能町みね子さんが2025年2月1日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』に出演。ナイツのお二人と生島ヒロシさんがTBSラジオの番組を急遽、今晩することになった問題を話していました。
(能町みね子)あと中居さんのお話もやっぱりやろうかなとは思うんですけど。10時間会見、私はさすがにちゃんとは見てないんですけど。なんか、吉本会見からおかしくなったなと思っていて。
(塙宣之)闇営業のやつですか?
(能町みね子)闇営業の時、めちゃめちゃ長い会見をやったじゃないですか。社長がなんかずっと出ているっていう、耐久レースみたいなやつ。あれをやったせいで「ああいうのをやればいい」みたいになってきたんじゃないかっていう。
(塙宣之)なるほど。
長時間耐久会見は吉本興業の闇営業会見が起源?
(能町みね子)フジテレビは1回、閉じた会見をやってボコボコされたわけですけど。たしかに、そういうのは全然よくないんだけど。でもなんか体育会系のノリで「とにかく殴られても耐えればいい」みたいな……そうやればみんな、「おじいちゃんたち、かわいそうだなって」ってなってきて。
(土屋伸之)同情が集まるって。
(能町みね子)そう。同情が集まってるけど……それどうなの?って思って。
(土屋伸之)本来の問題とはまた別ですもんね。
(能町みね子)そうなんですよね。で、たしかにちょっとやばいジャーナリストとかもたくさんいたのはたしかなことで。だからなおさら「フジテレビ、かわいそう」モードになってしまってるんですけど。だったらフジテレビ側で「一旦、ここでトイレ休憩を取ります」とか、別にそういう風に管理すればいいのに。なんかわざわざ、さらし者になろうとしてる感が少しあって。それはたしかに同情はされるけど。あんなおじいさんたちが疲れ果ていたら。でもちょっとね……っていう感じしましたね。長期会見はもう、やめてほしいなと思ったんですけどね。うまいことそこは、管理する側でやっていいと思うんですよね。
(土屋伸之)まあ質問が同じようなものだったら、ちょっと精査するとか。それぐらいはあってもいいですね。
(塙宣之)それは膿を出すこととは違いますもんね。
(能町みね子)違いますね。疲れ果てるだけなので。あと「文春が訂正した」って言ってめちゃくちゃ盛り上がってる界隈があるんですけど……そんなに訂正してないっていうか。「文春が訂正した! 文春はやっぱり誤報だったんだ。中居さんは無罪だ!」とか、そこまで言ってる人も結構、見たんですけど。ちゃんと記事を読むと、どっちかっていうと中居さんの罪が重くなる側に訂正しているので。やっぱり記事はちゃんと読まなきゃダメですよと思って。
(土屋伸之)なるほど。
(能町みね子)言ってる内容は元々はA氏というフジテレビの偉い人が被害者の人を中居さんの飲み会におびき出した的な感じで書かれていたんですけども、実際はA氏は昔から中居さんとその人との飲み会を開いてたんだけど、問題が起きた飲み会に関しては中居さんが直接その被害者の人を誘いましたっていう風に訂正するみたいな感じだったので。これ、どっちかって言うと中居さんの方が……まあフジテレビの罪がちょっと軽くなるみたいな感じではあるけど。
(土屋伸之)だから会見の後に出すのはちょっと、タイミングはよくなかったっていうのはありますよね。
(能町みね子)タイミングがよろしくないっていうのはたしかですね。それはそうですね。気づいたら早く出せばよかったんですけど。まあ、なんかそんな、誰かが無罪になるっていうほどの内容ではなかったかなっていう。
(土屋伸之)なるほど。そのへんもちゃんと冷静に見ないとダメですよね。
(能町みね子)そうですね。「読んでよ」とは思いましたけどね。
能町みね子さんの「フジテレビのような長時間の耐久会見をするスタイルは吉本興業の闇営業問題の時の会見が起源」という見立て、聞いていて「なるほど!」と膝を打ちました。フジテレビの長時間会見を見て「これ、どこかで見たことあるけどなんだっけ?」と思っていたのでスッキリしましたわ。「長時間、お年寄りたちが耐えている姿を見せて同情させる」という点に関しては『こねくと』空閑時評で大島育宙さんらも指摘されていましたね。その書き起こし記事も置いておきますので興味のある方はご覧ください。