アンミカ「白は200色、あんねん」で本当に伝えたかったことを語る

アンミカ「白は200色、あんねん」で本当に伝えたかったことを語る ザ・ラジオショー

アンミカさんが2023年7月18日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』の中でかつて、『酒のツマミになる話』で披露した「白は200色、あんねん」についてトーク。その時に本当に伝えたかったことを話していました。

(塙宣之)なんだろう? アンミカさんの言葉って、刺さるんですよね。

(カンニング竹山)刺さる。

(アンミカ)嬉しい。

(塙宣之)なんだろう? 最近、よく出てるのは白が200色。でも、黒も300色あるっていう。

(アンミカ)あります。

(土屋伸之)これ、なにで言ったんですか? 白が200色って?

(アンミカ)これは松本さんの『酒のツマミ』で、松本さんが「ちょっとだけ得意なことを披露しよう」っていうことで。それで自分の番が回ってきて。私はモデルの夏、汗かかなくて冬、鳥肌が立たないようにする方法を言おうと思ったら、ちょうど土屋アンナちゃんがご一緒していて。アンナちゃんがそれを先に言ったんですよ。同じモデル同士だし。「うわっ、どうしよう?」と思って。

(土屋伸之)かぶったんだ。

(カンニング竹山)モデルさんって、そんなことができるんだ。

(アンミカ)できます。もう癖になっちゃっているんです。で、「うわっ!」って思った時に「ああ、私はちっちゃい時から人様よりも、ありがたいことに苦労させてもろうて。物事のええ側面を見る方が心を幸せにできるから、それが得意なんです」っていうので。その時に「じゃあ、目の前にあるおしぼりを褒めて」って言われて。「白って200色、あんねん」ってポロッと言ったのが、これは私にとっては講演会とかで言ってる、普通の言葉なんですよ。

(土屋伸之)そうなんだ(笑)。

(塙宣之)その「普通の言葉」っていうのがよくわからないですけども。

(カンニング竹山)どういうことですか?

「白は200色、あんねん」は自分的には普通の言葉

(アンミカ)あのね、白っていうのはね……。

(カンニング竹山)この台本も白ですよね?

(アンミカ)で、白っていうのは実は……黒は300、白は200あると言われていて。これ、どこから来たか?っていう話と、何が言いたかったか?っていうのをまず分けて、お話させてもらうと……おしぼりって、世の中にある汚れっていうものは、ほとんどが暖色系なんですよ。だって青い食べ物とか、少ないじゃないですか。結局、ソースなんだっていうのは黄色から赤の暖色なんで。それが極力わかりやすいように、青みがかった色のおしぼりが多い。黄色いおしぼりだと、元々汚れて見えるから。だからほとんど、おしぼりっていうのはブルーがかった白なんですよ。

(カンニング竹山)ええっ、そうなんですか?

(塙宣之)ああ、真っ白じゃないんだ。

(アンミカ)そう。ちょっと白の中でも、黄味がかっていると汚れて見える。汚れが黄味がかってる暖色系だから。なので寒色系の白なんですよ。その説明がしたくて、まず「白は200色ある」っていうところから始まったんですけど。この話の始まりっていうのは、私が19歳で初めてパリコレにチャレンジした時。顔映りがいいように白を……レフ板効果のあるトップスに黒いロングパンツでオーディションに行きました。私、その時はファッションセンスがまだなかったんです。

で、その時にオーディションを受けたモデル事務所の人がちらっと私を見て、「はい。もう帰って」って。オーディションを受ける前に、一目見て私を帰したんです。で、私もそれまでにアジア人が当時……今から30数年前っていうのは活躍するのが非常に難しいファッション業界の時代で。電話でアジア人だって言ったら、20数社の中から3件しかオーディションを受けてさせてくれなくて。で、その3件目やったんですね。3件とも同じ扱いで、ラストやったんで。

「このままでは帰れない。何が悪いか、教えてほしい」って言ったら、そこのマネージャーさんが「あなた、白は200色あるって言われてるのに、なんであなたの肌をくすませて、顔色をきれいに見せないような白をわざわざ選んできたの? しかも、形も首が長くて顔骨格が出てるタイプだけど、肩幅は狭く見えて、顔も大きく見てスタイルもよく見えないし。形も色も間違えている。もっと自分を調べて、自分を知ることを勉強してからもう1回、再チャレンジしなさい」って怒っていただいて。

それで日本に帰ってから、いろんなお洋服屋さんで一番かっこいいと思う店員さんに声をかけて。「似合う服を教えてください」って。似合う服から自分の好きを選んでいくっていう方法で、ファッションを変えていったっていうストーリーがあるんですけど。

だから講演会でいつもファッションとか、自分の好きと似合うを近づけて、センスを良くしたい人にはこの白が200色の話をしているんですね。だから未だに自分でなんでバズッているのか、わかってないんです。

(塙宣之)でも、なんだろう? その審査員の人は一瞬でそれをわかって。

(土屋伸之)見抜いたんですね。白は白でも、合っていない白だって。

(カンニング竹山)要はアンミカさん、結局は私服を怒られたってことでしょう?

