ハライチ岩井さんが2023年7月13日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中でテレビのバラエティ番組でChatGPTをベースにしたキャラクターと共演した際の模様を紹介。そこで感じたことや、今後のChatGPTについて話していました。
(岩井勇気)この間ね、TBSの特番。土曜日のお昼にさ、『専門家の意見が真っ二つ!どうなるでSHOW』っていう特番をやらせてもらったじゃないですか。で、オンエアーされたんですけど。内容は、素朴な疑問に対して専門家が意見するみたいな感じで。「海に野菜を入れておいたら、塩分で漬物になるのか?」みたいな。
あと、「宇宙までポテトチップスを飛ばしたら、ポテトチップの袋は破裂するのか?」みたいなのとか。それにいろんな方面の専門家が意見するみたいな。で、専門家が6人、並んでいてね、その中の1人にさ、ChatGPTいたでしょう?
(澤部佑)ChatGPTのキャラクターがいたんだよね。
(岩井勇気)で、俺たちが聞いたら答えてくれるっていう。だから、AIだよね。人工知能。で、一応ゴリラみたいなキャラクターの絵が付いていて。それがアニメーションでちょっとしゃべってるみたいに見えるみたいな。で、「ゴリレオ先生」って。ゴリレオ・ゴリレイ先生みたいな感じだったじゃないですか。で、結局、だからその「漬物になるのか?」っていうことに対してどうなるのかを事前にChatGPTに聞いて。それで結局、答えはさ、あいつらは長いから。ChatGPTは長いから。
それをたぶん、スタッフさんとかが短く要約して。で、声優さんがその要約したやつにあらかじめ、声を当てていたものをスタジオで流すみたいな状態だったの。で、俺たちが意見を求めたら、アニメーションがしゃべってる感じで動いて。声優さんが録った音声が流れて。で、ChatGPTのゴリラのキャラクターがしゃべってるみたいになっているっていう。
(澤部佑)っていうシステムだったんだよね。
(岩井勇気)でもまあ、うまくはいかないのよね(笑)。
(澤部佑)そうね。生でしゃべってるわけじゃないからね。
(岩井勇気)本当にうまくいってるか?って言われたら、そうではない。でも、オンエアー上では、まだ見てないけども、ちゃんとしてるのかもしれないですけども。
(澤部佑)うん。そりゃ現場ではね、合わないとかね、あるけども。
(岩井勇気)話を振ってもさ、ガチャガチャなっちゃったりとか。まあ、開始までも遅いし、みたいな。
(澤部佑)まあオンエアーではね、大丈夫だろうけどね。
(岩井勇気)で、台本にない質問は答えられないしね。あいつね。
(澤部佑)「あいつ」って……?
(岩井勇気)で、なんか一度しゃべり始めちゃったら、終わるまで止まらないじゃん? しゃべりを止めてくれないじゃん?
(澤部佑)決まってるからね。文言が。
(岩井勇気)「えっ、それってどういうことなんですか?」とか言っても、その文言をしゃべり終わるまでは、止まってくれないじゃん? で、だから科学が発展する時にさ、バラエティに取り入れようとすることの弊害みたいな感じの部分、あるじゃん?
(澤部佑)すぐにやろうとしても。そうね。こう、落とし込めない。
うまくいかないChatGPTとの絡み
(岩井勇気)まあ、ちょっと前にAIロボットが出始めた時とかも、散々バラエティに取り入れようとしたじゃないですか。あれも全然うまくいかなくてさ。なんか、芸人がAIに気を遣ってる状態にずっとなったでしょう?
(澤部佑)ああー、あったね。その時期ね。
(岩井勇気)そう。「AI、しょうがねえな」「AIがいるとなんかちょっとテンポ、崩れるんだよな」みたいな。
(澤部佑)間をつないで、こっちがしゃべってあげてね。
(岩井勇気)それで芸人が頭を抱えていた時期、あったじゃないですか。で、これが一番大変なところだなって思うんだけど。そのAIが拙かったり、できないことをあんまり言っちゃいけないじゃん?
