宇多丸さんが2025年4月15日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』の中で亡くなったラッパーのJJJさんを追悼していました。
(宇多丸)で、ちょっとモードを変えてというかですね、すいません、すいません。ちょっと悲しい話なんですけど。JJJくんというですね、ラッパー、トラックメーカーとして。元々はFla$hBackSってグループでやっていて。まあ、めちゃくちゃかっこいい……もうずっとシーンで10年以上、15年ぐらい経つのかな? Fla$hBackSが始まってからね。わかんないけど。とにかく、ずっとシーンのトップにいて。今も人気がめちゃくちゃあって。で、アルバムを出したり、ツアーしたりみたいなこともみたいなことを活発にやっていてっていうそのJJJくんっていうラッパーがいて。
まだ35歳だったんですけど、お亡くなりになったということが昨日の放送が終わってからかな? 正式にはわかって。で、実はね、僕はずっとそのFla$hBackSもJJJくんの仕事ももちろん、ヒップホップファンとしてすごく尊敬してきたし、かっこいいなと思ってきたし。同業者としてはチクショーッ!っていうね。それもあるし、あと、なんだろうな? すごくの彗星のごとく登場したFla$hBackSで。でもJJJくんとかのラップがだんだん、なんていうかな? 内容とか、ラップの仕方とかがまた年齢なりに変化してきて。言っちゃえば成熟してきてるっていうか。
そういうところも、なんていうかな? やっぱりラッパーってこういう良さっていうか。若くてイケてる人がガーン!って出てきてかっこいいっていう人がだんだんと人生の経験を積んできて、ラップの内容とか仕方とかが成熟してくるみたいなものを……僕らだって、RHYMESTERも頑張ってやってきてるけど、JJJくんたちの世代もそういうものを体現するという段階に入ってきてるみたいなのもすごく、聞くのも見るのも楽しみで。
っていうような途中だったんで、そう。とても残念な話だなというか、めちゃくちゃ悲しく思ってます。本当に。そうなんです。なので、僕は直接はね、あんまり付き合いとかはなかったんだけど。あの単純にヒップホップシーンに関わってきた人間、もっと言えば日本のヒップホップのファンとして、とても悲しく悔しい。でも彼の残した作品をもし、聞いたことがない人がいたらっていうんで、ちょっとここでかけることで追悼の代わりにさせていただきたいなと思っています。
でね、曲もいろいろ悩んだんですけど。いろいろかっこいい代表曲とか、いっぱいあるんだけど。ちょうど彼がですね、去年にライブアルバムを出していて。Zepp Hanedaでやったライブ、『July Tour at Zepp Haneda』かな? で、その中で『Kids Return』っていう、これは比較的彼の中でも新しめの曲なんだけど。それを1曲目にやっていて、まあ観客の皆さん、ヘッズたちの歓声とか。歌詞を一緒に歌ってたりとか。そういうのも伝わってくることで、どれだけ彼が支持されていたのか?っていうことがもし、JJJくんのこと知らない人にもですね、伝わりやすいかなと思って。ちょっとこのライブ音源を選んでみました。ちょっとお聞きください。JJJで『Kids Return』。こちら、ライブバージョンです。
JJJ『Kids Return (Live)』
(宇多丸)JJJのライブツアー『July Tour at Zepp Haneda』、ライブアルバムから『Kids Return』を聞いていただいております。このライブ、すごく本当に……尺八奏者の方が入ったりとか。和楽器的なものと絡んだりとか、めちゃくちゃ面白いことをやっているライブだし。あとやっぱりもうとにかくヘッズたちの大合唱。
(日比麻音子)すごいですよね。「うわーっ!」ていう声も聞こえました。
(宇多丸)ということで、もしね、あんまり聞いたことがないという方がいたらぜひ、JJJ。いっぱいいっぱいかっこいい作品が残ってるんで。合わせて聞いていただければと思います。JJJくん、とりあえずお疲れ様でしたというかね。なんとも……ちょっとどういう言葉をかけていいかわかんないけど。とりあえずは、お疲れ様でしたっていうことかな? ちょっとどういう言葉が適切かわかんない。でも、うん。ちょっと、ごめんなさい。言葉がないけど。うん。とりあえず曲をかけたことで私からの追悼とさせていただきます。
突然だったJJJさんの訃報、とても衝撃的でしたね。僕もとあるバーでその情報を知って、一緒にいた方々と急遽、JJJさんのMVなどをモニターに映して見まくっていました。宇多丸さんが紹介していたZepp Hanedaのライブ音源もめちゃめちゃかっこいいですよね。これからも彼が残した音源や映像を見たり聞いたりし続けたいと思っております。JJJさん、お疲れ様でした。