(アンミカ)そういうことです。

(カンニング竹山)「何を自分に似合ってない服を着てるやつがモデルをやろうとしてるの?」みたいなことですよね?

(土屋伸之)それでもう、落ちちゃうんだ。

(アンミカ)落ちちゃう。だって私服で……それはデザイナーのオーディションというよりも、モデル事務所を受けに行くオーディションで。そこでマネージャーに言われたんですけど。私服がシンプルなものでも最低限、自分を良く見せるものじゃないと、世界中からめっちゃきれいな人が集まって、書類審査を受かったデザイナーのオーディション行くのに、もう扉を開けた瞬間、1秒で品定め始まってるんで。「はい、OKです」ってもう帰されちゃうんで。

(カンニング竹山)厳しいね!

(塙宣之)それはもうわざととかじゃなくて、本当にそういうもんなんですね。へー!

(カンニング竹山)そうか。モデルさんはそのスタイルだけを持っていて。あとは「これ、着てください」って着るんじゃなくて。スタイルプラス、その才能もちゃんと持ってなさいってことですね? そうじゃないとダメっていうことですね。

(アンミカ)はい。最低限の自分をよく見せるセンスっていうものは。

(土屋伸之)でも、それであまりにも早く落とされちゃって、諦めるんじゃなくて、そこから「じゃあ、なんで?」っていうのを聞いて変えていったのがすごいですよね。

(アンミカ)だから1年かけて、日本に帰って。また自称モデルで。事務所も昔、入っていた事務所を辞めてたんで。フリーランスの状態で1年間アルバイトだけやって、着々と自分探しをしていって。その先にちょっと、話したら長なるんで。いろんな出会いがあってパリコレに出ることができたんですけど。だから「白は200色」はほんま、意図してない時に人って面白がってくれはるもんですね。

(カンニング竹山)でも知らないから面白いですよ。

(土屋伸之)パワーワードですよ。やっぱり。「白は200色あんねん」は。面白いですよ。

(アンミカ)そうですか。

(塙宣之)「黒は300色」も面白いですよ。

(カンニング竹山)黒は300もすごいね(笑)。

「黒は300色」

(アンミカ)全ての色を合わせていくと、黒になるので。だからカラスの濡羽色っていうような、黒だったり。グリーンがかった黒、青みがかった黒、紫がかった黒、いろいろあります。光が当たるとグレーがかるものとかね。

(土屋伸之)なんか京都の着物屋さんって、黒を染めるのがすごいから。今、ジーパンとかを黒に染めたりとかするんですけど。その色はもう、世界中でそこしか出せないらしくて。世界中から「この黒を染めてください」っていうので来るとかっていうね。

(アンミカ)はい。だってヨージ・ヤマモトさんとかもずっと黒を、いろんなパターンの素材を……素材を変えるだけでも黒って光の反射で変わるんで。光の反射と素材の色を含めたら、やっぱりそんだけの色が最低あるって言われているぐらいですから。ずっと黒だけのディティールでね、あれだけコレクションされるっていう。

(塙宣之)これは、黒ですよね?

(アンミカ)チャコールグレーです。

(塙宣之)ああ、これ、チャコールグレー?

(アンミカ)一見、黒に見えるんですが、これはチャコールの部類の黒。黒とも言えるけど、黒の中で一番薄いチャコールグレーです。

(土屋伸之)全然違うわ。

(カンニング竹山)アンミカさんの洋服の黒と、塙さんのは違うわ。

(アンミカ)私が着ているのは比較的漆黒の黒に近いものです。

(塙宣之)これは漆黒。

(土屋伸之)知らなかったじゃん(笑)。

(カンニング竹山)俺のトレーナーは?

(塙宣之)これは博多ブラックです。

(アンミカ)アハハハハハハハハッ!

(カンニング竹山)博多じゃないわ!

(土屋伸之)ラーメンみたいじゃん。富山ブラックみたいな(笑)。

(カンニング竹山)そんなに常に博多背負ってないわ! 華丸・大吉じゃないわ(笑)。これ、アンミカさんの黒と僕、一緒だと思うんですけども。違う?

(アンミカ)ほぼ近いですね。

(カンニング竹山)でも、細かくは違う?

(アンミカ)ちょっとだけネイビーが入っている黒かなと思いますけども。

(カンニング竹山)これ、ネイビー入っている?

(アンミカ)ちょっとだけ。青みが入った黒だと思います。

<書き起こしおわり>

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