宇多丸さんが『TBSラジオ ウィークエンド・シャッフル』で、最近まだ猛然と物を捨てだした話をしていました。かつてゴミ屋敷的な部屋に住んでいた宇多丸さんの最新断捨離事情、こんな感じのようです。
(宇多丸)えー、先週の初代しまおまほのぼんやり相談室の中で、部屋の中の整理をどうやってする?みたいな話になりましたけど、あの話をしてですね、ちょっともうひとつきっかけがあるんですが、とにかく私、家に帰りまして今週いっぱい、猛然と!猛然と!猛然と物を捨てだしてますから!したら、ちゃんとした、きっちりした成果が出始めてる、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル!
(宇多丸)東京赤坂TBSラジオ第六スタジオから生放送でお送りしているライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル、パーソナリティの宇多丸でございます。はい、ええとその部屋のさ、物が捨てられないみたいな話で、僕とかしまおさんも捨てられないタイプ。で、たとえばその捨てる際に、捨てられてないんだけど、たとえばTシャツだったら、割とその格上の、結構気に入ってる方のやつからまず、エイッ!と捨てることで、残りのより格下のやつが、『何でお前?お前が何で残ってるの?あの人だって・・・あの人だって泣いたのに・・・』みたいな感じで捨てられるみたいな話を先週したんですけど。ぼんやり相談室の中で。
で、なんか猛然と捨てたくなってきてですね。っていうのは、私、結婚しまして。同棲時期もあったんだけど、引っ越したわけですね。で、その前の状態が壊滅的な状態で。(水道橋)博士とか(ピエール)瀧さんとか(西寺)郷太くんとか乱入した時に目撃した、要は『遺跡』と僕が呼んでいるDVDの山、本の山がワーッ!っと立っていて、まあ今にして思えば、まあ『ゴミ屋敷』ですよね。認めます。認めます。ゴミ屋敷みたいなところに住んでて。で、ほら本とかDVDの山の中にこう、ピラミッドの中のミイラが置いてあるお棺状にポコンと、僕の人型に空いていて、僕はそこにオッ!っと入って、こうやってこう・・・っていう(笑)。お棺の中に入って寝るっていう暮らしをしてた。
で、それから脱したわけですよ。まあその引っ越して、それなりにちゃんと収納の余裕もとって。物も当然整理しましたし。で、最初の半年ぐらいは、割といい線いってたんですけど。まあやっぱりまず、破綻が最初に出たのは本ですかね。要するに本棚に並べてご満悦になったのはいいんだけど、要はその時点で完結してるわけじゃないですか。でも本はその後からも買うし、みたいなのでどんどんダメになってきて。次がやっぱりCDかな?CD、一応音楽ね、生業としておりますんで。いろんな方面からのCDを貰いもするし、買いもするんで。それがだんだん未整理のまま溜まっていくという。で、DVDとかねってことになって。
汚部屋から脱出後、再びよろしからぬ状態に
結果としては、あんまりよろしくない状態。部屋が汚い人の特徴として、たとえば部屋に未整理のものがグチャグチャ入ったレコード袋みたいなのがあるとして、それが部屋の結構目立つ位置にポコッとあると。あるんだけど、あれをいつかは整理しなきゃいけないとは思ってる。いいとは思っていない。みたいなものがいろんなところにあるという。つまり、いいとは思っていないのに放置しているってことは、普段は見ないようにしているみたいなものが山ほどあって。つまり、見ないようにしてる、見ないようにしてる、がポコンポコンポコン。結果として、割とゴミ屋敷とは言わないけど、よろしからぬ状態になって。
まずそれになんで気づいたかっていうと、この間ライムスターのメンバーと曲打ち合わせのついでにしこたま飲んで。で、ワーッ!っつって、なんか飲むとすごく仲良くワーッ!っつって。『オーイ、D!お前、泊まれよ!お前よー!』みたいな。『だってこれで帰ったら危ないじゃん!』とか言ってウチ呼んで、(Mummy-)Dが部屋入ってきて、『プッ!変わってねえ!』って(笑)。『いやー、ほっとしたよ。逆にほっとした』みたいな。『同じになっている』みたいなこと言って。マジで!?と。で、ちょっとその反応で客観視して、ヤバッ!と思ったわけですよ。で、あっ!?ってよく考えたら、ここんところある一件、ちょっと歌詞書かなきゃなんだけど、なかなか思うように捗んなくて。
あっ、やっぱりこれか?と。運気みたいなのを信じてるわけじゃないけど、やっぱりこの環境が俺の思考を滞らせてるのか?みたいな。思って、でその、ぼんやり相談室の話を思い出して、これはイカン!ということで。猛然と捨てだしたわけなんです。まずTシャツをちょっと整理しましたよね。Tシャツをまさにその法則にしたがってですよ。結構上の段ですよね。要するにレギュラー入ってたぐらいの。先月までレギュラー入ってたみたいな人からですよね。もう戦力外通知ですよね。ボーン!ってやって。ただ、Tシャツは僕の奥さんの弟にあげるという一応名目があるので、そこはそんなに苦しくなかったんですけど。
問題は居間の、リビングの食卓。本楽食卓で、そこのテーブルは本来なら何も置かない!ぐらいのことで始めたんです。生活を始めた時は。でも、そうこうするうちにだんだん物をのせていっちゃって。で、CDがのってたのね。そこの上のCDたち、かなりな山になっちゃってて。それを片すんだけど、そこでもやっぱりあれですよ。格上からの法則は適応しましたね。誰とは言いませんけど(笑)。誰とは言わないけど、よーし!と。結構知り合いだし、結構聴いとくべきぐらいの可能性はあるが、正直聴く順番としてはプライオリティは高くない!みたいな感じのところをガシャッ!っと。で、すいません!本当にすいません!必要がある時は必ず買い直しますんで!っていうので、ガシャーン!ですよね。袋入れて。したらもう、残りの雑魚どもはもう、バカじゃないの?もうガッシャガッシャガッシャ。お前らごときはもう全然・・・
でもやっぱりね、CDは1枚1枚、『あっ、すいません!すいません!』。で、全部捨ててるわけじゃなくて、デカめのDJバッグみたいなのにCDの中身とジャケットみたいなのは入れて、外箱を捨てるみたいなことをやったら、大分こうスッキリなってきてですね。だから机の上が大分クリアになったんですよ。そうするとやっぱり欲がでてきて、じゃあここも、じゃあここも、じゃあここも、ってやると、さっき言ったいいとは思ってないけど放置してるものがどんどん出てきて。賞味期限が1年半ぐらい過ぎてたカレーペーストみたいなのとか(笑)。なんでこれを置いとくんだよー!?っていうのとかがどんどん出てきたりとかね。しまして。
ということで、僕が言うのもなんですけど、キレイにした方がいいらしいですよ。ちなみに僕の知人の中で言うと、映画秘宝アートディレクター、高橋ヨシキさんという人がもう、究極的にキレイ好き且つ、部屋をキレイに整えておくことというのが人間にとっていかに大事なことであるかっていう、もう鉄壁のね、論理っていうか正論。それ聞いてると、みんな泣くと思うよ。ベソかきだしたもん(笑)。『すいません。なんか俺、すいません。』みたいな(笑)。感じにね。そういう人も周りにいるだけにね、ちょっと私もピリッとしようと思っております。ということで、今日の内容もより良くなっているんじゃないでしょうか?
<書き起こしおわり>
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