宇多丸 コンバットREC 峯岸みなみ坊主謝罪事件 緊急討論 AKB48と恋愛

ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル 宇多丸のウィークエンド・シャッフル

(コンバットREC)で、僕の私見ですよ。あまり、解禁して「実は私恋愛してます。」って言って、順位下がらないメンバーもいるんですよ。たとえば、秋元才加とかね。篠田麻里子ぐらいの年齢の人は、意外とダメージはないんじゃないかと。いい恋愛さえしていれば、意外と受け入れられる可能性はあるんじゃないかという気がするんですよ。

(宇多丸)でもそれ、面白いよね。オープンにして。せっかく人気投票してるんだから。そこフェアにして。

(コンバットREC)でも、いままでガチ恋愛だと思っている若いファンをいっぱい連れているメンバーとかは、そりゃガタ落ちするだろうから、「いや、私は今までどおり恋愛しません。今のファンを大事にします。」っていう選択もあるし、それをさ、一人ずつに選択させてさ、一回試してみるっていうのは、AKBには出来るんじゃないの?っていう。

(宇多丸)なるほどね。多分、そうね。それは面白いかもしれないね。せっかく総選挙っていうシステムがあるんだから。

(コンバットREC)五人組のグループとかだと、それは難しいけれども、ちょっとAKBで秋元さん、試してみたらどうかと。

(宇多丸)年齢層もいろいろいて、キャラクターもいろいろいて、だったらある意味、そういう意味での・・・

(コンバットREC)上手にやれば何か、たとえば山口百恵・三浦友和が交際してることなんて、日本中だれもが知っていたけれど、みんなが祝福して応援していたわけでしょ?いい形の恋愛をすれば、落ちない人もいるかもしれないし。

(宇多丸)ちなみにさっきの、『上手くやってよ』。昔の芸能界は『上手くやってよ』だったってことですかね?

(コンバットREC)昔はメディアはすっぱ抜かなかったですよ。今よりずっとズブズブだったから。

(宇多丸)まあね。でもさ、それこそシブがき隊ヤックンと石川秀美が、とかその辺のアレが、「みんなでナントカの家に集まって・・・」とか当時の。だから遡ってガチ童貞が「ハァ~?何だそりゃ、聞いてないんですけど!」みたいな。四十三(歳)になって。そういう・・・

(コンバットREC)それは別に、今も昔もやってるに決まってるだろ、そんなこと!って話で。

(宇多丸)まあだから、『上手くやってよ』は『上手くやってよ』なんだろうけど、全部オープンにした上で、選択の余地もあって・・・

(コンバットREC)そう。だから「私は(恋愛)しません」っていう人の方が多いと思うんだ。今までどおり。

(宇多丸)ただ峯岸さんに関して言えば、今回ね、峯岸さん特殊な立ち位置として、多分じゃあどっちも選択できるとして、迷っちゃうタイプなんじゃないですか?ひょっとしたら。自分としたらこっち、どうなんだ?っていう。だからそのちょっと迷っちゃってる感じが、今回の常軌を逸した行動に出ちゃったってことかもしれないけど。

(コンバットREC)もう、矢口(真里)の時もさ・・・

(宇多丸)矢口・・・これは説明が必要ですけど、矢口さんがまだモーニング娘。のメンバーだった時、スクープされて、即日脱退するというね。

(コンバットREC)矢口の時もさ、結構ファンが矢口のことを叩く人もいたし、守る人もいたけど、叩いている人も沢山いて。で、いろんな意見があったけど、今回峯岸の時もそうだけど、「嫌なら辞めればいいじゃん。」っていう意見が結構あるよね。

(宇多丸)でも辞めたくないから坊主だったわけですよね、今回はね。

(コンバットREC)じゃあ、やるなよとか、バレるなよって言うんだけど、俺全体として言いたいのが、二十歳やそこらのまだまだ未成熟な人たちがやっていることだから、そんな何もかも完璧とか、プロ意識とか求めるなよっていう風に言いたいんですよ。

(宇多丸)まあね。だけどAKBってそんな小さな存在じゃないんだからさってことじゃないの?これって、でもさ、AKBの運営側のケア問題というか、たとえば恋愛とかはさ、『上手くやってよ』モードでは全くないってことなのね、じゃあね。たとえばこういうことに対するサポートは全くなくて・・・

(コンバットREC)『上手くやってよ』・・・どうなんだろう。やっぱり運営と事務所が分かれているっていう問題とかはあるし。俺、一時期野田社長とメシ食っていた時期があってさ。サンズ・エンターテイメント、元イエローキャブの社長の野田さんとメシ食ってて、野田さんに聞いたのよ。アイドル恋愛問題っていうのを。「野田さんはどう思います?」って聞いたら、社長は「アイドルのSEXは止められない」ってハッキリ言ってて(笑)。

(宇多丸)野田社長、いいですね。「Can’t Stop アイドルのSEXは止められない」。

(コンバットREC)止められないと。

(宇多丸)何という、キレの良すぎる名言を!

