宇多丸 東京赤坂やぶそば・鍋焼きうどんを語る

宇多丸 東京赤坂やぶそば・鍋焼きうどんを語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2022年2月22日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で赤坂サカスBizタワーの東京赤坂やぶそば・鍋焼きうどんのついてトーク。おすすめの食べ方などについて話していました。

(宇多丸)ちょっと私から……まず、一番軽いカルチャー情報としては、さっき気づいたんだけども。私、いつも番組をやる前に時間がちょうど空いたら、赤坂サカスの中にやぶそば、あるじゃないですか。元は上野とかにもありますけど。老舗ですよ。やぶそばの冬のメニューで鍋焼きうどんっていうのがあるんですね。やぶそばの鍋焼きうどん、食べたことありますか?

(駒田健吾)ないです。前に宇多丸さんがかき揚げもおいしいっておっしゃっていて。

(宇多丸)かき揚げは名物っていうか、有名なんですけども。鍋焼きうどんがとにかくすごくうまいし、具もいっぱい入っていてお得。なおかつ、一口ごはんをつけて。これはRHYMESTERマネージャーの小山内さんが編み出した食べ方。上に生卵が乗っかているんだけど、それをできるだけ崩さないように食べて。最終的にその麺を一通り食べたあとでその一口ごはんの上に卵を乗っけて、そこで満を持して割り、おつゆをちょっとかけたりすると即席でおじやみたいな、鍋の〆みたいになっておいしいわけですよ。

(駒田健吾)ええ。

東京赤坂やぶそば・鍋焼きうどん

(宇多丸)で、やぶそばさん、決して安いお店ではないんだけども、その中ではかなりお得である。盛りだくさんで。私はもう冬の間に……もう毎日食べてもおいしくて飽きないんですよ。で、たぶんね、2月いっぱいで鍋焼きうどん、終わるのね。なので、「今年最後の鍋焼きを決めるっきゃねえ!」なんてなって。カレー味のもおいしいです。あ、すいません。で、言いたいのは鍋焼きのことじゃないんです。鍋焼きもカルチャーですけどね。鍋焼きを決めて、ちょっと調子に乗りまして。その前にも1件、仕事があったので。それが終わって、さすがにビール一杯ってやるほど図々しくはないので。ちょっとね、ノンアルコールビールなんて飲んだんですよ。最近、やるの。ノンアルコールビール。お店でお酒が全く出ない時期、あったじゃないですか。あの時期にノンアルを飲んでいたらね、あれは普通に酔うんだよね。

(駒田健吾)ええっ?

(宇多丸)いや、気分的に。アルコール分は0%なんだけど、気分的には全然いい感じになって。「これでいいんじゃないか?」ってなって。それも全然今、俺が言いたいことじゃないの。俺が言いたいのは、その鍋焼きでノンアルを決めて出たら、今、サカスで「赤坂今昔写真展」っていうんですかね? 赤坂の町内会が主催とかをしているのかな? お祭りの写真とか、いっぱいあるんだけども。このTBSとかこのあたりの赤坂。見附のあたりまで含めての本当に大昔……。

(駒田健吾)ああ、この旧局舎の鉄塔がありますね。

(宇多丸)はい。昔のTBSがある時代。当然、焼け野原時代。さらにさかのぼって大正、明治みたいな。昔からの町並み。今の一ツ木通りがかつてはこうだとか、赤坂見附がこうでしたみたいな写真展……写真展っていうと立派な感じがしますけど。すいません。パネルが空いたスペースにあるみたいな感じなんですけども。でも、この写真……だから我々、赤坂に出入りして道とかいつも歩いている人間からすると、めっちゃ面白かった! あの有名なキャバレー・ミカドとか。「ああ、この通りのあそこ。今のあそこのビルがミカドだったんだ」とかがわかるし。当然、TBSも旧社屋……駒田さんは旧社屋の記憶、ないでしょう?

(駒田健吾)私、その最後の世代で。旧局舎では働いたことはないんですけど、建物があって。研修はそこで受けました。

(宇多丸)僕もだから子供の時というか。これ、ビッグハットが建ったのは何年なんだろう? とにかく、旧社屋があって。あの赤坂通り沿いの旧社屋の地下にざくろって、今もたぶんありますよね? ざくろのなんかがあって、そこのランチみたいなので初めて、すいません。これは私の個人的なあれですけども。なんか冷製のコンソメスープみたいなものがあって。それが冷製だから、ドロッとゼラチンっぽくなっていて。「すげえ食い物だな。金持ちが食うものは違うぜ」なんて思った記憶が……すいません。そんなことはいいんだけども。そんな記憶が呼び覚まされるような赤坂の写真がいっぱいあって。これ、もちろんタダなんで。おすすめですよ。一銭もかけずに通勤、通学のついでに赤坂TBS……これ、聞いている人でTBSにお働きの方もいらっしゃるわけですから。いかがですか? 皆さん! 赤坂今昔写真展?

(駒田健吾)今、ほとんど反応ないですね。今、周り、サブとかを見ていても「へー」みたいな。

(宇多丸)あいつら、教養ないですから。しょうがない。ああ、94年ですって。結構最近って言ったらあれだけども。それでブリッツとかができてっていう感じですね。だからカルチャー情報ってやたらとお金がかかることばかり言うのもなにかなと思って。ダータで。鍋焼きうどんはダータじゃないですよ? 鍋焼きうどんをキメてパッと出たらダータでキメられるカルチャーもあるぜっていう。でも、ちょっとしたところでこういうのをやっていて。それがタダですよっていうのは結構あるんでね。

(駒田健吾)へー! サカスのBizタワーって結構お高めが多いんでね。我々、働いている人はほとんど行かないですね。

(宇多丸)ああ、それはね、普段遣いはなかなかできないでしょうけども。私みたいに昼間からノンアルコールビールをキメる、そういう身分の人は……でも、通り道でいいから。タダなんで。本当におもしろかった。たとえば、あそこの小学校のところとか。あそことか、他は完全に焼け野原で、小学校の校舎だけがポツンと残っていたりとか。そんな写真もあったし。やっぱり一ツ木通り、おもしろいよね。ここに朝日新聞があったんだとか。あと、お祭りの昔からの写真もずっとあって、人の顔つきが変わっていく感じとかもおもしろかったので。

(駒田健吾)今の放送センターの場所には近衛歩兵第三連帯の兵舎があった……知らない!

(宇多丸)ねえ。そんなのも面白いじゃないですか。2月21日(月)から3月25日(金)まで。Bizタワーの2階と地下1階で……地下1階の方は見てないな。あちこちでやっているみたいなので。ぜひお近くにお寄りの際にはいかがでしょうか?っていう。

赤坂今昔写真展

「赤坂今昔写真展 」赤坂Bizタワーで開催中! | 赤坂サカス イベント 2024スケジュール
赤坂今昔写真展  赤坂BizタワーSHOPS&DINING 2F・B1Fで2月21日(月)から3月25日(金)まで開催

<書き起こしおわり>

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