町山智浩 トロント映画祭2017 現地レポート

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』でアカデミー賞の前哨戦として知られるトロント映画祭2017を現地からレポート。実際に見た15本の中から注目作を紹介していました。

(山里亮太)町山さん、いまトロントなんですか?

(町山智浩)はい。毎年来ているんですけど、カナダのトロントで行われる映画祭に来ています。トロント映画祭というのはカンヌ映画祭とかヴェネツィア映画祭とか世界的に知られているものがある中で、最も商業的な映画祭ですね。芸術的な映画というよりは、本当にヒットする映画がかけられるんですけど。特に、来年の頭にあるアカデミー賞の前哨戦と言われています。で、去年はここで『ラ・ラ・ランド』が観客賞という観客全員が投票する賞をとりまして。で、『ラ・ラ・ランド』がここで火がついてアカデミー賞をとりましたね。

(山里亮太)おっしゃってましたもんね。この時にもう町山さんは「『ラ・ラ・ランド』だろう」っていうような話になっていましたもんね。

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(町山智浩)そうなんですよ。で、僕は『ラ・ラ・ランド』を見た直後に、去年は電話でそれを報告したんですけど。今年も『ラ・ラ・ランド』の主役のエマ・ストーンちゃんが出た映画がすごく話題になっています。これがね、『Battle of the Sexes』というタイトルの映画なんですね。

(山里亮太)だいぶ変わりましたね。

(町山智浩)すごい、いろんなセックスをして「どのセックスがいちばんすごいのか?」っていうバトルをするような気がするじゃないですか。

(山里亮太)ああ、「気がする」ね(笑)。

(海保知里)びっくりした! 本当にそんな映画だったらどうしようかと……(笑)。

(町山智浩)そうじゃなくて、この場合の「Sex」は「男女」っていう、「性別」のことなんですよ。だから、アメリカとかに旅行をする時に入国管理に提出する書類に「Sex」って書いてあるじゃないですか。あれは男か女かを書きこむんですね。

(山里亮太)性別をね。はい。

(町山智浩)そう。だから「Sex」っていうところに「大好き」とか「苦手」とかそういうことを書いちゃいけませんからね。

(山里亮太)(笑)

(町山智浩)「自信ない」とかね、「任せろ」とかね、「誰にも負けない」とか、そういうことを書いちゃいけないですよ。

(山里・海保)(笑)

(山里亮太)いるのかな? いままでそう書いた人?(笑)。

(町山智浩)ダメですよ! 「I like it」とか書いちゃダメですからね。で、この『Battle of the Sexes』っていうのは「男と女の戦い」っていう意味なんですよ。これは1973年に実際にあったテニスの全米チャンピオンの女性だったビリー・ジーン・キングという女性と、男の過去のチャンピオンだったボビー・リッグスという男女が対決してものすごい話題になったバトルの映画化です。

(山里亮太)へー!

『Battle of the Sexes』

#EmmaStone and #SteveCarell star in #BattleoftheSexes // In theaters 9.22

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(町山智浩)で、この頃、「ウーマン・リブ」っていう言葉があったんですけど、覚えてますか?

(山里亮太)ウーマン・リブ。聞いたことはありますけども。

(海保知里)女性ががんばる運動、みたいな?

(町山智浩)うん。だから女性の人権運動のことなんですね。ウーマン・リブというのはね。で、すごく話題になって。その頃、1973年という時代はアメリカでやっと、人工中絶の権利が認められて。それまでは(人工中絶は)犯罪だったのがやっと認められるという状況があって。あと、女性の雇用の機会均等が認められていったりして、やっと女性の地位が向上していった時代がその1973年なんですよ。

(山里亮太)うんうん。

(町山智浩)で、それに対して怒っている男たちがいっぱいいて。「女は仕事するな」と。で、特にこのボビー・リッグスというテニスの今回戦うチャンピオンは「女はセックスと台所だけやってりゃいいんだよ」って言っていた人なんですよ。

(山里亮太)ほうほう。ゴリゴリの……。

(町山智浩)で、それに対してこのビリー・ジーン・キングという女性のチャンピオンは、まずその男女のチャンピオンシップの優勝戦の賞金が全く桁が違うんですよね。こういうスポーツって、男子と女子で分かれているじゃないですか。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、女子の方は賞金が1/8とか何ですよ。

(海保知里)そんなに違うの? ひどい!

