空気階段のお二人が2023年10月23日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中で『キングオブコント2023』で大活躍したカゲヤマについてトーク。カゲヤマのお二人に斡旋してもらった日雇いバイトの思い出などを話していました。
(水川かたまり)キングオブコント、カゲヤマさんなんかさ、ダクト掃除のバイトも、産業廃棄物を捨てるバイトも一緒にやって。というか、カゲヤマさんが元締めというか、斡旋係みたいになっていて。カゲヤマさんと、きっと君はくるさの奥村さんね。今、あむあむWORLDのYouTubeを一緒にやっていますけども。
(鈴木もぐら)だから「あむあむWORLD」と書いて「斡旋」と読みますからね。「斡旋者」と読みます(笑)。
(水川かたまり)芸人に日雇い労働を斡旋してくれるっていう。
(鈴木もぐら)だからそのね、産業廃棄物を捨てに行くバイトもあったし。
産業廃棄物撤去のバイト
(水川かたまり)ビルとか家屋をぶっ壊して、その時に出た瓦礫とかをトラックに積み込むみたいな。それで1万円、取っ払いでもらえるっていうバイトがあって。で、それがすごいんです。現場に行くまで、どういう内容かわかんないんで。とりあえず、住所だけ送られてきて。奥村さんかカゲヤマさんから。
(鈴木もぐら)そうね(笑)。
(水川かたまり)で、「神奈川県に……」みたいな(笑)。
(鈴木もぐら)「めっちゃ遠いけど、大丈夫か? すげえ遠いけど……」みたいな(笑)。
(水川かたまり)それで行って……もう本当に8時集合で、夜7時とかまでもずっと、昼休憩があるだけでひたすら重いものを運ぶ。それで1万円もらうっていう日もあれば、もうほぼほぼ向こうの現場の人が作業を終わらせていて。朝9時に到着したら「なに、来たの? ああ、もうお前ら、やることねえよ」っつって。そのへんの小石を拾い上げて。「ちょっとこれ、持って」「ああ、はい」「これ、トラックにちょっと投げて」って。それでポーンって投げたら「はい、ご苦労様!」っつって1万円もらえるっていう時もあるみたいな(笑)。本当にギャンブル性の高いバイトで(笑)。
(鈴木もぐら)そうなのよ! もう、めちゃくちゃきついところだと、なんか石を運ばされたりとかね。とんでもねえデカい石を運ばされて。俺なんてもう、ソーラーの時がめっちゃきつくて。1回、大ハズレを引いてさ。
(水川かたまり)ああ、なんか聞いたな。ソーラー。
(鈴木もぐら)それこそ朝7時ぐらいに行って、朝から晩までずっと太陽光のソーラーパネル。あれをずっと持って移動するんだけど。あれがもう、とんでもない重さで。さらに移動するところが下がぬかるんでるんだよ。だから、もうぬかるみに足を取られながらずっと、とんでもない……あれ、1枚70キロぐらいあるやつをずっと運んでいくっていう。本当にエジプトのピラミッドを作る労働者っていうか。あのピラミッドを建ててメシを食っていたやつって、こんな感じだったんだろうなっていう、もうありえないキツさ、しんどさ。そんな時もあればね。
飲食店のダクト清掃のバイト
(水川かたまり)ダクトも……ダクトはカゲヤマさんがやっていたんだけども。ご飯屋さんとかのお店のダクトを閉店後、深夜に集合して。それで朝までダクトを清掃するっていうバイトをカゲヤマさんが1年目ぐらいからずっとやっていて。それも斡旋で「今日、来れる人、いますか?」みたいな。俺、ちょこちょこ行っていたんですけど。普通に、やっぱりカゲヤマさんとか、功労者なわけですよ。田畑さんとかめちゃめちゃ起用だから、本当にきれいにタクトの油とかをこそぎ取るの。で、益田さんとかも体、めっちゃでかいけど、一生懸命に頑張っていて。
で、益田さんは本当に10年以上、ずっと働いていて。その責任者の人の右腕みたいな感じで働いてたんですけど……10年ぐらい働いた後に、その責任者の人が上の人から「ちょっと人件費的にきつい。人数を削ってくれ」って言われて。それで、益田さん真っ先に削られていたんだよ(笑)。ずっと務めていたのに。益田さん、「益田康平」っていう名前なのになぜか、その責任者の人から「マコトさん」って呼ばれていて(笑)。なぜか全くわかんないですけど。
(鈴木もぐら)マジでマコトさん、割を食っているよね。
(水川かたまり)「マコトさん、本当にごめんなんやけど、辞めてもらうわ」って(笑)。
(鈴木もぐら)フハハハハハハハハッ! 俺、そのダクトを洗うバイトもあって。こっちは田畑さんが仕切ってるんだけど。それは伊勢丹の地下に潜っていくと、一般の人が立ち入れない地下があるんですよ。伊勢丹って。で、その地下の奥深く、すごく暗いところにぼんやりと明かりがあって。「あそこ、行くぞ」ってついて行ったら、バスタブが1個だけ置いてあるんですよ。そこに、なんか謎の黄緑色の液体がバーッて張ってあって。
で、田畑さんがゴム手袋みたいなのをつけて。「じゃあ、今から洗っていくから」っつって。「えっ?」って思ったら、そのバスタブみたいなところからガサーッ!ってもう、ダクトの金具みたいなのとか、いろいろドバッと取り出して。ホースでブワーッて洗っていくっていう。で、それを本当に何時間かかってもいいから、洗い終わったら1万円もらえるみたいな。それで「田畑さん、これどのぐらいでやるんですか?」って言ったら「ああ、俺は45分ぐらいだね」って(笑)。
(水川かたまり)いや、マジで器用なんですよ!
(鈴木もぐら)俺はそれ、めっちゃ急いだけど、たぶん2時間ぐらいで終わらせたのかな?
(水川かたまり)田畑さん、すごい器用だし、体力半端ないし。一緒にユニットライブやっていて。『ジャパニーズエイリアン』っていう。で、ユニットコント90分とか、ずっとネタ作って稽古をして……っていうので。前日とか、ずっと寝ないで稽古して本番みたいな。もうみんなクタクタの状態で。それで終わった後に「じゃあ、せっかくだし打ち上げするか。じゃあ、かたまりの家でやろう」ってなって。その時、僕は赤羽の家に住んでいて。で、そのまま、もうみんな眠いから「別に打ち上げ、なくてもいいかな」ぐらいの感じだったんだけど。で、「家でやるから、なんか食い物がいるだろう」っていうことで田畑さんが「ちょっとかたまり、手伝ってよ」っつって、田畑さんのバイクの後ろに乗って。俺の家に向かう途中で、肉のハナマサに寄って。10キロぐらい肉、買って。
(鈴木もぐら)鶏肉ね(笑)。
(水川かたまり)で、家に着いたらほぼみんな、もうグターッとして寝てるんだけど。田畑さんが夜の11時ぐらいから……。
(鈴木もぐら)だからもう、30時間ぐらい起きてるよね? 余裕で。
(水川かたまり)そう。その状態で、夜の11時ぐらいから本当に朝の9時ぐらいまでずっと、カオマンガイを作り続けるっていう(笑)。
めちゃうまいカゲヤマ・田畑のカオマンガイ
(鈴木もぐら)いや、うまかったなー。あのカオマンガイ、めっちゃうまかった(笑)。
(水川かたまり)そう。めっちゃうまいけど、めっちゃ怖いんだよね(笑)。
(鈴木もぐら)超本格的で(笑)。メシもあれ、スープで炊いたメシみたいになっているんだよな(笑)。
<書き起こしおわり>