吉田豪さんが2024年7月10日配信の『大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!』の中でインタビューについてトーク。泉ピン子さんのハートをがっちり掴んだインタビューを振り返っていました。
(吉田豪)でもね、最近のインタビューで言うとね、これも見てほしいんですけども。最近は僕、完全に泉ピン子さんのハートを掴んだんですよ(笑)。
(博多大吉)なかなか難しいですよ?(笑)。今のピン子さん、難しいっすよ?
(吉田豪)そう。それが、できたんですよ。
(博多大吉)それはどういうインタビューで?
(吉田豪)いつもの感じのやつなんですけど。すごかったんですよ。ピン子さんがちょうど『ぽかぽか』に出てるのを見て「最近私、レギュラーないから。ギャラが安い仕事でもやろうと思ってるの」って言っているのを見て。「もしかしたら通るかもしれないから、オファーして」って編集に言ったら、通ったんですよ。で、実話BUNKAタブーっていう非常に品の悪い、右も左もバカにするというテーマの……。
(博多大吉)そういうテーマなんですね(笑)。
(吉田豪)本当にもう害悪な雑誌なので。それを向こうに送ったら、たぶん断られると思って。
(博多大吉)ああ、「掲載されるのはこういう雑誌です」って?
(吉田豪)それで編集が僕のインタビューページだけを送ってOKを取っていて。だから、インタビュー現場に来てその雑誌を見た瞬間、ピン子さんが激怒し始めたんですよ。僕は何も知らずにスタジオに向かおうとしたら編集からメールが来てて。「今、大変な空気になってます」っていう。
(博多大吉)なんかもう、想像つく。
(吉田豪)行ったら「こんな雑誌だったなんて。私、出てないわよ! 私、実話誌には出ないの。これ、インチキ実話誌じゃないの! 誰よ、これにOKをしたのは!?」ってピリピリしていて。僕もそこに乗っかって。「本当、すいません。ひどい雑誌で」って言いながらスッと入っていって。で、ピン子さんのことを山ほど調べたんですよ。資料を集めてもらっていて。で、それを見せながら「とにかくピン子さんには誤解がある。ネットニュースではこう書かれてたんですけども。今回、死ぬほど調べた僕にはわかります」って言って。
たとえば「お世話になった橋田壽賀子さんのことを亡くなった途端に悪口を言いだした」みたいなのがあって。「離婚危機の時の記者会見。橋田壽賀子さんが書いたストーリーラインのまま乗っかってやったら、むしろそれで叩かれた。あれは橋田壽賀子の失敗だ」みたいなこと言って、それで叩かれてたんですけど。当時からピン子さんはそれ、言ってるんですよ。急に言い出したわけじゃないっていう。
「それは僕はわかります」って言ったら「でしょう!?」みたいな感じで。で、とにかく調べたことで信用を勝ち得たのと、あとはピン子さん、永ちゃん。矢沢永吉さんの大ファンで。僕は永ちゃん、何度も取材してて。矢沢さんの事務所にも信頼されていて。なんか永ちゃんの特番、矢沢永吉を語るみたいな企画の時に事務所推薦で僕が選ばれたりとしていて。そんな話をしていたら「あんた、何者なの?」ってなって(笑)。
(博多大吉)へー!
(吉田豪)で、最終的には僕が「豪ちゃん」と呼ばれ始めて(笑)。
(博多大吉)「もう雑誌の件は1回、置いておいて。あなたの話なら聞きましょう。豪ちゃん、次は何?」っていう(笑)。
(吉田豪)そう。見事に掴みましたね。
最終的にはピン子さんに「豪ちゃん」と呼ばれる
(博多大吉)この前、『あさイチ』にこの前、ピン子さんが来られた時も、まあまあ大暴れで。すごかったんですよ。で、いい意味で空気を読まないというか。
(吉田豪)そうですね。破壊しますね。
(博多大吉)でもある意味、僕らはもう飼いならされてるというか。自分が映ってない時はしゃべらない。「ええと、これは」って言ってカメラをこっちに向けさせてしゃべるとか、そういう技術だけはあるんですけど。もうピン子さんとかは関係ないから。「私がしゃべってるんだから、抜くのが当たり前でしょう」の世代の芸能人の方だから。やっぱり、うまく対応してるつもりでもなかなか対応できなくて。うん。で、同じようなことを言われたんですよ。「あなた、動物の番組やってるよね?」って。TBSで僕、動物特番をたまにやってるんですけど。「なんで私を呼ばないの?」って。
(吉田豪)ああ、動物好きですからね(笑)。
(博多大吉)「動物といえば、私でしょう? スタッフに言っておきなさいよ!」って言われて。「わかりました。言っておきます!」って言って、もちろん言ってないんですけど。その時にやっぱりピン子さんって誰か、話をじっくり聞いてくれる方がたぶん今、必要なんじゃないかなっていうのは思っていて。
(吉田豪)それが、僕だったんですよ(笑)。
(博多大吉)「でもそれ、誰がやるのかな?」とは思っていたら、吉田豪さんが?
