漫画ゴラクプロ読者の植地毅さんとコンバットRECさんがTBSラジオ タマフルで宇多丸さんに漫画ゴラクの魅力を伝授!買うべき作品として『白竜LEGEND』をすすめています。
(宇多丸)ということで、うかがっていきましょう。後半!『いま買うべきゴラク作品はこれだ!』ということで、これから植地(毅)さんに具体的にゴラクの現行おすすめ作品をご紹介いただこうと思っております。
(植地)はい、よろしくお願いします。
(宇多丸)私、現在目の前にiPadを用意して、ログインしてありますんで。漫画全巻ドットコムとebookjapan。用意してありますんで。
(植地)やる気まんまんですやん!
(宇多丸)万全ですよ。amazonも開けるようになってますから。もう、どこかしらからか、買えますよ。さあ、というような状態なんですが、まずどんな作品、おすすめしていただけるんでしょうか?
(植地)そうですね。まあやっぱり、詳しい説明は(コンバット)RECさんの方がしてくれると思うんやけど、やっぱり一押しとしては『白龍LEGEND』ですね。
(宇多丸)はい。さきほど名前でました。
(植地)こちら、昨日発売されました原子力マフィアスペシャルっていうすごいタイトルのが。
(宇多丸)すごいよね!安全神話崩壊のタブーってね。
(植地)これ、流れ、ご存知ですか?
(宇多丸)いや、全然分かんない。
(植地)これ、結構ミラクルなんですけど。いわゆる原子力発電所の実態に白竜・・・白竜は渡辺みちお先生が作画で、原作がミナミの帝王と同じ天王寺大先生なんですけども。その原子力発電所の経営の闇に迫るヤクザみたいな話で。すっごい今、タイムリーな感じじゃないですか。
(宇多丸)元からそういう話だったんですか?
(植地)ところがですよ、これちょうどゴラクでそのエピソードが連載されている時に、なんと3.11が・・・
(宇多丸)あっ・・・3.11があったから、この話をやっているわけじゃなくて・・・
(植地)じゃなくて、逆なんです。
(宇多丸)ええーっ!?それ、超偉いパターンじゃないですか。
(植地)もう予言書って言われてて。
(REC)原子力発電所の裏側っていうのが結構杜撰な管理体制だっていうのを、暴いていたんですよ。で、この白竜はね、ヤクザなんで別に世のため人のためではなくて・・・
(植地)シノギの匂いがする!
白竜『シノギの匂いがする!』
(REC)そう。それを元に電力会社を強請ろうとしてたんです(笑)。
(植地)というところで3.11が起きまして、社会情勢を鑑みて連載がちょっとこの原子力マフィア編、打ち切りになっていたんですよ。それが2年たって連載再開という。
(宇多丸)あ、『長き時を経て復活!』ってこの表紙、そういうことなんだ!
(植地)そういうことなんです。で、みなさん内容忘れちゃってるでしょうから、一度総集編で読んで下さいと。で、再来週からまた原子力マフィア編が始まりますということなんですよ。
(宇多丸)親切!
(植地)やっぱり情勢考えて、その後白竜、全然違うエピソード始まって。また続きで単行本も出ちゃって。ちょうど欠番エピソードになっちゃったんです。
(宇多丸)ああ、じゃああれはやっぱり、結局ヤバくて出せないのかな?ってみんな思ってた・・・
(植地)思ってたら、なんとミラクル!続きが来た!みたいな。
(宇多丸)それはちょっと話聞いているだけで燃えますね。
(植地)燃えますよ。
(REC)ちなみに白竜が予言マンガと言われているのは、この前にも大相撲編っていうのがあって、白竜が相撲界の八百長について・・・
(植地)シノギの匂いがする!
(REC)強請っていたら現実の相撲界で八百長問題が起きてしまってたりとかですね。
(宇多丸)ああ、そう!
