宇多丸とプリキュアおじさん 史上初の男の子プリキュア誕生を語る

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宇多丸さんがTBSラジオ『アトロク』の中で『HUGっと!プリキュア』で史上初の男の子プリキュア、キュアアンフィニが誕生した件について、かつて番組内で予言していたプリキュアおじさんと電話をつなぎ話していました。

(宇多丸)といったあたりでちょっと1個、今日ぜひやっておきたいカルチャーニュースがありまして。前にプリキュアおじさんによるプリキュア入門特集をやりましたよね? で、その中でいまやっている『HUGっと!プリキュア』が非常に内容的にも攻めたシリーズだっていうのがありましたけども。その中に出てくる若宮アンリというフィギュアスケーターの男の子のキャラクターが昨日の第42話で史上初の男の子プリキュアに変身したという。これはシリーズはじめて。キュアアンフィニに変身したという。

これ、実はそのプリキュア入門特集でゲストのプリキュアおじさんが「男のプリキュア誕生まで、いまのシリーズは秒読みの段階だ」という風に予告していた通りのことがついに起こったということです。ということで、ここでプリキュアおじさんと電話がつながっているので詳しくこの歴史的転換についてお話をうかがいたいと思います。もしもし?

(プリキュアおじさん)もしもし、お疲れ様です。

(宇多丸)どうも先日はお世話になりました。

(プリキュアおじさん)お世話になりました。ありがとうございます。プリキュアおじさんです。

(宇多丸)はい、プリキュアおじさん。ついに『HUGっと!プリキュア』、その若宮アンリさんがプリキュアに変身した。これ、いかがでしたか?

(プリキュアおじさん)そうですね。12月2日、8時49分47秒に元気な男のプリキュアが誕生ということで。

(宇多丸)フフフ、オギャーオギャーと産声を上げた(笑)。

(プリキュアおじさん)我々ももう腰を抜かしたんですけども。

(宇多丸)でも、プリキュアおじさん、予告していたわけじゃないですか。

(プリキュアおじさん)まあ、これは来るだろうって、概ねみなさんそう思ってはいたと思うんですけど、やっぱりでも本当にそれを目の当たりにするとやっぱりびっくりしちゃってですね。昨日の夜からずっといろいろと考えてしまって……知恵熱っていうんですか? いま、高熱を出してしまって。

(宇多丸)あらら!

(プリキュアおじさん)今日は会社を早く帰って、いま帰り道なんですけども。でも、おかげでラジオにも出させていただけることになりまして。

(宇多丸)いやいや、お話をぜひうかがいたい。どんな感じの誕生シーン、描かれ方だったんですか?

(プリキュアおじさん)結局、その自分の足の故障をおして、最後の大会というか試合、演技にのぞもうとしたんですけども。

(宇多丸)若宮アンリさんが。

(プリキュアおじさん)はい。決定的な出来事があって。その演技自体ができなくなってしまったんですね。それで絶望して。そこに敵の刺客がつけこんで、傀儡のようになってスケートリンクに現れるんですけども。それをプリキュアたちが全力の応援でもって取り返すみたいな感じで。で、プリキュアの力によってプリキュア的ななにかになるという感じでしたね。

(宇多丸)なるほど。キュアアンフィニに変身したという。これ、プリキュアおじさん的には感無量という?

(プリキュアおじさん)いや、結構よかったなと思うのは、なかなか話が駆け足だったりとかいろいろとあるんですけども。「僕の体でさえ、僕の心を縛れない」みたいなことをアンリくんが言うんですね。で、それはすごくいい言葉で。

(宇多丸)うんうん。

(プリキュアおじさん)これっていうのは男とか女とかを通り越して、結構誰しもその外見がついてこない問題って絶対に出てくるじゃないですか。だから、そういうことって結構女の子は特に、それってプリキュアを卒業したら1年、2年したら直面するような問題じゃないですか。だからそれについて、なにか言及するキャラクターっていうのは過去にもなかったし。そうやって考えると、男のプリキュアを出したいがためのキャラクターという感じもしていたんですけども……。

