NONA REEVES西寺郷太さんの『たまごレディオ』に水道橋博士さんがゲスト出演。小島慶子キラ☆キラの残党のお二人が、宇多丸さんの家にピエール瀧さんとともに乱入した伝説の夜を振り返りました。
(水道橋博士)そして、あれですよ。(小島慶子)キラ☆キラの忘年会。
(西寺郷太)はい。2009年12月23日。ライムスター宇多丸さん。『ウィークエンドシャッフル』メインパーソナリティーですけど。
絶対に家に人を入れなかった宇多丸
(水道橋博士)宇多丸さんは自分の部屋を公開しないと。
(西寺郷太)絶対に人を入れないと。友達ですら。親友ですら。
(水道橋博士)そう。それを我々。俺とピエール瀧がからかってたんです。
(西寺郷太)瀧さんと博士さんが『宇多丸くん家、行っていい?』って。『絶対ダメです!』って言ってたんですよね。
(水道橋博士)でも、まあ行くんですよ。僕は芸人だから。
(西寺郷太)いやいや、ほんで僕も・・・あのタクシー、覚えてますもん。うなだれた宇多丸さんが助手席にいて。で、僕と博士さんとピエール瀧さんで乗ってて。
(水道橋博士)連行してるんだよ。
(西寺郷太)いや、もう面白すぎるし。『西寺くん、止めろ!』って散々言うんですけどね。止められるわけ、ないんですよ。
(水道橋博士)助けを求めてる。宇多丸さん、俺は先輩後輩とかないから。ジャンルが違うから、あれなんだけど。瀧と宇多丸さんとは、ちょっと上下関係があるんですよ。
(西寺郷太)ソニーの先輩ですから。
(水道橋博士)だから、NOが言えないんですよ。だから、『郷太くん、止めて!止めて!たのむから止めて!』って。もうずーっとタクシーの中で。『本当たのむ!恨むよ!郷太くん、恨むからね!』って。
(西寺郷太)俺にしか言えないから。俺、関係ないっていうか、誰がここにいても・・・僕はでも、面白いなと。ここは俺みたいなヤツがいて、ここを見てないと。単純にね、伝えるヤツがいなくなると思って。それでまあ、昔の(宇多丸の)家に。マンションに行って。
(水道橋博士)従軍記者として来てるんだよね。
(西寺郷太)そうなんです。昔の家に行ったら、宇多丸さんが部屋に鍵閉めて出てこないんですよね。マンションで。『本当に嫌だから!』っつって。そしたらもう2人で、大声で『うーたまーるくーん!うーたまーる・・・』もう夜中ですよ。12月のクリスマスに。
(水道橋博士)そういうこと、やっちゃいけませんよ。
(西寺郷太)ほんで瀧さんと・・・電気グルーヴとたけし軍団のいたずらに、普通の人間が止められるわけないですから。音楽界・芸能界一のいたずら軍団ですから。あれは面白かったです。
(水道橋博士)で、侵入してね。土足で侵入して。
(西寺郷太)土足で入るとかね。積んであるCDを体で倒す。散々やってね。
(水道橋博士)で、最後に宇多丸さんが集めたバスケシューズね。それを瀧に、『これあげるから、たのむから帰って!』って。
(西寺郷太)(笑)。これあげるから。
(水道橋博士)そう。『これいいね!』って瀧が言って。
(西寺郷太)いや、あの後瀧さん、あんだけ暴れてて。で、最後僕と瀧さん、帰る方向一緒だったんで、一緒に車乗ったんですよ。タクシー乗った時に、もうめっちゃ普通のいい先輩モードになって。『郷太くん、やっぱりミュージシャンやって、自分にとってShangri-Laって曲が1曲あるのがすごいデカかったから、好きな音楽ずーっと追求するのもわかるけど、1曲Shangri-Laみたいなヒット曲を持っておくと楽だし、そういうのがんばって作りなよ』っていう、いい先輩。さっきまで大暴れしてたのに、なんか・・・『本当、勉強になります。僕らもがんばります』みたいな感じで。すっごいいい感じの先輩だったんです。
(水道橋博士)いや、瀧は好青年ですよ。俺からすると。(石野)卓球は異常だけど。瀧は俺からすると、ずっと気を使う、本当に人格者なんです。というか、狂人ごっこをやってるんですよね。僕ら2人はね。
(西寺郷太)(笑)。たしかに。あれは本当に楽しい日でした。2009年12月23日。
<書き起こしおわり>