星野源 文字ベースの怪談にハマッている話

星野源 文字ベースの怪談にハマッている話 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年7月25日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で最近、仕事の合間の息抜きとして梨さんや背筋さんなどの文字ベースの怪談にハマッているという話をしていました。

(星野源)で、今週、来週も含めてめちゃめちゃ暑いぞと。ちょっとやばすぎるっていうことがもう、わかっちゃってるじゃないですか。予報で。それで今日もやばいし。なので今日のメールテーマなんですけど、前回は「スカッとする話」で行きましたけど。実はそれになるに経緯として、本当は「ゾクッとする話」っていう案だったんです。案としてね。でも、その「ゾクッとする話」っていうのはイコール、もう「怖い話」じゃないですか。怖い話って聞きたくない人もいるでしょう? リスナー的には。

だからちょっと一旦やめて、逆にもう爽やかな、スカッとする話にしたんだけど、先週はちんちんの話しか来なかったでしょう? 「ちんちんがスカッとした話」しか来なかったので。その今週、来週がやばすぎるってことで。なんかもうちょっと広く……怖い話を送ってもらっても構わないですけど。なんか、冷える話っていうか、ゾクッとする話があってもいいし。ちょっとスッと涼しくなる話があってもいいし。もうとにかく「落ち着いて、地球」っていうことなわけじゃないですか。

「もうちょっとだけ落ち着いてほしい。全然夏はあっていいけど、ちょっとだけ落ち着いて、地球! もうちょっとだけ……」っていう気持ちも込めて。地球へのメッセージでもいいです(笑)。「本当に申し訳ない。地球、もうちょっとだけお願いします!」っていう、その地球への直のメッセージでもいいし。なんでもいいです。あなたの肝冷やした話でもいいです。それを募集したいと思います。

で、なぜここまで踏み切ったかというと私、今仕事の合間のね、気分転換にとにかく怖い話を読んでいるんですよ、怪談とか、怖い話。好きで好きでしょうがないんです。怖いのが。なんでなんだろう?って思って。昔はめちゃめちゃ苦手だったんですよ。怖い……まあ都市伝説系もめっちゃ苦手だったし、単純に怪談とかも聞いてられないみたいな。「怖すぎ!」ってなっていたんだけど。いつの間にやら、ホラー映画が大好きになって。マイ・フェイバリット・ムービーのほぼ1位ぐらいに『ヘレディタリー/継承』が来るようになり。そういう作品があるんですけど。

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文字の怪談を数年前から読み始める

(星野源)で、もちろんジャパニーズホラー、Jホラーも好きだし、みたいなのもある中で、文字の怪談っていうのを数年前からちょこちょこ読み出して。この夏、家の中にいることも多いんで仕事の合間に……仕事ってやっぱり、何かした後に気分転換した方が、戻った時にさらに進んだりするんで。いかに自分をトリップさせるか。もう気持ちをバーン!って変えてくれるかっていうことで言うと、もう怖い話で。だから怖い話を聞きたくてしょうがないんですよ。

でもたぶん、リスナーは全然聞きたくないでしょう?(笑)。たぶん。いや、でも聞きたい人もいるかもしれないけど。そう。だからね、それもあって踏み切ろうと。まあね、去年のあれですよ。『異世界混合大舞踏会』はマジでおばけの声、入りましたからね。ねえ。あれ、だからいい体験でしたよね(笑)。嬉しい体験だったなって今、思いますけど。

星野源『異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)』楽曲&MV制作を語る
星野源さんが2022年7月19日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で新曲『異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)』の楽曲とミュージックビデオ制作について話していました。

(星野源)いや、でも別に自分で体験はしたくないんだけど。怪談の種類として、なんか読んでるこっちまでやばいんじゃないの?っていう話が結構好きで。「信頼できない書き手」っていうか。書いてる人がちょっと信用ならなくなるみたいなのがすごい好きで。前もちょっと話したけど、梨さんという方の著作がめちゃくちゃ好きでですね。本で言うと『かわいそ笑』っていうのと先日、出版された『6』っていう新作もすごく面白かったですし。あとnoteで書かれている『瘤談』っていうがもう、うんちが出ちゃうほど怖いし(笑)。

梨『かわいそ笑』『6』『瘤談』

かわいそ笑
イースト・プレス
6
玄光社
瘤談|梨
※この記事内に登場する人名などは、一部を除き仮名にしています。 みないことえ それわだめだあよ 昨年の十一月某日。私は、福岡県でフリーランスのWebライターをしている四津さんという友人から「相談したいことがある」とメールを貰いました。 四津...

