藤井健太郎さんが2023年9月2日放送のTOKYO FM『土曜日のエウレカ』に出演。『水曜日のダウンタウン』の立ち上げについて、麒麟川島さんと話していました。
(川島明)その後、2014年4月から水曜日のダウンタウンがスタートします。あれはどういう経緯で?
(藤井健太郎)経緯は……ちょっと言いづらいかな?(笑)。
(川島明)リアル経緯は。ちょっと甘く仕上げると?
(藤井健太郎)ぶっちゃけ、「ダウンタウンさんとやってくれ」と言われたんですけど。リンカーンが終わったりして。でも、ダウンタウンさんの枠はTBS的にはほしい。
(川島明)もちろん。
(藤井健太郎)ただ、僕としてはリンカーンで散々やってるというか。ダウンタウンさんと向き合ったこともあるんで……あんまりやりたくなかったんですよね(笑)。
(川島明)「やりきったな」っていうのがあったんですか?
最初はあまりやりたくなかった
(藤井健太郎)なんか、当然収録になったら誰よりも面白いんですけど。ただ、そこに至るまでのこっちの労力とかが……。
(川島明)そうか。もう万全にしてスタートしないと。
(藤井健太郎)大変なのは知っていたので。
(川島明)もちろん、もちろん。妥協を許さない2人ですから。
(藤井健太郎)「面白い」ということを引き換えに受けるのは大変というのが……(笑)。
(川島明)まあ、こちらの骨なり肉なりは削れるという。それはいいものが出来上がるわけですからね。
(藤井健太郎)という認識があったので、あんまり……「ダウンタウンさん。面白いのは当然だけど……」とかって言いながら「1回、やってよ」って言われてやることになったんですけど。
(川島明)ただ、始まったのがちょっと今までのダウンタウンさんとは違う毛色で。ダウンタウンさんはメインなんですけど、あくまでVTRを見てリアクションするという。こういうスタイルになったんですが。
(藤井健太郎)そこは別に、あんまり最初の段階で意図していたわけではなくてですね。ダウンタウンさんとどんな企画にしようか、じゃないですけど。打ち合わせを重ねていく中で、なんとなくそんな形になっていって。「誰かが出てきて、なにかをプレゼンして教わる」みたいな形が決まって。その中で、VTRの分量みたいなことに関しては、たぶん番組、オンエアー自体も初期はそんなにVTR、多くないんですけど。
(川島明)うん、うん。そうですよね。ほんまに説をちゃんと問うっていう番組ですよね?
(藤井健太郎)今は説はちょっと、「説」って付けばいいみたいなところもあるんですけど(笑)。
(川島明)あくまでタイトルでやってますからね。
(藤井健太郎)もうちょっと本当に、いわゆる説っぽいことをちゃんとやってたんですけど。流れ上、だんだんVTRの方にシフトしていったっていう感じですかね? なので、頭から「VTRを見せる番組をやるんだ」って決めてスタートしたわけでは決してなくて。やりながら、そういう形に収まっていったという感じなんですけれども。
(川島明)最初、いろいろ……それは番組が立ち上がってきた時ですから。手探りな部分もあったり。「これで松本さん、どう思うだろう? 浜田さん、どう思うだろう? 視聴者、どう思うだろう?」っていうのはあったと思うんですけど。最初に「あれ? 流れ、変わったぞ、これ?」って思った、そんな回ってあったんですか? 反響が……。
(藤井健太郎)でも、なんかおとなしくしいてた印象はあったんですけど。後で振り返ると、割と初期から自分の色は出してたなというか、やりたいことはやってたんだな、みたいなのはあって。本当に矢作さんがやった、「勝俣さんのファン0人説」だとか(笑)。
(川島明)本当、なんて言うんですかね? 芸能界のタブーでもあった、パンドラの箱。「勝俣さんのファンはもうええやん?」っていうのがあったんですけども。まあ、矢作さんが完全に背負って。
(藤井健太郎)あんなのとか……まあ、あと「ロメロスペシャルは協力なくして決まらないんじゃないか説」みたいなのとか。
(川島明)プロレスの技のね。ちょっと男臭い計画もたくさんありましたよね。
(藤井健太郎)あんなのが意外ともう、#の一桁台でやってるので。割と早々に……。
(川島明)流れはもう、決まってたんですね?
(藤井健太郎)なんか、中身を考えだしたらやりたいことも……なんとなく松本さんとも話して。「お笑い全開はちょっときついんじゃない?」みたいな。たぶん向こう的にもあんまり、こっちがなんぼのもんかわかんなかったと思うんで。「これ、面白いでしょう?ってやられるとちょっと怖いぞ」みたいな感じは牽制されていたところもあって。
(川島明)ああ、それを直接、言われたんですか?
(藤井健太郎)言われました。言われました。
(川島明)「振りかぶりすぎるなよ」と?
(藤井健太郎)はい。「申し訳ないけどちょっと、どんなクオリティーで来るかがわかんないから」みたいな。気は遣われながらですけど。割と明確にそこは言われましたね。で、「特にVTRだと、やっぱりこっちではどうもできないから。スタジオ物だったら最悪、何とかできるけど」っていう。
(川島明)トークとかがメインやったらね。
(藤井健太郎)「スタジオでの展開だったら多少、そっちがズッコケても……」っていう風におっしゃられて。なので、なんとなく割合的にはお笑いっぽいことは何%かにしておこうよ、みたいな感じの話し合いもあったので。「真面目っぽいのもありつつ、お笑いっぽいのもありつつ」みたいな感じのバランスで始まって。割と笑いの方もいけると思っていただけたのか、こっち的にも大丈夫だと思ったのが、なんとなくそっちのバランスが増えてったっていう感じですかね。
だんだんお笑いメインにシフトしていった
(川島明)もうこっちも自信を持ってというところでしょうけども。ちなみに藤井さんが番組を最終的にオンエアー尺にする編集を、まだ自分で行い、ナレーションも全て書いている?
(藤井健太郎)基本的にはそうですね。もちろん、ディレクターたちの上げてきたものがあっての、そこから直しとかっていうことで。ゼロイチで書いたことはあんまりないですけど。はい。まあ、やっています。
(川島明)どうなんですか? 藤井さん的に特に気に入ってる説っていうのは?
<書き起こしおわり>