『かぐや様は告らせたい』や『推しの子』の赤坂アカさんが2024年11月23日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』に出演。鳥嶋和彦さんが『かぐや様』と『推しの子』を読み比べて『推しの子』の方が2段階上の作品であると考えた理由を話していました。
(鳥嶋和彦)『推しの子』ね、読みました。
(赤坂アカ)ありがとうございます。
(鳥嶋和彦)『かぐや様』よりさらに2段階ぐらいアップしてるね。これはね、はっきりってすごい作品だよ。
(赤坂アカ)へへへへ……(笑)。
(桂正和)喜んでる、喜んでる(笑)。
(鳥嶋和彦)ちょうど今回、赤坂さんに会うんでコミックを読む前にアニメを話題になった3話、見て。まあだいたい僕3話、3巻までしか見ないんだけど。
(赤坂アカ)でも1話が長いですからね、あれ。
(鳥嶋和彦)そうそうそう。で、見てね、「ああ、うまいな」って思って。ただ、アニメを見た時に正直、ごめんね。「うますぎるな」と思って。結局、ここから復讐物語、推理物に入っていくっていうのが見えて。「ああ、この人が書きたいのはアイドル物じゃなくて。実はドロドロした人間の感情とか、そういうものを書きたいんだ」って。
で、僕は正直言ってね、あれを思い出したのよ。花登筺って知らないよね? 関西のど根性物を書いている作家さんがいるんですよ。『細うで繁盛記』っていのがテレビでやって大当たりしたんだけど。その作家を思い出して。興味があったら、探してみてください。とか、山崎豊子のある部分とかね。そういうものを。リアルに取材して、結構人間を書くっていう骨太の作家がいるんだよ。何人かね。
(赤坂アカ)ああ、そっち方向。
(鳥嶋和彦)だからそれを感じて。「へー! こいつ、頭いいし確信犯で書いてるじゃん!」って、それをアニメを見て思ってね。で、今回、改めてコミックスを見て。「ああ、本当にネーム、切れるな」って。で、そのメンゴさんの選択がぴったりはまっている。なんかこの人のアイドルの書き方、それからコマの運び、間の取り方がすごくうまいんで。申し訳ないけど、漫画家の時のあなたのダメだったものが全部、クリアされているわけ。
(赤坂アカ)そうなんです。僕がほしかったものを持っているメンゴ先生!
横槍メンゴ先生と組むことでダメだった部分がクリアされた
(鳥嶋和彦)そうなんだよ。だから「この赤坂さんって人は知っててこの漫画家さんに声をかけてるな」って思って。
(赤坂アカ)フフフ(笑)。分かってます。自分のダメなところは、全部。
(鳥嶋和彦)だから2段階ぐらいアップした感じがするんだよね。
(赤坂アカ)いやー、『かぐや様』も書き直してくれないかな?(笑)。
(鳥嶋和彦)というんでね、非常に感心したんですよ。
(赤坂アカ)照れます(笑)。
あの鳥嶋和彦さんに「本当にネーム、切れるな」と言わしめた赤坂アカさん、すごいですね! そして横槍メンゴ先生と組むことで漫画家・赤坂アカのダメだった部分というのがクリアされたというのもすごい話です。自分のダメな部分もちゃんと認識して、それを解消できる人に作画をお願いするというのはなかなかできることではないですから。赤坂先生が最後に言っていた「(横槍メンゴ先生が)『かぐや様』も書き直してくれないかな?」という一言はめちゃ笑ってしまいましたけど(笑)。