立川志らく 立川談志とランジャタイの「イリュージョン」を語る

立川志らくとランジャタイ国崎 向井秀徳を語る ザ・ラジオショー

ランジャタイのお二人が2024年3月27日放送のニッポン放送『ザ・ラジオショー』に出演。立川志らくさんが立川談志さんとランジャタイの「イリュージョン」について話していました。

(伊藤幸司)こっち、僕らはだから結構、昔からなんですよ。

(安藤なつ)10年前とかからずっとライブで一緒にやっていましたね。

(伊藤幸司)ユニットライブとかをやったり。

(立川志らく)でも最初の頃からランジャタイ、こんな感じだった?

(安藤なつ)もう、ずっと。変わらず。

(立川志らく)最初の頃から、ウケていた?

(安藤なつ)いや、本当にだんまりの時間とか、あったよね?

(国崎和也)めっちゃありました。ゼロ笑いの瞬間とか、めちゃくちゃあって。

(安藤なつ)そう。だから波がすごくて。でも、袖で見ている芸人はすごい多かったですよ。

(立川志らく)ああ、みんな注目をして見るんだ。まだお客がついてこないっていう。

(安藤なつ)そうですね。キョトンとしているお客さんが割と多かったですね。

(国崎和也)地下ライブで、さっきの虹の黄昏さんとか。あとヤーレンズとかもそうですね。

(安藤なつ)そうですね。モグライダーとか。

「客がキョトンとして、そこから軌道修正すると売れない」(志らく)

(立川志らく)だから客がキョトンとして。そこで軌道修正したやつは結局、売れないんだよ。立川談志の場合も「落語はイリュージョンだ」って言いはじめて。『芝浜』だとか『らくだ』だとかね、ちゃんとした話をやるともう名人芸なのに。「うまくやるなんてのは誰にでもできるんだ」って言って、めちゃくちゃに落語を崩すわけですよ。そうすると、お客がついてこれないから、全然ウケなくなる。ウケなくなるけれども、袖から見るギャラリーは増えてくる。これがだんだんはまっていくんだよ。客がついてくる。

だから、そこで軌道修正をしない。だから新橋演舞場で談志・志の輔の親子会っていうので。もう1000人以上、お客が入るでしょう? で、そこで志の輔さんが出ていって、新作落語をやるともう、ものすごいウケ方をする。そうすると、談志はそこでね、イリュージョンぶつける。もう訳わかんないのを。シーン……って静まり返って。かっこいいのよ、だから。全然ウケないんですよ。

(国崎和也)談志さんはその時、どうなるんですか? 汗だくとかにあるんですか?

(立川志らく)焦らない。

(安藤なつ)脂汗とか?

(国崎和也)早口になってくるとか。

イリュージョンがウケなかった時の立川談志

(立川志らく)そこで、まだ時代が早すぎるっていうことで。だから弱気なところは見せない。「ああ、あの客は田舎もんだな」とかを言いながら。「志の輔の客はこういったので持っているんだよ」なんて言い方をして。ただ酔っ払って、家に帰るとしょぼんとするっていう(笑)。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(国崎和也)ああ、いいですね。

(立川志らく)それは見たことがありますよ。ベロベロに酔っ払って。自分でも、わけがわかんなくなって。私が家まで送って。「師匠、帰ります」って言おうと思ったらば、蚊のなくような声でおかみさんをつかまえて。今日僕、ウケなかったの……」って(笑)。

(国崎和也)ウケたいんだ(笑)。

(立川志らく)やっぱりウケたいのよ。師匠もやっぱりランジャタイも、そういったところで。イリュージョンで共通するんだよ。

<書き起こしおわり>

立川志らく&ランジャタイ NHK『演芸図鑑』対談書き起こし
ランジャタイのお二人が2023年12月17日放送のNHK総合テレビ『立川志らくの演芸図鑑』に出演。ネタを披露後、立川志らくさんとの対談の書き起こしです。
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