、『もう1個の方のバンド、ハーミットクラブの掘込くんっていうのがデモテープ渡してきた』と俺に言って。小林くんが言ったんですよ。ほんで、『嘘?いま、あるの?』って言ったら『ある』って。『じゃあ、聞かせてよ』って言ったんですよ。まあその、軽い気持ちで。その時に、泰行くんの歌っていた・・・いまだにちょっとその残像は覚えてるんですけど。ちょっとね、ビートルズの『You Know My Name』みたいな歌やったんですよ。なんか、宅録で。

(堀込泰行)はいはい。MTRでね。

初めて聞いた堀込泰行のデモテープ

(西寺郷太)たしか英語やったと思うんですけど。なんかこう、お祭り騒ぎみたいなのが途中で始まるんですよ。拍手とかして。イエーイ!みたいな。

(堀込泰行)あー、はいはい。

(西寺郷太)あれやったんですよ。覚えてます?

(堀込泰行)覚えてる。たぶん。『村の酒場』っていう曲名だった(笑)。

(西寺郷太)村の酒場(笑)。いや、俺はもうあの時に、ビックリしたんですよ。いまの『燃え殻』もそうですよけど。その自分が一緒にやっているバンドの、もう1つのバンドのソングライター、ヴォーカルが作ってきたデモっていうのが村の酒場でしょ?めっちゃよかったんですよ!

(堀込泰行)(笑)。ありがとう。

(西寺郷太)ビックリして。『もうアカン!こんな近くのレベルで、こんなすごいヤツがいるのに。もうプロなんかなれるわけがない!』と思って。もうね、ほんまショックを受けたけど、そのころからファンだったんですよ。僕。

(堀込泰行)いやいやいや。申し訳ない。

(西寺郷太)いや、でもあれを聞きたいんですよね。本当はいつかね。あればいいですけどね。村の酒場。

(堀込泰行)実家にいけばたぶんあると思う(笑)。

(西寺郷太)ああ、そう(笑)。いや、でもそれでソロを・・・僕ばっかりしゃべって申し訳ないんですけど。なんかね、この曲を聞いた時に。次の選んでもらった曲。なんかその時の感じがしたんです。僕。

(堀込泰行)ああ、なるほど。

(西寺郷太)アルバム『Ten』からですよね。

(堀込泰行)うん。たしかにその、そうだね。オールディーズというか、イギリスのブリティッシュビートとか、マージービートとか、そういった感触からの影響っていうのはあるかもしんないね。

(西寺郷太)当時僕、ライブも1度見たことがあって。その時に感じた、ハーミットクラブで泰行くんが。だからキリンジ以前にやっていた感じに、なんか僕は似てるなって。だから最後のアルバム『Ten』でこの曲が出てきた時に、なんかすごく腑に落ちたっていうか。スキッと。いままで、なんで辞めんのかな?ってちょこっと思ったこともあったんですけど。あっ、そういうことか!って思った曲で。僕、大好きです。この曲。

(堀込泰行)ありがとう。

(西寺郷太)聞いてみてもらいますかね?泰行くんが選んだ曲なんで。

(堀込泰行)はい、聞いてください。キリンジで『ビリー』。

キリンジ『ビリー』

(西寺郷太)はい。キリンジで『ビリー』、聞いていただきました。堀込泰行くんの作詞作曲。ということでね。

(堀込泰行)これはね、仮タイが『横須賀』っていう。

(西寺郷太)横須賀。

(堀込泰行)横須賀って呼んでたんだよね。

(西寺郷太)これね、曲にそれぞれついてるんですか?仮タイトルが。俺の場合もある時はあるけど。

(堀込泰行)仮タイトル。一応ね。

(西寺郷太)よく覚えてますね。横須賀とか、村の酒場とか(笑)。

(堀込泰行)なんか、タイトルをつけるのが好きなんだけど。

(西寺郷太)あ、なんでしたっけ?『グッディ・グッバイ』も、『鼻歌とブルースマン』なんでしたっけ?最初。なんか、そういう・・・読んだことあります。

(堀込泰行)だったかなあ?あ、あれはそうかな?わかんないな。あれは覚えてない。

(西寺郷太)覚えてない。なんかそんなようなインタビューを読んだことがありますけど。

<書き起こしおわり>

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