(町山智浩)そうなんですよ。それで怒っていて。で、結局2人が対決することになったという実話の話なんですけども。これがすごかったのはね、エマ・ストーンはテニスをやっているわけですよ。プロの、ビリー・ジーン・キングの役で。これね、実際にこのテニスをしているところは本当に撮っているんですね。で、監督が言っていましたけど、「ボールはCGとかを使っていません。全部本当にやっています」って言っています。

(山里亮太)っていうことは、エマ・ストーンはテニスが上手なの?

(町山智浩)ものすごい特訓をしてやったらしいんですよ。で、しかもこのエマ・ストーンはビリー・ジーンという役の人になりきっていて、完全にエマ・ストーンが見えなくなるんです。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)その女優が透けて見えてこないんですよ。完全にビリー・ジーンという人になっているんですよ。

(海保知里)入り込んでるんだ。

(町山智浩)すごい。だからこれはたぶんね、アカデミー主演女優賞を2年連続、ノミネートは確実でしょうね。



(山里亮太)はー!

(町山智浩)すごいですよ。まだ若いんですけど。エマ・ストーンってまだ20代ですけども。やっぱりすごい女優だなと思いましたね。で、これが『Battle of the Sexes』ですごい話題になっているんですけど、もう1本、すでにやっぱりアカデミー賞の主演女優賞をとった人でジェニファー・ローレンスさんっていう女優さんがいますね。

(山里亮太)はい。

『Mother!』


(町山智浩)彼女が主演の『Mother!』という映画もすごい話題になっているんですよ。これはね、監督がダーレン・アロノフスキーという監督で、この人は『ブラック・スワン』という映画でナタリー・ポートマンにアカデミー主演女優賞をとらせた男です。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)『ブラック・スワン』はご覧になりましたか?

(山里亮太)はい。見ました。

(海保知里)見ました。怖かったです。

(町山智浩)ナタリー・ポートマンがニューヨークのバレエの主役に選ばれるんだけども、「お前はおぼこでセックスとかオナニーとかしたことねえだろ!」ってコーチに言われてセクハラされて、だんだんおかしくなっていくっていう話でしたね。

(山里亮太)そうですね(笑)。説明、合っています。

(町山智浩)はい。お股をいじっているところをお母さんに後ろから見られたりとかね。はい。

(山里亮太)取り上げる場所が町山さん、独特すぎるっていうね(笑)。

(町山智浩)いや、全く間違ってないよ。本当のことを言っているんですが、なぜかみんなにね、「おかしい」って言われるんですが(笑)。で、この『ブラック・スワン』でナタリー・ポートマンにアカデミー賞をとらせたそのダーレン・アロノフスキーが、ジェニファー・ローレンスにこの『Mother!』っていう役をやってくれって言ったら、シナリオも何も見ないでジェニファー・ローレンスは「OK」って言ったらしいんですよ。

(山里亮太)信頼しているんだ。

(町山智浩)とにかく女優を徹底的に追い詰める、蜷川幸雄先生とかつかこうへいさんとかがいましたけども。アメリカではダーレン・アロノフスキーなんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)で、この『Mother!』という映画は説明をしちゃうとネタがバレちゃうんで、説明ができない困った映画なんですけど。ジェニファー・ローレンス扮する若妻が旦那と一緒に住んでいる家に、次から次へと変なお客さんが訪れるっていう話なんですよ。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)で、それ以上言うとネタがバレるんで言えないんですけど。塚本晋也監督が2012年に撮った『KOTOKO』っていう映画に非常によく似た映画なんですよ。で、絶対に見ているだろうなって僕は思いましたね。