(澤部佑)まあね。そのメーカーの人も来てるしね。
(岩井勇気)あと、長い世の中が「AIを盛り上げていこう」みたいな風向きだからさ。
(澤部佑)最新の技術だからね。
(岩井勇気)それを見せたいみたいな感じだからさ。でもなんか、俺はあの番組が終わった後に、やっぱりそれじゃいけないんじゃないかなって思ったんですよね。いわば今、ChatGPTって売れてる状態なわけなんだよね。で、みんなが気を遣って、そのポンコツをいじれないようにしているけれども。このままいじられないでもっと売れていったら、あいつら絶対調子に乗るでしょう?
(澤部佑)もてはやされるだけ、もてはやされてね。
(岩井勇気)そう。もてはやされて。実力がない状態で、ポンコツなのに「俺、イケてる」って思っちゃって。それで売れちゃうと、いつかそいつらのブームが去った時にさ、見てる視聴者がね、「あれ? なんかこいつ、あんまり面白くなくない?」っていう風に気づいちゃうじゃん。「こいつら、なんで出ているんだろう?」みたいな感じで冷めちゃうわけじゃん。
(澤部佑)まあ、別にタレントさんじゃないからな。
(岩井勇気)で、その前に俺はね、やっぱりいじってやって、本当に面白くしてやった方が見てる人も楽しめるし。本人の実力もついてくると思うんだよね。
(澤部佑)本人っていうか、まあ別にタレントさんじゃないから。機能だから。
(岩井勇気)だからなまじ今、売れているからね。ChatGPTは。だから芸人たちはさ、「こいつがもし、今後番組とか持った時、使ってもらえなくなるんじゃないか?」っていう頭が働いてると思うのよ。芸人たちは。だから、強くはいかないよね。今のところは。
(澤部佑)考えたことないけど。
(岩井勇気)だからさ、でもね、俺は思うの。本来、いじりまくっていいはずなんだよ。
(澤部佑)ChatGPTを?
(岩井勇気)だってあいつら、めちゃくちゃ後輩なんだから。
(澤部佑)後輩っていうか、最新の技術だからね。
(岩井勇気)いやいや、バラエティに出てきた年数で言ったら、めちゃくちゃ後輩なわけよ。で、後輩で、テレビに出たてで、返しも下手だし、面白いことも言わない。何か実力が認められて出てきたわけじゃない。で、なんかこっちも「ああ、その界隈では人気なんだろうな」って思ってね。で、テレビに出始めても結局、腫れ物に触れるような扱いをされて消えていくっていうね。それって、あいつらを丁寧に扱っているようで、愛情はないじゃん?
(澤部佑)まあ、愛情は必要ないからね。
(岩井勇気)うわっ、こいつ、ヤバッ! 「必要ない」ってどういうこと?
(澤部佑)別に最新でパンッと出てきた技術だから。こっちは使う側だから。使って……。
(岩井勇気)いや、それはさ、芸能界全体で考えようよ。
(澤部佑)こっちは別に利用する側なんだよ。
(岩井勇気)いや、ちょっとそれは……お前、機械みたいなやつだな?
(澤部佑)いや、相手は機械だから。
(岩井勇気)芸能界、みんな仲間だと思って考えようよ、それはさ。澤部。
(澤部佑)そいつらは、そんな輪に入ってきてないのよ。
(岩井勇気)入れてあげてないだけじゃん。澤部。
(澤部佑)入れてあげられないのよ。機械だから。
(岩井勇気)それはちょっと……澤部。おい……(笑)。さすがにちょっとそれはかわいそうよ。利用するだけ利用してさ。人気を……視聴者を?
(澤部佑)視聴者は見るよ。「最新の技術だ」って。
(岩井勇気)で、見せるだけ見せて、それが離れていったら?
(澤部佑)また新しいのが出てきたら、そっちを使えばいい。
(岩井勇気)うわっ、ちょっとお前……なんでそんな、機械みたいになっちゃったの?
(澤部佑)いや、そいつらは機械だから。
(岩井勇気)いや、だから俺は逆にいじり倒して、やりやすくしてあげようよって思うの。あいつらに対して。
(澤部佑)やりやすく?
