宇多丸と高橋ヨシキ スターウォーズ フォースの覚醒を語る

宇多丸 スターウォーズEP7『フォースの覚醒』への期待を語る 宇多丸のウィークエンド・シャッフル

高橋ヨシキさんがTBSラジオ『タマフル』に出演。スターウォーズシリーズ最新作『フォースの覚醒』について、現時点でわかっていることをもとに、宇多丸さんと語り合っていました。

(宇多丸)今夜お送りする特集はこちらです。『J・J・エイブラムスよ、これが日本のファンの声だ!緊急創刊 月刊私のスターウォーズ第一号』。今年12月18日に公開予定の全世界映画ファン待望の『スターウォーズ フォースの覚醒』。今年いちばんの話題作を迎え撃つには、公開直前からではもう間に合わない。そこで、公開までのおよそ半年の間、各界のスターウォーズ者を招いて、毎月1回、スターウォーズについてあれこれ語らっていく月一の連載企画をお送りいたします。そして、ポイントはアンオフィシャルでございます。今年はね、あちこちで盛り上がっておりますが、この番組はその一歩先をゆくアンオフィシャルということで。ネガティブなことも言うかもしれない。わかりませんけどね。さっそく、第一回目のお相手。このシリーズのホストとしてずっとお付き合いいただく予定でございます。映画評論家、デザイナー、高橋ヨシキさんです。よろしくお願いします。

(高橋ヨシキ)よろしくお願いします。こんにちは。先日はお疲れ様でした。

(宇多丸)あ、ヨシキさん、出囃子が・・・

(高橋ヨシキ)あ、出囃子が。イウォークですね。

(宇多丸)イウォークのテーマ、かけさせていただいております。

イウォーク者 高橋ヨシキ

(高橋ヨシキ)うれしいな。今日、僕イウォークのTシャツでイウォークの靴下で来たんですよ。気分的に上げていこうと思って。

(宇多丸)あ、もう全身イウォークで(笑)。ちょっとこれ、後ほどね、話したいんだけど。今回のエピソード7。フォースの覚醒ですけど。長年のイウォーク者として、ついに、ちょっと溜飲の下がる事態が期待されるというね。

(高橋ヨシキ)される可能性があるかもしれないという。

(宇多丸)可能性が非常に高まってきたという。

(高橋ヨシキ)まあ、高まってるかどうかまではわからない。

(宇多丸)わかんないですかね。ちょっと、そこも含めてお話をうかっていきたいと思います。ヨシキさん、今年2月7日の『いまこそスタートレックの偉大さについて語ろうじゃないか特集』以来のご出演ということで。

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(高橋ヨシキ)本当にどっちの方向に向いてんだか、わかんないですね(笑)。

(宇多丸)スタートレックの次はスターウォーズということで(笑)。

(高橋ヨシキ)ひどいですね。まったくロイヤルな感じがしないですね。忠実なファンじゃないですね。

(宇多丸)しかも、どっちもあれですかね。J・J・エイブラムス絡みっていうかね。

(高橋ヨシキ)あ、本当だ。

(宇多丸)こんなにJ・J・エイブラムスが好きなのか?っていうね。

(高橋ヨシキ)J・J、好きじゃないんだけどな(笑)。まあ、いいや。はい。

(宇多丸)『好きじゃないんだけどな』な、ここらへんもね、ちょっと語っていきたいと思っております。この企画、公開までの毎月一回お送りする予定でございます。なので、ヨシキさんにはちょっとホストとして。お忙しいところすいませんけど。やっぱりこう、睨みをきかせていただくっていう。

(高橋ヨシキ)いやいや、睨みをきかすって、とんでもない。あの、でも本当これ、大丈夫ですかね?割とだってほら、だんだん、すこしずつわかってくると思うんですけどね。内容とかもね。わかってきたらわかってきたで、それちょっと言えないじゃん?みたいな話も多くなってくると思うんで。

(宇多丸)あ、それはヨシキさんのアンテナとかに引っかかってきた情報ということね。

(高橋ヨシキ)いや、本当引っかけたくないんですけどね。嫌でも入ってきたりするじゃないですか。でも、だからそういうわけで、これ12月まで、割とぼんやりした感じで進むのではないかっていう。

(宇多丸)まあまあ、ぼんやりしてていいんです。要はね、これ、なんでやったか?っていうと、スターウォーズって結局、僕ら同い年だから小学校3年とか?

(高橋ヨシキ)そうですね。2年生とかですね。

(宇多丸)エピソード4が最初に公開された時以来、ずっと好きなわけじゃないですか。で、やっぱりその新作を待っている間の楽しみみたいなのってすごく大事だと思うんですよね。で、やっぱりエピソード7も年末公開ですけど。この時間がひょっとしたらですよ、エピソード1の時を思い出してください。待っている時がいちばん幸せだった!

(高橋ヨシキ)まあ、まあ本当にそうでね。

(宇多丸)可能性は・・・(笑)。ねえ、ゼロじゃないわけですからね。

(高橋ヨシキ)あの時はね、本当にねえ・・・もう大変なことでございました・・・

(宇多丸)(笑)。世界中のファンがね。この落差に関しては、映画の『ピープルVSジョージ・ルーカス』というね、ドキュメンタリー作品があって。映画史上最大の楽さをね、記録した映像として。

(高橋ヨシキ)まあ、あれいいところで逃げて終わってますよね。

(宇多丸)あ、そうですか。そのへんは、やっぱりみんな怒っているぞっていうあたりは逃げている。

(高橋ヨシキ)じゃあないですもんね。『ピープルVSジョージ・ルーカス』でしょ。映画の。

(宇多丸)そうそう。でも、あのすごいテンションの上がっていた。エピソード1を待ってさ。1週間とか1月とか、映画館の前で待ってた人が、中に入って。2時間後・・・みたいなね。まあ、一応英語ですよ。出てきて、『うーん、まあ、もう2回、3回見ないとわかんないかなあ・・・?』みたいなことを(笑)。

(高橋ヨシキ)そういう被害が続出していたわけでございますけども。

(宇多丸)被害続出。まあ、今回はそんなことないとは思いつつ・・・ということですからね。お送りしたいと思います。ちなみに、リスナーの方からメールをいただいております。この企画待望論が実はありまして。

(高橋ヨシキ)はいはい。

(宇多丸)(投稿メールを読む)『初めてメールをいたします。月一スターウォーズ、最高です。公開まであと半年、もっとイベントがあっても良いんじゃないかなと思っておりました。月に一話ずつ、映画館で公開するとか、やっていただけないものでしょうか?』。あ、それでもいいぐらいですね。半年なんだからね。

(高橋ヨシキ)本当ですね。ちょうどね、いいかもしれないですね。

(宇多丸)(投稿メールを読む)『公開までのこの期間を存分に楽しみたいものです。宇多丸さん、ぜひカウントダウンで盛り上げていってください。よろしくお願いいたします』という、これ、筋金入りのファンの方じゃないでしょうかね。はい。ということでですね、今回はですね、一回目ということで。いま、どこまで来ているというか。スターウォーズフォースの覚醒。これをお聞きの方はそんなにスターウォーズ、明るくない方もいらっしゃると思いますんで。

(高橋ヨシキ)なるほど。はい。

(宇多丸)まあ、スターウォーズ全体の話をしていると、キリがないんで。今回、そのエピソード7。まず、何年ぶりだ?今回は。

(高橋ヨシキ)ええとですね、今回は・・・『ジェダイの復讐』から数えると、32年ぶりですか?

