東野幸治さんが2023年6月23日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『水曜日のダウンタウン』 「昭和はむちゃくちゃだった系の映像、全部ウソでもZ世代は気付かない説」について話していました。
(東野幸治)こちらのメール。「先日の放送の『教える』で陸上やバスケの話があがっていましたが、今年の夏の九州各地で開催予定の世界マスターズ水泳に御年84歳になられるくりぃむしちゅー有田さんのお母さんが出場予定という話がネットで放送されていました」。すごいっすね! 「1956年メルボルン、1960年ローマと2度のオリンピックにて競泳代表候補に選ばれ、後に指導者としても活躍。60歳を過ぎてから純粋に泳ぐことの楽しさに再び目覚め、世界マスターズ水泳に出場するようになったとか。
今回は背泳ぎで出場とのことですが有田さんに関する意外なエピソードに『いい話だな』と。ダディは還暦をすぎて挑戦してみたい競技とかありますか? なお、世界マスターズ水泳は30歳以上に出場資格があり、今回の九州開催は約100カ国・地域から1万人の選手が出場予定だそうです」ということで。もう現在、70歳ではまだまだおじいちゃん、おばあちゃんの部類じゃないから。80歳ぐらいでおじいちゃんおばあちゃんになってくるんでしょう? これからは。
で、84歳でございますから。こういう風な歳の取り方をしていきたいというか。なんかピンピンコロリって言われるじゃないですか。だから、なんか健康寿命と寿命って違って。健康な状態の時が70歳で。おそらく5年ぐらい、入院とか、ちょっと寝込んじゃう。で、75歳で亡くなるみたいのがだいたい、なんとなく普通ですけど。
できれば75歳までめちゃめちゃ元気で。で、「じゃあ明日。ホンモノラジオね。お疲れした!」って言って家に帰って布団入って寝てるように死んでるみたいのが一番理想っちゃ理想ですもんね。
(渡辺あつむ)まあ、家族に迷惑かけないで。
(東野幸治)そうそう。っていう風に……なおかつ、それが70歳が75歳。それが80歳、84歳、85歳、90歳まで行くっていうのが一番便利ですけれども。でもなんか一方で、今日のニュースかな? なんか、行方不明になるおじいちゃん、おばあちゃんが年々増えてきてるっていう。認知症。だから、気づかずに「あれ? ここ、どこや?」みたいなんで。ほんで結局、家族も探すけど見つからずに行方不明になってる、おそらく認知症のおじいちゃん、おばあちゃん。これがどんどんどんどん高齢化社会になっていくと、もっと増えていくっていう時代ですから。
できればね、俺も津軽三味線で指をずっと鍛えてるとか、麻雀したりとか、テレビゲームもしているじゃないですか。あれも大事なんでしょう? そういうのもちょっと、ずっとやり続けなきゃいけないなって、ほんまに最近……56歳になったからほんまに思うようになりました(笑)。
(渡辺あつむ)メールは「なにかチャレンジしたいことは?」という話だったんですけども。守りの話ですね?(笑)。
(東野幸治)いや、俺ほんまに最近、「いよいよ終わりが見えてきたな」って思って(笑)。
(渡辺あつむ)まあ、声もガラガラガラになるし(笑)。
(東野幸治)56歳になってきて。だからいよいよ「ああ、あと10年ぐらいなんかな」とかも思うようになってきました。それは文枝師匠とかはめちゃめちゃ元気やけど。それはね、なかなかそんな風に我々、いかないかなっていうのもありますから。だって、この間、『水曜日のダウンタウン』を見たんですよね。それがめちゃくちゃ面白かったですよ。面白いって評判やって。「なんやろう?」ってなったら、恐ろしいなと思って。「これをやんねや」っていう企画だったんですよ。
というのも、なんか最近よくテレビとかでやってる「昔、昭和はすごかった」っていう番組があるじゃないですか。ほんで今の若いZ世代のタレントが集められて。「ええっ? こんなんあったんですか? 今じゃ考えられない! めちゃくちゃだ!」みたいなんがベーシックにあるじゃないですか。それを主にやったのは、日本テレビのダウンタウン特番。それはそれで1年に1回とかやってるから「ああ、すごいな。新しい発見やな」と思って。
それを上手に、いい意味でインスパイア、オマージュ……まあ汚い言葉にするとパクッて。そういう番組も各局、やり始めてるじゃないですか。「昔はすごかった」とか逆に「今じゃ考えらない。今はアウトだけど昔はセーフだった」みたいなVを作るっていう。で、その『水曜日のダウンタウン』は、ダウンタウンさんの番組なのに、日テレでそれをやってるのに、「昔はすごかった」って、山之内すずちゃん率いるZ世代の子が呼ばれて。
で、伊集院さん、フジモン、ケンコバ、中尾彬さん。で、MCがジュニアで。その昔はすごかったっていう偽の、フェイク映像とかフェイクインタビュー。で、スタジオでそれにかぶせて「こんなこともあった。あんなこともあった」っていう嘘八百を言うんですよ。
ほんで、いかにばれないようにするかっていう。それはめちゃくちゃ切り口も素晴らしいし、めちゃくちゃ面白いんですよ。で、なんか山之内すずちゃんがいろいろ……ドラマとかいろいろあったけど、一番の当たり役、これやなっていうぐらい(笑)。やっぱり関西の子やし、なんかツッコミ上手やし。「ああ、いいな!」と思って。
山之内すずの一番の当たり役
久々に水曜日のダウンタウンおもろかった??
