漫画ゴラクプロ読者の植地毅さんとコンバットRECさんがTBSラジオ タマフルで宇多丸さんに漫画ゴラクの魅力を伝授!買うべき作品として『55歳の地図』をすすめていました。
※植地毅・コンバットREC推薦 寿司漫画の金字塔 江戸前の旬 の続きです
(植地)まああと、最後にイチ押しもう1冊あるんですけど。今日、ちょっと単行本持って来ていて。現行連載品じゃないんですけど。最近まで連載していた、『55歳の地図』っていう・・・
(REC)これ、素晴らしいです。
(宇多丸)これ、聞いたことあるな。
(植地)これは僕もね、BUBKAの方で紹介させてもらったんですけど。ある日突然仕事がなくなった中年漫画家が自分の持てる財産を全て投げ捨てて、お遍路の旅に出るっていうね。しかも、実話っていう。
(宇多丸)ほうほう。えっ、ご本人の話?
(植地)ご本人の話なんです。全て人生に絶望して、お遍路に出て四国巡りをやるのを、もう一回ルポにした漫画で。
(宇多丸)へー!なんか、お遍路なんてなかなか自分で行くなんてさ、そんないまのところ想像がつかないからさ。
『リストラ漫画家もの』というジャンルのはじまり
(植地)そうですね。で、これから『リストラ漫画家もの』っていうジャンルが始まったんですよ。
(宇多丸)あー、漫画家の人で当然ね、いろいろあってってありますよね。
(植地)いろいろ。当時売れてたんだけど、いろいろあって一回漫画家廃業するんだけど、もう一回再起をかける、その再起をかける過程をもう一回漫画にするっていうみたいな。一応、それの元です。これがいちばん最初。
(REC)最近、ちょこちょこあるんですけど。元になっているのはこれで。それまでの漫画っていうのは、それこそ『まんが道』みたいな、漫画家って素晴らしいんだよ!なろうよ!と。
(宇多丸)まあ、サクセスするまでの。
(REC)っていうのしかなかったんですけど。もう、リアルに夢を追った結果、人間は最後どうなるのか?それは別に漫画にかぎらず、たとえばミュージシャンでもいいですよ。いろんな職業で言えることだと思うんですよね。その結果、55歳、そうなるか?っていうのを描いている漫画ですね。これは本当に素晴らしいです。
(植地)この黒咲先生は、いかに自分が人間として小さいか?みたいなエピソードをこと細かく書いてるんで。
(宇多丸)ああ、じゃあ自分の恥ずかしいところみたいなのもちゃんと、隠さず出してる。
(植地)隠さず出してる。
(REC)でも、第一話から重たいのが、何十年も書きためた漫画のアイデアとかを全部ゴミ捨場に捨てるところから始まるんですよ。
(宇多丸)ああー・・・なるほどー。
(植地)それでいろんな友達の漫画家さんに止められるんだけど、割とそういうのを聞かず。一切聞かず、かなり無計画な状態で旅に出るっていうのがすごいんですね。また。
(REC)あとこれね、第一話、止めてる漫画家の中に『銀牙伝説ウィード』を書いている高橋よしひろ先生が、やっぱり犬だったっていう描写とか・・・
(宇多丸)えっ!?犬?
(植地)犬として登場。高橋よしひろは犬だったっていう。
(宇多丸)あ、本当だ!『ホームレスはマズイって!!』(笑)。
(REC)道理で犬好きだったっていうね、描写もありますけど。
(宇多丸)あ、いいですね。これ、いいですね。
(REC)で、これは今ね、紙の本の方は絶版になってるんですけど、ebookjapanさんで電子書籍版で購入可能で。これ、1冊ですので400円。
(宇多丸)あ、これは全然。
(REC)これはリーズナブルなんで、是非みなさんね。購入していただきたいと思います。
(植地)そうなんです。実は買えるんですね。
(宇多丸)分かりました。これは全然、躊躇なくいきますよ。ポチっと。みたいな感じかな?
<書き起こしおわり>
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