(宇多丸)要は、そのストーリーが正式に前に進むのはっていうことですね。

(高橋ヨシキ)まあまあ、そうも言えますね。はい。

(宇多丸)あ、ちょっと待ってください。わかりました。いまのヨシキさんの言い方。これがいいですね。アンオフィシャル特集ならではのね、あれですね。要は、『エピソード1、2、3って何?それ?』っていう。

(高橋ヨシキ)いや、そこまで言ってないです。そこまで言ってないですけど、だって、ジェダイの続きの話でしょ?これ。だからそれ、最初に言った方がいいんです。そっちで取ってください。本当に。そんな危険なことは申しません。はい。

(宇多丸)(笑)。あの、初めてストーリーが32年ぶりに前に進む。

(高橋ヨシキ)次に進むんだと。はい。

(宇多丸)もちろん、小説版とかはありましたけど。映画版で正式に前に進むのはこれが初めてのことですからね。はい。ということで。現状はですね、監督とか、主要キャストはもちろん発表されていて。

(高橋ヨシキ)発表になっている。

(宇多丸)で、旧シリーズ、3、4、5の主要キャストも出演することが決まっているとか。あとその、結構意外なところで、旧キャストと言っても、『えっ?そこも出るの?』みたいな。そこらへんも発表されている。それで先ほどのイウォーク話が関係してきたりするんですけど。

(高橋ヨシキ)そうですね。ワーウィック・デイヴィスさんっていうね、ウィケットといういちばん有名なイウォークですけど。彼に入っていたワーウィック・デイヴィスさん。この人はエピソード1、2、3とかもちょこちょこいろんな役とかで出たりしているんですけど。だから、イウォークの役と確定したわけではぜんぜんないんですが。

(宇多丸)ああ、そうか。

(高橋ヨシキ)他のまあ、そういう小柄なエイリアンなどの役で出てしまう可能性もありますが。ここは一発、イウォークでお願いしたいと。

(宇多丸)お願いしたい。

(高橋ヨシキ)本当、J・J・エイブラムスに手紙を書いて言いたいぐらいです。まあ、もう撮影終わっちゃってるんで、どうしようもないですけど。

(宇多丸)まあ、そうですけどね。あの、まさにこれね、ヨシキさん溜飲下げているだろうなと思ったのが、要はあれは1983年ですか?ジェダイの復讐。日本で公開されたのがね。1983年以来、当時からして、イウォークって、要は『子ども向けに媚びやがって!』って感じで。『帝国が滅びたのに、熊ちゃんダンスで終わりかよ!?』なんつって。

(高橋ヨシキ)とか言いますけどね、ジェダイの時って、ジャバの宮殿の中で、マックス・レボ・バンドってあったじゃないですか。あそこに、ほら。象ちゃんみたいなやつもいましたよね。

(宇多丸)なんかピコピコね。

(高橋ヨシキ)そっちはいいのかよ?とかね。

(宇多丸)そっちもダメでしょ?(笑)。

(高橋ヨシキ)どっちもかわいいっていうのが大人の態度なんじゃないでしょうかね。

(宇多丸)大人の態度(笑)。まあ、あのね、この番組でも前、コンバットRECとかが『なんだよ、あの熊よお!?』とか言って。ああいうさ・・・

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(高橋ヨシキ)マジっすか?

(宇多丸)ああいうJAC派の男がさ(笑)。こう、文句言ったりするわけですよ。

(高橋ヨシキ)本当ですか?あれ、いなかったら反乱軍負けてたんですよ?何を言ってるんだ!?

(宇多丸)だからその、フェイズがわかんないんだけど。話のさ(笑)。あの、要は32年間ね、ヨシキさんはさぞかしこういう苦渋をなめられてきたんじゃないかな?と。

(高橋ヨシキ)そんななめてないですよ。楽しくやってますよ。

(宇多丸)どっかに行くたびに、『なに?ヨシキさん、そんな、ねえ?』って。

(高橋ヨシキ)『イウォーク、本当に好きなの?』って真顔で言われることは、たまにありますよ。

(宇多丸)でしょ?でしょ?だから、『えっ?』みたいなさ。

(高橋ヨシキ)いや、だから『好きですよ』って言いますけどね(笑)。

(宇多丸)それがさ、ついに今回のエピソード7、ひょっとしたら、ほら見たことか!って。

(高橋ヨシキ)いや、それなんですよ。で、今度、予告ね、僕、もう何百本も見てるんですけど。

(宇多丸)ええと、いまトレーラーっていうか、特報が2本出てるんですね。

(高橋ヨシキ)そうですね。その第二弾の特報で、まあ一弾の特報でも、なんか水の上をXウィングみたいなのが飛んでいるっていうのがありましたけども。それの後ろが森なんですね。

(宇多丸)ふんふんふん。

(高橋ヨシキ)で、『ヤバい!これはついにエンドアというイウォークの星が、また出てしまったか!?』と思ったら、どうもそれはヤヴィンの第四惑星らしいということなんですね。

(宇多丸)ヤヴィンっていうのはエピソード4でね、出てきた、反乱軍が基地にしていたところ。

(高橋ヨシキ)ということなんですよ。それとあとね、ライトセイバーがね、出てきたりとかするんですけども。ダース・ベイダーのお面が出てくるじゃないですか。燃えちゃった。

(宇多丸)はい。要はエピソード6 ジェダイの復讐で・・・

(高橋ヨシキ)ジェダイの復讐で火葬、荼毘に付されたダース・ベイダーのマスクなんですけど。それって、つまりエンドアに取りに行かないと、ないわけじゃないですか。で、きっとイウォークが森の中に飾っていたと思うんですよ。周り、いろいろ神殿のようにして。

(宇多丸)か、ルークがどっかに持ち帰ってたか?

