坂口博信 直近2年間の3分の1をFF14内で過ごし、老眼が治った話

坂口博信 直近2年間の3分の1をFF14内で過ごし、老眼が治った話 TOKYO M.A.A.D SPIN

坂口博信さんが2023年12月25日放送のJ-WAVE『ゆう坊とマシリトのKosoKoso放送局』の中でファイナルファンタジー14についてトーク。直近2年間のプレイ時間を計算したところ、その期間の3分の1の時間をFF14内で過ごしていたという話や、FF14をウルトラワイドディスプレイでプレイした結果、老眼が改善した話などをしていました。

(鳥嶋和彦)坂口さん、オンラインでやり続けている、時々Twitterで言っているのは……?

(坂口博信)ああ、FF14ですね。もう2年とか。

(鳥嶋和彦)そのモチベーションはどのへんに?

(坂口博信)いや、あれは半分、コミュニケーションじゃないですか。知らないやつらと。あれが楽しいっていうか。文句ももちろん出てくるし。「お前、なんでそこでその攻撃をするんだ?」みたいなこともあるじゃないですか。人とそれをやるっていうことの楽しさですよね。

(堀井雄二)チームは何人ぐらい?

(坂口博信)だいたい4か8なんですけど。大きいのは24人でやるとかあるんですけど。その、なんだろうな? あれは独特ですよね。

(堀井雄二)仲間とやっているの?

(坂口博信)まあ、普通に募って。見知らぬ8人とかでも。そこはよくできてるんですよね。コンテンツファインダーとかっていう、いわゆる仲間を集めるためのシステムあるんですけど。そこはすごい考えられていて。気軽に募集かけてバーッと入ってきて。そこはすごいよくできてますよね。

(鳥嶋和彦)聞いてると楽しそうだけど、自分がやろうとすると面倒くさそうだなと思うんだけど。

(坂口博信)いや、たぶん入ってきたら、はまると思いますよ。

(堀井雄二)時間がすごい取られるよね。1日にどのぐらいやってるの?

(坂口博信)多い時は12時間ぐらい。

(堀井雄二)そうなっちゃうんだよね(笑)。

(鳥嶋和彦)『ウィザードリィ』をやっている頃と変わらないじゃん(笑)。

多い時は1日12時間プレイ

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(坂口博信)そうですね。今はそこまでは行かないですけど。それでも朝4時に起きて、始まって。午前中、10時ぐらいまでやってるんで6時間はやりますね。

(堀井雄二)PS5でやっているの? PS4?

(坂口博信)PCでやっていますね。松野っていうやつがいてですね。あいつが僕が入った瞬間、サポートに入って。いきなり100万ギル、ガッとくれたり。それ、優しさに思えるじゃないですか。だから僕、奴にはめられたんですよ。気がついたら沼に……。

(堀井雄二)沼に引きずりこんで。

(坂口博信)そして彼は去っていった、みたいな(笑)。

(鳥嶋和彦)実に松野くんらしいね(笑)。優しさに見せかけて坂口くんの弱点を突くっていうね。

(坂口博信)だからそれを鳥嶋さんに僕がやりますよ(笑)。まんまとはめてみせますよ。マッツーと2人がかりで、どっぷりと。

(鳥嶋和彦)アハハハハハハハハッ!

(堀井雄二)恐ろしい(笑)。

(鳥嶋和彦)考えとくわ(笑)。

(坂口博信)でも、FFの過去のボスとか、アレンジした曲とか、どんどん入ってくるんですよ。で、ちゃんと天野さんの絵に忠実なボスとかなんですよ。当時のFF4とかの。だから、すごい懐かしいですよ。同窓会っていうか。FFのディズニーランド、FFランドに入った感じです。

(堀井雄二)14はすごい人数がやっているもんね。

(坂口博信)だからこれはもう僕にとっては堪らないですね。「ああ、天野さんのゴブリンが歩いている!」みたいな。

(鳥嶋和彦)自分がかかってきたことの、ある種のアルバムを開いてるような感覚だね。

(坂口博信)そう。たぶん僕が一番楽しんでるユーザーだと思います。14は。

(鳥嶋和彦)なるほどね。わかる気がする。

(坂口博信)世界中で一番。

(堀井雄二)今、累計で何時間ぐらいやってる?

