星野源　病室の窓から見る桜を語る

星野源　病室の窓から見る桜を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2024年4月9日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で今年も桜が満開になる中、ほとんど桜を見れていないことについてトーク。病院に行く途中に一瞬、桜を見たという話から、入院中の病院の窓から見た桜の思い出などについて話していました。

（星野源）どうも、こんばんは。星野源です。今日はですね、先週ちょっと病み上がりといいますか。先々週、ちょっとお休みさせていただいて。復活ということで先週、やらせていただいて。今週もね、無事に生放送、出演させていただいておるんでございますが……やっぱり、治っていたいじゃないですか。当たり前のように、やっぱり治っていたい。で、先週も聞いてくださった方的に聞くとたぶん、「ああ、声がちょっとよくなってるな」みたいなね。先週はちょっとまだ声が枯れていたり。ちょっと鼻声っぽい感じがね、あったと思うんですけど。声は僕、ちょっと復活、していると思うんです。

で、この1週間、何があったかというとね、めっちゃ具合悪彦だったんですよ（笑）。これね、ちょっと驚きましたね。なんですかね？　先週、復活して。「だんだん良くなっていくだろうね」っていう感じだったんですよ。結構、咳が出ちゃったりとかして。それがね、ちょっとなかなか止まないかなと思ってたんだけど、だんだん止んできて。「これはラジオ、できるね」っつって先週、やったんですけど。だいたい、そこから治っていくもんだと思ってたの。そしたらね、そこからまた咳がちょっと強くなってきちゃって。今、吸入するお薬とかを使わないとダメだね、みたいなんで。病院でね、お薬をいただいて。また病院に行ったんですよ。

それで今ね、咳は結構おさまってきているんですけど。それでもね、まだちょっと炎症みたいのがあるっぽい感じなんですよ。で、それはまたちょっとずつよくなってるなっていう1週間ではあったんですけど。そしたら、その「よくなってるな」から「あれ？　目が真っ赤じゃね？　どうした？」みたいな。なんか、たぶん結膜炎ぽい感じになってるの。で、結膜炎……僕は割と右目がね、前からよく充血はしてはいたんですけども。それが両目になっているみたいな。

で、それでまた病院に行って、みたいな。で、ウイルス性結膜炎だったら人にうつるらしいので。「ちょっとやばいな」なんて思って病院に行ったら、どうやらそうではないらしいっぽい。「とりあえず安心してください」「ああ、よかった、よかった」ってなって。それで目薬をもらって、3日ぐらいしたらね、もうおさまったんですよね。どうやら、ちょっと菌が目に入っちゃった的な感じで炎症があったのではないかというような感じ。プラス、花粉症ね。

「花粉をきっかけに」みたいなのがあるっぽくて。かつ、今年は周り僕の周りでも……今ね、もしピさんも今、倒れてるっぽくて。なので今日、いないんです。で、もしピ先輩に関してはちょっと検索を……検索はしてしないでいただきたいんですけど（笑）。まあ、別にしてもいいんですけど。しかも咳が長続きするみたいな人が多いっぽくてね。だから、聞いてる皆様に大丈夫でしょうか？っていう感じなんですけど。僕はそれも継続しつつ、なんか目の方に行ったり。で、なんかちょっとまた違う症状が出てきちゃったりとかして。「あれ？」みたいな。

で、なんかね、もうこれは「満身創痍」っていうことですか？（笑）。満身創痍とはこのことみたいな感じなんですよ。だから、こんな感じなんですけど一応、ラジオはできそうな感じなんですよ。だから全然、やってるんだけど。なんかさ、巷的にはもう春じゃないですか。で、その春感がないんですよね。桜が……毎年、割とあんまり桜は見られてないんですけど。今年もね、その病院に行く途中の車窓からの桜しか見てないんです。だからすぐに桜がいなくなっちゃうんですよ。だから、「桜が見れてないな」なんて思っていて。だから悲しいんですよね。

病院に行く途中の車窓からの桜しか見ていない

（星野源）なんか、あれじゃないですか。有名なさ、その中目黒の川。目黒川はすごい人だって言うじゃないですか。でも雨っぽい感じだったよね。割とね。ああ、今日が雨か。でも、昨日とかは大丈夫だったのか。なんかすごくね、満喫を……「いいな」って思うわけ。近しいスタッフの人とかがさ、インスタとかであげててさ。なんか「今年もこの桜を見られてよかった」みたいなさ。なんかちょっといい感じのポストをしてるわけ。で、「いいな」なんつって。「今年も行けないわ。なんか具合悪いし」みたいな。で、「桜、見られてないわ。相変わらず」なんつって。

