小泉今日子 みんなのうた・黒猫同盟『にゃんこの哲学』を語る

小泉今日子 みんなのうた・黒猫同盟『にゃんこの哲学』を語る TOKYO M.A.A.D SPIN

小泉今日子さんと近田春夫さんが2024年6月22日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』の中で黒猫同盟『にゃんこの哲学』について話していました。

(近田春夫)あと、あれですよね。黒猫同盟が。

(小泉今日子)うん。そう。みんなのうたに書き下ろした新曲。『にゃんこの哲学』っていうのが配信されたりとか。

(近田春夫)それは詞・曲はどなたが?

(小泉今日子)黒猫同盟なんで、上田ケンジです。

(近田春夫)キョンちゃんはそれは歌うだけって感じ?

(小泉今日子)そうですね。黒猫同盟で私、1曲も作詞してない。全部、作詞・作曲・編曲は上田さんで。私はプロデュース。「こういうのにしよう、ああいうのにしよう」って。

(近田春夫)ああ、それをまず、先に出して?

優しい言葉は使わず、あえて難しい言葉を入れる

(小泉今日子)そうですね。「こういう感じにしよう、ああいう感じにしよう」って。詞のテーマとかも、たとえばなんかちっちゃい子とかも見るから。でも子供に向けて優しい言葉にしないで、わざと難しい単語を入れよう。それは気になったら、たぶんその時点で覚えてしまって一生覚えているじゃん? 

そういうのって。私たちも子供の時、そうだったじゃん? だからちょっとそういう、難しい哲学とか。「空中立位反射」とか、いろんな言葉をわざと入れようとか。そういうアイディアを私が出して。それを上田さんが形にしてくれて。「できたよ」って。「じゃあ、歌いに行くね」って、上田さんの家に行って歌うっていう感じで。

(近田春夫)ああ、そうなんだ。でも、みんなのうたってさ、僕も時々見るけど。結構、実験的な曲も多いですよね。

(小泉今日子)最近はあんまり、もう子供向けって感じじゃないんですね。

(近田春夫)そう。この間もね、なんだっけな? 『スーパーヒーロー 』っていう曲があって。それ、17歳のラッパーの子が作ってる曲なんだけど。さすがにそれを聞いててね、「ああ、これは俺の歳では作れないな」って。

(小泉今日子)そうですよね。

(近田春夫)だから、なんか若い子たちってすごいなと思ったりして。

edhiii boi『スーパーヒーロー』

(小泉今日子)なんか今もJUDY AND MARYのYUKIちゃんの曲と一緒に流れてるんですけど。YUKIちゃんの曲とか、めちゃくちゃかっこよくて。LITTLE CREATURESの鈴木正人くんとかがたぶんアレンジとかしてるのかな? めちゃくちゃかっこいい曲だった。うちらのはなんかね、のほほんってしてて。

YUKI『風になれ』

(近田春夫)それ、『にゃんこの哲学』は編成的にというか、サウンド的にはどういうものなんですか?

(小泉今日子)なんかね、高田蓮さんとかにスチールギターとかで……だから、なんかちょっとニセハワイアンみたいな。

(近田春夫)ああ、そういう感じなんだ。

(小泉今日子)なんかちょっと……昔ね、『天才バカボン』でなんだっけな? 犬がしゃべれるようになっちゃう回みたいなのがあって。フラダンスを踊りながら「うーすらとんかちー、ヘラヘラヘラ♪」みたいな歌があったんですよ。私、それがすごい好きで。なんか、それは結構早いんだけど。なんかそういう能天気なのがいいね、みたいな感じで作りました。

(近田春夫)で、これはあれなんですね。ちゃんと配信リリースされてるんですね?

(小泉今日子)はい、されてます。猫ちゃんが好きな人は、猫ちゃんの動画にはめてみてください。アニメーションもすごく、ひらのりょうさんっていう方が作ってくれたんだけど。なんか割と昭和の子供部屋みたいなところをワンカットで360度、グーンと映って。僕ちゃんとにゃんこのいいストーリーになってます。だから、こういう「概ねわかります」みたいな。最初は「人の言葉はだいたいわかります」みたいなので来たのを、「概ねぐらい、難しい方がいいんじゃない?」とか。そんな風に変えていくみたいな。

(近田春夫)ああ、そこらへんはプロデューサーとして。なるほど。

(小泉今日子)そうです。はい(笑)。

黒猫同盟『にゃんこの哲学』

<書き起こしおわり>

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