(岩井勇気)で、それがさ、今ね、俺がChatGPTをいじり倒して、それでもしChatGPTに俺が嫌われたとしても、後々ChatGPTが中堅ぐらいになった頃に「岩井さんのあれは、愛情だったんだな」っていう風に気づくはずだから。やっぱりね。それを俺は待ちたいね。
愛のあるいじりだとChatGPTも後で気づくはず
(澤部佑)そうなの? あいつら、わからないだろう?
(岩井勇気)ちょっとお前、それは冷たすぎるって。えっ? お前、本当に芸人とかと飲みに行ったりしないもんな。
(澤部佑)あんまり行かないね。
(岩井勇気)お前、人情味がないよ、本当に。
(澤部佑)ChatGPTとは飲みに行けないだろう?
(岩井勇気)いや、飲まなくたっていいじゃん。そんな、お酒を強要したりとか、俺だってしないよ? もう時代だし。
(澤部佑)飲めないから。ChatGPTは。時代だとかじゃなくて。
(岩井勇気)いやいや、そんな強要したりしない。いるだけでいいじゃん? なんか。俺は1回、「行くか?」とは言うよ。
(澤部佑)ChatGPTに? それでバーッと長いことしゃべるだろう?
(岩井勇気)で、お前は「長えよ!」って言ってどこか行っちゃうんだろう? 澤部、冷たすぎるって(笑)。
(澤部佑)冷たすぎないって。
(岩井勇気)このまま澤部さんみたいにChatGPTを腫れ物に触れるように扱って、何も注意せずとか、いじらずとか、そうなっていったらきっとあいつらはさ、「楽屋が狭い」だとか、「収録後、なんですぐに帰れるようにタクシーを呼んでないんだ」とかさ、「好きなグラドルを番組に呼んでくれ」だとかさ、そういうような感じになっていっちゃうと思うの。
(澤部佑)ああ、それはよくないね。
(岩井勇気)だから俺は今後、ChatGPTには厳しくいこうと思うんだよね(笑)。
(澤部佑)それがまた、AIでしょう? あれ、結局AIなんでしょう?
(岩井勇気)そんな風に言わないであげてよ、澤部さん。
(澤部佑)いやいや、違う(笑)。AIでしょう? AIだから、成長したりするわけでしょう? 結局あながち、なんか遠からずだったりするのかな?
(岩井勇気)で、成長した時にお前のことなんか、見透かされてるからね。「あの頃、俺の人気を絞るだけ絞って、それで捨てましたよね?」って。お前にChatGPTの復讐が始まるからね?
(澤部佑)いや、出ないよ。ChatGPTの番組、私は出ません! そんな言われる筋合い、ございません!
(岩井勇気)ああ、こいつ、終わった。終わったよ?
(澤部佑)どうせすぐ、新しい技術が出てきますから。最新の。
(岩井勇気)こいつ、冷たい……。
(澤部佑)最新の。ChatGPT、何年か後にいじってやるから。過去のものとしてな!
(岩井勇気)機械みたいな野郎だ……。
(中略)
(澤部佑)まだオンエアー、見てないでしょう?
(岩井勇気)見てない。
(澤部佑)オンエアーではもうきれいにさ、編集してさ。きれいなやり取りになってるでしょう? たぶん。それをでも今、ラジオでさ、裏側をそうやって言って。それで岩井に怒ってくる可能性、あるよ。ChatGPT。
(岩井勇気)うーん。それはもう、天狗になっちゃっているよ。ChatGPTが。
(澤部佑)「あいつがラジオで言わなければ、ちゃんときれいに放送されているのに」って。
(岩井勇気)それってでもさ、編集ありきでしゃべるみたいな。それはあの歴で覚えちゃダメよ。
(澤部佑)寄り添ってるなー。成長をさせようと……。
(岩井勇気)ダメよ、そんな……ちゃんと表で勝負しなきゃ。ChatGPT、お前ら、ちゃんと表で勝負しろ!
(澤部佑)ChatGPTってコンビ名なの?(笑)。「お前らさー」って、熱い師匠。
(岩井勇気)お前らさ、実力をちゃんとつけよう? 実力がない状態で表に出てきちゃったんだから、表で実力をつけていこう。ChatGPT、頑張れ!
(澤部佑)巨人師匠みたいな(笑)。すごいなー。
ChatGPT、頑張れ!(岩井)
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<書き起こしおわり>