ゆってぃさんが2022年12月30日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオSP~俺たちの洋楽紅白歌合戦~』に出演。Beastie Boys『Sure Shot』を選曲して紹介していました。
(東野幸治)ゆってぃさん、1曲目、お願いします。
(ゆってぃ)はい。僕はですね、ビースティ・ボーイズの『Sure Shot』を。
(東野幸治)おっ、なぜこの曲ですか?
(ゆってぃ)やっぱり僕らの時代はビースティ・ボーイズがおしゃれの先生だったんですよ。で、ビースティがナイキを履いてないっつったら、ナイキを履かなくなるし。
(東野幸治)ええっ?
(ゆってぃ)アディダスばっかり履いていたんですよ。ビースティ・ボーイズって。
(東野幸治)ああ、そうなんだ!
(ゆってぃ)あと、クラークスのデザートブーツを急に履きだしたりとか。スニーカーじゃないものを。
(東野幸治)クラークスって、あれでしょう?
(ゆってぃ)そうです。本当にかっこいいブーツです。
(東野幸治)流行ったやつね。あれ、そもそもビースティ・ボーイズが?
(ゆってぃ)あれ、たぶんビースティなんですよ。
(東野幸治)はー! いや、ビビる大木さんと全然話が違うわ! 嬉しいわ(笑)。ストリートのファッションが聞けて。ああ、そうなんや(笑)。おしゃればビースティから?
(ゆってぃ)そう。あの時代、90年代は全部、ビースティ・ボーイズなんですよ。チャンピオンのパーカーとか。それもチャンピオンって、筆記体で全部書いてあるやつじゃなくて。チャンピオンのロゴのマークだけのパーカーを着るんですよ。
ビースティ・ボーイズがおしゃれの先生だった
(東野幸治)それはみんなでMTVを見て。ミュージックビデオを見て。ビースティの新しい。面白いし、おしゃれやし、センスがある。で、何回も見て、「靴、どんなの履いているんやろう?」とか「パンツ、なんやろう?」とか、チェックするの?
(ゆってぃ)「ビースティ、アディダスのキャンパス履いているぞ」とか。いろんな情報が来て。「じゃあ、キャンパスを買いに行こう!」っていう。
(東野幸治)へー! めちゃめちゃモテたんちゃうの?
(ゆってぃ)いや、モテないんですよ。モテないから、たぶんそういう風に……。
(東野幸治)モテようと努力するけど、結果的にはモテないけども。そういうのを楽しく。バイトは?
(ゆってぃ)バイトもしてました。ビル掃除をしてました。ビル掃除して、バイト代とかを全部、そういうカルチャーにつぎ込むっていう。
(東野幸治)全部つぎ込んだっていうところですか。で、この曲、『Sure Shot』が一番好きなの?
(ゆってぃ)これは、ビースティ・ボーイズって結構有名なのが「You gotta fight For your right To party♪」っていうやつで。一番最初に売れたあの曲、あるじゃないですか。
(東野幸治)あれでしょう? ハードロックをバカにするやつね?
(ゆってぃ)そうです。あれ、「女の子とパーティーして……」みたいな歌詞なんですけど。あの時から……これ、ビースティの次の次の次ぐらいのアルバムの1曲なんですけど。「女の子とパーティーして……」って歌っていたビースティ・ボーイズが「あの時の俺たちは間違いだった。今、女の子たちをそういう風に言う時代じゃない」っていう歌詞なんですよ。
(東野幸治)ああ、なるほど。
(ゆってぃ)大人に変わる時の歌なんですよ。これが。
(東野幸治)じゃあ、もうビースティ・ボーイズのグループだけで、Q&Aが成立してるねんね。
(ゆってぃ)そうです、そうです。
(東野幸治)だから違うバンドがそれを引き取ってやるんじゃなくて。アンサーを……全部、自分ら完結していくの?
(ゆってぃ)それが僕らの中で「なんだ、この人たちは!」っていう。
(東野幸治)かっこええな。
(ゆってぃ)昔の自分をいじるっていうか。
(東野幸治)シャレてるな!
