星野源 THE BLUE HEARTS『すてごま』を語る

星野源 THE BLUE HEARTS『すてごま』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2024年2月27日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でTHE BLUE HEARTSについてトーク。『すてごま』を選曲していました。

(星野源)今日の1曲目はですね、僕は小学校の高学年ぐらいからブルーハーツを聞き始めて。中学生の時にですね、自分でギターを中1の時からやるようになって。ブルーハーツもコピーするようになって。めちゃめちゃ弾き倒すんです。で、もちろん、当時出ていたバンドスコアは全部揃えてですね。マーシーさんのギターソロとかですね、そういうのを頑張ってやれるようにしたりしていて。しかもですね、僕は学校は中高と合唱が割と……音楽の時間が全部、合唱だったんですよ。

ただ、それは結構珍しいと思うと思うんですけど。音楽の授業はですね、いわゆる楽器とか、あと音楽理論とかじゃなくてもう全部、合唱だったの。で、全部、合唱って学年ごとに曲は何をやるかっていうのがだいたい決まっていて。それで中高一貫だったんで、高3の人とかが歌う合唱って、憧れなの。「あれを歌いたくてしょうがない」みたいな曲が結構あるぐらい、合唱がメインなんです。しかも、コンクールに出るぐらい、その本当に鍛え倒す……あれって本当に大変じゃん? 合唱部の皆さんって。そういう、本当にストイックなのじゃなくて、ただ楽しく歌うみたいな授業なんですよ。

だから、なんて言うのかな? やる人が少ない、バスとか。一番低い音とか、すごい人少なくて。低音が超少ないみたいな状態でやったりするぐらいで。パートを無理やり割り振らないの。「テノールをやりたい人は、テノールでいいです」みたいな、なんかそういう割とラフなのだったんですけど。その中でブルーハーツの『青空』っていう曲もあって。自分の中ではもう、なんかDNAに刻み込まれているレベルぐらいで。もちろんね、思春期に弾き倒して弾き倒して、歌い倒してますけど。そういうのも含めて、ブルーハーツがすごく好きなんですけど。

ブルーハーツがDNAに刻み込まれているレベル

(星野源)僕がリアルタイムで『DUG OUT』っていうアルバムをですね、もう本当にお小遣いを貯めに貯めて頑張って買って。それが好きで。で、そのちょっと前に出たらが『STICK OUT』だったんですけど。そのアルバムのこの曲をちょっと久しぶりに聞きたいなと思って、聞いて。やっぱり、あれですね音楽をお仕事にしてから、いろんな……たとえばリバーブだったりとか、音の処理っていうか。パン……楽器を左右、どこに振るとか。「ああ、そうか。この頃のブルーハーツはドラムが真ん中にいて。ベースが左にいて、ギターが右で、ボーカルが真ん中で……まさにライブのスタイルなんだな」とか。

で、割と今のスタンダードだとベースはベースラインとして太い低音なんで、真ん中にいることが多かったりするんですけど。それはブルーハーツじゃなくて、総じてミキシングで。でも、そういうライブ感みたいなのを大事にされたんだな、みたいなことを思ったりするのもすごい楽しくて。そんな中で、この曲を聞いて「ああ、そうだよな。戦車の音から始まってたよな」とか。あと「このサビのところでパーン!ってするクラップのようなパーカッションのような音は銃の音に聞こえるな」なんていうのを改めて思って聞いた曲です。聞いてください。THE BLUE HEARTSで『すてごま』。

THE BLUE HEARTS『すてごま』

(星野源)お送りしたのはTHE BLUE HEARTSで『すてごま』でした。アルバムではこの後に『夢』『旅人』と続くという、すごいいいアルバムなんですけどね。いわゆるサブスク、やられてないんですよ。なので今でもCDでね、聞くしかない。でも意外とYouTubeにミュージックビデオが意外とあるので。皆さん、チェックしてみてください。

STICK OUT
ワーナーミュージックジャパン

<書き起こしおわり>

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