(高橋ヨシキ)あの後ですか?まあ、あそこなんか記念写真みたいになって終わっちゃいますからね。ジェダイの復讐ね。あの後、どうなったか?っていうのは非常に謎ですけどね。

(宇多丸)ああ、でもたしかにそうだ。焼けたダース・ベイダーのマスクがあった場所は?っつったら、それはエンドアなんだから。

(高橋ヨシキ)そうなんですよ。で、行ってイウォークにね、『これ、持ってっていいかい?』っつったら、『嫌だ!』って言われるような展開が僕は見たい。

(宇多丸)(笑)。で、モメる?そんな小さなモメごとシーン、いいよ!

(高橋ヨシキ)そう、モメる(笑)。『渡さないぞ!』なんて言われて(笑)。

(宇多丸)(笑)

(高橋ヨシキ)『じゃあ、かわりにこの美味しいものをあげるから、それをください』なんつって。

(宇多丸)でもね、これあながち無いとも言えないなと思うのは、要は特報2個出てですね、1個目の時はやっぱりその映像も断片的だったし。まあ僕ら、すいませんね。ファンの方、もしいたら申し訳ないけど、非常にJ・J・エイブラムスという監督にちょっと懐疑的だったところがあるじゃないですか。やっぱり。

(高橋ヨシキ)まあ、それもありますよね。はい。

(宇多丸)まあぜんぜん、僕らが求めているものじゃないものが出てくる可能性もあるなと思っていたら、その特報の2本目が、まさにそのジェダイの復讐のつながりを強烈に意識させるような映像の連発で。

(高橋ヨシキ)そうですね。

(宇多丸)ということで、ってことはやっぱりそのエンドアっていうのが出てくる。で、イウォークが出てくるも無しじゃないよねっていう。

(高橋ヨシキ)って思っているんですけど、これあんまりそういうことを期待すると、外れた時のショックがでかくて立ち直れなくなるから。

(宇多丸)32年の怨念が(笑)。

(高橋ヨシキ)あんまりだから今度のエピソード7に関しては、イウォークとか考えないようにしてます。でも、今度の新しい予告は、本当、あの世界中のスターウォーズのファンがこれを見ている動画っていうのがYouTubeに。反応の方ですね。見ている人の顔を映した動画っていうのが大量にあって。僕もいっぱい見たんですけども。すごいですよ。もうね、ありとあらゆる国のありとあらゆる人がね、これを見て泣いているんですよ。

全世界のファンが泣いた予告編第二弾

(宇多丸)うんうん。

(高橋ヨシキ)で、そんなね、予告一本でそこまでいけるシリーズってね、たぶん他にないんですね。

(宇多丸)今回は特にやられちゃいましたね。

(高橋ヨシキ)僕はね、あの日はもう泣いて仕事になりませんでしたね(笑)。朝から泣いちゃって。起きて、朝一で見たんですよ。ああ、もう出た!と思って、見たらもう、ああ、もうダメだ!と思って。

(宇多丸)ねえ。いや、僕もまさにそうですし。正直、そのトレーラーの1本目が来た時は、『J・J、なんだよ!』って。最初にね、そのジョン・ボイエガっていう新しいキャスト。まあ、フィンっていう役柄で。で、それがストームトルーパーの格好して、砂漠みたいなところでバン!って出てくる。1個目で、バーン!って出てくるじゃないですか。『バーン!誰!?』っつって。

(高橋ヨシキ)あの瞬間、みんなそう思ったですね(笑)。『誰、この人!?』っていう(笑)。

(宇多丸)とにかく(笑)。『アガんねー!』みたいなことを行ってたじゃないですか。

(高橋ヨシキ)まあ、ちょっと言いました。すいません。

(宇多丸)ぶつくさぶつくさ言ってましたよ。で、この2本目来て、もう号泣しながら、『すいません!J・J、すいません!ありがとう!ありがとう、J・J!』って。

(高橋ヨシキ)そう。墜落したスター・デストロイヤーとかもありますからね。そういうのもあって・・・ああ、この最後のところでね、もう目がうるんでますけどね。

(宇多丸)いろいろあってね。たとえばルークと思われる人物の手があって。

(高橋ヨシキ)で、ナレーションもルークですからね。

(宇多丸)あ、そうかそうか。

(高橋ヨシキ)ナレーションルークっていうか、ルークのジェダイの復讐の時のセリフですもんね。

(宇多丸)で、おそらくその、ルークというか、スカイウォーカー家の血を継ぐであろう、フォースの資質をもっている誰かにライトセイバーを渡すというショットがあって。で、最後にね、これ、その手前のところのミレニアム・ファルコンがガーッと入っていくところもちょっとジェダイの復讐を思わせるような。狭いところにこう、入っていく。

(高橋ヨシキ)この入っていくところって、あれ、エグゼクター級っていう、つまりスーパー・スター・デストロイヤー、ありますよね?

(宇多丸)帝国軍のデカいやつ。

(高橋ヨシキ)ベイダーが乗っていた旗艦ですよね。帝国軍の。あれですよね、あれね。エンジンの配列がそうなっているので。だからそれが墜落しているってことなんですけども。

(宇多丸)きてるなー、また(笑)。きてるなー。まさに顧問ですね。さすが。

(高橋ヨシキ)うん。だから、なんであの星にね、そんなにいっぱいスター・デストロイヤーとかスーパー・スター・デストロイヤーがボコボコ落ちてるのか?っていう問題も、映画を見るまではわからないという状態ですね。

(宇多丸)あの、砂漠だからタトゥイーンかと思うけど、J・Jはちょっと外してきたりもするから、わかんないぞと。

(高橋ヨシキ)ええと、あれはジャクーという星だと言われているんですけども。

(宇多丸)あ、ほう。

(高橋ヨシキ)これ、公式にっていうか出てるんですけどね。ジャクーって『J-A-K-K-U』って書くのかな?ジャクーっていう星だって言ってるんですけども。ところがですね、ファンが今度出るスターウォーズ バトルフロントというゲームの予告のムービーを解析したところ、そっちのバトルフロントにもジャクーが登場するんですが。その、引き画で見るとね、どうもその・・・で、そのスター・デストロイヤーが落ちていくところがゲームでは描かれているんですけども。

