元キリンジ 堀込泰行 ソロ活動の方向性を語る

堀込泰行が語る キリンジ脱退後にしていたこと 西寺郷太TAMAGO RADIO

元キリンジの堀込泰行さんがTBSラジオ『MUSIC 24/7 西寺郷太TAMAGO RADIO』に出演。ソロアーティストとしての活動の方向性などをお話されていました。

(西寺郷太)ここからは、僕が選ぶ・・・先ほどちょっと言っちゃったんですが、『風を撃て』が好きだとは言ったんですが。僕の好きな泰行くんの作品、歌というもので1曲選んだんですが。この曲、まあ後でちょっと説明しますが。選ばせていただきました。アルバム、7 -seven-からキリンジで『SHOOTIN’STAR』。

キリンジ『SHOOTIN’STAR』

(西寺郷太)はい。キリンジで『SHOOTIN’STAR』。この曲はドラムが小松シゲルくんで。NONA REEVESの。で、ベースがさっき名前も出た千ヶ崎くん。あの2人で。結構あの、この頃いっしょに遊んだというか、酒を飲んだ時に俺が覚えているのが、泰行くんが『郷太、俺ずっとマイケル・ジャクソンのなにがすごいのか、さほどわかってなかった』って。マイケル亡くなる前ですよ。2007年とか。

(堀込泰行)いや、すごいとは思ってましたよ。スリラーとか、バンバン聞いてましたし。そんなに知らなかった。

(西寺郷太)そうそう。それで、『郷太がよう言うてるなと思ったけど、最近オフ・ザ・ウォールとか聞いて、すごくマイケルってすげーなって思ってるんだよね』って。なんか・・・

(堀込泰行)あ、オフ・ザ・ウォールの良さがわかった、みたいなことを言ってたかもしてない。子供の時はね、地味に感じてたんだよね。

(西寺郷太)オフ・ザ・ウォールが。そういうことか。

(堀込泰行)スリラーのポップさの方がキャッチーだったんだけど。ちょっとオフ・ザ・ウォールの渋みっていうかね。あと、ものすごくよく出来ているでしょ?レコードとして。

(西寺郷太)そうですね。出来てますね。この、『ジャガイモの宇宙♪』とかさ。『ジャガイモ♪』のこの歌詞の乗せ方がまたさ・・・すごくスピード感があっていいじゃないですか。ジャガイモの宇宙。

(堀込泰行)そうね。これ、なんかクラブだのディスコだので、女の子に首ったけの歌詞なんですけど。他の子がジャガイモに見えるっていう。

(西寺郷太)(笑)。あ、そういうことなんですか?

(堀込泰行)アイドルの女の子とかが、たとえば舞台で緊張しちゃった時に、お客さんを全員ジャガイモだと思えばいいんだ、みたいな。言われたんです、みたいなエピソードを聞いたりするじゃないですか。っていう意味で、なんかこう・・・

(西寺郷太)それぐらいに思うよ、という。ジャガイモだと思ったというよりは、その子に夢中だから、ということね。

(堀込泰行)そういうこと。

(西寺郷太)なるほど。いやいや、すごい好きな歌なんで。ちょっと自分のそういうところと、なんか自分の中で、『あ、そういう風に思ってくれたんだ』って思いながら聞いたんで。思い入れがあるというか。特にドラムもベースも自分の仲間だったんで。ああ、いいなと思って聞いた曲です。そんな感じなんですけどね。もう1曲、いこうかな?と思うんですけど。

(堀込泰行)はい。

(西寺郷太)これはですね、いろいろいままでかけてきましたけど、ラジオを聞いているみんなに泰行くんが教えたい、こんないい曲あるよ、っていうのを1曲。最後に選んでもらったらいいかなと思ってるんですけど。

(堀込泰行)そうですね。これも僕が影響を受けたアーティストで。ロイ・ウッドっていう人がいまして。マルチな才能を持った変人なんですけども。すごくポップな曲を書く人で。その人がやっていた、The Moveっていうバンドも当時大好きで。そん中でも特に好きだった曲を聞いてもらおうかなと思うんですけど。