(山里亮太)はー! その影響を受けているんじゃないかと。

(町山智浩)そう。アロノフスキー監督はね、日本の映画が好きで、日本の映画をパクッてばっかりいる人なんで、「またやったか」と思いましたけども。

(山里亮太)インスパイアじゃなく?(笑)。

(町山智浩)そう。しょっちゅうやっている人です。この人は。前科者です。はい。でもね、これがジェニファー・ローレンスがもうボコボコに、ここまでやるか?っていうね。階段突き落とされて、ボコボコに殴られてっていうめちゃくちゃな映画なんで。たぶんね、アカデミー賞にノミネートされるかもしれないなと。「よくここまでがんばったで賞」をもらうんじゃないかなと思いますけども。



(山里亮太)へー!

(町山智浩)ただ、女優がね、今回すごくて。もう1本、すごかったのは『Molly’s Game(モリーのゲーム)』っていう映画がすごかったんですよ。

(山里亮太)はいはい。

『Molly’s Game』


(町山智浩)これも実話の映画化で、主演はジェシカ・チャステインという女優さんで、この人は『ゼロ・ダーク・サーティ』でオサマ・ビンラディン暗殺をするCIAのエージェントを演じていた女性なんですが。この人が演じるのはモリー・ブルームという実在のオリンピックのスキー選手なんですよ。彼女は10代の時にオリンピックに出るんですけど、オリンピックの本番で大怪我をして、背骨をやっちゃって一生スキーができなくなるんです。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)でその後に普通にやり直そうとして、投資会社でアシスタントというか丁稚というか、秘書みたいなことをやり始めるんですね。ところが、そうすると投資会社の人たちがハリウッドの大金持ちを集めて闇ポーカーをやっていることがわかるんですよ。で、1回のテーブルで賭ける賭け金の額が1億円を超えるようなとんでもない額で賭けている大金持ちの人たちがいて。密かにね。で、それを任されたモリーがどんどん賭け金を上げていって、アメリカ最大の闇ポーカーの胴元になっていったという実話なんですよ。

(山里亮太)えっ、あっ、実話っていうところがまたすごい。

(海保知里)すごい話(笑)。

(町山智浩)そうなんですが、この映画がすごいのはね、彼女の自分で書いた伝記を原作にしているんですけど、伝記にあるものすごく長いト書きを全部セリフでずっと言い続けていて。彼女のナレーションが入るんですけど、映画の最初から最後までものすごい早口でずっとナレーションが聞こえている映画なんですよ。

(海保知里)へー。

(町山智浩)だからこれね、日本で劇場公開をしたら字幕で画面が満杯になっちゃう。

(海保知里)大変だ(笑)。

(町山智浩)ものすごい。しかも、セリフというかモノローグの中で、なにかを言うとそれが全て画面に出てくるんですよ。

(山里亮太)ふーん!

(町山智浩)だからたとえば「絶対に悔しいことって、あるわよね」って言うんですよ。「たとえば、ブラジル人にとってはサッカーでアルゼンチン人に負けることがいちばん悔しいのよね」っていうような話をすると、そこにブラジルとアルゼンチンの試合がパッと入ってくるんですけど、全然本編に関係がないんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)思いつきでどんどんしゃべっていく……フリートークでしゃべると、いろんな関係ない話題が出てくるじゃないですか。それが全部画面に実物として出てくるんですよ。ものすごい情報量なんですよ。ワンカットワンカットが、0.0何秒みたいなのがバババババッてものすごい情報で出てきて。これはもう見ていると頭の中が破裂しそうになる映画なんですよ。これはね、いま世界的にすごく情報量の詰め込みが流行っていて。『シン・ゴジラ』という庵野秀明監督の映画は全員がセリフをものすごいスピードでしゃべっていて、1回見ただけじゃほとんど意味がわからない映画なんですね。