(宇多丸)うんうんうん。

(高橋ヨシキ)その時にね、手前にね、ジャワスのサンドクローラーがね、あるんですよ。

(宇多丸)ジャワスと言えば、タトゥイーンに住んでいる。

(高橋ヨシキ)『ジャワスと言えばタトゥイーン』ってみんな思っていたので、『あれ?じゃあやっぱりタトゥイーンなんじゃないの?』っていう話もちょっとあったりして。

(宇多丸)まあ、いろんなところにいるのかもね。ジャワ族は。

(高橋ヨシキ)うん。でもだからJ・Jとかも、なんかだから『絶対にカーンじゃないです』とか言ってカーンだったりしたので。スタートレックの話ですけど。

(宇多丸)スタートレックのイントゥ・ダークネスの時のね。

(高橋ヨシキ)カーンの話じゃないっていって、まんまカーンだったりする前科があるので。今回もタトゥイーンじゃないとか言うの、そのまま額面通り受け取るわけにはいきにくいということなんですね。

(宇多丸)それってさ、あれだよね。ただの嘘だよね(笑)。

(高橋ヨシキ)うん。あの、J・Jのって結構そういうことが多くて。前もだからなんだっけ?『クローバーフィールド』だっけ?あれ、J・Jですよね?あれの時も・・・

(宇多丸)あ、監督はマット・リーヴスですけど。

(高橋ヨシキ)まあまあ、そうですけど。怪獣のデザイン画が流出しちゃって。そしたら、『こんなのは絶対に出てきません』っつって、見たら出てきてたんですよ。

(宇多丸)ああー。

(高橋ヨシキ)だから、割とあの人ね。

(宇多丸)ストレートな嘘をつく(笑)。

(高橋ヨシキ)そうそうそう(笑)。ちょっと言いたくないなっていう時はね、『ないです』って言う人なんですね。

(宇多丸)なるほど。これ、みなさんにちょっとひとつお断りしなきゃいけない。こういう、ああでもないこうでもないも込みでの、この待つ時の楽しみというね。

(高橋ヨシキ)うん。

(宇多丸)語りですからね。

(高橋ヨシキ)そうですね。もう本当に、堕落した人間のやり取りのものですけどもね(笑)。

(宇多丸)いやいやいや、いいじゃないですか。

(高橋ヨシキ)耽溺してるっていうね。うん。

(宇多丸)で、さっきのその、泣いてしまったっていうのは、結局最後に殺しのカットが来るわけですよね。

ハン・ソロとチューバッカ

(高橋ヨシキ)そうですね。まあこのハン・ソロとね、チューバッカが並んで出てきてしまったというので。で、これはエピソード4の時の有名な特写の写真がありまして。それと同じポーズで同じ位置なんですけど。位置っていうか、背景は違うんですよ。前のエピソード4の時のはファルコン号の外だったんですけど。今度は中になってますけども。同じ組み合わせで、ポーズも同じなんですね。だいたいね。で、それで、その年月を感じさせるハリソン・フォードの老け方も相まってですね、見た瞬間に、やっぱり俺は目にしてないけど、ハン・ソロはね、スターウォーズの世界の中でちゃんと齢をとっていてくれたんだと。

(宇多丸)ちゃんと生きていたんだ!と。

(高橋ヨシキ)ちゃんと生きていた。なんかいろいろやってたんだろうと思ったら、ちょっともうどうしようもないですね。

(宇多丸)ああー。で、しかも『Chewie, We’re Home.』っつってさ。『ウォーッ!』ってきたらさ、いや、ずっと・・・俺らもホームにきたわけだからさ。

(高橋ヨシキ)我らもホームに帰ってきたぞっていう感じですよね。

(宇多丸)で、またチューイのああいう声が、またちょっと涙腺を刺激しますよね。

(高橋ヨシキ)まあ、しますよ。で、チューバッカは、これもなかったことにされてますけど、『スターウォーズ ホリデースペシャル』という番組がありまして。

(宇多丸)はいはい。それはもう、黒歴史の方のやつですね。

(高橋ヨシキ)あれに、そのチューバッカの家族が出てくるんですよね。奥さんとか子どもとかおじいちゃんとかいるんですけども。で、俺、30年たってまだチューバッカ、ハン・ソロと一緒にいるということは、どれだけ家庭を顧みない男なんだろうな?って。

(宇多丸)(笑)。いや、まあその、ホリデースペシャルはちょっと置いておくにしても、チューイとハン・ソロの背景ってね、1回もね、少なくとも映画上では語られていないから。

(高橋ヨシキ)ちゃんと語られてないですね。で、それ、だいたい定説はあるんですけども。ただ今回のエピソード7に関しては、いままでそうやってエクステンデッドユニバースと言いますけども。スターウォーズは小説であるとかコミックス、それからまあ、クローン・ウォーズみたいなのも入れてもいいのかもしれないですけど。映画の本編と別にその、スターウォーズユニバースを拡張するものがいっぱいあるんですけども。

(宇多丸)はい。

(高橋ヨシキ)なんかJ・Jは方針として、それのところはあんまり考えないでやると。

(宇多丸)要はもういままで結構すごい、ずいぶん先まで書かれちゃってますからね。小説なんかね。

(高橋ヨシキ)そういうので全部辻褄を合わせようとすると、たぶん何も描けなくなっちゃうんですよね。だから、そういうことだと思います。

(宇多丸)それはぜんぜん正解っていうか、それしかないでしょうしね。で、なおかつ、おそらく今回のエピソード7は、その旧シリーズとのつながりと落とし前を今回の、次の三部作のうちにきっちりとつけようとするわけじゃないですか。おそらく。っていうことはもう、それはもう大正解ですよね。やり方としてね。

(高橋ヨシキ)まあ、そうですよね。

(宇多丸)僕らが求めていたもの、そのものっていうかね。

(高橋ヨシキ)まあだから、そうなんですよ。だからその続編を期待するっていうのは、割とこういうのが見たいっていうのがありますよね。僕、実はそのプリクエル的なものは、いいものももちろんいっぱいあるんですけど。

(宇多丸)要するにその、元のオリジンにさかのぼっていくような話。

(高橋ヨシキ)うん。さかのぼっていくような話は、別にそれ知らなくてもいいじゃんっていうものも結構あるなと思っているんですよ。

(宇多丸)うんうん。たとえば、あんまり好きじゃないプリクエルものって、なんかありますか?まあ、エピソード1、2、3はちょっと置いておいて。

(高橋ヨシキ)エピソード1、2、3は置いておくとして、なんだろう?プリクエルって最近だと、何がありますか?

