ONE OK ROCK・Taka トランプ再選後のアメリカを語る

SKY-HI ピラフ星人とMay4のニコラップ感を語る DIVE TO THE NEW WORLD
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ONE OK ROCK・TakaさんがJ-WAVE『DIVE TO THE NEW WORLD』に出演。SKY-HIさんとドナルド・トランプ大統領が再選したアメリカの今を話していました。

(SKY-HI)ONE OK ROCKのニューアルバム『DETOX』から『Tropical Therapy』をお送りしました。前に会った時、めちゃくちゃ曲を作ってたの覚えてるわけ。すげえ、100近く作っているみたいな。そこからまた、新しく作って? その頃、作ってた曲って『DETOX』には入ってるの?

(Taka)ええとね、1曲、入ってるかな? 『Tiny Pieces』っていう曲はその時からあったかもしれない。それ以外はもう、ほぼNewだね。

(SKY-HI)これ、どっちなの? おぼろげに……アルバム全体のメッセージもそうだけど、音像っつーかさ。「こういう風な音楽」っていうものがある状態でスタジオに入るのか、それともスタジオに入っていって「こういう音楽を今、やるべきだ」ってなっていくのか。どっちなの?

(Taka)今回に関してはもう、だって4年前ぐらいからテーマを掲げて作り出したから。前作のアルバムとほぼ同時進行だったんだよね。だから「大統領選挙がある」っていうのがもう明確にあったからさ。そこに向けて「世の中は混沌とするだろう。置き去りにされていく人たちが必ずいるから、そこに対してのいわゆる政治的なメッセージを掲げるべきだ」っていうのがあったから。今回は作るのにもう明確なビジョンがあったんだよ。

(SKY-HI)なるほどね。結構さ、ビザを取るのがちょっと大変になってきててさ。

(Taka)そうだね。トランプさんね。

(SKY-HI)そうなんだよ。どうなの? Takaは……俺レベルでもさ、「うわっ、ちょっとこれ、しんどいな」っていう時があるんだなけど。「アメリカさんにこれをやられると、行くのが大変だな」っていう時が結構あるんだけども。Taka、住んでいるじゃん? で、特に西海岸でさ、LAも最近、大変だったじゃん?

(Taka)大変でしたよ、山火事が。

(SKY-HI)今、アメリカってどんな感じなの?

(Taka)いや、アメリカはだから1回、壊れるんじゃない?

(SKY-HI)まあ……そうだよね。もうちょっと詳しく聞いていい?

アメリカは1回、壊れる

(Taka)うーん、まあ皆さん、ご存知だろうけど。バイデンという政権からトランプという政権に変わったわけですよ。本当、ミュージシャン、ロックバンドをやっていてラジオでこんな政治的な話をするとは思わなかったけど。でも、これっていわゆる考え方が違うわけですよ。リベラル派と言われている人たちが今まで築き上げた何年間があった。でも結果、そこに満足してない人たちがいっぱいいたっていうのが現状だったんですね。

(SKY-HI)そうだよね。

(Taka)でも、報道っていうのはやっぱりすごく捻じ曲げられて。日本でも「まさかトランプが……」なんていう風に思っていた人たちはたくさんいるけど。いや、最初っから絶対トランプだったんですよ。

(SKY-HI)なんか、結局白人富裕層とかからするとね、ちょっとモヤッとするな、みたいなのは……。

(Taka)いや、むちゃくちゃあったと思うよ。ただ、どっちが正解かっていうのはなくて。ただ、アメリカの選挙制度っていうのは面白くてさ。2人から1人を選ばなきゃいけないわけよ。じゃあ、どっちもダメな場合、どうすんの?っていう話がまずあって。いや、どっちもダメなんだよ、今の時代的にはね。もうちょっと優しくあるべきなんだけど。それってやっぱり、やばいのよ。で、もうそのベーシック自体をぶっ壊さない限り何も始まらないと俺は思ってるんだけども。ついにそのシステムの限界にアメリカも日本も到達しているっていう感じなんだよね。

(SKY-HI)そうだよね。なんかアメリカの大統領選を見るたびにさ、悲しいことなんだけどさ。その民主主義の限界を感じるよね。

(Taka)だからまさに今回の俺のアルバムの中でも言ってる「Busted Democracy」……「民主主義の崩壊」。

(SKY-HI)民主主義の崩壊……本当に民主主義ってすごい理想的な夢の制度だけど。やっぱりその……「夢だったのかな? まだ人間には早すぎたのかな?」って思わざるを得ない昨今だね。