(山里亮太)たしかに、後半とか何を言ってるんだろう?って。

(町山智浩)何を言ってるかわからないですけど、その前にね、実は『ソーシャル・ネットワーク』っていう映画と、そのさらに前に『ゾディアック』という映画をデビッド・フィンチャーっていう監督が撮って。その時に、本来だったら3時間、4時間とか5時間を超える映画を、全くシナリオをカットしないまま2時間に詰め込むっていうことをやったんですよ。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)俳優たちを全員その場で全部ものすごい早口でしゃべらせるというやり方をやっていたんですね。そういうのの、その『ソーシャル・ネットワーク』のシナリオを書いていたアーロン・ソーキン監督が『Molly’s Game』というのを映画化しているんですよ。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)だから、全員がものすごい早口で、全員がものすごい早いスピードで移動して。画面にパパパパパッてあらゆる情報が入ってくるというですね、とんでもない映画になっていますね。



(山里亮太)(笑)

(町山智浩)これはね、字幕も読み取れないし、たとえ日本語の吹き替え版があったとしても、吹き替えを聞き取れないというすごい状態になると思います。本当にね、すごいことになっていて。あと、変な映画もいっぱいありまして。『Downsizing』という映画も変でして。

(海保知里)『Downsizing』?

『Downsizing』


(町山智浩)これね、マット・デイモンが主演なんですけど、ダウンサイジングっていうのは人間を全てバービー人形ぐらいの大きさにすることで省エネをして、住宅難とか食糧難を解決しようっていう話なんですよ。

(海保知里)すごい発想ですね、それもまた。



(町山智浩)そう。これね、昔ね、『ウルトラQ』というテレビドラマで『1/8計画』っていうのがあって、全く同じことをやっていましたけど。まさかハリウッドがそれから50年もたってやるとは思いませんでしたけど、これもすごい変な映画でしたね。変な映画がすごく多くて。あとね、ジョージ・クルーニーが監督した『Suburbicon』っていう映画もすごく変で。1950年代の新興住宅地にやっぱりマット・デイモンがお父さんとして住んでいるんですよ。そうすると、ある日突然2人組の強盗がやってきて、彼らを縛りあげてそのうちのお母さんを殺しちゃうっていうところから始まるんですよ。で、それを目撃した子供がだんだんと本当の犯人を知っていって怖いことになっていくというね、コメディーでしたね(笑)。

(山里亮太)コメディー?

(海保知里)なんでコメディー?

『Suburbicon』

(町山智浩)今年ね、血みどろ毒親コメディーばっかりでした。とにかく、どれもすごい内容で。血みどろなんですけど、みんな親が悪くて子供をいじめる映画ばっかりなんですよ。で、みんなね、ギャグになっていてね。とんでもねえなと思いましたけどね。なんでこんなのが流行っているんだろう?って思いましたけどね。はい。



(山里亮太)(笑)

(町山智浩)あとね、すごかったのはね、『The Current War』というのがね、ベネディクト・カンバーバッチが発明王エジソンを演じているんですよ。それと、彼のライバルがウェスティングハウスという企業家なんですけども。この「Current」ってね、直流とか交流の電気の電流のことなんですね。で、いまの電流って交流じゃないですか。いわゆる「AC・DC」の「AC」なんですね。いまの電気って。でも、エジソンは一般の電気を「DC」にしようとしたんですよ。直流。乾電池の電気が直流ですね。

(山里亮太)はい。

『The Current War』



(町山智浩)で、直流で行くはずが交流になるまでのエジソンとウェスティングハウスという電力会社を経営しようとした男の戦いを描いた映画でした。

(山里亮太)ピンポイントなところで。すごい!

(町山智浩)これね、エジソンってみんな、いい人だと思っているじゃないですか。エジソンって実はすごく嫌なやつなんですよ。

(海保知里)へー!

