宇多丸 日本で初めて観客に「調子」を聞いたラッパーを語る

宇多丸 日本で初めて観客に「調子」を聞いたラッパーを語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

宇多丸さんがニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』にゲスト出演。G.K.MARYANさんから聞いた「日本で初めて観客に『調子』について聞いたラッパー」の話を披露していました。

(DJ松永)テーマメールが届いております。「宇多丸さんの知らないこと」。

(宇多丸)もう……勘弁してくれよ。

(DJ松永)「宇多丸さん、充実した品揃えで有名な本屋さん、ジュンク堂書店の店名の由来をご存知ですか?」。

(宇多丸)ジュンク堂の店名の由来? いやー、知らないよ。ジュンク……なんだろうね? ロシア語とか、そういう感じ?

(DJ松永)じゃあ、正解を言っていいですか? 「創業者の父親の名前『工藤淳(くどうじゅん)』の名字と名前を入れ替えたものなんです。ところでラッパーが本屋を作るとしたら、店名はやっぱり『調子堂(ちょうしどう?)』になるんでですか?」。

(宇多丸)フハハハハハハッ! すごいね、それもね! 「調子堂」。上手いね!

(DJ松永)ラッパーのお二人、聞かれてますよ。「なるんですか?」って(笑)。

(宇多丸)でも俺、嫌いじゃないよ。調子堂は。ちなみに、G.K.MARYANさんいわく、俺はそんなことはないと思っているんだけども。G.K.MARYAN。あの「調子はどうだい、イカれた兄弟」でお馴染みの。G.K.MARYANさんが「お客の調子を初めて聞いたラッパーは士郎くんだ」っていう風にマーヤンは言っているんだけど。

(R-指定)へー!

(DJ松永)ああ、そうなんすか?

「お客の調子を初めて聞いたラッパーは士郎くん」

(宇多丸)「いや、そうかな?」って俺は思うんだけど。そのマーヤンの言い方が面白くてさ。「お客の調子を初めて聞いた」っていう(笑)。

(一同)フハハハハハハッ!

(DJ松永)それだとあんまりかっこいい行為には聞こえないっすよね(笑)。

(R-指定)でも、要はあれっすよね? 「What’s up?」みたいな。

(宇多丸)そうそう。そんな感じ。

(R-指定)だから結構海外のヒップホップのワードみたいなのを宇多丸さんたちの世代が日本語に置き換えてくれて。

(宇多丸)まあ、直訳的だったり。

(DJ松永)『耳ヲ貸スベキ』とかもね。

(R-指定)それこそリスナーが毎回いじってくる「チェケチェケ」って。それも「Check it out, Yo!」っていうのをRHYMESTERさん、宇多丸さんなりに解釈したのが『耳ヲ貸スベキ』という。「聞いておく、チェックしておく」っていうことで『耳ヲ貸スベキ』っていう曲になっていたりとか。

(宇多丸)「さあ、みんな聞きなよ」とか、ありますからね。

(R-指定)Twigyさんのね。

(宇多丸)だからね、とにかく調子堂は嫌いじゃないよ。俺はだって、常にお客の調子を気にしているわけじゃないか。そんなの。「調子、どうですか?」っていうね。

(DJ松永)たしかに、ホスピタリティがすごい(笑)。お客さんをこう……「調子、どうっすか? どうっすか?」って(笑)。

(宇多丸)結構なことじゃないですか。

(R-指定)殿様商売ではないよな。だから。

(宇多丸)そんな、だって他の音楽アーティストでですよ、そんなに客の調子を気遣う人、いますか?っていう。「お前ら、ついてこい!」みたいなさ、「アンコールだぜ!」なんてさ。「お前ら」呼ばわりじゃないですか。そんなの。

(R-指定)宇多さん、しかも敬語ですもんね。

お客さんにも敬語

(宇多丸)僕はお客さんにも「あなた方」とかですよ。「あなた方、調子はどうなんですか?」って(笑)。

(R・松永)フハハハハハハッ!

(DJ松永)なんか説教されてる気分になる(笑)。

(宇多丸)「調子はどうなんですか!?」って。「グッズやTシャツを買っていただかないとっ!」っていう(笑)。

(R-指定)フハハハハハハッ!

(宇多丸)「回っていかないのが現状なんですよっ!」って(笑)。

(DJ松永)「そして、調子はどうですか!?」っていう(笑)。

<書き起こしおわり>

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