(ゆってぃ)「昔の自分たちは間違っていた」っていじって。それをまた歌に戻すっていう。
(東野幸治)なんでさっき、あんなギターソロを聞いていたんやろう?(笑)。
(ゆってぃ)フハハハハハハハハッ! 僕もギターソロ、嫌いじゃないですよ(笑)。
(東野幸治)そうですか。わかりました。じゃあちょっと曲紹介をお願いします。
(ゆってぃ)ビースティ・ボーイズで『Sure Shot』です。
Beastie Boys『Sure Shot』
(東野幸治)聞いてました、聞いてました。なんかいいですね。懐かしいわー。
(ゆってぃ)めちゃくちゃいいんですよ。だから僕、このマイク・Dっていう人に2回ぐらい、会っているんですよ。
(東野幸治)えっ、どこで?
(ゆってぃ)「西新宿のレコード屋にいる」って誰かから情報が来て。僕、家が笹塚だったんで。「今すぐ行けば、いるんじゃないか?」と思って。本当、高校生ぐらいの時かな? 行ったら、いたんですよ。それで、汚いチラシの後ろにサイン、書いてもらったんですよ。
(東野幸治)へー!
(ゆってぃ)「ヘイ、ボーイ!」って言われて。でも、今考えるとそこまで歳、変わらないと思うんですけども(笑)。
(東野幸治)ああ、そうなんや。俺、クラプトン原宿・表参道でガードレールに座ってたよ。
(ゆってぃ)ええっ?
(東野幸治)K-1がクラプトン、好きやったんですよ。だからよう日本にいてるとかいう噂はあったんですよ。ほんで「あれ、クラプトンや!」ってなって。あとねレディー・ガガ。レディー・ガガがね、奇抜な衣装をやって流行るその前に来日した時。俺、六本木ヒルズに娘2人を連れて映画を見に行く時、まだ時間があったから。エストネーションやったっけ? 服屋さんとか、眼鏡さんとかあるところでウロウロしてたら子供が「あれ、ガガじゃん?」って言うて。「ええっ? ガガなんて来てんの?」「今、日本に来てるから」って。ガガ、背が低いんですよ。ほんで、SP2人と3人でいてて。ほんで、しゃべりかけて、握手してもらって。めちゃめちゃいい方!
(ゆってぃ)へー!
(東野幸治)常識人というか。僕らが知ってる大好きな、あの感じじゃない。ちゃんとした方。あと、ジェームス・ブラウンも会ったわ。それで思い出したわ。
(ゆってぃ)ええっ? すごい!
(東野幸治)ジェームス・ブラウンは新大阪の駅で。
(ゆってぃ)新大阪にいるんですか? ジェームス・ブラウンが?(笑)。
(東野幸治)ジェームス・ブラウンがライブツアーで新大阪をすごいあの人数、大所帯を引き連れて。昔やから。当時、売店で、みかんを売っていたんですよ。
(ゆってぃ)冷凍みかんみたいな?
(東野幸治)なんか、みかんがあって。それに興味を持ったみたいで。ジェームス・ブラウンがパッと手に取って。で、ガーッて1口かじって、ペッて吐いて、ポッと捨てて、歩いて行くんですよ。ほんで、後ろの人がちゃんとお金を払って。マネージャーみたいな人が。いや、俺、めちゃくちゃ嬉しかった。
(ゆってぃ)もう『星の王子 ニューヨークへ行く』じゃないですか(笑)。あの感じのまんまですね。コートみたいなのを着て……みたいな。
(東野幸治)もう本当にソウルの帝王っていうか。で、これは噂やけども。ジェームス・ブラウンのあのヘアスタイルは、昔の美容院のおばちゃんがカポッてはめるやつでやるって聞くから。日本でコンサートをする時には、船便でその機械を送るっていう(笑)。これ、ほんまか知らんで? 噂よ? 噂!
(ゆってぃ)日本にあるじゃないですか(笑)。本当ですか?
(東野幸治)いや、知らんけども(笑)。それは、自分が使っているやつ。ご機嫌ななめになったらあかんからって……知らんで?(笑)。
(ゆってぃ)わざわざ船で?(笑)。
(東野幸治)船でって聞いたことあるけども。でも、今考えたら詰めるはずやけどな。横にしたらええだけやけど(笑)。
(ゆってぃ)でも横にしたら、ちょっと割れちゃったりして……。
(東野幸治)いや、わからんけども。すごい大事だもんか、わからんけども。っていう噂を聞いたことがあります(笑)。
<書き起こしおわり>