2024年11月5日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の冒頭で星野源さんが亡くなったクインシー・ジョーンズさんを追悼。普段、あまり亡くなった方についてラジオでじっくり話すことのない星野さんですが、その功績を話しつつ2曲、クインシー・ジョーンズ楽曲を選曲して紹介していました。
(星野源)本当に日々、亡くなる方が多いじゃないですか。それでまた、僕の世代的にもたくさん、青春時代だったりとか、20代とかでいっぱい親しんだものを作り上げた人たちが亡くなっていくような年齢感だと思うんですよね。だから「これはちょっと寂しいぞ」っていつも思ってんですけど。そんな気持ちでお話をしちゃいましたけど、曲は楽しい感じの曲をかけていこうと思うんです。
なので、まず1曲目。これ、前もかけたかもしれないけど、『Soul Bossa Nova』。最近はCMでも流れてますけどもこの曲、いろんなところでかかっていると思うんですけども。本当にすごいいいアレンジ&いいメロディー&いい編成なので、そこらへんをじっくり聞いていただければと。
どうしてもね、CMで使われるとそのCMのイメージが出てきちゃうと思うんですけど。ぜひぜひ音を集中して聞いてみると、いろいろ世界が見えるかなと。あと途中でフルートソロが入るんですけど、それは僕が大好きなローランド・カークが吹いているんですよね。この間のDJの時もかけたりとかして、昔からすごい好きで。
松重さんに『おげんさん』でアナログプレゼントをしたりとか。そういう時にもローランド・カークが出てきたと思うんですけど、そのローランド・カークも参加しているということでぜひこの曲を聞いてください。クインシー・ジョーンズ『Soul Bossa Nova』。
Quincy Jones『Soul Bossa Nova』
さらに番組後半ではもう1曲、クインシー・ジョーンズ関連楽曲としてU.S.A. For Africa『We Are the World』を選曲した星野さん。小さい頃、ミュージックビデオをレンタルビデオ屋さんで借り、それを何度も何度も見て「かっけー! いい曲! 音楽っていいな!」と思っていたんだそう。超大物アーティストたちを束ねてひとつの曲にまとめ上げたクインシー・ジョーンズの手腕を紹介しつつ、この曲が持つ「深夜感」のようなものにも言及していました。
(星野源)これ、参加者はみんな、大事なお仕事があった後に深夜から朝までレコーディングをしたみたいで。だから、この楽曲の中に含まれる深夜感みたいなのがあるんですよ。で、サウンドも夜中から夜明けみたいな時に聞くとすごくばっちり来るのはそういうのもあるのかなって。単純に(夜型生活の)自分の時間帯に合っているなっていうのを聞くたびに思う楽曲です。これ、きっといろんなラジオでかけていると思うんですけども。じゃあ、聞こう。U.S.A. For Africa『We Are the World』。
U.S.A. For Africa『We Are the World』
(星野源)いやー、レイ・チャールズ、かっこいい! 全部かっこいい! フェードアウトの最後の最後までかっこいいですね。
こんな感じでクインシー・ジョーンズを追悼していた星野さん。普段は選曲だけで追悼の意を表すことが多い星野さんですが、超大物のクインシーともなるとついつい話してしまいたくなったのかもしれないですね。僕も大好きな『Soul Bossa Nova』がかかって激アツでした。この曲、映画『オースティン・パワーズ』で最高の使われ方をしているので最後におまけでそちらのビデオも貼っておきます。イエー、ベイビー、イエーッ!