(宇多丸)最初はね、そういう危惧もされていましたけども。

(プリキュアおじさん)そうですね。でも、その一言で私はこれはよかったんじゃないかなと。この言葉を言わせるために登場させたのであれば、すごくよかったのかなと思っていますね。

(宇多丸)いまの時代の流れの雰囲気ありきとか、そういうことじゃなくて。その見た目に縛られない、中身で自己実現をしていくっていうような。それはまさに「彼が美しいキャラクターだから許されているんじゃないか、みたいな危惧もあるけど……」って以前におっしゃっていた、そこを完全に飛び越えましたね。

(プリキュアおじさん)そうですね。で、夢を失って、その最後の演技をプリキュアによって終わらせた彼がこれからどうなるのか?っていうのははっきり言ってあまり明るい感じには見えないけども、そういう子が見ている女の子や男の子たちに向かってそういうことを言っているっていうのは結構感動してしまって。いい話だなって普通に思いました。

(宇多丸)いや、僕はいま、ここだけ……「僕の体でさえ、僕の心を縛れない」っていうセリフを聞いただけでちょっと鳥肌が立ちました。

(プリキュアおじさん)なかなかすごいですよね。本当に。

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キュアアンフィニ 変身シーン

(宇多丸)素晴らしい。で、いまちなみに世間的にもこれは相当反響を巻き起こしている感じですか?

(プリキュアおじさん)結構賛否両論というか、いろいろとありまして。「誰に向けた話なのかわからない」とか……まあ、話の残り話数がもう7話ぐらいしかなくて。とにかく駆け足なんですよね。で、今回の話も本編中の時間でいうと、ほんの2、3時間の間に起きるようなことなんですよ。だからちょっと駆け足すぎて……という思いもあるのかなという。

(宇多丸)うんうん。なるほど。でも、画期的なことが起こったということですね。

(プリキュアおじさん)いや、結構画期的だと思いますよ。はい。

(宇多丸)で、そんな中、先週には来年春から始まる新シリーズ『スター トゥインクルプリキュア』も発表されたということですもんね。

(プリキュアおじさん)そうですね。発表されましたね。

(宇多丸)おじさん的にはもうバッタンバッタンじゃないですか。

(プリキュアおじさん)いや、バタバタですね。本当にね。いや、でもどうなんですかね? 来年、たとえば「男の子がいない」とか言われたら、すっごい騒がれたりするんですかね?

(宇多丸)ああ、これはこれでね。どうなんですかね? ちょっとそれでレールができすぎているのもなんか、予定調和な感じがするし。

(プリキュアおじさん)そうですよね。うん。ただなんか、前の年にできなかったことを翌年、作り手とかも変わっているのに、翌年のスタッフが叶えるような。そういうことも結構あったんで。そういう形でまたなんかあるのかもしれないですね。

(宇多丸)まあとにかくでも『HUGっと!プリキュア』はね、いろいろと革新的なことをやってきたのがついに、もう本当に歴史的な一線を超えたというか。でも、その超え方が僕はやっぱりプリキュアおじさんの解説で「ああ、それならとってもいいですね」っていう感じがすごくしましたけどね。

(プリキュアおじさん)ああ、そうですか。よかったです、本当に。

(宇多丸)といったあたりでまたプリキュアの動向というか、新シリーズも含めて番組でご解説いただけるとありがたいです。

(プリキュアおじさん)はい。ぜひよろしくお願いします。

(宇多丸)ということでプリキュアおじさん、お大事に。ありがとうございました!

(プリキュアおじさん)ありがとうございました。失礼します。

(宇多丸)いやー、でも面白いですね。面白いし、この言葉が本当に素晴らしいですね。「僕の体でさえ、僕の心を縛れない」。ということでプリキュアシリーズ、どうなっていくのか。プリキュアおじさんの解説とともにこの番組でも見守っていきたいと思います。

<書き起こしおわり>

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