星野源 自分の人生で起きた「伏線回収」を語る

星野源 自分の人生で起きた「伏線回収」を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2021年10月12日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で「伏線回収」についてトーク。つい最近、自分の人生で起きた衝撃的な伏線回収エピソードを紹介していました。

(星野源)あの、「伏線」ってあるじゃないですか。たとえばドラマとかで後々の犯人逮捕のきっかけになる情報みたいなものが実は序盤で示されていた、とか。で、その示されている時にはなんだかよく分からなかったけど、最終的には「ああ、ここにつながるのか!」みたいな、そういう「伏線を張る、伏線を回収する」みたいな言い方ってあると思うんですけど。

よく、たとえばドラマを作っていたりとか、物語を作る。そして役者として参加させてもらうみたいな現場で結構話に上がるのが、「なんでも伏線って呼んじゃダメだよね」みたいな話は結構ある。たとえば、伏線を回収するためだけに、わざとその情報を先に出す。ただ出す。それで最終的にその伏線を回収して「伏線回収しました」っていう。でも、それは伏線回収とは言わないよね、みたいな。

その元々出ている情報は何だかわからないというよりかは、その流れではとても自然なものに見えた。必然として出てきて。だけど、最終的に「ああ、あれはこういうことだったのか!」っていうことになる。それを回収と呼ぶよねって。だから何でも先に情報を出すのを伏線って呼んだりとか。それを回収したことにただ喜んでちゃダメだよね、みたいなことを結構作り手の中で話したりとか、そういうのを聞いたりとかすることがあって。「本当にそうだな」と思って。

だからそういう視点で物語を見ると、「この伏線っていうのはちゃんと考えられたものなのか? それとも、伏線という本質を理解せずに、ただ伏線回収っぽいことがしたいからっていうのでやっているのか?」っていう。その差がすごくわかる。でも俺ね、これびっくりしたんだけど。自分の人生で伏線回収が行われるとはなかなか思ってなかったんですよね。

先週ね、まあもっと言えば先々週か。『オードリーのオールナイトニッポン』で若林さんが僕と……「まあ、これは言っちゃっていいのかな?」っていうような言い方で「星野さんと仕事で一緒だったんですけど」って言って。それで止められるっていう事件がありましたね(笑)。「言っちゃっていいのかな?」はもう言っちゃダメなんですけどね、本当は(笑)。言っちゃダメなことなんだけども、「言っちゃっていいかな?」はもう言っちゃっていい感じになっちゃうっていうのがちょっと若林正恭マジックなのかなとは思うんですけども。

まあ、その話を受けて、「実はそんなこともちょっとありました」みたいな。もちろん何かとは全部は言わず。それで「じゃあちょっと……これ、言っちゃっていいのかな?」っていうことで僕も、「ちょっとこの間、菅田将暉くんと仕事を一緒になりましてね……」みたいな話を何とは言わずによ。もちろん、その若林ルールに則って(笑)。若林さんルールに則って、何の仕事かは言わない。でも、別に仕事で会ったりは結構する可能性だってありますから、何かは分からないっていう。そういう、なんて言うのかな? 節度を持ってね、ちょっとなんていうか、チキンレースとまでは行かないけども。その出すの、出さないのの狭間を楽しむという、ちょっと高等テクですよね。それを楽しんでいました。

オードリー若林の情報解禁ゲーム

(星野源)だからそれは若林さんがそういう遊びを開発してね。それが僕のところに伝わってきたという、その中で僕が先週、それに紐付いて。たまたま話したことが「いや、結構たまにね、情報解禁っていうものがあるけれども。僕らは情報解禁を……たとえば僕のスタッフがやってくれている僕のTwitterとか、あとは僕のInstagramとか、そういうところでも同時にバンッ!って出すことによって、やっぱりワッ!っと盛り上がる。それがやっぱり楽しいよね。一気に出すのって楽しいよね、面白いよねっていうことをよく話していて。

