山本晋也 立川談志と一緒にバチカンでヨハネ・パウロ二世に会った話

山本晋也と爆笑問題 日大芸術学部 応援団部最強伝説を語る 爆笑問題の日曜サンデー

山本晋也監督がTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』にゲスト出演。立川談志さんに誘われてバチカンに行き、そこでローマ法王のヨハネ・パウロ二世に会った話をしていました。

(田中裕二)あと、山本監督はやっぱりね、立川談志さんとかね、タモリさんとか。我々とも本当に縁の深い方とも。本当にね。

(山本晋也)談志さんはね、「あいつら、面白えな。なにやるか知んねえけど」って。好きだったよ。

(太田光)いや、もうありがたい。

(田中裕二)談志師匠はもう本当にかわいがってくれました。

(山本晋也)会うと。で、学校(日大芸術学部)で後輩だってことも知っているじゃないですか。会うと、言うのよ。「どうしてお前の学校はああいうやつができるんだ?」なんて。「いや、『できる』って学校が作ったわけじゃないよ。本人たちがやっているんだよ」って。「だけど、いいよな。あいつら、2人とも闇が深いな」っつって。

(田中・太田)(爆笑)

(田中裕二)本当ですか? 言われたこと、ないね。ああ、そうですか。

爆笑問題は闇が深い

(山本晋也)うん。俺のはそう言ってた。だからそれはいま、なんとなくすごくがんばっているけど、時々なんかマジな顔が何コマか映るじゃない。その時に、「ああ、談志さんはすごいいいところを見ているな」って。

(田中裕二)(笑)

(太田光)談志師匠はね、晩年本当に俺にね、自分の闇に引き込もうとしてましたよ(笑)。

(田中裕二)(笑)

(山本晋也)そうそう。俺はね、偉いのはね、それに引っ張り込まれなかったこと。あれでね、立川流に入っていたら、引っ張り込まれていた。

(太田光)もう、闇の世界に(笑)。

(田中裕二)「お前もいずれ、俺みたいになるぞ」みたいなね。

(太田光)呪文のように唱えられましたよ。

(山本晋也)いや、すごいけど、怖い人です。

(太田光)怖いですよね。うん。

(山本晋也)でも、いい言葉だよね。いまになって、こんだけ活躍されている爆笑問題の2人っていうのを見ていて、どっかでこう、「闇が深い」って。いや、それだけ明かりがパッとね、光があれっていった時に輝くわけだから。闇だけで言葉は逃げちゃいけないけど。あの師匠はすごいことを言ったよ。

(田中裕二)なんかね、意外でしたね。そんな言葉を山本監督に言っていたって。

(山本晋也)あの師匠は落語はなにも教えてくれなかったけど。

(田中・太田・外山)(笑)

(山本晋也)だって僕をヨハネ・パウロに会わせてくれたんだよ。

(田中裕二)びっくりしたのが、このご本も読ませていただいたんですけども。バチカンに行ってるんですよね。談志師匠と。

(山本晋也)そう。「晋也、バチカン行こう!」って突然。「バチカン行ってどうなんだ? あんなとこ、なんにもないぜ?」っつったら、「お前、あの絵、見たくねえか?」っつーからさ。ミケランジェロの大壁画。あれ、見たいじゃないですか。

(外山惠理)へー! それを見に?

(山本晋也)行ったら、個人的に1人、2人で。あとは枢機卿でMさんっていう人がいたんですよ。それは談志さんの友達だったの。だけど、朝が早いんだよ。7時半ぐらい。だから、光で真っ暗で何も見えないの。太陽光線が窓から入ってるんだけど。もう、画集を見た方が全然いいよ。

(田中・太田)(爆笑)

(山本晋也)そいで、その日。メシを食う時に、俺、知らないから。ヨハネ・パウロ何世なんてさ。変なおいちゃんが……

(太田光)ええっ?

(山本晋也)イタ飯屋でさ、「晋也、こいつによ、『神様はいるか、いねえか?』って聞いてみろ」って……

(田中・太田)(爆笑)

(外山惠理)えっ、聞いてないですよね?

ローマ法王に「神様はいますか?」と聞く

(山本晋也)俺はさ、あそこの坊主の1人だと思うから。ねえ。だから「すいません、ちょっとお聞きしたいんですが、神様っていらっしゃるんですか?」って聞いたんですよ。したら、通訳がちょっと言って。ニッコリ笑って。もう、いいじいちゃんだったですよ。帽子をかぶって。これがよく食って飲むんだ、また!

(田中・外山)(笑)

(山本晋也)そいでね、僕に逆質問をしてきたの。「あなたは、神様は世の中にいた方がいいと思いますか? いない方がいいと思いますか?」って。「そんなもの、いた方がいいに決まっているじゃないですか」って言ったのよ。ねえ。若い頃に胃痙攣で痛い時に、「うわーっ、神様。この痛みを治して……」って俺、言ったことがあるから。

(田中裕二)(笑)

(山本晋也)そしたら、「いた方がいいとおっしゃる。もう、お答えは出ているじゃないですか」って。そいで終わり。

(太田光)そうですか。

(田中裕二)でも、普通のおじさんだと思っていたんですよね?

(山本晋也)だから、帰ってきてから、「どうした? お前、ヨハネ・パウロは。ヨハネ・パウロ、いいこと言うだろう?」って言うからさ。「ちょっと、待ってくださいよ。師匠、そういうことは先に言ってくれないと!」って。

(田中裕二)すごくない?(笑)。

(太田光)すごい。どういうことだよ? あり得ないよね。なんで入れるのかも。

(山本晋也)だってそのMさん、松浦さんっていう日本人でただ1人、いたんですよ。枢機卿が。その人がものすごい談志さんの……で、談志さんもローマに行って、ローマの日本人会に落語をやっているわけ。『ねずみ』やなんか、ああいうのをやると喜ぶわけですよ。もう何十年ぶりに日本の落語を聞いたっつーんで。だからあの人、世界中にすごくあれなんですよ。

(外山惠理)なかなかね、ローマ法王と飲んだり食べたりできないですよ(笑)。

(田中裕二)いや、できないよ。

(太田光)ましてや、「神様はいますか?」って(笑)。

(山本晋也)これはあのね、使えますよ。もし、お子さんがいて「神様はいるの?」ってママに聞いたら、そういう風に言えばいい。

(田中裕二)そうですね。

(山本晋也)「君は、神様がいた方がいいと思うか? いない方がいいと思うか?」って。で、「いない方がいいと思う」っつーガキだったら、これはヤバいよ。

(田中裕二)(笑)

(太田光)そん時は、どう答えるかね。ヨハネ・パウロ法皇はね。

<書き起こしおわり>

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