(宇多丸)たとえば、あれとかね。レクターのあれとかね、ありましたね。

(高橋ヨシキ)ああ、レクター博士。まあ、それはいいですけどね。

(宇多丸)『ハンニバル・ライジング』。

(高橋ヨシキ)『X-メン』とかね。

(宇多丸)『X-メン』、まあ良かったじゃないですか。

(高橋ヨシキ)まあ、だからやっぱりスターウォーズが問題なんじゃない?(笑)。

(宇多丸)結局それだ(笑)。

(高橋ヨシキ)うん。僕はあの、だからダース・ベイダー、最初に出てきた時のインパクトが強くて。もうね、ちょうど画面、背景も白くて。白いストームトルーパー引き連れて出てきた。エピソード4の時。いちばん最初に出てきた瞬間に、『うわー!超悪いのが来た!』っていうのがビジュアル的になんのセリフもなくて、説明もなく、一発でわかるじゃないですか。

(宇多丸)うんうん。

(高橋ヨシキ)とんでもない悪いのが来てしまった。というのから始まって、その時点で全部わかっちゃった感じになっているから。あの、『その人も結構昔は苦労してて・・・』って言われちゃうと、『あれっ?』っていうね。

(宇多丸)奥さんを悲しい経緯で亡くしていてね、みたいなね。

(高橋ヨシキ)まあ、でもそのへんの話も実はエピソード4、5、6で少しずつ、前はこうだったっていうことを言いかけているので。まあそのエピソード、プリクエルがぜんぜんないっていう話ではないです。もちろんね。

(宇多丸)あの、ダメ人間の魂が救われる瞬間が感動的っていうのもありますからね。ジェダイの復讐はね。いくらその、『持ち上げて落っことすかよ!?』って言われるし、俺も思うけど。でも、現に泣いている。俺は・・・っていう問題がね。現に泣いている問題で、今回もね。

(高橋ヨシキ)現に泣いている問題ですよ。

(宇多丸)いま、もうだって目が潤んでますからね。ヨシキさんね。

(高橋ヨシキ)結構潤みがちですよね。うん。いや、今日本当危なくて。実は来る前に、いま、ほら。完全に気分はマッドマックスモードじゃないですか。

(宇多丸)まあ、正直ね、そういうところありますよ。これは。もう今日から公開ですからね。

(高橋ヨシキ)昨日もカウントダウン上映があって。僕、12時からのフューリーロード、新ピカで見てきたんですよ。

(宇多丸)いいないいなー。えっ、もう好きものがみんな集まって?

(高橋ヨシキ)そうそう。なんかみんな来てる感じだったんですけども。で、それで今日になってから、『ヤバい。今日はスターウォーズの話をしなければいけないから・・・』と思って、予告を見て。

(宇多丸)切り替えようと思って。

(高橋ヨシキ)そうそう。10回ぐらい見て気分を切り替えてですね、参りました。

(宇多丸)なるほど。ありがとうございます。あの、世界中のファンが見て泣いてっていうね。その動画そのものを見ていても泣けてくるんですけど。

(高橋ヨシキ)いや、あれを見ているだけでも、めっちゃ泣けますよ。

(宇多丸)泣けてくるし。あの、『インターステラー』の、マシュー・マコノヒーが見てる動画。あれが家族と映像を交信する劇中の映像をマッシュアップというか、している。これが見事なもので。

(高橋ヨシキ)あれ、面白いですよね。

(宇多丸)面白いですよね。で、最後にチューイとハン・ソロが出てきた瞬間に号泣するあれとかが、俺、本当にこの反応してたわ!と思って。超恥ずかしいんだけど!と思って。みたいな盛り上がりしてますけどね。ちなみに・・・

(高橋ヨシキ)まあ、この女の人、いますよね。最初の予告でも出てきました。スピーダーみたいなのに乗っている・・・

(宇多丸)スピーダーのバイクっぽいやつ。

(高橋ヨシキ)そうそう。なんかあのね、アイスキャンデーみたいな形のスピーダーバイクみたいなのに乗っている人は、あれはええと、たぶんレイさんという人なんですけども。

(宇多丸)キャラクターの名前が。

(高橋ヨシキ)この人は、なんかあれなんですよね。スカベンジャーというか。廃品回収で生計を立てているという、割とジャワスみたいな生活をしている人らしいということが一応わかっていると。

(宇多丸)あ、もうすでに砂の惑星ジャクーに暮らし、廃品回収で生計を立てている自立した強い女性となるらしい・・・

(高橋ヨシキ)ということらしいんですけども。

(宇多丸)これが、主役となるらしい?

(高橋ヨシキ)かもしれない。

(宇多丸)まあ、女性が主役はでも、いいですよね。

(高橋ヨシキ)あ、もう女の人が主役でぜんぜんいいじゃないですか。

(宇多丸)ありですよね。ぜんぜんね。

(高橋ヨシキ)ぜんぜんいいと思いますけどね。で、ちょっとここは本当わかんないんですけども。登場人物、だからこの女の人もいるし、黒人のフィンさんという人もいるんですけども。

(宇多丸)さっき言ったその、ジョン・ボイエガっていうね。『アタック・ザ・ブロック』の主演の人ですね。

(高橋ヨシキ)それからいくつか、予告に登場する人たちがいるんですけども。そのうちの誰かは、とにかく、なんだろうな?その、誰かスターウォーズの旧三部作のヒーロー、ヒロインの血を引いているということが噂されていて。この奥歯にものが詰まったようなもの言いしかできないのは、わかんないし、言って当たっていたら嫌だから。

(宇多丸)ああー、逆に図星は突きたくないという。

(高橋ヨシキ)突きたくないですよね。だって、ここでだってね、『どうもベイダーはルークの父親らしい』とか言って、当たっていた時のこの、惨憺たることを想像すれば・・・

(宇多丸)エピソード4から5の間にね、うっかりね、そんなことになっちゃって。

(高橋ヨシキ)そうそう。うっかり言っちゃったらヤバいので。そのへんはもう、これ12月まで、僕は歯にものの挟まったもの言いしかしないで行きたいと・・・

(宇多丸)いや、でもね、僕ね、今回待っている間が楽しいっていうので、ちょっとビジョンっていうか、あの感じっていうのがひとつあったのは、当時、スターログっていうね、SF雑誌があって。日本版も出ていて。そこでずっと帝国通信っていうさ、スターウォーズのファンがいろいろ投稿するコーナーがあって。で、その中で特にエピソード5から6の間。要は帝国の逆襲からジェダイの復讐の間に、ストーリーがこうなるとか。ボバ・フェットがこうやって活躍するみたいなストーリー予想をみんな送ってたじゃないですか。