(REC)で、今度原子力マフィア編をやったら、3.11とかいろんなことがあったりとかですね。
(宇多丸)これ、原作の天王寺先生ですか?やっぱり取材のアンテナが・・・
(植地)アンテナがすごいですね。
(REC)で、今やっている、もうクライマックスに近いバチカン銀行編っていうのがあって、バチカン銀行に追い込みかけたりとか。
(植地)イタリアに!イタリアに!シノギの匂いがする!
(宇多丸・REC)(笑)
(植地)イタリア行っちゃって。
(REC)追い込みかけてるんですけど、バチカンの司教が連載中、6月末に3人逮捕されたんです。また。汚職でね。
(宇多丸)あー!
(REC)だから白竜読んでいると、世の中を先取りできるんですよ。
(宇多丸)そうなんだ!
(REC)どことは言いませんけど、他誌でやっている課長から社長とかになっているマンガとかって、だいたいあれ読んでいると世の中のことを2ヶ月遅れで追いかけてるんですよ。
(宇多丸)まあ、これを読めば分かる!みたいな売り文句はよくあるけど・・・
(REC)2ヶ月遅い。白竜は2ヶ月早いから!
(植地)早い!で、早すぎて時折こういうことに・・・
(REC)白竜読んでいると、世の中があとからついてくるんで。
(宇多丸)でもそのね、原子力産業の闇を、みたいなさ、こうやっぱり事前にやっている人は偉いじゃないですか。後からいろいろブーブー言うのは、みんなアレにしてもさ。いやだからこれ、いちばん偉いパターンだし、復活したらいいですね。
(REC)だし、世の中を先取りしたいビジネスマンとかは是非、白竜を!
(宇多丸)(笑)。やっぱりその・・・
(宇多丸・植地)シノギの匂いが!
(REC)シノギってビジネスですから。
(宇多丸)本当にね、そうですよね。本物のビジネスの話だから。
(REC)これがビジネスですから。
(宇多丸)じゃあ基本的に白竜は、そのシノギの匂いがするってなったらヤバイことやっている業界に行って、潜入すると。
(REC)行って、『この一件、私が仕切らせていただきます』っていうね。決め台詞があるんです。
(植地)そう。必ず毎回そうなんで、いつどのエピソードを読んでも大丈夫です。
(宇多丸)(笑)。でも、扱うアレがそれぞれ違うんだったら、いいですね。
(植地)そう。面白いです。で、あれですよ。結構これがね・・・今、白竜LEGENDなんですけど、元々別の、系列誌の漫画ゴラクネクスターっていうの、ちょっと今なくなっちゃったんですけど。そっちで長寿連載された、いわゆる現代ヤクザ劇画なんですよね。その白竜がすでにあり、そして今、週刊漫画ゴラクに移ってきて白竜”LEGEND”がついた。それで今に至り、今も絶賛連載中で。これ、もう是非宇多丸さんにはポチッてほしいなと思いますよね。RECさん。
(REC)はい。ええと、これ買う場合、LEGENDだけじゃなくて白竜も買わなくちゃいけないので。その場合は白竜が税込11110円と・・・
(植地)全21巻!
(REC)白竜LEGENDが16240円。
(植地)28巻まで刊行中!トータル49冊になりますね。
(REC)計27350円かかります。これは読もうと思うとね。
(宇多丸)まあでも、悔しいかな、出せない金額ではない・・・
(一同)(爆笑)
(植地)このね、本当、いいかな?って思いますよね。
(REC)実際ね、リアルタイムで漫画ゴラクでエース級で引っ張っている作品ですから。是非ね。
(宇多丸)でもね、すごい興味ひかれましたし。少なくともこの原子力マフィアは読まなきゃ!って。
(REC)これは絶対読んだほうがいい!
(宇多丸)思いました。じゃあちょっとこれ、どれをガツン!と買うかは最後に決めるでいいですか?とりあえず白竜ね。
<書き起こしおわり>
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