星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でアルバム『POP VIRUS』『YELLOW DANCER』のアナログ盤が発売されたことについて話していました。
【アナログ盤本日リリース!】
星野源のニューアルバム『POP VIRUS』と4thアルバム『YELLOW DANCER』のアナログ盤がそれぞれ本日発売となりました!
手に入れた方は、ぜひハッシュタグ #POPVIRUS または #YELLOWDANCER をつけて、感想をツイートして下さいね!https://t.co/xq9UN2TMcn pic.twitter.com/GVa7YzthVJ— 星野源 official (@gen_senden) 2019年3月27日
(星野源)本日、星野源ニューアルバム『POP VIRUS』と前作のアルバム『YELLOW DANCER』のアナログ盤が発売されました! やった! 火曜はフラゲ日。で、日が明けて本日発売でございます。購入された方。予約していただいた方、ありがとうございます。メールが来ております。
岐阜県の方。「明日はアナログ盤発の売日。本日はフラゲ日ですね。家にはレコードプレイヤーもないし、音楽に詳しいわけでもないし……と、一生懸命自分を納得させようとしたのですが、どうしてもアナログ盤が欲しくて欲しくて聞きたくて、部屋に飾って眺めていたくて。だったらプレイヤーも買ってしまえばいいじゃんか! と、音楽に素人の私のようなものが購入する場合、どんなプレイヤーを買うのがおすすめでしょうか? 自分への誕生日プレゼントに、いつも頑張って仕事してるご褒美に、まとめて買っちゃおうと思います。ぜひアドバイスをお願いします」。
ああ、何でしょうね。いまはもうスピーカー付きみたのがすごいいっぱい出ていて。おしゃれなのもいっぱい出ていて、安いのもありますから。なんでもいいんだと思うんですけどね。最初はやっぱりそのアナログ盤レコード、アナログレコードというものに針を落とすという体験をするだけでも十分価値はあると思います。
レコードに針を落とすという体験
ただ、「音を楽しむ」っていうところで言うと、たとえばそのプレイヤーに実際そのレコードプレイヤー、そしてアンプ、プリアンプ、スピーカーとか。それぞれあった方が、それはいいはいいんですけどね。あと、ちゃんとイヤホンジャックがついてるような、そういうセットとか。そういうのがあった方がいいとは思います。やっぱりそのレコードプレイヤーにスピーカー、ちっちゃいのがついてるだけだと、どうしても音が……いい意味でチープなので。そのチープさを楽しむということができるとは思うんですけど、アナログのまた魅力はそれだけではもちろんなくて。
音をでっかくして聞くとより、良さがまた滲み出るので。可能ならばスピーカーとかとのセット。アンプも含めて。なんかレコード屋さんとかそういうオーディオショップとかに行くと、セットでもうボンと展示されていたりするので、それでもいいと思うけど。でもいちばん最初で全くレコード詳しくない、音楽も詳しくない。オーディオとかも接続とかは1ミリも分かりませんみたいな人は、スピーカー付きのやつを買えば全然いいと思います。
まあ、もしそこにイヤホンジャックがありますよとか、もしそういうのがあればなおさら良いのではないかと思います。じゃあ、続いて。千葉県の方。「『POP VIRUS』『YELLOW DANCER』、アナログ盤が到着いたしました。あくまで僕が聞いている環境下での僕個人の聞こえ方ですが、あまりに素晴らしい音のクオリティーに打ち震えております。『POP VIRUS』はCDの状態でも圧倒的に音の良い作品なので、これ以上いい音って存在するのかな? とすら思っていたのですが、実際にアナログを聞いてみると、グッと厚みが増してさらに上の世界を見せてくれたという感動を覚えました。そして『YELLOW DANCER』は各パートがいままで以上に鮮明になり、ボトムの効いた立体的で華やかな音像に生まれ変わったように感じます。
以前、槇原敬之さんがラジオ番組で『レコードっていうのはお茶の作法みたいなもの。めんどくさいんだけど、そのめんどくささにこそ味わい深さがある』とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。レコードを丁寧に袋から出し、埃を除去してターンテーブルに乗せ、針を落とし大きなジャケットを眺めながら温かみのある音に浸る。このプロセスが全部セットで『音楽を聞く』という行為なので、音楽を大切に聞いているという実感がわくんですよね。音楽鑑賞をセックスにたとえるならば、アナログ鑑賞は前戯の長いセックスではないでしょうか? 源さん、前戯って大切ですよね?」。……大切ですよね。
はい(笑)。そんなわけで本当にね、めっちゃいい音なんすよ。アナログ盤。僕も先日ですね、出来立てのものをもらいまして。『POP VIRUS』も『YELLOW DANCER』も全部頭から最後まで通して聞き、非常にいい音。でもやっぱりCDとは……何て言うんだろうな? 不思議な感覚ですね。「CDよりいい音」みたいな、そういう言い方もできると思うんだけど、なんか別物っていうかですね。CDというものの音の澄み方というのかな? 作品、ものの中にある存在の仕方とレコードの中にある音の存在の仕方というのがまた全然違くて。
またちょっと大きい音でね、聞いたってのもあるんですけど。かなりいいですよ。腰が動くという。なのでぜひみなさん、手に入れてください。本日発売でございます。アナログ盤。なんかレコードショップ、CD屋さんとかにですね、試聴コーナーがある場所もいくつかありますので。星野源のホームページをぜひ見て、ちょっとチェックしてみてください。よろしくお願いします。
<書き起こしおわり>