一十三十一が語る デビューまでの道のり

一十三十一が語る 自身の音楽ルーツとマジックスパイス 西寺郷太TAMAGO RADIO

一十三十一さんがTBSラジオ『西寺郷太TAMAGO RADIO』に出演。歌手として活動を始めてからデビューに至るまでの経緯をこのように話されていました。

(西寺郷太)こういうところで生まれ育ちまして。それで音楽好きになって、結構クラブとか行くんじゃないですか?

(一十三十一)私は元々お兄ちゃんと曲を作り始めて。

(西寺郷太)お兄ちゃんと曲、作ったんですか?

(一十三十一)そう。お兄ちゃんが1人、おりまして。お兄ちゃんと自宅の地下を使って。北海道なんで地下とかあるんですけど。そこで宅録してて。ずっとオリジナルを作っていて。高校生ぐらいから。

(西寺郷太)その時はやっぱりR&BとかHIPHOPとか好きだったんですか?

(一十三十一)いや、結構はっぴいえんどみたいな感じの音楽を、お兄ちゃんと一緒に作っていて。そうそう、大好きだったんです。

(西寺郷太)はっぴいえんどみたいな。いわゆる、『風をあつめて』とかそういう?

(一十三十一)でもオリジナルですけどね。

(西寺郷太)オリジナルだけど、ああいうちょっとフォーク・ロックというか。

(一十三十一)そうですね。そうです。

(西寺郷太)そういうものを。なるほど。作ってたんですか。

自宅地下で楽曲制作

(一十三十一)作っていて。で、全部生音。ドラムとかも家の地下にあったんで。

(西寺郷太)ドラムがあった。

(一十三十一)あったっていうか、お兄ちゃんが拾ってきたようなもんなんですけど。

(西寺郷太)拾ってきた。そっちでもすごいですけど。

(一十三十一)そういうので全部、録って。サンプリングをして。

(西寺郷太)それは僕も行ったあの(マジックスパイス)本店のところですか?

(一十三十一)あれじゃなくて。月寒っていうところに本当のお家があって。そこでお兄ちゃんとサンプリングしてて作ってて。生音を全部サンプリングして作ってて。で、家にちっちゃい一人用のサウナとかあったんですけど。誰も使ってないから、これボーカルブースにちょうどいいじゃないですか。アビテックス的なね。あの感じだったんで。あれを突如、壊そう!ってことになって。

(西寺郷太)サウナを壊しちゃう。

(一十三十一)壊してボーカルブースにしちゃって。兄弟で。

(西寺郷太)(笑)。あ、いいわと。誰も使ってないからと。それで録音してたのが10代ぐらいの頃?

(一十三十一)そうです。で、お兄ちゃんと方向性の違いにより決別みたいな感じで。

(西寺郷太)どういう方向性が違ったんですか?

(一十三十一)なんかいろいろ私が細かいことを言い出す、みたいな。妹うるさいぞ、みたくなって。

(西寺郷太)ヴォーカルは十一ちゃんだったんですか?

(一十三十一)そうそう。ヴォーカルと歌詞は。

(西寺郷太)ヴォーカルと歌詞は十一ちゃんで、曲がお兄ちゃんだったんですか。

(一十三十一)そうそう。でもそのやり取りが・・・

(西寺郷太)うるせーよと。まあ兄弟だとそういうの、ありますからね。

(一十三十一)ちょっとそういう時期がやってきて。そしたら私は今度、やっぱりライブやりたいな、だったり。なんか音楽作りたいじゃないですか。でも私、楽器弾けなかったから、レコードのインストで。そうすると北海道札幌ってHIPHOPがアツいんですけど。

(西寺郷太)そうですよね。ソウルバーとかもたくさんありますよ。

(一十三十一)HIPHOPのクルーとかと一緒にライブをしだすんですね。

(西寺郷太)おー。それ、15・6とか?17・8?

(一十三十一)高校を卒業したぐらいですね。大学生ぐらいの時に、すすきののクラブでHIPHOPのみんなとこう、やりだして。

(西寺郷太)歌、いいなってなるでしょ?

(一十三十一)そうそう。フリースタイルみたいな感じで、インストかけて、なんか自由に。だから生バンドというか・・・

(西寺郷太)DJとやる。

(一十三十一)そうです。で、そんな感じでやってて。

(西寺郷太)東京に来るのはいつなんですか?

(一十三十一)それで歌っていたら、たまたまそのクラブの前の日にやっていたイベントで東京の人が来てたみたいな感じで。それで忘れ物してて。たまたま私のリハをしてて。なんか後から・・・

(西寺郷太)シンデレラ・ストーリーじゃないですか。『あ、キミいいやないか!』と。まあ、関西弁じゃないでしょうけど。

(一十三十一)(笑)

(西寺郷太)ほんで、『ちょっと東京来たら?』みたいな話に?

(一十三十一)あ、その前にあった!その前に、そういえば私、ニューヨークに行ってたんですよ。ちょっとの間。で、住もうと思っていて。学校とかも探しに行ってて。20才の時に。それで行ってて、学校も見つけたり、家も見つけたりとかして。そしたら家族も行こう!みたいな感じになって。マジックスパイスも。

(西寺郷太)マジックスパイスごと!?

(一十三十一)『お父さんもついて行くぞ!』みたいな感じになって。ニューヨーク店へ!みたいな感じで。

(西寺郷太)ニューヨーク店作るぞ!と。

(一十三十一)そう。私の家族的に盛り上がってたんですけど。そしたら、テロがあって・・・それで『いま行くのはちょっとリスキーだから、ちょっと保留』みたいになった時に、ちょうどすすきので歌ってた時に東京の人が現れて。声かけてくる、みたいな。それで、でもデビューしてもまだ北海道に住んでたんですけど。

(西寺郷太)そうなんですか。

(一十三十一)それで、東京でライブやるのが楽しくなってきて、デビューしてちょっとしたらこっちに引っ越してきたっていう。

(西寺郷太)なるほどね。その時にね、『キラメキmovin’ on』っていう曲とか。それ、2000年の中盤ぐらいですよね。不思議な楽曲でね、僕好きだなと思って。

(一十三十一)(笑)。CICADAの曲ですよね。

(西寺郷太)これね。本当はこの曲か、本当に迷ったんですけど。ただ、この番組で初めて聞く人もいるかもしれないということで、お父さんの誕生日に出たといわれている、代表曲の1つですよね。これは、『CITY DIVE』の中のタイトル曲で。もう聞いた人がみんな夢中になったというビルボードレーベルからの曲を、僕が1曲選ばせてもらいました。紹介させてください。それでは一十三十一さんで、『DIVE』。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/17406
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