ニセ明（星野源）さんが2024年2月13日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でリスナーからのお悩み・質問に回答。16歳の方からの「最近、家族や友人といる時でも疎外感を感じてしまい、つらいです」という相談に答えていました。
（ニセ明）大阪、16歳。レディオネーム「頭痛とんかつ」。「最近、家族といる時も、友達といる時も、学校にいる時も、何をしていても疎外感を感じてしまうようになりました。感覚的に言うと、自分の周りにドーム状の膜があって、自分だけその中にいて、他のみんなが外にいる感じです。自分にとってその疎外感がとてもつらく、今。人生で経験したことがないくらいしんどいです。疎外感を感じた時、どうしたらいいと思いますか？」。
うーん、そうだねー？ これはね、本当に難しいところだねー。「最近、感じ始めた」のか。なるほどねー。やっぱり10代だと、それはあるよね。ニセはね、それがもう小学生の時にあったの。で、なんかそれがたとえばひどくなってきたり、それこそ「しんどい」っていうのが本当に1週間、ずっとつらいとかさ。1週間、ずっとしんどいんですけどとか、そのことをずっと考えちゃうみたいな。そういう風になったら、これは普通に……普通にこれ、たとえば心療内科に行くとか。そういう選択は全然あると思います。
「自分もずっと疎外感を感じてきた」（ニセ明）
（ニセ明）なんか変にネットで見るとかよりも、ちゃんとしたところの、そういうところに行くのも全然いいと思う。で、たとえばそこまでひどくないっていう話で、ただただ疎外感を感じて。「なんか寂しいな。うーん……」っていうぐらいであれば、あのね、ニセはずっとそうなのよ。ねえ。で、それが、家族の中でも、コミュニティーの中でも、どこでもそうなの。
で、世の中の人はみんな勘違いしてるんだけど。「家族がいたら」とか、「コミュニティーに属してたら、寂しくないんじゃないか」って思うじゃない？ それできっと、こういう寂しさを感じている、家族がいる人たちに対して「寂しい」とか、「疎外感を感じる」とかって言うと「だって家族がいるじゃん」とか「このコミュニティーに入れてるじゃん」とかって言うのよ。「そんな、寂しいなんて、営業じゃん？」みたいな。
周りに人がいても、疎外感は感じてしまうもの
（ニセ明）違うのよ。人がいても、疎外感っていうのはあるものなの。それがどんだけ仲が良くても、人間は「1人だ」という感覚を持ってしまっている人は、ずっとそうなの。だから、それを苦しく感じちゃうのはしょうがないから。もし、可能であれば、それに慣れていけば、それも自分のチャームポイントなんだなって思えるようになったら、いいよね。ニセは、チャームポイントなんだなと思える時と、普通に落ち込む時が今でもあります（笑）。そのバイオリズムは自分で動かせないので、難しいです。
なので、そういう風に感じていることは、何も悪いことじゃなくて。そういう人なのかもしれないし。ただ、自分がそういう風にもしかしたら扱われて……明らかに、そういう風に扱われちゃっていて寂しいみたいな時は、場所を変えたりとか、そういう関係を改善したりとかっていうのは全然いいと思うから。自分がどのタイプなのか、みたいなことを考えていただいて。ねえ。それで対処したり、「まあ、慣れるかな」って思ったりしてください。ねえ。
＜書き起こしおわり＞
