鳥嶋和彦さんと三条陸さんが2023年11月27日放送のJ-WAVE『ゆう坊&マシリトのKosoKoso放送局』の中で『ドラゴンクエスト2』についてトーク。ファミコン版の2がかなり難しめのゲームバランスとなった理由を話していました。
(鳥嶋和彦)稲田さんは実際、その頃はドラクエって遊んだこと、あった?
(稲田浩司)ありましたよ。その原作の話をしてもらった時も「ドラクエ、やってるよな?」って感じで聞かれてましたね(笑)。
(一同)フハハハハハハハハッ!
(稲田浩司)それで「やってますよ」というところから話が転がって。
(鳥嶋和彦)当然のように。1、2、3と全部?
(稲田浩司)それはやってましたね。
(鳥嶋和彦)もう、お約束だったね。当然。教養としてやってるはずだと(笑)。
(稲田浩司)そうかもしれないですね。でも、ドラクエはやってましたね。1、2、3までは。
みんな当たり前のようにドラクエをやっていた時代
(Naz Chris)ちなみにどのナンバリングタイトルが一番お好きですか? やった中で。
(稲田浩司)1、2、3は時間があったので覚えていて。好きでやってましたけど。4以降はやっぱり忙しくなって、あんまり覚えてないですね。
(三条陸)連載中ですもんね。
(稲田浩司)なのでその後のやつはあんまり思い入れがないというか(笑)。
(鳥嶋和彦)別に僕が関わっていたからって「これをやりなさい」って言っていたわけじゃなくて、自主的にやっていたのね?
(稲田浩司)やっていましたね。ドラクエに関しては。
(Naz Chris)三条先生、お好きなナンバリングタイトルは?
(三条陸)僕は一番好きなのは2ですね。
(Naz Chris)理由をお聞きしてもいいですか?
(三条陸)やっぱりなんかすごい広がったっていうか。1はすごいストレートに1人、勇者がいて。ドラゴンを倒して、魔王を倒してっていうやつじゃないですか。でも、なんか2ですごいなんか広がったなっていう気がして。パーティーバトルになったりとか。基本のその後のドラクエの発明みたいなのがいっぱい出てくるのと……あとはゲームバランスが正直きついんですよ。
(Naz Chris)そうですね(笑)。
(三条陸)だからなんか解くことに優越感があるっていうか。あと、敵に恐怖感がありますよね。ロンダルキアとか、普通に行ったら絶対クリアできないんで。
(Naz Chris)無理ですね。あれでみんな諦めたっていう。途中で強い復活の呪文を使って、ズルをするっていう(笑)。
(三条陸)だからスーファミで2をやった時に「こんなのはロンダルキアじゃない! こんなにスッと通れるのがロンダルキアなわけがない!」っていう気持ちが自分はすごいわいて。
(鳥嶋和彦)俺、宮岡くんがあのダンジョンに深く関わったって言っていたから「お前が関わったからこんなことになったんだ」って。彼はほら、ゲームが結構上手いからさ。
(Naz Chris)完全に『ウィザードリィ』とか『ウルティマ』的な難しさですよね。
アップする際、いくつかフラグが取れてしまった
(三条陸)あとは堀井さんに聞いたら「若干、アップをする時にいくつかフラグが取れちゃって。行けてはいけないところに上陸ができるようになっている」って言っていましたね。だから、島に上がると全滅するみたいなことが多いらしいんですよ。2は。
(Naz Chris)なるほど!
(鳥嶋和彦)デバッグしきれてない?
(三条陸)しきれていないのか、取っちゃったのかはわからないですけども。「あれは行っちゃいけないところにいくらでも行けるからね。上陸すると死んだりするんだよね」っていう(笑)。「ああ、やっぱりそういうことだったんですね! 長年の謎が解けました!」っていう(笑)。
(中略)
(鳥嶋和彦)でも、わかる。僕も2が一番好きだから。印象に残ってるよね。
(Naz Chris)この界隈、2がお好きな方、多いですよね。漫画とか編集者の方々とかって。
(鳥嶋和彦)やっぱり、なんだろうな? 時間軸でジャストでやっていて、その時の驚きがあるんだよね。あの時の業界においてのね。
(三条陸)ちょっともう、全く違うものに化けたっていうか。やっぱり映画とかもそうですけど。1が大ヒットすると「◯◯2」とかって面白くなかったりするじゃないですか。それが全部、正常進化して。面白い方にしか行ってない感じがしたんで。ドラクエ2をやった時の「すげえのが来た!」っていうのはもう、忘れられないですね。
(Naz Chris)たしかに。
(三条陸)あとは復活の呪文ね。復活の呪文のピークですから。2は(笑)。
(Naz Chris)そうですね。絶対に間違うんですよ(笑)。
<書き起こしおわり>