崩壊する民主主義

(Taka)まあ、俺の解釈でしかないけど。民主主義ってうまくいってきたんだよ。たぶんね。いろんな主義の中で。だけど、やっぱりその民主主義がうまくいきすぎていく中で、それに甘えてきたことも事実なんだよ。我々人間が。だからその甘えてきた現実っていうのを今もう1回、見つめ直して。その民主主義に対してちゃんとした自分の持ってる意見っていうのをぶつけてかないと本当に今、日高が言ったみたいに民主主義そのものを疑うような勢力がどんどんどんどん増えていく。それはね、まあ考え方にもよるけど。別に悪いことではないと思う。右があって左があるっていうのは。でもやっぱり、一番うまくいくシステムをわざわざ崩壊に導く必要は俺はないと思う。

(SKY-HI)そうだよね。これはでもさ、そういう意味だと本当、嬉しいもあるけど。ちょっと楽しみですよ。アメリカに10年近く住んだ人にしか言えないことが絶対にあるから。しかも、それを日本のファンに向けてっていうことじゃなくて、それがグローバルなファンに向けてメッセージとして出た時、どういうアクションになるのか、すごい楽しみだな。

(Taka)本当だね。ただもう俺、アメリカでやれることは全部やったと思ってるから。生活とかね、その人脈とかはね、もう作りきったから。次はフランスに行こうかなと思っていて。

(SKY-HI)なんかそれ、前に言ってたね(笑)。

(Taka)ヨーロッパを見に行こうかなと思って。

(SKY-HI)なるほどね。なんでフランスなの?

フランスに移住する理由

(Taka)いや、なんかやっぱりね、文化が面白いんだよね。そこに突っ込んでいってさ、どういう扱いをされるのかな、みたいな。そこでの彼らの価値観みたいなものをさ、見てみたいよね。

(SKY-HI)フランスはなんか、俺も最後に行ったのが7年前とかなっちゃうけどさ。すごい混ざってる印象がすごいあって、好きなんだよな。

(Taka)いや、文化が面白い。食もそうだし。ワインとかも俺、好きだからよく飲むけど。やっぱり、なんていうんだろうな? 戦争が起きてもワイン畑だけは潰さないっていうさ。だから世界は絶対に怒らせないようにする……そういう文化とかカルチャーを持ってる国って、日本もそうなんだけど。やっぱり面白いんだよね。しかもフランスって結構過激だし。

(SKY-HI)ちょっとでも楽しみだな。実際にもうプランはあるの? フランスに行く……パリになるのかな?

(Taka)いや、あえてパリじゃない。

(SKY-HI)ああ、あえてパリじゃないんだ?

(Taka)ちょっとそれを言うと、いっぱい人が集まってきそうだから言わないけど。パリではないな。

(SKY-HI)なるほどね。ちょっと楽しみだな。それで日本にはどれくらいいる予定なの?

(Taka)いや、だから気が向いたら帰ってくるし。お仕事があれば帰ってくるし。まあ、特に決めてはいない。

(SKY-HI)なるほどね。いや、なんか日本もさ、ちょうど本当にいろいろあってっつったらいろいろあってだけど。面白くなってきそうだなっていう感じがするから。

(Taka)世の中が?

(SKY-HI)世の中が否が応でも変わっちゃうからさ。

(Taka)もう、そういう時代ですよ。

(SKY-HI)だからそれがどういう風に転がるかっていう意味だと、楽しけりゃ楽しい方に転がった方がいいと思うから。ちょっと頑張りたいなってすごい思うんだよね。

(Taka)いや、もうぜひ頑張ってください。それは。ぜひぜひ頑張ってくださいよ。

アメリカに住み、現地の空気感を肌で感じてきたTakaさんならではの深い言葉ですね。日本にいると「なんでトランプが再選するんだ?」と考えてしまいがちですが、現地にいるとそうなる理由が自ずと見えてくるというか。そんな空気を感じながら、取り残されてしまう人々に対して政治的なメッセージを掲げるコンセプトでアルバム作りをしたというTakaさん。今度はヨーロッパを見てどのようなメッセージを発してくれるのか、それもまた楽しみです。

DIVE TO THE NEW WORLD 2025年2月22日放送回

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