(坂口博信)この前、調べたら1万3000とかっていう時間が出てきて。僕、それを2年で割ってみたら、その期間の人生の3分の1は14内にいるっていう感じでしたね。

(鳥嶋和彦)嘘!?

(坂口博信)2年間のトータルでね。まあ、最初の頃は半分いたから。いまだに3分の1っていう。そこにいますね。まあ、もちろんそこにいるだけであって。立っていて、ちょっと仕事する時とかもあるんですけども。

(堀井雄二)寝落ちもあるしね。すごいな。

(鳥嶋和彦)やっぱり、好きなんだね。

(坂口博信)そうなんですよね。

(鳥嶋和彦)それはわかる気がするわ。やっぱり14、やるのはやめておこう(笑)。

(堀井雄二)はまるとね、ずっとやっちゃうよね。

(坂口博信)時々、切った張ったってしたくなるじゃないですか。敵をバシッて。もう、最高ですよね。ストレス発散というか(笑)。

(堀井雄二)チートもできないもんね(笑)。

(鳥嶋和彦)でも、あれだね。目とか、大丈夫?

(坂口博信)ああ、老眼がよくなりました。

(堀井雄二)ああ、逆に?

老眼がよくなった

(坂口博信)大画面にしたんですね。41インチのウルトラワイドにしたんですけど。で、一番高精細な、グラフィックボードの一番高いのを買ってきて。もう、5Kとかでやっているんですけども。そうすると、ものすごい高精細で、ものすごいスムーズに動くじゃないですか。で、目がそれを必死に追うじゃないですか。だから老眼って、筋肉の衰えでしょう? だから、老眼がよくなっちゃって。

(鳥嶋和彦)えっ、そうなの?

(坂口博信)本当です、本当です。今、老眼の視力検査で、普通で「1.0、1.0」なんですけども。老眼でも「0.6、0.7」ありますから。

(堀井雄二)近く、見えるの?

(坂口博信)はい。一時期、本当に見えなかったんですよ。今、近くも見ます。

(鳥嶋和彦)筋肉を鍛えた? すごい話だな、それ(笑)。

(坂口博信)本当なんです。だからぼやけて、小さいのじゃダメだったんですけども。やっぱり視野からはみ出したところまであるウルトラワイド、41インチ以上。で、5K以上。本当に見回しながら戦うっていう。絶対によくなりますよ!

(鳥嶋和彦)どう聞いてもうさんくさいんだけどな(笑)。

(坂口博信)いや、本当だって。マジだって(笑)。

(堀井雄二)それは家にあるの? 日本にあるの?

(坂口博信)ロスにももちろんあって。ハワイにもあって。で、日本はホテルに1台、モニターを預けてあります。で、それをスーツケースに入れて、ヨーロッパ出張をする時も僕、ウルトラワイドを持っていきます。

(鳥嶋和彦)えっ、そうなの?

(坂口博信)ウルトラワイドをスーツケースに入れて。まあ、それは27インチとかですけども。

(鳥嶋和彦)フランスとか、ああいうところに行っている時は、それを持っていってホテルでやっているの?

(坂口博信)ガチャッてホテルにセットして。セッティングに30分ぐらいかかるんですけど(笑)。僕、なにをしに行っているのか、さっぱりわからないんですけど(笑)。

(鳥嶋和彦)そんなの、旅行に行かなくていいじゃん(笑)。

(坂口博信)いや、仕事でヨーロッパとか、あるじゃん?(笑)。その時にやれないと、つらいから。

(鳥嶋和彦)まあ、人生の3分の1を過ごしているって、そこまでやらないと3分の1は過ごせないもんな。

(坂口博信)病気ですよね。

(堀井雄二)コントローラーで?

