山下達郎さんが2023年6月4日放送の『山下達郎のサンデー・ソングブック』の中で自身の20代の8作品の再発『RCA/AIR YEARS Vinyl Collection』についてトーク。リスナーからの「なぜ完全予約生産なのですか?」という質問に対して回答をしていました。
(山下達郎)5月から始まりました私の20代の作品、『RCA/AIR YEARS Vinyl Collection』。76年から82年までの全8枚をアナログとカセットで逆からリイシューしていくという企画でございますが。5月3日に発売されました『FOR YOU』。お陰様でご好評いただいております。今月6月7日は『RIDE ON TIME』が発売されます。43年ぶりです。
今後、7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。そして9月6日に『IT’S A POPPIN’ TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』と続いてまいります。お楽しみに。
詳しくは『RCA/AIR YEARS Vinyl Collection』特設にてご確認ください。アナログカセット、2002年にCD再発した時のライナーに新たにまたライナー追加して、読みごたえがございますので。ぜひ、そちらの方もお楽しみいただければと思います。
(山下達郎)名古屋市の方。「今回の『RCA/AIR YEARS Vinyl Collection』、追加プレスされることになったのですね。私は全タイトル予約済みでしたので恩恵はありませんが(笑)。やはりアナログ盤は完全予約でないと赤字になるのでしょうか? 昨今のアナログ盤ブームならば、何万枚かプレスすれば売れるような気がしますが……」ということですが。
あの、今の日本でですね、アナログ盤の生産能力がないんです。ですので、完全予約でないと赤字になるっていうんじゃなくてですね、完全予約でないとプレスができないんです。で、追加プレスというものが自由にできないので結局、まず限定的に常にプレスするしかないという、それが現状なんです。
現在の日本ではアナログ盤の生産能力が限られている
(山下達郎)今後とも、そのアナログがですね、これ以上伸びるかとか、そういうようなことが予測つかないのでですね。世界的に慎重な感じでやっております。これが昔の70年度、80年代のような生産体制でしたら、もうどんどんどんどん追加プレスするんですけれども。今では、それができないというですね。非常に月間生産能力が限られておりますので、それの取り合いということになっております。私のせいではありません。ひとつ、よしなにをよろしくお願いします。
<書き起こしおわり>