(星野源)あと、オモコロのオモコロチャンネルにある『おにかいぼ』っていうのがあって。これはすごく面白くて。パワポファイルなんですよ。パワポファイルで最初から最後までで終わるんですよ。

で、その怖い話ってなんか普通に文字とか、小説みたいなのだと思うんだけれども。パワポのファイル……いわゆるその会社の説明会とか、そういうのでよく見るじゃない? パワポファイルがどんどんスライドで変わってくみたいな。そういう感じで、ただただ……でも、それも怖い話がそこに書いてるわけじゃないんですけど。ただ、そういう、ある組織のが作ったパワポファイルを見てるだけなんだけど……おしっこが飛び出るほど怖いんですよ(笑)。すごい怖いんですよ。あとはSCPの『カンテサンス』とかね、いろいろあります。

(星野源)それからあと、今もう超話題沸騰の背筋という方が書かれた『近畿地方のある場所について』。これも無料で読みます。カクヨムで。で、たぶんもう大ヒットしすぎて。大バズりしすぎて、即出版というね。あれ、すごいっすね。初著作らしいですよ? この背筋さんって。でもなんか特に何のあれも絶対調べないで、ただ読んでください。皆さん。これ、評判とか調べずに。

背筋『近畿地方のある場所について』

読者からの手紙 1 - 近畿地方のある場所について(背筋) - カクヨム
情報をお持ちの方はご連絡ください

(星野源)あとはこれ、三津田信三さん。『どこの家にも怖いものはいる』とか。これも好きですね。あとはこれは違う方のですけど『記録』とか。

(星野源)だから主に文字の、しかもこれは小説という風なスタイルではないのでは?っていうような……まあ、読んだことない方にちょっと説明するのは難しいんですけど。なんかいろんなスタイルの文字で、めちゃめちゃ怖がらしてくれるっていうのが好きで好きでしょうがない。楽しい。しかも、またちょっとブームっていうか。すごい人たちがどんどこどんどこいてですね。なんか、ムーブメントなってるんだろうなって感じがする。

そういうのもあって、そういうのも聞きたいなっていうのもある。ただ、リスナーは別に聞きたくないなって人もいる。どうしよう? じゃあ、この曲をかけよう!っていうね。なので、でもし怖い話の方は「怖い話です」ってどっかに付け加えていただくと、僕が読む時にこの曲がかかります。はい、どうぞ。

(星野源)フハハハハハハハハッ! これね、いいですよね。『マツケンサンバII』です。すごいね。これ、一応インストバージョンなんですけど。歌全然入ってる。カラオケバージョンなんだけど、コーラスの方が入っているんだけども、主旋ももうほぼ入っている。ここからインストなんですよね?

(松平健が歌いまくる)

(星野源)ああ、歌が入っていた(笑)。歌入りバージョンを流しちゃったね。あの、カラオケバージョンにします。ごめんごめん。俺、それをちゃんと伝えられなかった。カラオケバージョンを流しますんで。今、普通に松平健さんのすごい麗しい美声が……「オレ、オレー♪ マツケンサンバ!」(笑)。いいよね。「マツケンサンバァー♪」っていうのが好きです(笑)。

で、これのインストバージョンが流れる中、そこで怖いのを読みますから。たぶん聞いてる人は全然怖くないでしょう。ただ、Spotifyでのちのち、アーカイブとして聞く人はその音が著作権上、なくなるんで。純粋に怖い話として……でも、たぶんその怖い話とこれのハイブリッド感で、目の前にいる作家の寺ちゃんは笑うじゃん? たぶん。ちょっと笑ったりするじゃん。だから怖い話して、笑い声が聞こえるっていう一番怖いパターンがSpotifyでは楽しめるという(笑)。

やっぱり強いものには強いものをぶつけるっていう。だから『貞子vs伽椰子』みたいなことですよ。化け物には化け物をぶつけるんだよ! みたいな。そういうことで、すごい怖い話にはすごい明るい『マツケンサンバ』をぶつけてみようかなということで、手打ちという感じですね(笑)。

<書き起こしおわり>

星野源 ラジオに届いた梨の怪談を朗読する
星野源さんが2023年8月22日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で怪談作家の梨さんから番組に届いた怪談を『マツケンサンバ2』に乗せて朗読していました。
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