なので今日のメールテーマね。聞いてくれてる人の「春を感じました」みたいなのをちょっと募集したいなと思ったんですよ。その桜をあんまり見られず。春をあんまり感じられてない。で、たぶん新社会人になったり、新学期になったり、入学したりとか。いろんな人がいるわけじゃん。春、4月になってさ。なのであなたの春を、俺に分けてくれよ（笑）。俺は車窓からの……あと、なんていうのかな？　その、サブリミナル的な春しかないわけですよ。ちょっと一瞬で通り過ぎてしまうみたいな春しかないからさ。おすそ分けをお願いしますよ。何でもいいのよ。なのでメールでお送りください。

あなたが感じた春でもいいし。「私も春を感じられてません」でもいいんですけど。そういうメールテーマにしようねっていうので、そんな話を今日、このラジオの会議で話していて。「メールテーマ、これにしましょうね」なんつって決めた時に、あれは寺ちゃんが言ってたんだっけ？　ハッシュタグがあるって。で、僕のマネージャーからも「そうなんですよ。今日、あって」みたいなのを聞いて。なんだっけ？　「#星野源さんに桜を届けましょう」みたいな。「えっ、なに？　そのハッシュタグ？」ってなって。なんか僕のファンの人がさ、桜の写真みたいのを上げてるんでしょう？

そしたら僕のマネージャーがさ、「去年もあったんですよ」なんて言っていて。「今年も」みたいに言っていて。「えっ、じゃあ去年もあったってこと？」なんて。それでちょっと記憶が定かじゃないんだけど。俺、ラジオとかでそのことに触れてないと思うのよ。たぶん。だから、知らないのよ。だから、俺に桜は届いてないのよ（笑）。みんな、そのファンの人がよかれと思ってさ。だから僕のマネージャーが言うには俺、毎年のようにたぶん「桜が見られていない」みたいな話をラジオでしてるから。それをたぶん哀れに思った俺のファンの人が、ありがたいことにSNSでね、投稿してくれてるみたいな。今、ちょっと見てるけども。「#星野源桜を届けましょう」って、なんかありがたいじゃない？　すごいね。

そう。でもそれ、届いてないんですよ。俺、SNSを見ないからさ。自分のインスタは見てるけど。Xは見てないし。俺、有害サイト指定してるから（笑）。だってつい見ちゃったりするじゃん？　つい見ちゃったりすることがあるから。「見ない方がいい」と思って。ニュースサイトもそうなんだけど。「見ない方がいい」と思って、見ないようにしてるのよ。ありがたいこととか、こういうね嬉しいことがあるっていうのも、もちろん承知なんだけど。もう本当に僕のことじゃないこと。いろんなニュースとか、世の中で知らなくていいことって本当にいっぱいあるから、僕は情報を断ってるんですよ。で、前にも言ってましたけど、自分が知りたい情報っていうのは基本的に自分から取りに行く。なので、自分で調べたいところには自分から行くようにして。向こうから勝手に情報が来ないようにしてるんですよ。

だから、こういうね、嬉しいのも届かないわけ。だから、「ありがとうね」って思いつつも、それが発覚してしまったこともあって。じゃあなおさら、あなたの春を届けていただきたいなという感じなのでぜひ皆さん、送ってきていただきたいと思います。ということで、この季節で桜ということになると、この曲を聞きたいなと思うので。まず1曲目、これを聞いていただきたいと思います。星野源で『喜劇』。

星野源『喜劇』

（中略）

（星野源）今、ふと思い出したけどさ。車窓から見るっていうのも、良い時と悪い時があって。僕、ちょっと具合悪い中での車窓からのサブリミナル桜だったんで。やっぱり、なんか切ないんですよ。でさ、僕は長い間、入院をしてたっていうのあってさ。あと、検査入院とかで行ったりとかする時とかもあってさ。その時とかさ、病室の窓から見る桜ってさ、なんかね、切ない……切ないっていうか、あれって独特なんですよね。これ、わかる人、いる？　なんかね、言葉にできないんですよ。あの感じって。それが、たとえばすぐそこの桜を見に行けるんだったら、いいんだけど。行けない時があるんですよ。

言葉にできない病室のマドから見る桜

（星野源）その、桜が咲いてるんだけど、その桜の木を見上げられない自分がいて。その状態の中で桜を見て。で、「桜、綺麗ですね」なんて看護師さんが言ってくれて。「ああ、そうですよね。綺麗で嬉しいですよね」って言ってるんだけど、すごく寂しい時があって。でもね、春は春でその時、陽気がよかったりして。風が気持ちよかったりして。「ああ、すごい気持ちいいな。嬉しいな」ってなるんだけども。

でもね、あの桜っていわゆる普段、見る桜の「いいな」っていうのとはちょっと違う成分ですごく濃いのが混じってるんですよね。なんかねそれをね、いつも思い出すの。もちろん、今は自分は移動ができてるから全然違うんだけど。やっぱり、その具合も悪かったりすると、その時の車窓から見る桜っていうのは本当にね、別世界になるんですよね。それはね、今ふと思い出しましたよ。だからなんか、そういうメールでもいいのでお待ちしております。

＜書き起こしおわり＞

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