『昭和のとんでも話嘘でもZ世代は気付かない説?』 pic.twitter.com/5oREpenfgC— 玉姫殿@わがままボーイ (@tunamayo11922) June 23, 2023
(東野幸治)でも、ようよう考えたら、俺が日本テレビのダウンタウンさんのその「昭和はすごかった」っていう番組のディレクターやったら、苦虫噛み潰してると思う。「なんでこれ、するんや? おい、おいっ!」って。俺がディレクターやったら吉本さんに電話して「これ、ないんちゃいますの? これは殺生ちゃいます?」って。いや、これ違うタレントさんが……たとえば仮に俺とか、くりぃむしちゅーとかがやるんやったらわかるんやけども。ダウンタウンさん、日テレでこれをやってるのに。
もう毎年、日本テレビもやっていこうって言うてんのに、ダウンタウンが言うたらこの嘘八百というか。クイズというか、上質な面白ゲーム。「昭和はすごかった」っていう上質な面白ゲームを上手にパッケージ化してやられたら、次日本テレビで時期がきたらダウンタウンさんの「昭和はすごかった」特番の映像を見る時に、やっぱりそれがずっと脳裏によぎるから。
おしゃべりで上手に考えたコメントの方が、映像より絶対に面白いじゃないですか。でしょう? 『からくりTV』で「この後、VTRどうなったでしょうか?」って、関根さんをはじめ、みんながボケるじゃないですか。あのコメントが一番おもろいから。答えの映像、ボケやけどややウケへんっていうパターン、あるじゃないですか。
(渡辺あつむ)うーん。たまに……(笑)。
(東野幸治)たまにね。で、「これ、やんねや。すげえな」思うて。それのびっくりがあって。で、話がグルーッと回ってさっきの老化の話になるけれども。テレビゲームの話で思い出したんですけども。その中で、いろいろ昭和がすごかったってやっていて。「あいうえお」には難しい「ゐ」とか「ゑ」とかがあったけども、実はその他にも50音、全部に旧仮名遣いがあったみたいな。本当はそんなわけないねんけども。で、その中に言うたら中華料理のハマムラみたいな、カタカナの文字で「ナイキ」って書いた字があったりして。「ほんまかいな!」みたいなんで盛り上がる。
『水曜日のダウンタウン』を観た。
ナイキ草 pic.twitter.com/p46G24Hezc— 親からもらった真っ赤なボディ (@x_pqh) June 22, 2023
(東野幸治)ほんで、その中の最後の方に「職業を10年以上やったら医者とか弁護士のような上級職になれる」っていう。これ、ドラクエのなんでしょう? 「これ、ドラクエだろう!」っていうツッコミがあるんちゃうかってドキドキしながらそれを書いてる面白さじゃないですか。
でも、ドラクエを俺、知らんからさ。その面白さが全然わからへんわけよ。ほんで、そのゲームじゃないけど。老化防止を兼ねて、あつむくんもドラクエ、やっているやん? 「そういえば、やってるって言ったな」思って。俺もほんまに重い腰を上げて、ドラクエ1をやろうかな?って(笑)。その笑いがわからへんから。これは、ドラクエしてたら笑うんでしょう? 「これ、ドラクエじゃん!」って。
ドラクエネタがわからない
(渡辺あつむ)はい。そうです。僕も昔、やってなかったんで。ありましたよ。若い頃。「傷ついたからホイミ、使おう」みたいな。「な、何を言うてんの、みんな?」って(笑)。
(東野幸治)で、ワーッとみんな、笑うんでしょう? でもこっちはそのワード、知らんから。それで、こんな悲しい思い、したくないやん?
(渡辺あつむ)そこで「えっ、なにそれ?」言うたら空気が崩れるから。わかっている振りの半笑いですよ(笑)。
(東野幸治)かっちゃん。勝俣州和さんは最近、スマホを持つようになったけども。SNSも一切やらへんし。ネットもせえへんし。何も知らないんです。アプリも何も知らないんです。でも、ずっとスマホの話、笑顔でしゃべってるんすよ(笑)。そうなのよ。だから、やっぱりもうやらなあかんなと思って。ここでやらんと「アハハ」って笑うよりは……だからドラクエをやっとやろうっていう思ったっていう話になりましたけれども。皆さんはどういう風に思うでしょうか?(笑)。
<書き起こしおわり>