(坂口博信)キーボードの人もいますけど。僕はコントローラーですね。で、ホテルマンの部屋を掃除する人とか、笑ってますもんね。セッティングされた中で僕がこうやっていると(笑)。「ヘヘヘ、このオヤジ、ヤバいな」っていう顔をしてますよ(笑)。

(鳥嶋和彦)坂口さん以外、そんなのいないもんね(笑)。宿泊客でね。

(坂口博信)いないでしょうね。

旅行先にもウルトラワイドディスプレイ持参

(鳥嶋和彦)僕も堀井さんも好きだけど、やっぱりあれだね。これは違う異常さだね。

(堀井雄二)そうだね。ネットゲーが好きなんだね。

(坂口博信)PS5もつないだりして。いろいろとやってますけども。

(鳥嶋和彦)でもやっぱり、オンラインが面白いって、そこに戻るわけね。

(坂口博信)まあ繋がりがね、面白いですね。

(堀井雄二)俺は気遣いさんだからさ。FF11をやっている時もソロでずっとやっていたからね。

(鳥嶋和彦)誰とも組まなかった?

(堀井雄二)うん。ソロで延々やっていた。で、レベル20ぐらいでつらくなって。

(坂口博信)ああ、そうですね。ソロだとね。最初はいいですけどね。

(鳥嶋和彦)ゲームの未来像とか、こんなゲームで遊びたいとか、こういう風になるとか。なにかあります?

(坂口博信)未来像ですか? まあ、14はなくなってほしくないですね(笑)。

(鳥嶋和彦)アハハハハハハハハッ! そこかよ(笑)。14の追加シナリオを望むわけだ。

(坂口博信)まあ、グラフィックもアップデートをするみたいなんで。そのまま進化とかしていってほしいですね。はい。あとは別にどうでもいいかな。違うか?(笑)。

(鳥嶋和彦)後輩にプレッシャーをかけているわけ?(笑)。

(坂口博信)そんなことはないですけども(笑)。

(堀井雄二)この前ね、鳥嶋さんと※※※※。新しいやつ。あれ、どうだった?

(鳥嶋和彦)面白かった。

(堀井雄二)ゲームっていう意味では、参加型のゲームで。

(鳥嶋和彦)ただ、やっぱり職業病だと思うんだけども。シナリオの日本語とか、文章の立て方とかね、多々不満があるよね。その謎解きの前にさ、どうしてこの文章にするのかな? とかね。

(堀井雄二)ちょっとモヤッとする。

(鳥嶋和彦)モヤッとしちゃうよね。なんでこんな風な入り方を……もっといろいろと考えればいいのにって。そこは本当に思うよね。で、堀井さんが言う、間口を考えてないよね。どうすると親しみやすいのか、入りやすいのかって。

