星野源『仲間はずれ』を語る

星野源『仲間はずれ』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年10月10日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でEP『LIGHTHOUSE 』の収録曲『仲間はずれ』について話していました。

(星野源)そんなわけでですね、『LIGHTHOUSE 』のね、EP。こんなこと、あんまりないですね。シングルを出した直後にEPを出すなんてことは私、初めてです。なんで、ちょっといろいろ新曲が滞っているというか、いっぱい話さなきゃなって感じなんですけど。今回はそのEP『LIGHTHOUSE 』の3曲目『仲間はずれ』の感想メールをもらってるので、ちょっと読んでいきたいと思います。

東京都18歳の方。「僕は今回のEPの3曲目『仲間はずれ』が本当に大好きです。ティーンの身としてはサウンドもどストライクだったのですが、やはり何といっても歌詞が良かったです。曲を聞きながら歌詞を読んでいると、高校2年生の時に自分の居場所が次々と吹き飛んでなくなった経験を思い出します。あの時は自分の全てが否定されたような気になって『死んだ方がマシだ』と思っていました。でも今になって思い返すと、1人になったことでやりたいことを自由に追求できるようになって、それをやり続けたことで、新たな友達ができて、今はそこから生まれた夢に向けて受験勉強を頑張っています。源さん、本当に素敵な曲をありがとうございました。勉強頑張ります」という。おお、すごい。勉強、頑張ってね! 素晴らしいですね。

続いて。「『仲間はずれ』は『LIGHTHOUSE 』の6曲の中でも、若林さんとのトークが色濃く反映されている曲だと思います。適度に楽をして作られたそうですが、源さんの新しいかっこよさを発見しました。『仲間はずれありがとう』という言葉は私のパワーワードです。質問ですが『幸福は2秒前の温もりに隠れる』というのはどういうイメージで書かれたのでしょうか?」。ありがとうございます。

そうですね。『仲間はずれ』という曲は、なんて言えばいいんだろうね? サウンドとしてはもう、なんかあのドラムが勝手に手から……ドラムを打ち込む時はキーボードであれを叩くんですけど。あれが自分の手から勝手に出てきたので。それをキーボードにチャンネルを変えたら、あのフレーズが割と早く出てきたので。そこからビャッと広げていったという感じですね。

最初に出てきたドラムのフレーズから広げていった

(星野源)で、これでいくと、かなり全体的にひずんだりした方が面白いな、かっこいいだろうなと思ったので、そんな感じしたんですね。で、歌詞に関しては、なんていうか、もちろんその時の『LIGHTHOUSE 』の第3話を元にはしているんですけども。なんていうのかな? それを歌詞にめちゃくちゃ入れてるとか、若林さんのエピソード入れてるっていうよりも、そこで話したことの割とコアみたいな部分。核となる感覚みたいなものを歌にしたっていうような感じですかね。

で、なんかそこで、あの中で話してることっていうのは「同じことがくり返せる人たち」っていう……それが、僕からしたらなんか「普通の人たち」というか、「真っ当な人たち」っていうような感覚なんですけど。まあ、そんなことはないと思うんだけど、自分はそう思ってしまっていて。なぜなら、自分はそうじゃなくて。同じことを繰り返せなくて。劣等扱いといいますか、ダメなやつだなっていう認識を周りからもされていたと思うし、自分でもそう思っていた。

ただ、そういう流れの中で、学校とかそういう中で、みんなと同じことができないと脱落していくので。で、脱落していった時にやっぱり悲しいし、嫌な気持ちだったから脱落しないように頑張っていたんだけれども。ある時、「脱落した方が楽じゃね?」っていう。でもなんかその、みんなと同じことをするっていうのは現在の社会的にはもしかしたら、もちろん大事なのかもしれないけども。でも、その社会っていうのも一部中の一部であって。仕事によってはとか、生き方によっては、そこの輪に入れない方が面白い人生だったり、面白いものが生み出せるって可能性も全然あるっていうことに仲間はずれになったことで気付く。

で、だから「仲間はずれ」っていうのは悲しいイメージかもしれないけれども。僕はそういう部分に面白さみたいなものだったり……まあ、そうするしかなかったんですけど。そうするしかなかったから、そこで面白さを見出すしかないんだけど。そういうことをずっと繰り返してきたので、そのことに対しての歌を作って歌えば、その3話で話したこととかにバチッとハマるだろうなと思って。

なので自分が普段思っていることとか、普段やっていること。そうあろうと思っていることを歌にしたという感じが一番強いかなと思います。はい。そんなわけで、ぜひね、激しい曲ではありますが。ボリュームをグッと上げて聞いていただければと思います。星野源で『仲間はずれ』。

星野源『仲間はずれ』

(星野源)そうだ。さっきの質問に答え忘れていた。「幸福は2秒前の温もりに隠れる」。なんか、『LIGHTHOUSE 』の3話の中で話していた「興奮物質と幸福物質」みたいな話があって。そのセロトニンとアドレナリンっていうような話からで。なんか、どうしても未来の期待だったり、「こうなるんじゃないか」とか「こういうことをしたら、こうなってしまうんじゃないか」みたいなドキドキみたいなものの中毒になりそうになるっていうか。

こういう仕事をしていると、もう毎日がギャンブルみたいな感じなので。そういう時の、それがうまく行った時の快感とか、そういうもので自分の欲求みたいなものを満たしてしまいそうになるんですけども。それよりも、今自分よりもちょっと後ろにあるぬくもりというか、幸せ。セロトニンの方向の幸せみたいなもの。それは前というか、未来にあるんじゃなくて、ちょっと昔にあるのだっていう。で、しかもそれは見えにくいっていう。なんかそんな感覚で書きました。そんな感じです。ぜひ『LIGHTHOUSE 』、たくさん聞いていただきたいと思います。

<書き起こしおわり>

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