それを大事にはしてるんですけど……でも時たま、それを誰かが先に出しちゃったりとか。そういうこともありますよね。でも、なんかそういう風に出しちゃうところって、割となんか企業側の人が多かったりとかすると、こっちが出すのが遅いんじゃないか、みたいな風に誤解されがちで。それがなんかちょっと納得いかないよね、みたいな話をたまにしてるよ」みたいな話をしたんですよ。それは、たまたまですよ? たまたま。そしたらですよ……10月12日の午前……50分ってことはあれ? 今日っていうか、日が明ける前の10月12日っていうことはまあ今日の朝? 一昨日の深夜みたいなことになるのかな? 船橋さんという方……船橋さんというテレ朝さんのディレクターの方だと思うんですけど(笑)。

「激レアさん、先々良い回が続くのでぜひ! 10月25日、ゲスト星野源さん」っていうのをですね、堂々と出されておりまして(笑)。6000いいねを……フハハハハハハハハッ! こんな伏線回収、あります? しかもさ、これって『激レアさん』のスタッフの方がやってるわけじゃない? で、その先々週言ったのは若林さんじゃない? その『激レアさん』のMCをされている若林さん。こんなに狭い中での伏線回収ってあります? いや、もうびっくりしましたよ。

(星野源)だから僕らは日を明けて13日で、なんか別のテレビ誌的なところで解禁するので、それ以降はツイートしたりとかしていいですよ、みたいな話をされてたんだよね。そしたら、もうちょっと堂々と……(笑)。なんですか? この若林さんの周りの人は情報解禁を楽しむ人たち? いや、いいんですよ、別に。だって悪いことじゃないから。いい話なんだから、これ。面白い企画があって、それに参加しますよっていういい話なんだけど……これもだからやっぱりちょっと若林さん周りは情報解禁がグズグズになってる可能性、ありますよね? いやー、びっくりした。

そういうわけで……とはいえ、私たちはまだ口にすることを許されてないわけですよね? ねえ。これはだから、まだ……あっ! ちょっと待って? 船橋さんがツイートをされている(笑)。「これは本当に申し訳ないです。素敵な回すぎたのでつい。」って(笑)。

反省ツイート

(星野源)おいっ、社員だろ! フハハハハハハハハッ! ああ、社員かどうかはちょっとわからないけども。テレ朝の写真さんかどうかはわからないけども。いや、いいですねー。「素敵な回だから先に言っていい」っていうのは、俺はそれ、人間的だと思いますよ? 俺もそうしたいもん。俺もそうしたい! いや、本当はそうあるべきよ。「そうあるべき」っていうか……フフフ(笑)。俺、そのことについて話していいの? どっちなの? その……船橋さん、Twitterで指示して? フハハハハハハハハッ! アハハハハハハハハッ!

いやー、だからどっちもありますよね。「いや、ちょっとよくわかんないっすね? いや、ちょっとうーん、わかんないっすね? いろいろと仕事、やっていたんで。ちょっとわかんないっすね?」っていう方向と……もう「方向と」とか言っている時点でダメなんだけども(笑)。「いや、実はね……」っつって。割と詳細というか、どうだったっていう話をね。いや、どっちかね、これは。これはちょっと……うーん。若林さんにもご意見を伺いたいけども。

まあ実際……ちょっとね、みんなそのTwitterとかで拡散するのはじゃあ、やめとくか。これでいつも、なんていうかノリノリオリコンさんが「星野源、『激レアさん』出演!」みたいなツイートを先に……まあ、出すことはないか。その可能性はちょっとあるかなって今、一瞬思ったけど。まあ大丈夫か。じゃあ、分かった。いや、実はねこの間、若林さんととある仕事で一緒になりまして……(笑)。すっごい面白かったです! すごい面白くて。で、この僕の『星野源のオールナイトニッポン』にゲストで出ていただいた後、初めてっていうか、その後にそんなに間も開かなかったけれども、久々に直でお会いするというタイミングで。