(堀井雄二)いまいち、俺も何回かやって、どこを楽しんでいいのかがわからないところがあって。まあ、やっている時は面白いんだけどさ。

(鳥嶋和彦)それなりにね。ただ、次につながるなにかが見いだせないよね。

(堀井雄二)そうそう。だから最後の方とかも話し合っているんだけども、「これは何を話しているんだ?」みたいな(笑)。

(鳥嶋和彦)わかるわかる(笑)。

(堀井雄二)「もうわかっているじゃん?」みたいな(笑)。

(坂口博信)ちょっと前だと『Ghost of Tsushima』とか面白かったですね。あれはよくできてましたね。なんか没入感もあったし、システムも面白かったし。

(鳥嶋和彦)僕は改めて、対馬っていう存在を認識しましたよ。

(坂口博信)ああ、そういうところもありますよね。「対馬ってそういう場所なんだ」とかね。

(堀井雄二)あれ、日本人が作ったんじゃないんだよね。

(坂口博信)そう。それがまたすごいんですよね。

(鳥嶋和彦)あれは面白かったね。

(堀井雄二)『エルデンリング』もね。

(坂口博信)それ、すごいですね。僕、まだ手を出せてないんですけどもね。相当難しいらしいじゃないですか。

(鳥嶋和彦)でもあれはオンラインで助っ人を呼べるんでね。オンラインで助っ人を呼べるから、僕もやれたんですよ。そうすると、強いやつが手助けをしてくれて。ダンジョンとかだと、道案内で先を走ってくれるのよ。で、それについて行ったりすればいいから。で、本当に強いやつがいると、しばらく隠れていて。最後の一撃だけ加えれば……。

(坂口博信)それ、やってないじゃないですか(笑)。

(堀井雄二)PS4でやった?

(鳥嶋和彦)うん。それでやった。

(坂口博信)最近だと『ディアブロ IV』とか。あれもまだやれてないですけども。まあ、なんか面白そうかなって。

(鳥嶋和彦)あれ、『オウガバトル』って何人で作っていたの?

(坂口博信)10人ちょっとじゃないですか? 12、3人になりますね。やっぱり自分の下にいると、場所的にそばにもいると、それは構わないわけにはいかないっていうか。そうすると、もうわけがわからなくなってね。

(鳥嶋和彦)楽しく仕事をするっていうのは、ある意味で遊ぶ感覚に近いじゃない? そうすれば、いろんな人間が入ってくるし、長い時間をやるし。で、それが作業になってしまう境目。その遊びと作業の境目って、どこなんだろう?っていうね。

(坂口博信)人数はひとつ、大きな要素ですね。100になっちゃうと、もうどうしようもないし。できれば30、40ですよね。あとはもう、ずっとやってきたから。「坂口さんが作るのって、どうせこのスタイルでしょう?」って。みんな、最初からいい意味でも悪い意味でも決めつけてくれるっていうか。

(鳥嶋和彦)だからさっきの僕は準備していたVジャンで植松さんも天野さんも言っているんだよね。「坂口の狙いはいい加減で乱暴なんだよ」って。2人とも同じことを言ってるんだよ。だけど、それって幅を許しているのと同時に、その2人のクリエイターに対する信頼があるんだよね。必ずテイストとして、自分のOKの範囲内で拾えるっていうね。実はその裏側、いい加減な発注の裏側にあるのはコミュニケーションと信頼感なんだよね。ここなんだよね。

(坂口博信)キャスティングした段階でもう、植松さんの書く曲はだいたいわかってるってところですね。それに対していちいち、「ここはもう少しさ、メロディーをさ……」なんて言ってもしょうがないかな、みたいな。「もう、好きに書けよ」っていう(笑)。

(鳥嶋和彦)その坂口さんのいい加減なラフ3、4枚で曲を作り始めて、書いていくっていう。

(堀井雄二)俺もね、鳥山さんにモンスターをえらいいい加減にやったからね。「あれがいい」って言われたからね(笑)。

(鳥嶋和彦)そうそう。あれを緻密に書かれると、困るんだよね。

(堀井雄二)発想がなくなっちゃうわけ。ラフさがいいんだよ。

(鳥嶋和彦)それって、漫画と原作の関係って、キャッチボールじゃない? 原作者がそれを受けてまた変える。だから、一緒に作業をやる面白さがあるんだよね。

<書き起こしおわり>

坂口博信・鳥嶋和彦・堀井雄二『クロノ・トリガー2』制作の可能性を語る
堀井雄二さん、坂口博信さん、鳥嶋和彦さんが2023年12月25日放送のJ-WAVE『ゆう坊とマシリトのKosoKoso放送局』の中で『クロノ・トリガー』についてトーク。クロノ2制作の可能性や、クロノオマージュに満ちたインディーゲーム『Sea of Stars』について話していました。
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