(コンバットREC)「絶対に無理だから、コレ。」って。

(宇多丸)切れ味良すぎるよ!スパーンって真ん中からパカーンって。

(コンバットREC)「絶対に無理だよ!」って言ってた。堂々と全力で、「絶対に無理だから!」って言ってて。

(宇多丸)でも、それはさ、そうですよね。

(コンバットREC)「じゃあ、どうするんですか、社長?」って言ったら、「だから俺はみんなに言ってるんだ。」と。「絶対にバレないようにやれ。」と言っていると。

(宇多丸)でも、それも難しいじゃない。

(コンバットREC)「でも社長、現に社長の事務所の子、バレてるじゃないですか。」って突っ込んだ所、「そこからは俺の仕事だよ。」って言ったんですよ。

(宇多丸)ああ、その各所のフォローであり、本人のフォローでありっていうことなんですね。

(コンバットREC)そう。全力でバレないようにやった結果、それでもバレるのもまあ、分かっているよと。で、そこから、どうやってもみ消すかとかが、俺たち大人の仕事じゃねぇの?って。

(宇多丸)もみ消すというか、プラスにしていくとか・・・

(コンバットREC)なんだけども、でも、その時社長ちょっと話したんだけど、でもさ、もうそういう時代でもなくねぇ?っていうところ。

(宇多丸)でもさっき、RECさんが提案したオールオープンにした上で、それが順位にどう反映されるかっていう実験をAKB、逆に言えばAKBで出来なければ、持ち越しですよね、この件ね。

(コンバットREC)この件、AKBなら今試せるよね。人数も多いから。

(宇多丸)これでも、他の事務所の人は、「いや、とんでもない!止めてくれ!」ってなると思うけど、秋元さんは「アリだね!」って(言うかもしれない)。

(コンバットREC)ただ、これが原因でAKBが人気無くなってビジネスが崩壊しても、俺らは責任取れないけどね。俺と宇多丸さん、東京湾に浮かんでるかもしれない。

(宇多丸)ええ~?そんな暴力的な手は・・・

(コンバットREC)パーン!って。

(宇多丸)それ、完全に俺たちの妄想だから!でもさ、こうやってポロポロポロポロ、スクープとかちょいちょいあるし、スキャンダルっていう言い方したくないな。あるじゃないですか、指原さんがHKTに行きますとか、そういうのがポロポロポロポロあるよりは、なんか俺、それで疑心暗鬼が溜まっていってっていうよりは、健全な気がしますけどね。

(コンバットREC)毎回毎回、処分も違うじゃないですか。だからこれ、信を問うのであれば、今まで恋愛で解雇になったヤツ全員一回戻すべきですよね。全員AKBに戻すと。戻した上で、その人達が上位に入ったら面白いよ、これ。

(宇多丸)ああー。まあ、なかなかそういうことも無さそうだけど。

(コンバットREC)どう?選抜が全員彼氏いるって面白くない?

(宇多丸)それは面白いけど、まあ無い!でもでも、たとえば僕よく言うんだけど、SMAP出てきた時に何に感心したかって、一番人気の木村拓哉という男の子は、一般人の彼女がいることを公言して、尚且つ一番人気であると。それって、超かっこいいし。

(コンバットREC)カオリンね。

(宇多丸)そう、カオリンいたじゃないですか。それ以来、実はその伝統って途切れちゃって、ジャニーズの中でも続いてないし、男のアイドルですら続いていない。でも、そろそろその歴史を更新してもいいんじゃないかと。そしてAKBがそれをやったら、それこを歴史に残る・・・

(コンバットREC)実は今までで一番のサプライズじゃないの?

(宇多丸)サプライズであり、革命というか偉業というかさ。

(コンバットREC)まあ、成功したらだけど。失敗したら大変ですよ(笑)。

(宇多丸)でも、成功しないでこのまま、何となくね・・・

(コンバットREC)そうそう。ずーっと問題がね・・・とにかくさ、もう二度と事故は・・・最悪の事態は起こしちゃいけないわけですよ!結構、何歩か手前な気がしたんですよ。

どんどん反省がエスカレートしていく可能性

(宇多丸)一番怖いのは、坊主にしましたと。今日の5時に夢中!サタデーでも玉さんと僕で言ってたんだけど、反省合戦になっちゃって、よりスゴい反省、よりスゴい反省・・・

宇多丸 玉袋筋太郎 AKB48 峯岸みなみ坊主謝罪事件を語る
ライムスター宇多丸さんと玉袋筋太郎さんがMXテレビ 5時に夢中!サタデーでAKB48 峯岸みなみさんの丸刈り謝罪事件に関し、このように語っていました。 (宇多丸)峯岸(みなみ)さんの丸坊主謝罪問題、あるじゃないですか。まああれは・・・ (町...