そこで、なんて言うのかな? 若林さんのお仕事場には僕が宣伝としてお邪魔させてもらうみたいな形だったので、若干緊張しつつも、とても楽しかったんですよね。すごく素敵な場でしたし。このいわゆる『激レアさん』……あ、言っちゃったよ。ストップ! ストップ。今のはじゃあ、ラジコでは無音にしていただいて……ねえ(笑)。いや、そうそう。だからその番組でね、すごい数奇な運命をたどった人が出る番組なんですよ(笑)。なかなかない経験をされた方が出る番組で。その方もすごいすごい面白くて、素敵な方で。

あとね、弘中ちゃんとも久しぶりに……(笑)。もうダメだ(笑)。全部言ってることになるな。うん。久しぶりに会えたし。それでこう、とてもね、改めて。前も1度、出させていただいたことがあるんですけど。改めて本当に面白い、素敵な現場だし番組だなというのを思いました。なので、ぜひその船橋さんのTwitterを見てください。日にちとか載ってますから。

そう。その現場でちょっと本の貸し借りみたいなことがありまして。それがね、番組ADの落合くんを経て、僕が若林さんからまた本をいただくというね、その流れに繋がってくるわけでございます。そうそう。そのいただいた本も読ませていただいて、めちゃくちゃ面白かったので。ちょっとこれから……昨日の夜、若林さんがくれた本を読んだんですけど。ちょっと今日1日、忙しかったのもあって感想、まだ送れていないんですけど。ちょっとなるべくね、じっくりしたためてみようかなと思います。

いやー、というわけで、とにかく本当にぜひ見てください。本当に本当に素晴らしいと思います。あの番組自体。なので、ぜひお楽しみにという感じですね。はい(笑)。いやー、この伏線回収。このツイートがマネージャーから送られてきた時、爆笑してしまいましたけどね(笑)。「伏線回収だ!」っていう(笑)。

(中略)

ディレクター船橋さん情報

(星野源)ちょっとメールが来ました。「ディレクターの船橋さん情報です」。ああ、ちょっとね、『激レアさん』情報を先に出してしまったでおなじみの。「大学時代、寄席演芸研究会に所属していて、お笑いコンビを結成していたそうです。笑いに貪欲な人はやっぱりヤバい人です」。なるほど。これはこの当番組のディレクター野上くんもね、大学時代はカリスマと呼ばれたほどの……えっ? 「負けられないっすね」?

なにがだよ! ちょっと待って? その……アハハハハハハハハッ! それは情報解禁のスピードに関して負けられないのか、笑いの貪欲さについてね? ディレクターとしての? なるほどね。それはじゃあちょっとぜひ……全然仕事が違う気がするんですけど(笑)。テレビとラジオ……まあ、ちょっとぜひじゃあ戦っていただいて。そこは。はい。あの、いいことですからね。切磋琢磨するというのは(笑)。

ちょっとでも船橋さんがリアルタイムでこの番組、聞いてくれてるってことですもんね? あんなに早く反応してくれるって……(笑)。ありがとうございます。ぜひこれからもちょっとね、聞き続け続けてねいただきたいですけれどもね。

あっ……船橋さんの懺悔が書かれています(笑)。本当にいろいろ反省していますって(笑)。「今後一生解禁守ります、申し訳ありません」って……(笑)。いや、いいんですよ。船橋さんは先に出しちゃうっていうキャラクターでもいいと思いますよ?

(星野源)むしろやっぱりこの番組を聞いてくださってるってことが嬉しいですよね。ありがとうございます。はい。ああー、いや、本当にマジで嬉しいですよね。なんかこういうディレクターの方とかが番組をリアルタイムで聞いてくださるっていうのは本当に嬉しいことです。

<書き起こしおわり>

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