オードリー若林さんが2026年3月14日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で著書『青天』についてトーク。登場するキャラクターたちのモデルについて話していました。
(若林正恭)なんかすごい不安なことがあって。不安っていうか……『青天』のことを聞いてくれる仕事が始まりつつあるんだけど。たぶん、だから「モデルは誰なんですか?」とか聞かれても、そういう各々のやつがいて、そういう部分があったやつからちょっとずつ出して、1人に丁寧に固めたみたいな感じだから。誰か1人っていう感じじゃないのよ。
(春日俊彰)うん、そうだろうね。
(若林正恭)そうだよね?
(春日俊彰)だから、若林さんではないのよ。
(若林正恭)そうそうそう。俺、あんなに走れないし。
(春日俊彰)ポジションは一緒だけどね。ランニングバックで一緒だけど。
いろんな人の要素を1人に固めた
(若林正恭)ポジションは一緒だけど、あんな強くないし。俺、あんなに走れないから。「若林さんの青春を取り戻したんですか?」と言われたら、笑っちゃうけど我慢して。笑っちゃいけないから。
(春日俊彰)たしかに。笑うのはダメよ。
(若林正恭)「あんなに走れないんだけど」って思いつつ、なんていうんだろう? 「ええ」みたいなこと答えて。
(春日俊彰)「ええ」じゃないよ(笑)。
(若林正恭)インタビューする人の方が俺より頭いいから。なんか「文体が」とか言われても俺、いまいち文体っていう言葉がわかってないっていうか。なんか、でもわかってないふりハスっているみたいな感じだから。「それはですね……」みたいな。みんな、そんなあるのかな? だから文体って言葉ってなんなんだろう?って思っちゃって。だってラジオのパーソナリティ体って言われても俺たち、どんなパーソナリティ体でやってるか、わかんなくない?
(春日俊彰)別に意識してないしね(笑)。
(若林正恭)意識してない。あと、1人で高校を夏、歩いて。去年……一昨年の夏になるのか、もう。なんかメモりながら歩いていて。結局、あんまりそれは使わなかったんだけど、不審者だよね。本当に。夏、1人で。あと、なんか歩かないと思い出せないと思って。だけどなんか一番さ、ハスっているのは「登場人物、キャラが勝手に動いていったんです」みたいなさ。
(春日俊彰)ああ、あるね。
(若林正恭)さっきヒロシとしゃべっていてさ。すしざんまいで寿司を食いながら笑っちゃったんだけどさ。ドカベンの岩鬼が……漫画家の水島新司さん。天才じゃない? 「アウトになる予定で描いていったのに、描き始めたらホームランを打っていた」みたいな。なんか俺、『青天』は全くそれと一緒で。ストーリーを考えた瞬間が一度もないのよ。
(春日俊彰)へー!
本当にキャラクターが勝手に動いてストーリーができた
(若林正恭)「こうなっていくだろうな」って思うのを後から書いてる感じなの。こいつら。
(春日俊彰)なんかほら、イメージ的には最初にさ、なんかこう、あって。それこそホワイトボードに書いて、みたいな。構成みたいなのをある程度、考えてから書き始めるとかっていうイメージもあるじゃん。そういう人もね。
(若林正恭)そういう質問をされるの。「プロットはどこまでできてたんですか?」みたいな。そしたらなんか、「キャラが勝手に動いてきました」とか言ったらもう、とんでもないハスりインタビューが完成しちゃうから。
(春日俊彰)そうよ、それはそれでダメよ。
(若林正恭)「ええと、断片的にありました」みたいに答えてんだけど。なんかもう自分でもわけがわかんないっていうか(笑)。で、なんかその記憶とこいつらのことがゴチャゴチャになって。もともと友達から聞いた話を書いてるみたいな感じなのよ。「俺、こうなってこうなったのよ」っていう話を。だから今、なんかすっごいハスっちゃってんのよ。「いや、ないっす」とか言えないから。
(春日俊彰)まあ、そうだね。
(若林正恭)だから、嘘をついてる。
(春日俊彰)なんとかこう、納得してもらえるような答えを絞り出してるみたいなことだね。
(若林正恭)聞く人の方が頭いいからさ、慌てちゃって(笑)。
(春日俊彰)難しいよね。ハスり方向も嫌だし。「なんだ、こいつ」って思われるのも……。
(若林正恭)そう。「こいつ、バカじゃん」って(笑)。
(春日俊彰)それがバレるのも……だからちょうどいいところを絞り出すって難しい作業だね。
(若林正恭)エッセイはこういうテーマがあって、一応の俺なりの着地点があって。点と点で結ばれた状態から書くから、聞かれても答えるんだけど。なんか、わかんないんだよね。「こいつんち、たぶんこうだし。こいつんちはこうだし」って。それを知っているって感じなの。
(春日俊彰)なるほどね。うんうん。
(若林正恭)だから本当は自分以外は1人も頑張っていない部活にしたかったの。自分しか頑張んなくて、そのまま引退していくって話の方がいいなと思っていたんだけど。なんか、だんだんみんなが仲良くなっていって。なんか、強くなっていっちゃったのよ。だから、なんか何とも答えられなくて。それが今、大変よ。なんか、考えてるふりしてるから(笑)。
(春日俊彰)まあ、そうだね。せっかくインタビューにね、来てくれてるから。何かこう、持って帰ってもらいたいもんね。
(若林正恭)「この一行は?」とか聞かれても「いや、ちょっとなんか、はい」みたいな(笑)。
(春日俊彰)いや、難しいよ、それは。
(若林正恭)みんな、わかっていて答えてんのかな? やっぱり頭がいいから。
(春日俊彰)やっぱり、そうなんじゃない? 「それはこういうメッセージを込めた」とかさ、あるんじゃないですか。
(若林正恭)「これ、先生はどの時点で出そうと思ったんですか?」みたいな。「いやー……」みたいな感じになっちゃって。
(春日俊彰)たしかに。難しいね。
(若林正恭)アメフト、みんな、見てくれるのかな? 来年は。
インタビュアーの方々がみんな、自分よりも頭がいいから、率直に全部語るとバカみたいに思われるのではないかという若林さんの考え、なんかわかる気がします。「ハスっている(斜に構えている)」と思われるの、嫌ですもんね(笑)。