(コンバットREC)どんどんエクストリームな話に・・・

(宇多丸)でも、それ行き着く先は一つじゃない。もう、そんなのは絶対にダメだから。だから、『反省』っていう方向は、行き着く先はそれしかないじゃん。要するに良くないことをしていますと。だからアイドルのSEX・・・SEXって言い方が良くないよ!『アイドルの恋愛は止められない』でいい。何でSEXって言うんだよ!

(コンバットREC)いや、野田社長はそういう人だから。男らしい・・・

(宇多丸)野田社長のワードかもしんないけどさ。だから、そういう感じなんですかね。

(コンバットREC)まあ、AKBは実験の場に出来ると思いますけどね。

(宇多丸)あと何か、このタイミングで言っておきたいことはありますか?もうあと数分なんですけど。

(コンバットREC)何だろうな?やっぱり今回のこの事態を引き起こしているのは、間違いなく・・・何かこの恋愛問題も然りだし、残酷ショー問題も理解した上で楽しんでいた俺たちの責任はかなり大きいよね。それがすごい萎えにつながっている部分もあるんだけど。

(宇多丸)まあそうだね。だからさっき言った、「お前、これを楽しんでいたのか?」って言われた感じですかね。「違う!」って言いたかったんでしょ?

(コンバットREC)言いたかったんだけど、言い切れないじゃん?延長線上にはおそらくあるんだから。

(宇多丸)そうかな?そうか、そうか・・・

(コンバットREC)峯岸をここまで追い込んでいるのは、俺たちにも責任があるんだよ、多分。そもそも、総選挙自体が負荷としてエンターテイメントの範囲に収まっているのかどうかっていうのがあって。

(宇多丸)あれをみて『おぞましい』って思う人も当然いるじゃないですか。で、僕らは「いや、これは褒められたものじゃないけど、面白くって・・・」って言ってるけど、それって向こうからみたら、ウェ~ってことかもしれないしね。

(コンバットREC)特に、2011年の前田敦子の追い込まれ方とかがさ、本当にアレはエンターテイメントの範囲に収まっているのかっていう話。

(宇多丸)今のあっちゃんのある種の『行きたい所に行けている』感じとすれば、やっぱりアレって病ませちゃっていたことが明らかじゃんよ。しかもそれをさ、まあ面白がってなかったとは言わないよ。

(コンバットREC)でしょ?

(宇多丸)だから、お前らBUBKA野郎の贖罪の話かよっていうこともあるかもしれないけど。

(コンバットREC)でもさ、アイドルに負荷かけないとどうなるかっていう実験、俺は『さくら学院』が今やっているのかなって気が少しする。

(宇多丸)なんかね、おっしゃってますね。

(コンバットREC)結局アイドルって、応援されないと幸せになれないって時点でそれは負荷なわけ。普通は。でも、さくら学院って最悪、応援されなくてもいいやっていう・・・そこまでこの人たち、行ってないか?っていう風に運営サイドが。

(宇多丸)ガッツキが感じられないと。

(コンバットREC)だって、あくまでも『通過点』だし。

(宇多丸)そんなこと言ったら、人前に出て人気を競うモノ、それはアイドルに限らず、それはそういう負荷はゼロにしたらさ・・・なんていうか、『芸能共産主義』みたいになってしまう。そんなことはあり得ないから。あり得ないし、そんなの全然おもしろくないわけだから。

(コンバットREC)ということは、負荷はある程度まではアリっていうことなのかな?でも、どこに線を引くか分からないんだよ、これは。

(宇多丸)んー。ちょっと俺らがここでそんな結論出せる問題じゃない・・・

(コンバットREC)こんな30分で出せる結論じゃないけどね。

(宇多丸)いずれ御大に・・・それこそ秋元さんにぶつけてみたいとかね、話ではありますね。俺、まだ会ったことないからさ。あなた、(秋元康さんに)会った時にあなたの暴言の数々、全部俺の言ったせいにしてたじゃない。

(コンバットREC)多分一言目に「なんか俺の曲、『クソ曲』って言ってるらしいな。」って。

(宇多丸)俺は『クソ曲』っていう言葉・・・『クソ曲』っていうボキャブラリーは完全にコンバットRECのボキャブラリーですから、これ。一回もこんなの使ったことないからってことをね、ちゃんと釈明しないといけないと思ってますけどね。というわけで、とりあえず、緊急話としてはこんな感じですか?もし、言い足りないことがあれば、いつでも電話くれれば、時間あけてまってますんで。ハイ。ということで、本日は映像コレクター、コンバットRECさんをお招きして緊急討論『AKBと恋愛』をお送りいたしました。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/13715

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