東野幸治『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』が最高の映画な理由を語る

町山智浩『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2026年3月20日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』についてトーク。「めちゃめちゃ面白い。最高や」と話していました。

(東野幸治)そして『マーティ・シュプリーム』、見たんですよ。『マーティ・シュプリーム』ってあつむくん、知らないでしょ? 卓球の……なんか細い、眼鏡かけたちょびヒゲ生えた青年がよくポスターに出てるんですけど。卓球の、1950年代後半ぐらいの本当にいた選手みたいなんですけど。ニューヨークかなんかが舞台で。で、その卓球世界チャンピオンになるために頑張る。でも、なんかずる賢くて、女性に汚くて、ほんで周りに迷惑かけ放題っていう選手。それが世界大会で負けた日本人選手ともう1回、対戦できるみたいなんで東京に行きたい。で、そのお金の工面をするっていうのが大筋の話なんですけど。

それがね、めちゃくちゃ面白くて。なんか賛否両論あるみたいで。本当にその『ロッキー』的な、スポ根じゃないけど。言うたらなかなか環境が悪い中、努力、努力、努力、努力して最後、その選手と戦って果たして勝つか、負けるか。で、感動のエンディング。そこを応援する彼女みたいなのが王道ストーリーなんですけど。映画が2時間20分ぐらいあるんですけど8割から8.5割、「こいつ、小ズルいな。こいつ女、好きやな。こいつ、せこいな」って。それがずっと続くんですよ。

だからね、あの卓球で青春で……『ピンポン』じゃないけど。スカッとは全然せえへんねんけど。めちゃくちゃ俺は面白くて。途中から皆さん、アドバイスですけど。2丁拳銃の小堀やと思ってください。

(渡辺あつむ)フフフ(笑)。

(東野幸治)漫才コンクールで優勝を目指す小堀くんの日常生活やと思ってください(笑)。もうめちゃくちゃ面白くて。俺は。

(渡辺あつむ)だから賛否あるんですね(笑)。小堀やから。

2丁拳銃・小堀のようなティモシー・シャラメ

(東野幸治)だから俺、これめちゃくちゃおもろいなと思って。久しぶりにおもろいなと思って。A24っていうチームが作っていて。で、終わってからちょっとSNSでチェックしたら「応援できなかった」とか「頑張れって思えなかった」とか。

(渡辺あつむ)まあね(笑)。

(東野幸治)「最高だ! 面白かった!」とか。主役の人が有名な男前な人やから、なんかそれが好きだっていうファンと、ちょっとだけ面白かったとか、あとは「なんか嫌だった」とか。「なんで? なんで? どういうこと? よくわかんないんだけど?」みたいなのばっかりやねんけど(笑)。これはもう、あつむくんはたぶん好きな種類の映画やと思うし。

(渡辺あつむ)まあ、性格悪いですからね(笑)。

(東野幸治)性格悪いから(笑)。いや、なんかめちゃくちゃ……もうようわからんけど。とにかく金、ないわ。オバハンとエッチしてなんか……(笑)。いや、ほんまに1個だけ、だからネタばらしになるけど。その金持ちのオバハンがいてるんですね。そのオバハンをちょっと口説いて。で、エッチするんですね。その夫と子持ちのね。で、そのエッチする目的はネックレスしてるからなんですよ。だからこう、シャワー室かなんかでエッチすんねんけど、それを上手にこう……(笑)。

(渡辺あつむ)そういうことか(笑)。

(東野幸治)取ろうとして(笑)。すごない? そんな発想の……で、なおかつそれをあえて、排水溝に流す。証拠隠滅するんですよ。で、そのオバハンに最後、喧嘩をふっかけるんですね。たぶん、ふっかけてるんですよ。で、もう二度と来へんような状態にして、排水溝の業者を呼んでそのネックレスを拾うっていう(笑)。もう俺、「こいつ、最高やな!」って思って(笑)。

(渡辺あつむ)僕も最高やと思いました(笑)。

(東野幸治)いや、そんなんがもう山のように出てきて、最後は一体どうなるのかな、みたいな。で、最後は東京に行って、その言うたら日本人の卓球選手と戦うけど、その当時の日本の戦争終わった後の雰囲気。あれ、上野かなんかのそういう公会堂みたいなところでちょっと、新しい宣伝も兼ねて担がされてプロレス的な卓球をやんねんけど。そこから果たしてどうなるのか?っていうところで……そこからちょっとだけ、『ロッキー』になるんですよ(笑)。

(渡辺あつむ)いや、無理やって。『ロッキー』は一途で、めっちゃええやつなんですよ?(笑)。

(東野幸治)いや、それがね、でも心地いいのよね。それぐらいの頑張りが。俺、ほんま見ながら……これ、初めての感情やけど。「映画、撮ってみたいな」と思ったもん。なんか「面白! これ。この設定、面白いな」って見ながら、ほんまに「小堀」って途中で思いながら。たしかにこれ、小堀的なやつで。金に汚い、女に汚い。で、後輩・先輩に嫌われてる。でもちょっと漫才、面白い(笑)。っていうやつね。だから面白いなってちょっと、そんな気持ちになったもん。あつむくんはね、だから吉本って今、映画を押してんじゃないの? あれはもう終わったの?

(渡辺あつむ)いや、もう終わったんちゃいます?

(東野幸治)もうとうに終わりました? 「芸人100人に100本、映画作らせるぞ!」って。

(渡辺あつむ)大昔、大昔(笑)。

(東野幸治)まだ80人ぐらいしか作ってないんちゃうの? 「映画100本作る」って言ってたでしょう?

(渡辺あつむ)あれ、どうなったんやろ?

(東野幸治)今さらゴネて、吉本のちょっと上に「すいません。100本映画、俺も作りたいですけど?」って(笑)。「お前、そんなこと言うてんのか?」みたいな(笑)。「いや、沖縄映画祭に……」「終わったわ!」「俺、沖縄映画祭行きたいんですけど……レッドカーペットとか俺、歩きたいんです」って(笑)。「やっと今、吉本さんが言うてること、わかりました。俺、映画撮りたいんです!」「終わってんねん! いつまで言うてんねん、お前?」「いや、俺いっぱい映画、見てるんで!」「もうええねん! なんかやっとけや、アニメの番組とか。なんかやっとけ、お前!」って(笑)。っていう気持ちになった映画でございますから、ぜひ見てほしいなと思いますし。

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』予告

町山智浩『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』を語る
町山智浩さんが2026年3月10日放送のTBSラジオ『こねくと』の中でティモシー・シャラメ主演映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』について話していました。

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』の主人公を2丁拳銃・小堀さんにたとえる東野さんのセンス、最高ですね。誰か東野さんに映画、撮らせてあげて!

東野幸治 ホンモノラジオ 2026年3月20日

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