(高橋ヨシキ)ありましたね。

(宇多丸)やたらと。で、結果、まあ誰もそんなに当たってなかったっていう気がするので。大丈夫ですよ。

(高橋ヨシキ)いや、それが、いま、インターネット時代なので。より危ないと。

(宇多丸)そっか。しかもちょっと確度の高い情報とか、ついつい漏れてきちゃったりするかもしんないし。

(高橋ヨシキ)ついつい漏れてきちゃったりする可能性もあるので。まあ、僕が最近見た情報で、あんまり害がなさそうなものと言えば・・・

(宇多丸)害がなさそうな情報。

(高橋ヨシキ)害がなさそうな情報では、なんかメキシコで、発売予定なのかな?なんかスターウォーズエピソード7のグッズのパッケージみたいなものの写真が出回って。それを見ると、どうもC-3POのたぶん左腕の肘から先が赤いっていう(笑)。

(宇多丸)(笑)。これはだから、ミレニアム・ファルコンのね、アンテナがちょっと四角いとか。そういうやつですよね?

(高橋ヨシキ)そうです。そうですね。あとね、ちょっとこれも本当に言いづらいんですけど。腕がらみはC-3PO以外にもちょこちょことあるらしいって。

(宇多丸)腕がらみ?

(高橋ヨシキ)腕がらみの何かしらが。まあ、でもジェダイの人って、すぐに人の腕、切ったりしますから。

(宇多丸)まあ、そうですね。ルークもね、手、ああなってますしね。

(高橋ヨシキ)ジェダイの人、ぜったいに人の腕、切るでしょ?ワンパの腕も切ってますからね。

(宇多丸)あ、そう言えばそうだ。あと、タトゥイーンの酒場も腕だわ。

(高橋ヨシキ)全部腕。腕切るの、大好きですから。だから腕がらみでなんかあるのは、スターウォーズとしては、ここまで言ってもネタバレにはならないだろうかな?ぐらいの。

(宇多丸)(笑)。ああ、そう。でもそれはちょっと、おもちゃのあれが流出しちゃったってやつなんですね?

(高橋ヨシキ)流出したのか・・・うん、たぶんそういうことだと思うんですけど。おもちゃだかなんだか、わかんないですけどね。ちょっと。メキシコのものですけどね。

(宇多丸)はいはい。ああ、それだ。写真がいまね、出ているやつですね。

(高橋ヨシキ)そうそう。あ、肘からじゃない。肘より上まで赤いですね。

(宇多丸)結構赤い・・・ちなみにさ、予告で丸っこいボールっぽいやつ。

(高橋ヨシキ)BB-8だ。

(宇多丸)BB-8でしたっけ?BB-8。なんかかわいらしいさ、要はR2-D2的な存在感のロボットじゃないですか。も、R2も出るんでしょ?

(高橋ヨシキ)R2も出ますよ。

BB-8とR2-D2

(宇多丸)こういうの、カブりはいいのか?みたいなね。

(高橋ヨシキ)この間、だからスターウォーズのコンベンションみたいなので、BB-8・・・BB-8ってあれ、球体で自在に動きますけど、あれ実写なんですね。あれ、実際に動く。

(宇多丸)支えとかがなくて。

(高橋ヨシキ)支えとかなくて。CGとかじゃないんですよ。

(宇多丸)自立して、クルクル動く?

(高橋ヨシキ)自立して動かせる、リモコンなんですけども。それが、BB-8とR2-D2が舞台の上で共演する一幕があったんですけども。R2が怒って帰るっていう(笑)。

(宇多丸)(爆笑)。ああ、そう?もうわかってんだ。もう、そんなのは。織り込み済みなんだ。なるほど!

(高橋ヨシキ)R2はちょっと気に入らないみたいな、ええ。映像がございました。

(宇多丸)あいつ、だからだいぶね、昔はかわいいなんつってたけど。頑固ジジイ的なことだもんね。もはや、こうなるとね。

(高橋ヨシキ)R2、最初から頑固ジジイですよね。

(宇多丸)頑固ジジイなんだね。

(高橋ヨシキ)タトゥイーンに漂着した時からそうですからね。

(宇多丸)ああ、すごいすごい!歩いている。歩いている。丸っこいのが。ああー!

(高橋ヨシキ)いま、ちょうどその映像見てるんですけど。これ、すごいよく出来ている。ちょっと信じがたいですけど。

(宇多丸)ちょっと驚いちゃいますね。はい。どうやってんの?これ。

(高橋ヨシキ)なんか、中で重りを回転させるかなんかして。ジャイロ的な。

(宇多丸)人は入ってるわけじゃなくて?

(高橋ヨシキ)人は入ってないです。人、入っていたらちょっと大変でしょ?だって。

(宇多丸)まあ、そう。中にこうやって、クルクルクルーッてやってね。はいはいはい。

(高橋ヨシキ)というようなことがあります。

(宇多丸)というのがあったりとか。あと、まあね、先ほどそのさ、主役は当然、主役っていうか誰かは旧シリーズの血族であろうと。たとえばそのレイさんはさ、廃品回収で生計を立てているってことは、じゃあ、レイアの娘だったらだって王族なんだから、そんなわけねえだろ?って考えると・・・あんまり言わない方がいいのかな?

(高橋ヨシキ)わかんないですけどね。

(宇多丸)じゃあ、ルーク?でもなんか、ルークがさ、『君は知らないかもしれないけど、君には僕らの家族と同じフォースがあるよ』みたいなことを言っているから。お父さんじゃないんでしょ?とかさ。

(高橋ヨシキ)まあ、あれはでも、レイア姫に言っていたセリフですから。それもね、なんかね、エピソード7の予告のナレーションが、ルークがジェダイの復讐でレイアに言っているセリフなんですけども。なんかね、僕、陰謀論的なファンの人かも知れないですけど。海外の人がやっぱり、あれ、よく聞くと何人か声が混ざっているって言っていて。後ろにちょっと聞こえているのがあるから、ちょっとわかりにくいっていうことを言っている人たちがいて。

(宇多丸)いいですねー。

(高橋ヨシキ)まあ、本当に手に負えないなって思うんだけど。

(宇多丸)(笑)。もうこの数分間の映像をもとに考えるしかないから。もう、どんどんね。

(高橋ヨシキ)もうみんな必死ですよ。あれは何だろう!?みたいなね。の、連続で。

(宇多丸)まあまあでも、それがね、これが楽しいあたりですよね。

(高橋ヨシキ)そうですね。

(宇多丸)あと、なんかそのいまのところわかっている情報でヨシキさん気になるライン、ありますか?たとえば、ポー・ダメロンはどうですか?

