上坂あゆ美さんが2026年8月25日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』の中で『HUNTER×HUNTER』の好きなキャラクターについてトーク。コムギを挙げ、「カイジやアカギなんかよりもよっぽど覚悟が決まっている」とその魅力を話していました。
(宇多丸)上坂さん、サブキャラも挙げていただいております。
(上坂あゆ美)はい。どこまでがサブかが難しかったんですけど。センリツかコムギでめっちゃ悩んで、コムギの話をします。
(吉川きっちょむ)どっちもめっちゃいいですね(笑)。
(上坂あゆ美)めっちゃ良くて! 「友達になりたい」ので選んでるんで。
(吉川きっちょむ)最高!(笑)。
(上坂あゆ美)コムギっていうキャラがキメラアント編のキーとなる存在の少女なんですけれども。視覚障害者の子で、全盲なんですよね。で、目が見えないけれども軍儀っていう作中に出てくるオリジナル競技において世界チャンピオンで無敗。一度も負けたことがない。
(渡辺範明)囲碁とか将棋みたいな感じの盤ゲームですね。
(宇多丸)ボードゲームだ。
(上坂あゆ美)ボードゲーム。で、この軍儀がバンダイから発売された時に買っていて。でも、やる相手がいなくて(笑)。
(吉川きっちょむ)ルールもね、難しいから(笑)。
(渡辺範明)じゃあ我々でやりますか?
(上坂あゆ美)ぜひ今度、お願いします!っていう、キメラアント編の中でもすごく熱いシーンなんですけれども。ええと、なんだろう。メルエムとコムギの関係性とかはもう話し出すと2時間でも足りないのでちょっと1回、置いといて。コムギの話をすると私、福本伸行先生のカイジとかアカギも大好きなんですけど。カイジとかアカギよりよっぽどゲームへの覚悟が決まってるのがコムギってキャラクターなんですね。
これ、とんでもないんですよ。で、渡辺さんが前半でおっしゃってた「制約と誓約」っていうのが『HUNTER×HUNTER』にはあって。きつい縛りをかければかけるほど能力が強くなるってものなんですけど。コムギは「自分が軍儀で負けたら死にます」っていう制約なんです。
(吉川きっちょむ)負けたら自分にはもう価値がないっていうことで。
(上坂あゆ美)価値がない。つまり、そこまで裕福じゃない家で育ち、自分は目も見えなくて、軍儀以外には何もできないし、世間も知らない。これ、明らかに意図的におそらく社会的弱者的に描かれてるキャラクターなので。「自分はもう軍儀で負けた瞬間、ゴミと一緒なんです」みたいな発言をする。もうそれぐらい覚悟が決まってるキャラクターで。なんか、そういう自分の生き方が決まっていて、好きなものに邁進してるみたいなキャラクターがとにかく好きで。「いや、コムギ、めちゃくちゃいいな!」っていうので大好きですね。はい。
(渡辺範明)でもやっぱり『HUNTER×HUNTER』全体のテーマが自分の好きなことを追求するとか、ずっとその人生の……まあ「道草を楽しめるか」みたいなことでいうとこれ、「楽しんでる」って言うにはかなり過酷な内容なんだけど。でも、とにかく自分が「これだ!」って思ったものに全てをかけて突き進んでいるって意味だとコムギはだから最強のキャラなんですよね。
(上坂あゆ美)そうです。結局、何を捨てて何を得たいかって話じゃないですか。制約と誓約のシステムそのものが。なので私、『HUNTER×HUNTER』の中で一番覚悟が決まってるのコムギだなと思ってますね。
(宇多丸)このキメラアント編ってその盛り上がるあれの時に超重要な?
(上坂あゆ美)超重要キャラです。
キメラアント編の超重要キャラ
(吉川きっちょむ)バトルとかいろいろ展開されてる中で、そのメルエムという王との関係性においては実は漫画のジャンルが1個、違うように見えたりもする瞬間がいっぱいあるので。そこもすごく面白いんですよ。
(宇多丸)なんていうか、もっと静かなっていうか、穏やかな?
(渡辺範明)キメラアント対人類の戦争が行われている中で、キメラアントの王とこのコムギはずっと並行してこの軍議を打ってるんです。
(宇多丸)ああ、なるほど、なるほど。
(吉川きっちょむ)っていうのはそのキメラアントであるメルエムに「人間とは何なのか?」っていうのを考えさせられたりとか。少女漫画的な漫画表現が結構、あったりするので。「あれ? ここだけジャンル、少女漫画じゃね?」みたいな瞬間が結構あるんですよ。
(渡辺範明)やっぱり精神世界のバトルというか、交流を描いているから少女漫画になってるんですよね、ここは。
(宇多丸)結構ね、だから本当に場所によっていろんなジャンルのあれを……。
(渡辺範明)これは意図的にやってると思うんですよ。冨樫先生、すごく漫画史とかジャンプ史とか、いろんなそういうことにすごく自覚的な方なので。
(宇多丸)なるほど。ありがとうございます。
(吉川きっちょむ)最高です。
(上坂あゆ美)いや、なんか「宇多丸さん、どうせ読まないかな」と思ってさっきまでのびのびしゃべってたのに、ちょっと読みそうになってきていて。みんな、ちょっと核心的なことが言えなくなってきていて(笑)。
(渡辺範明)ちょっとネタバレを避けるようになって。
(吉川きっちょむ)大事なネタバレは言ってないです(笑)。
(渡辺範明)それはやっぱりリスナーに対しても、あるからね。
(吉川きっちょむ)初見の方が多いのでね。
(宇多丸)それ、普通にやめてください(笑)。いや、でもありがたいです。ありがとうございます。



上坂さんの「アカギやカイジよりもよっぽど覚悟が決まっている」という表現が的確すぎて笑ってしまいました(笑)。
