(安住紳一郎)ちょっとね、そういう植物と人間の生活の関わりなんかを聞きますと、健気にも思いますしね。「ああ、そういう歴史があるんだ」なんていう風に思ったりしますよね。松井田町に温泉に行ったんですよね。1人で。そしたら、またちょっと私の下衆な話になっちゃうんで恐縮なんですが。またちょっと時代錯誤してるんでお許しいただきたいんですが。その温泉宿で働いている女性の人たちがみんな快活で。まあ男性もそうなんだけど。なんかすごく心地のいい街で。で、たぶん宿場町っていうことがあったんで、昔からそういうお客さんを歓迎したりとか、そういう旅人に対するもてなしがしっかり伝統として残ってるんだろうなっていう風に思っていたんだけど。それにしてもすごくいい街だなと思って。
で、その松井田町にあった廃校になった中学校を見て、ちょっと気になるじゃない? で、その松井田町の廃校になってしまって。で、「◯年前に廃校になりました」なんていう記事が出てたんだけど。出てくるそこの中学校の卒業生たちがもうほぼ全員、モデルみたいな人たちで。「えっ、これ、モデルで写真を撮ったのかな?」と思うぐらい、なんかみんなすごいかっこよくて。「なにこれ?」って思ったんだよね。
(中澤有美子)へー! 男女ともにシュッとしてて?
(安住紳一郎)全員、シュッとしているの。きっと宿場町で、あれかな? どんどんどんどんと、あちこちから来るじゃない? で、いろんな血が混ざり合ってっていう話、よく聞くじゃない?
(中澤有美子)ああ、そうなんですね。そうか。よいDNAを?
(安住紳一郎)よいDNAを取り合って、最先端になっていくわけだから。っていうね、まああんまりちょっとこういう話をしちゃいけないっていうのもわかってるんだけど。でも、そんな感じもして。「あら、宿場町、恐るべし!」って思ってね。
(中澤有美子)ああ、本当ですね。へー!
(安住紳一郎)っていうね、進化論的な感じ? あるよね。まあ威勢のいい感じとかさ。ほら、東京でも築地なんかにはさ、すごく快活な人たちが多いじゃん? それは商売柄もあるけれど、結局築地で長くご商売してるとさ、築地の人たちっていうのはさ、あれだもんね。よりいいものを仕入れる天才たちが集まってるわけじゃない? だからさ、やっぱり自分の息子の嫁とかね、あるいは自分の娘の付き合いをする彼氏とか、そういうものに対してもものすごい選択をする目がいいわけじゃない? そういう歴史を3代、4代と重ねていくとさ、やっぱりね女優さんとかがね、築地出身っていう人が多かったりする理由はよくわかるよね。なんてことも考えたり。
(中澤有美子)たしかにたしかに。
(安住紳一郎)で、1人でそれで温泉に浸かってるの。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
温泉に浸かりながら思いをめぐらせる
(安住紳一郎)しみじみして。「そういうことか……」なんて。「違うでしょ?」とかいって。「うーん、松井田町、いいな!」なんて。
(中澤有美子)そうなんですね!
(安住紳一郎)そうなんだよね。忙しいはずなんだけどね……(笑)。いやいや、最高の時間の過ごし方でしょう?
(中澤有美子)いい時間! そんな風に過ごしてらっしゃるんですね。
(安住紳一郎)どう? まあ、そうね。お医者さんの診断によって「病気」っていうことになるけれども。すごいでしょう? ハクモクレンひとつ見て、そこまで考えてるんだよ? 「そうか……」って。
(中澤有美子)ねえ。前からハクモクレンがお好きで、そんな話をなさってたけど。この数年でそこまで進んでいたとは……。
(安住紳一郎)そうでしょう? いやー、ハクモクレンを見るといろんなことを考えるんだよね。私、ほら先祖が鳥取っていう風にずっと言われてるんだけども。5年ぐらい前に開かれた父親との話し合いの末、どうやら鳥取じゃない可能性があるねっていう話は前にしましたよね?
(中澤有美子)うーん?
(安住紳一郎)あ、この話もちょっと複雑になるから、また次回ってことにしようかな?
(中澤有美子)ああ、そうですか。へー、そうなんですね。
(安住紳一郎)そうなんですよ。なのでもしかすると、実は自分のルーツは鳥取じゃないかもしれないっていう可能性があるので今、うちの近い親族の間の中では「全国各地、旅行に行った際などに自分のDNAに呼びかけるような土地があったら報告せよ」っていうとなっているわけ。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 落ち着く場所を?
(安住紳一郎)落ち着く場所があったらね。懐かしい場所とか、なんか異様に惹かれる、心地がいいぞっていうところがあったら、もしかしたらそこの出身の先祖がいるかもしれないから、報告せよっていう、そういうお触れが出てるんだけども。早速、松井田町を報告しておいたよ。
(中澤有美子)なにかがあると(笑)。
異様に心地よかった松井田町をルーツ候補として報告
(安住紳一郎)うん。中山道にある坂本宿と松井田宿っていう宿場町があるんですが、異常に心地がよくて。
(中澤有美子)ああ、坂本宿もよかった?
(安住紳一郎)「何かがあるかもしれません」って一応、報告しておいた。
(中澤有美子)データが集まってる(笑)。
(安住紳一郎)ねえ。どうでもいい話をしてしまいました(笑)。
春になると安住さんが話してくれるハクモクレントーク。京王フローラルガーデンの話などは懐かしく聞いていましたが、今回登場した松井田町の廃校のハクモクレンの木についても興味津々となってしまいました。いい頃合いになったら見に行きたい! それにしても安住家ルーツの候補として松井田町を報告している安住さん、面白いですよね(笑)。