(高橋ヨシキ)あ、ポー・ダメロンは名前が面白いなと。

(宇多丸)名前が嫌だよ!ダメロンって!ポーって!

(高橋ヨシキ)あれ、Xウィングみたいなのに乗ってるんですよね。

(宇多丸)あれはだから、オスカー・アイザックって唯一、ね。結構すでに名前が知れている役者さんと言ってもいいと思うけど。

(高橋ヨシキ)なんかね、見た目の感じっていうか、雰囲気はなんとなくウェッジっぽくも見えたりしますけどね。

(宇多丸)まあ、旧シリーズのね。

(高橋ヨシキ)ウェッジ・アンティリーズという。

(宇多丸)Xウィングの乗り手ですけども。

(高橋ヨシキ)そうですね。みたいな感じに一瞬見えたんですけども。なんかこの人、でもなんか上手いパイロットっていう設定らしくて。あと、まあ一説によると反乱軍とつながっているかも。生き残りかもしれないっていうのはチラッと読みましたけど。それは当たっているかどうかは別として。ただ、この人は反乱軍の生き残りだったとしても、別に大勢には影響がたぶんないはずなので。当たっていてもいいでしょ?っていう。

(宇多丸)(笑)

(高橋ヨシキ)本当に、本当にごめんなさい!

(宇多丸)いいよ、いいよ!大丈夫!なんでも言えばいいんです!まあ、格好からして、ねえ。反乱軍的な格好ですもんね。はい。まあまあ、ポー・ダメロン。まあ、でもネーミングもさ、たとえばハン・ソロとかさ。アナキンとかさ。日本語語感的には結構アウトな、ねえ。アナでキンですからね。

(高橋ヨシキ)そういう・・・そういうか?

(宇多丸)(笑)

(高橋ヨシキ)まあでもね、ジョージ・ルーカスって、そのネーミングのセンスはずば抜けていたと思うんですね。僕。ミレニアム・ファルコンとかね、なかなか思いつかないですよ。ちょっと。すごいかっこいい。

(宇多丸)ああー。なるほど、なるほど。

(高橋ヨシキ)ハン・ソロもそうだし、あと、ルーク・スカイウォーカーだっていま聞けばあれだけど。最初聞いた人は、『えっ?スカイウォーカー?』とかね。

(宇多丸)まあ、たしかにそうですね。

(高橋ヨシキ)そういうところを考えると・・・

(宇多丸)最初はだって、『スターキラー』だったりしたわけだもんね。

(高橋ヨシキ)そうです。あと、R2-D2とかね、C-3POとか、ジャバ・ザ・ハットとか。みんな、いい名前なんですよね。だからその架空の面白いいい名前をつける人が、エピソード3になると、惑星ムスタファとか言い出したんで、ちょっと僕もびっくりしてしまい・・・

(宇多丸)それ、普通に地球っぽいやないかい!っていう。

(高橋ヨシキ)そうそう。もっといままで、タトゥイーンとかエンドアとか、いい名前をつけてきたのに!最後の最後で、そんな普通の人の名前みたいな惑星はないだろ?って思ったわけですけど。

(宇多丸)ネーミングセンス問題っていうのもあったりする。

(高橋ヨシキ)ネーミングセンス問題もありますね。はい。

(宇多丸)あと、あれですね。俺、結構この、いまのところ『らしい』レベルですけど。問題の、最初の、ジャン!誰!?ってなったそのジョン・ボイエガさん。黒人の俳優さんで。が、ストームトルーパーの格好をしている。

(高橋ヨシキ)まあ、ストームトルーパーの後継のような格好をしていると。

(宇多丸)で、まあエピソード4でも、たとえばルークとハン・ソロね。ストームトルーパーの衣装をかっぱらって。顔だけ出しているっていう、まあこれはあるから。まあ、無しじゃないけど、俺、この、知らなかったんですけど。『徴兵されてストームトルーパーになるが、脱走し・・・』って、こんな話になっているんですね。

(高橋ヨシキ)えっ?そんなこと言われてるんですか?

(宇多丸)らしい。

(高橋ヨシキ)らしい。まああの、徴兵制かどうかはともかくだからまあ、これが仮装なのか、それとも実際にストームトルーパーでついお面を取っちゃったのかっていうのは・・・

(宇多丸)『暑いな!暑い、暑い!(ジャン!)』っていう。

(高橋ヨシキ)まあ、ねえ。これ、相当汗かいてますけど。ストームトルーパーってあの、サンドトルーパーとかもいてね。タトゥイーン仕様とかもありますから。これ、あんま汗をかいているのはよくない・・・

(宇多丸)まあ、でも逃げた結果じゃないの?その、サンドトルーパーとかみたいにそこで訓練されているわけじゃないから・・・

(高橋ヨシキ)そっかそっか。それで汗をかいてしまったと。

(宇多丸)でも、ストームトルーパーって中、クローンじゃないの?

(高橋ヨシキ)いや、中がクローンだったはずなので。って考えると、ちょっとおかしいでしょ?だからまあ、わからない。

(宇多丸)ああ、これもわからない!わからない(笑)。

(高橋ヨシキ)今日は本当、わからないばかりで申し訳がないんですが。

(宇多丸)(笑)。うん、いやこれが楽しいじゃないですか。この、みんなわからないのに。こういうのが。

(高橋ヨシキ)次の予告はいつ出るかわかんないですけども。

(宇多丸)あ、これは別にあれですか?やっぱり突然来るんだ。この間もそうか。2本目とかって、突然来たんでしたっけ?

