東野幸治さんが2024年11月8日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で最近見たおすすめコンテンツを紹介。「今年見たドキュメンタリーで3本の指に入るぐらい面白かった」とNetflixの『Mr. マクマホン: 悪のオーナー』を紹介します。
「今年見たドキュメンタリーで3本の指に入るぐらい面白かった」(東野)
(東野幸治)プロレスの中身……スターを作るとか、悪役がこいつとか、ストーリーをどうするみたいなのを言うたら30年以上前から脈々とやって。ハルク・ホーガンが来て、ハルク・ホーガンがスターになって。で、ハルク・ホーガンの人気が衰えたら次はこいつをスターにする。でも、なかなかスターにできへんから……って。
で、別の団体のライバルがいてる。そのやり取りの中で新しいキャラクターがどんどん来て。どんどんどんどん規模が大きくなって儲かっていく中で、そのマクマホン自身も有名になって、そのストーリーの中に入っていく。
ストーリーに入っていったら、今度はマクマホンの娘もストーリーに入っていく。マクマホンの嫁はんもストーリーに入っていって。最終的には見たら、嫁はんは謎の車いすに乗って、喜怒哀楽を忘れたロボットみたいな感じになったけど、リング上に上がったら急に立ち上がって感情をオープンにして戦っていくみたいな。もう全部がプロレスみたいな。ここまでばらしていいの? みたいなドキュメンタリーがめちゃめちゃ面白くて……。
アメリカ最大のプロレス団体WWEをここまでの規模に拡大してきたオーナー、Mr. マクマホンことビンス・マクマホンの足跡を追ったこのNetflixドキュメンタリー、僕も見ましたがめちゃくちゃ面白かったですね。
1990年代後半のAttitude期を夢中になって見まくっていたので、そこに至るまでのWWE(当時はWWF)の流れを再確認できたのも素晴らしかったですし、さらにはドキュメンタリー製作の途中でビンスの非常におぞましい性的暴行疑惑が発覚していく様も非常にスリリングでした。30年以上に渡ってビンスがやってきたことをドキュメンタリーで見た後だと「そういったことも十分、ありうるよな」と妙に納得させられたりして。
ビンスがこれまでに行ってきたことは再びアメリカ大統領に返り咲いたドナルド・トランプの姿と重なる部分も大きいですね。実際、ドナルド・トランプ自身もWWEのリングに立っており、その際の模様もこのドキュメンタリー内には登場します。非常にアメリカらしいといえばアメリカらしいビンス・マクマホンとWWEを描いたドキュメンタリー、2024年の今、見るべき作品であると思いました。