(吉田豪)そうなんですよ。
(博多大吉)でもね、めちゃめちゃ喜ばれたでしょう?
(吉田豪)めちゃくちゃ。超上機嫌でしたよ。最終的には。雑誌の記事も全部プレゼントして。「嬉しい!」って言いながら帰っていって(笑)。
(博多大吉)自分のね、今までの発言とかがまとめられているのを読むのもお好きでしょうしね。
雑誌の記事をプレゼントして超上機嫌に
(吉田豪)本当、でも昔のメディアって頭がおかしいと思ったのがピン子さんが「昔、結婚を考えた相手がいる」っていうのはよく公言してるんですけど。その人、一般人なんですよ。普通に会社勤めしていた人なんですけど。資料を集めたら、その人の実名も顔写真も載ってるんですよ。で、「あの人、かっこよかったのよ」とか言い出したから、「記事、ありますよ」って。「ほら! 見て見て見て、みんな、見て? ほら、本当にかっこいいでしょう!」とか。ご機嫌になって。「懐かしいわー!」って。そういうのでどんどん掴んでいって。
(博多大吉)いやー、これはちょっと豪さんにしかできない芸当かもしれないですね。今、僕もインタビューを受けることはたまにありますけど。これはもう、批判でも何でもなくて。事実だけを話します。もうみんな、Wikipediaを持っているんですよ。
(吉田豪)まあ、そうですね。
(博多大吉)Wikipediaの何枚かの資料を見ながらやってくれて。嬉しいんですけど。そこに書いてあることは、ねえ。
(吉田豪)まあ、何度も触れてますね。
(博多大吉)言ってるし。中には嘘もあるし。でも今更、「それは嘘ですよ」とか「これ、盛ってますよ」とかっていうのも言いづらい。面倒くさいやつになっちゃうから。しゃべりながらも「うーん……」ってなっちゃうんですけど。今、おっしゃったそのピン子さんの結婚を考えた相手の顔写真付きの記事なんて今、探してもないでしょう?
(吉田豪)そうですね。たぶんネット上には存在しないですね。
(博多大吉)そういうのを矢継ぎ早に「これもある、これもある、これもある」って。
(吉田豪)「これですね」って出せるっていう(笑)。
(博多大吉)そういうやり方をされると、まあ中にはちょっと「気持ち悪いな」って思う人もいるかもしんないけど。芸能の仕事をやろうっていう人間……僕でもやっぱり嬉しいと思う。
(吉田豪)あとね、やっぱりご老人はすごい喜びますね(笑)。ご老人はそういう話をたっぷり聞いた上に「記事、差し上げます」みたいにやると「ありがとう!」ってなって。
(博多大吉)別にそれで裏切るような記事を書くわけじゃないですし。言ったらね。
(吉田豪)もちろん。イメージが上がるようなことしか書かないですよ。
(博多大吉)だし、たぶん内心、「ああ、ちょっと私、しゃべりすぎたかも?」って思うと思うんですよ。原稿、ゲラチェックした時に。「でもあの時、あれだけやってくれたし。楽しかったからもういいや。ここはOKで」みたいな。そんな記事に僕は仕上がってると思うんですけどね。
(吉田豪)だと思います。だから最近、本当に僕は意図的にご老人を中心にやっていて。
(博多大吉)ご老人。シニアタレントね。「シニアタレント」って言い方もあれですけど。
(吉田豪)ちょっと前だと林家木久扇師匠に行っていて。
インタビュー連載2本持っている身ですが、今年のベストインタビューは吉田豪による泉ピン子(実話BUNKAタブー7、8月号)で決まりだろう。最後まで1度も笑わないで読み終えるの絶対ムリ。思ったんだけど泉ピン子で「馬場元子物語」やったらどう?ぴったりじゃん。問題はG馬場を誰がやるんだ。 pic.twitter.com/yJUV5xWRd4
— 公式『クワトロ・フォルマッジ -四人の殺し屋-』 (@byezoushigaya) June 30, 2024
6月14日発売『実話BUNKAタブー』2024年8月号、『吉田豪の人間コク宝インタビュー』泉ピン子後編掲載です! あんなにピリピリしてたピン子さんが心を開いたのが表紙の見出しからもわかるはず! ちなみにロマン優光の連載は『BUBKA』初代編集長・寺島さんネタ!https://t.co/o4ULB5v31F pic.twitter.com/BEzhsmVKla
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) June 14, 2024
<書き起こしおわり>