(西寺郷太)紹介してください。

(堀込泰行)聞いてください。The Moveで、『Wild Tiger Woman』。

The Move『Wild Tiger Woman』

(西寺郷太)はい。The Moveで、『Wild Tiger Woman』。堀込泰行くんが選んでくれました。

(堀込泰行)かっこいいですね。

(西寺郷太)かっこいいですね。あの、こういう曲。いままで紹介してもらった曲を聞いてると、またいわゆるソロアーティスト堀込泰行というアルバム。今後のね、もちろん昔好きだった曲のそのままというわけではないと思うんですけど。なんていうか、ちょっとまた見えてくるものがあるのかな?なんて。最近選んでくれたわけですから、なんかモードがこういう感じなのかな?なんていうのは。

(堀込泰行)そうね。ただ、いまはね、あんまりモードを設けないでバンドっぽいものも、1人のシンガーソングライターっぽいものも、分けずにとりあえずなんでも。

(西寺郷太)打ち込みっぽいというか、リズムから作る曲もあるんですかね?

(堀込泰行)いまんところは、ない。でも、あんまり自分の中で制限を設けないでいまは作っているかな。

(西寺郷太)まあ、そうですよね。たしかに。なるほどね。だからいままで、キリンジがあって、馬の骨がある時は、キリンジもあるという前提の馬の骨という活動だったから。たとえばその、キリンジでやった方がいいというか、やれる曲はわざと排除してというか。馬の骨でしかやれないことっていうのをやっていたわけじゃないですか。

(堀込泰行)えっと、特に馬の骨のファーストとかはそうだったね。そういう意識は強かったですね。

(西寺郷太)だからあの、僕が楽しみにしてるのは、ソロになるっていうことはむしろフリーハンドで。キリンジの曲の半分は泰行くんが作っていたわけですから。まあ2つ、たのしみが増えたといいますか。高樹さんも大好きなんで、あれですけど。なんていうか、いわゆるシンプルでソリッドなというものじゃない、またロマンティックな泰行くんといいますかね。というのも。ソロはどんな風に展開されるのかな?っていうのが、とっても楽しみに。フルスイングでね、来てくれると思うんで、楽しみにしてるんですよ。

(堀込泰行)うん。たしかにそういうところは、なんか楽かもしれないですね。曲を書いていて。どっち用とか考えなくていいから。自分にあるものを素直に出せるっていうのは、結構気持ち的には楽っていうかね。楽しんで、デモテープを作ってます。

(西寺郷太)たしかに、馬の骨とも違いますもんね。今度は堀込泰行名義でやるってことですか?それはまだ?

(堀込泰行)まあ、そのつもりで。

(西寺郷太)いやいや、2014年、楽しみですけど。まずライブがあるんですよ、僕たち。実は。

(堀込泰行)はいはい。ついに。対バンっていうんですかね。

(西寺郷太)これ、あんまりなかったような・・・イベントで、矢野フェスとかではありましたけど。5月6日、SUNKING。うちの弟、阿楠の。西寺兄弟ですね、ここは。企画で生まれたんですけど、SUNKING4周年。4th Anniversary SUNKING ON THE BLOCKライブが開催されます。去年はね、TRICERATOPSとやったんです。兄想いの弟でね。なかなか兄から言いづらいぐらい仲のいい人に、弟がたのんでくれるっていうね。

(堀込泰行)ああ、たしかに。直接阿楠から。

(西寺郷太)和田唱くんとかも会うんですけど、なんか『ライブやろう!』ってちょっとなんか・・・いろいろあるじゃないですか?事務所もマネージャーさんもいるし。

(堀込泰行)まあ、お互いプロだからね。

(西寺郷太)なんですけど、それを阿楠が『泰行くんにたのむで』っていう話で。『えっ、マジで?』って言ってたら、ホンマにこれ、決定しまして。非常にうれしいですね。出演がNONA REEVESと堀込泰行くんと。

(堀込泰行)はい。

(西寺郷太)あ、名前もこれ、変わったんですね。TSUTAYA O-WESTっていう名前なんですね。O-WESTが。渋谷の。これ、バンドが・・・

(堀込泰行)NONAのバンドをお借りして。

(西寺郷太)僕以外ってことですよね(笑)。

(堀込泰行)最近、その形式が多いんだよね?

(西寺郷太)本当に多いんですけど。さっきの小林くんの時もそうだったんですけど、ドラムが一緒の小松とかね。でも、僕も今回、ソロアルバムを出したんでね。出すんですよ、3月に。だからなんか不思議な組み合わせなんですけど。でも僕、すごく楽しみにしてますから。これ。泰行の。TSUTAYA O-WESTで。明日(1月29日)の12時から先行予約スタート。詳しくはnonareeves.comへっていうことですね。

<書き起こしおわり>

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