(町山智浩)いろんなところで嫌なやつなんですけど、そのへんがよく描かれていて。たとえば、なんにでも「エジソン」っていう名前を付けたがるとかね。で、その特許とかで抵触する人を弁護士を使って潰していくとかね。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)みんなエジソンの嫌なところを知らないんですけど、この映画は結構そのエジソンの嫌なところを描いていて、すごいですね。

(山里亮太)へー! みたいな、これ。

(町山智浩)映画がハリウッドで作られるようになったのって、エジソンが映画の権利を持っていて、特許でうるさく言うから、ほとんど人が住んでいないハリウッドで映画を作るようにしたんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)映画を1本作るごとに、エジソンはそこから特許料をふんだくろうとしたからですよ。で、みんなハリウッドに逃げていって映画を作ったんで、エジソンがいなければハリウッドは映画の都にならなかったんですよ。だからそういうね、「エジソンはいい人だ」とか言われているのはね、本当に嘘の話なんで。それがわかって面白かったですね。

(山里亮太)小学校の時に伝記で読んだら、めちゃめちゃいい人でしたけね。

(町山智浩)だから子供の頃の話しか出てこないからですね。

(山里亮太)なるほど。



(町山智浩)あとね、面白かったのは『Mark Felt』っていう映画が面白かったですね。これはね、ウォーターゲート事件というニクソン大統領が1972年の選挙の時に民主党の選挙事務所の盗聴をした時の話なんですよ。で、マーク・フェルトっていう人はその情報をワシントン・ポストという新聞社にリークした人なんですね。

(山里亮太)ほう。

『Mark Felt』


(町山智浩)この人は実はFBIのトップの3人のうちの1人だったんですよ。で、ウォーターゲート事件の盗聴はFBI自体も大統領に言われて協力しているんですよ。それを、内部から裏切って告発した男なんですよ。で、このマーク・フェルトがFBIの中でそれをどういう風にやったのかを描いているんですよ。だからすごいのは、このマーク・フェルト自身が「今回のウォーターゲート事件をワシントン・ポスト紙にリークしたやつがいる。誰だ!?」って言うんですよ。自分がやっているのに。

(山里亮太)おおっ!

(町山智浩)上司だから。「そんなやつは許せんな!」とか言っているんだけど、お前がやってんだよ!っていうね。すごい変な映画でしたよ。だから。これ、リーアム・ニーソンが演じているんですけど、この人はジャン・バルジャンとかね、『シンドラーのリスト』とかね、そういう体制側に入っていって嘘をついている正義の味方という役ばかりやっている人なんで、得意でしたね。

(山里亮太)(笑)

(海保知里)そうか。いつも逃げているイメージがあるんですけど、それだけじゃないんですね(笑)。



(町山智浩)正義の嘘つきの役なんですよ。この人は。ジャン・バルジャンがそうですよね。これも面白かった。だから結構どれもすごく面白かったですけど、いちばんすごかったのはね、『The Shape of Water』っていう映画でギレルモ・デル・トロ監督の新作で、半魚人と女性の愛とセックスを描いた映画ですね。

(山里亮太)(笑)。それがいちばんですか!

『The Shape of Water』


(町山智浩)で、これすごいのはね、トロントのエルギンシアターという映画館でロケをしているんですよ。舞台が映画館なんですよ。そこで、僕はその試写を見ました。映画の中にその映画館が出てくるの。だから、すっごく不思議でしたよ。トロントっていうのは、ハリウッドとかの映画を撮影させたりして、もう映画の都になっているんですよ。観光名所が何もないクソつまんない街なんで、みんな苦労して。映画祭と映画のロケで映画の都にしようとして、上手くいっているんですね。だからね、それをトロントで見れたのは非常によかったですね。



(海保知里)わかりました。そろそろお時間になりました。いっぱい見たい映画がありましたけども。

(町山智浩)5日間で15本見たんで。

(山里亮太)すごい!

(町山智浩)随時話していきます。

(海保知里)お待ちしています。

(山里亮太)ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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