(高橋ヨシキ)まあ、割と突然ですよね。逆にスーパーボウルがある時とか、そういう時は別ですけど。予告って割と突然来ますよね。

(宇多丸)スーパーボウルとか、あの前のエピソード1の時は、『ハムナプトラ』の前の予告編で毎回やっていて。それで『ハムナプトラ』、大ヒットしたっていうのがありましたからね。みんなその予告を見たくてっていうのがあって。いまはまあ、ネットがあるからね。ネットで見れちゃう。

(高橋ヨシキ)エピソード1の予告、見たくて『Xファイル』の映画版、見に行きましたからね。

(宇多丸)ああー(笑)。Xだけにっていう。

(高橋ヨシキ)そうそう。でもなんかあのね、なんだっけ?さっき言っていたジャクーという惑星。そのね、レイさんっていう女の人が住んでいると思われる惑星ですけども。ジャクーという惑星は、なんかロケの写真とかも、微妙になんかそろそろ流出した理してるんですけども。AT-AT。スノーウォーカーですね。スノーウォーカーっていうかAT-ATですけど。

(宇多丸)こう、ね。ノシノシ歩く。帝国の逆襲に出てきました。

(高橋ヨシキ)あれがぶっ倒れているところがあってですね。だからなんでジャクーにそんなに帝国軍のね、遺物が転がっているのか問題っていうのは本当に僕は謎なんですけども。

(宇多丸)あー。

(高橋ヨシキ)でね、なんかそこを改造して家にして住んでいるんじゃないか?っていう話もちょっとあるようなので。ようなことも言っているのと、あと、さっきのジャクー、もしかしたらタトゥイーン問題っていうのも出たって言いましたけども。ジャクーでなんか市場みたいなところで。それ、オフィシャルで出ているロケ地の写真で。門みたいなのがあるんですけども。それはもともと、なんか見覚えがあると思ったら、それはジェダイの復讐の時にジャバの宮殿に向かう入り口のところのゲートにする予定で書かれたデザインとだいたい似てるんですね。

(宇多丸)あ、実際にその映像にはなっていないけども、デザイン画として。

(高橋ヨシキ)ラルフ・マッコリーが描いたのがあるんですけども。それにすごく似ているから。と、なると、えっ?ジャクーとか言ってるけど、やっぱタトゥイーンじゃないの?っていうのがどんどん高まってくるんですが、しかしじゃあ、タトゥイーンそんなに帝国軍のなんかマシーンが落ちているっていうのは何があったのか?って。

(宇多丸)タトゥイーンなんて辺境の地なわけだから。

(高橋ヨシキ)あれ、めっちゃ辺境ですよ。

(宇多丸)ねえ。そんなところでそんな大規模な戦闘が起こるとは思えなかったりするわけだしね。

(高橋ヨシキ)そう。いろいろ謎は深まるばかりと(笑)。

敵をどうするか?問題

(宇多丸)(笑)。まあまあ、そういう話をね、していただきに来てますからね。あとね、僕ね、今回の・・・もうあっという間に最後になってきちゃいましたけど。敵どうするんだ問題っていうか。ねえ。一応皇帝は亡くなっちゃっているわけだし。後の小説版とかだと、実はクローンで生きてましたとかさ。すごい興ざめなあれがあるじゃないですか。

(高橋ヨシキ)9人いたとかいうんですよね。

(宇多丸)そしたらアナキン、なんのために死んだんだ?っていう。

(高橋ヨシキ)そうそう。あれ、なんだったんだ?ってなりますよね(笑)。

(宇多丸)なっちゃうから、それはぜったいに嫌じゃないですか。まあ、シスが。まあ、まだシスはいるから。いるってこと、なんですかね?普通に。

(高橋ヨシキ)あのね、そのシスの復活みたいなことっていうのがあるかもしれないので。まあ、いろいろそこのところをそうしないようにしている人もいるらしいとかですね。本当にこんなことしか言えないんですよ。

(宇多丸)(笑)。でもさ、マスクを被った今回のシスっていうか、あれっぽいやつも出てるじゃないですか。

(高橋ヨシキ)出てますね。で、赤いライトセイバーですから、あれぜったいシスですね。普通に考えて。

(宇多丸)カイロ・レン。あ、もう役も出てるんだ。

(高橋ヨシキ)あの人も中身の正体はちょっとわからないということもあるんです。ただ、なんか今回の脚本がね、ローレンス・カスダンなんですよね。

(宇多丸)これは、帝国の逆襲とか。

(高橋ヨシキ)帝国の逆襲ですね。帝国の逆襲を書いて、『レイダース』書いた人ですから。で、まあこの人、監督もやってね、いい映画を作ってますけども。非常な名手なんで。

(宇多丸)『白いドレスの女』。

(高橋ヨシキ)白いドレスの女とかね。僕はあの、いま考えていたのは『ドリームキャッチャー』ですけど。

(宇多丸)ああ、ドリームキャッチャーもいい映画です。変な映画だけど(笑)。

(高橋ヨシキ)ローレンス・カスダンは脚本、非常に優れた脚本家なので。そういう意味で、だからJ・Jと誰かとかいうんじゃなくて。しかも、帝国の逆襲を書いた人ですからね。そこの点での、その信頼度は僕の中ではすごく高いです。

(宇多丸)これは、やっぱりいい、朗報ですよね。やっぱね、間違いなくね。はい。ということでね、ヨシキさん。本日は1回目ですけども。ええ。薄ぼんやりした情報だけで、ありがとうございました(笑)。

(高橋ヨシキ)すいません。ぼんやりした話ばかりで。

(宇多丸)(笑)。これが楽しいんじゃん!これが楽しい。後から振り返ったら、いま、この瞬間が・・・

(高橋ヨシキ)あん時はよかったな・・・みたいな(笑)。

(宇多丸)なるかもしれない。ということで、この特集 月刊私のスターウォーズ、これから続けていきたいと思います。第二号は7月11日。お送りしたいと思っています。で、お招きするのはですね、番組初登場。最近売り出し中というかですね、特に鉄オタとして結構ハードコアなね、鉄オタ。アニメ、フィギュアなどのオタクとしてもあれなんですけど。スターウォーズに関してもちょっと、一家言あるというですね、人気モデルの市川紗椰さんをお招きして。

(高橋ヨシキ)はい。

(宇多丸)これはね、僕がJ-WAVEのスターウォーズデーのあれにライムスターでライブしてちょろっと出た時に、同じ日に別の時間にいらしていたみたいで。

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(高橋ヨシキ)あ、そうだったんですか。へー。

(宇多丸)で、その中では言い切れない、打ち合わせで出た話とか、なかなかね、あの、なかなかですよ。僕もちょっと感心するぐらいの感じだったんで。

(宇多丸)お招きしてですね、市川紗椰さんのお話をうかがいつつ。もちろんヨシキさんもホストとして。やっぱね、お目付けとして。『お前!それはっ!!』って。

(高橋ヨシキ)お目付けってことはないですよ。僕は横でなんか、『ああー』とか言ってるだけで(笑)。

(宇多丸)いや、ヨシキさん途中で、『それは違う!』って。いつもの感じで行ってくださいよ。

(高橋ヨシキ)まあ、イウォークの悪口さえ出なければ、大丈夫ですよ。

(宇多丸)ガーン!ってね(笑)。

(高橋ヨシキ)(笑)。『もう、帰る!』なんて(笑)。

(宇多丸)まああの、これから半年間、よろしくお願いします。

(高橋ヨシキ)よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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