Ado 初音ミク『マジカルミライ2023』公演中のペンライト故障と現れた救世主を語る

Ado 初音ミク『マジカルミライ2023』公演中のペンライト故障と現れた救世主を語る Adoのオールナイトニッポン

Adoさんが2023年9月4日放送のニッポン放送『Adoのオールナイトニッポン』の中で初音ミク『マジカルミライ2023』公演を見に行った際の模様を紹介。ライブ中にペンライトが壊れてしまい困っていたところで現れた救世主について話していました。

(Ado)で、そんなね、ありがたい武道館2日公演だったんですけど。でもね、まだ私にはね、「楽しい」が続いてたんですよ。そう。武道館が終わった後にね、私はここから、お客さん側としてねライブを楽しむ予定がいっぱいあったんですよ。お客さん側(笑)。ライブをやり終わった後にお客さん側になって……っていう。なんとね、私はね、29、30の武道館2日公演終わった後、31日にね、あのLE SSERAFIMさんのライブに行きました。イエーイ! LE SSERAFIMさんのライブに行って、もうテンションが爆上げだった(笑)。やばすぎたね! 本当にもう皆さん、かわいかったですし。本当にもう、なんですか? 生で見れてよかったっていう感じで、めちゃくちゃお客さんとしてワーキャーワーキャー騒ぎまして。

で、さらにその2日後にはね、行きましたね。初音ミクのライブ『マジカルミライ』に行きまして(笑)。もう、すごい立て続け! しかも『マジカルミライ』はね、2Days行きました(笑)。行きすぎだろ?(笑)。武道館2Daysやって、1日ルセラに行って、1日空けたと思ったら初音ミクを2連チャン(笑)。もう、楽しみにもほどがあるだろうっていう感じで(笑)。いや、本当にルセラもですけど、本当にミクもよかったですね。『マジカルミライ』もよかった。もう本当に……もう「ルセラちゃーんっ!」って叫んだと思ったら、今度は「ミクーッ!」って叫んでいるからさ(笑)。ずっと歌ってる……ずっと喉を酷使してるみたいな感じで。

武道館公演後も喉を酷使

(Ado)でも、あれなんですよ。『マジカルミライ』のバンドメンバーさんで1人、『マーズ』のサポートのバンドメンバーさんで入ってくださってる、キーボードの奈央さんっていう方がねいらっしゃるんですけど。『マジカルミライ』もキーボードをやられていて。で、私は割とね、前の方に当たったんですよ。後ろじゃない。真ん中でもない。本当に前の方で、だからめっちゃいい席に当たって。それで行ったら、もうめっちゃ奈央さんと目が合いそうなんですよ。

「やばい! 数日前は演者としてのAdoだったのに、今度は客としてのAdoとしてコミュニケーションが取れそうだ。やばい!」みたいな。「ちょっと恥ずかしいな」って思いつつ。でも、恥ずかしいと思ってもあれだろうと思って。それでね、もうそんなのお構いなしにね、スタートしてからはずっと「ミクーッ!」って。もう私はずっとペンライトを振ってました(笑)。たまに奈央さんと目が合いそうになって「ああ、恥ずかしい……こんな騒ぎたてている私。恥ずかしい。でも応援したい! ミクーッ!」みたいな感じでやっていて。「ミクーッ! あ、奈央さん……ミクーッ!」みたいな感じで騒いでいて。

でも、これはたしか1日目だったかな? 両日ともにいい席に当たって。でも1日目、そうやって「ミクーッ!」って盛り上がっていたら、途中でペンライトが壊れちゃって。「あらら……」って。ペンライトがなんかちょっと、オレンジ色しかつかなくなっちゃって。「ヤバい! ミクのカラーは緑なのに……」って。緑ならよかったんだけど、オレンジだけになっちゃったっていう。「ヤバい、どうしよう? どうしよう?」って。

それで曲中の、まだまだ後半戦とかもあるぐらいの時にそうなっちゃって。「ヤバい。私、ずっとオレンジ担当になるのかしら? やだ、ちょっとどうしようかしら?」と思ってゴソゴソゴソゴソしていて。「ペンライト、ポッケに入れようかな?」って思ったら、なんか横から手が伸びてきたんですよ。トントンって肩をやられて、手が伸びてきたんですよ。「うわっ、なんだ?」って思ったら、隣の方が……見ず知らずの方なんですよ? ペンライトを差し出してくれました。それも、無言で。

無言で「うん……」みたいな感じで差し出してくれて。それで「えっ、あっ……私ですか?」みたいな。でもその人はずっと「うん……」って、手を伸ばしているんですよ。「えっ、あっ、あっ……あ、曲も始まっちゃうし。ありがとうございます。使わせていただきます……」って思いながら。全然しゃべれなくて。「あっ、うっ、ウッス……あ、み、ミクーッ!」みたいな感じで(笑)。

もう本当に、発さずに渡してくれたんですよ。「えっ、ええっ?」みたいな。だからね、もうあれだよね。大人のカンタみたいだったよね。『トトロ』のね、カンタ。あるじゃん? 「んっ! うんっ!」って。「えっ、でも……あっ!」「タタタタタタタッ……」「行っちゃった……」っていう、あのシーン。あれ。まるであのシーン。本当に、だってもう傘とペンライト、棒で一緒だからさ。「ああっ、カンタだ……」って。渡してくれたのになにを考えている?って感じだけども。本当に「あっ、カンタだ……」みたいな。「カンタ……私はサツキ。大人のカンタ、私はサツキ」って。「あっ、これっ、あっ!」ってなったらもう曲が始まって。「ミクーッ!」って騒いで。「ああ、ああ……」みたいな感じで。

大人カンタにペンライトを借りる

(Ado)ねえ。大人カンタ。「私はサツキ。あなたは?」って……これは違うか。これはメイか(笑)。「私はサツキ。あなたは?」「カーンターッ……」って。アハハハハハハハハッ! なんの話だよ?(笑)。ねえ。大人のカンタで私はサツキ。で、ミクはトトロ。違う(笑)。それも違うけど(笑)。トトロっていう大きな、共通のものを応援してっていう、そういう構成だった。で、アンコールの時とかさ、あとは終わった後に「本当にありがとうございます。本当にありがとうございます」って言って。お礼をしないと。さすがにお礼を言わないといけないってなって。「ありがとうございます」って言って返したんですけど。私がずっとそのペンライトを……やっぱりライブの中盤からだからさ。後半のアンコール部分だったらまだしもさ、中盤から握ってたからさ、すげえ持ち手部分が生あたたかいの。ぬるい。ぬりいペンライトを返したの。そのまま。ちょっとウエットシートとか持ってなくてさ。。

「あの、ごめんなさい。本当にちょっとぬるくてごめんなさい」みたいな感じで。「ああ、ごめんなさい」「ああ、全然いいんですよ。どうでしたか? 楽しみましたか?」「ああ、もうそれは本当に楽しめました」「ペンライト、壊れちゃったんですか?」「はい。オレンジしかつかなくなっちゃって……」「ああ、オレンジしか。大変ですね。でもペンライトがないと、楽しさが半減ですからね」っておっしゃって。「いや、そうですよね。本当に今回は助かりました。ありがとうございます」って言って。で、その人とね、駅まで帰ったよ(笑)。

その人に。「いやー、本当によかったですよね! 毎年、来てるんですか?」「そうですね。去年、行きましたね」「私も最近、来るようになりまして」「あ、ペンライト。去年ので。いいですね。かわいいですよね。そのミク」「かわいいですよね。どこから来られたんですか?」「ああ、僕は車ですけど。あなたはどうやって来られたんですか?」「ああ、私は電車で」「ああ、そうなんですね。じゃあ、私はこっちなんで」「ありがとうございましたー!」って言って(笑)。ミクを通して。こんなしゃべったの、はじめてっていうぐらい。すごい、初見の人と。しかも、何も名前も言わず。というか、言えず(笑)。「すごい! ミクっていう共通の存在だけで私、平等に人と話せた。すごい! 素晴らしい!」って思って。「逆にペンライトが壊れてくれてよかったかも! いつか、また会えたらいいね」って(笑)。いい思い出だった(笑)。では、ここで1曲、お聞きください。今年の『マジカルミライ』のテーマ曲でした。Ayaseさんで『HERO』。
Ayase・初音ミク『HERO』

<書き起こしおわり>

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