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KEN THE 390 CDデビューからの10年間を振り返る

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KEN THE 390さんがblock.fm『INSIDE OUT』に出演。DJ YANATAKEさんとデビューから10年間を振り返っていました。



(DJ YANATAKE)で、ですね、いろいろKEN THE 390に聞いていきたいんですけども。やっぱり10年もさ、ラップをやるっていうビジョンって、最初の頃に浮かんでいた? ラップを始めた頃に、いまこうなっていたと思えていた?

(KEN THE 390)いや、思ってないっすね。だって僕、10年って……CDデビュー10年じゃないですか。CDを出した時はサラリーマンですからね。

(DJ YANATAKE)そうかそうか。

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最初のCDを出した時はまだサラリーマン

(KEN THE 390)最初3年ぐらいはサラリーマンなんで。だから、そん時はもうマジで五里霧中な感じで(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。まあ、そうだよね。まずCDを出すだけがね。この間、KOWICHIもなんかそんなようなことを言っていたんだけど。最初はCDを出すのがゴールだと思っていたけど、出したらそれがスタートだった、みたいな。

(KEN THE 390)そうなんですよ。「ゴールテープをやっと切った!」って思ったら、「あれっ? やっと道が始まった……うわっ!」みたいな(笑)。

(DJ YANATAKE)そういうことみたいだね。

(KEN THE 390)そうなんすよ。

(DJ YANATAKE)でもなんか、ケンくんの場合はとにかく休みなく出し続けている……

(KEN THE 390)出してますね。でもやっぱ、スタートがよかったっていうか。僕が出したのって社会人1年目の3月なんすよ。だから、作っていたのはずっと社会人1年目の時とか。最初の、環境が超変わって。それこそ激務で。いまでこそね、みんな「忙しいのは、よくない!」みたいな空気があるけど、もうすっげー忙しい時代だったんで。そういう時に1枚目を出しているんで、なんか常に出し続ける身体になっているというか。結構忙しくてもアルバムは作れるみたいなのがわかっちゃったんですよね。たぶん。

(DJ YANATAKE)でも、すごいことだな。最近、(渡辺)志保がね、かならずゲストにする質問があって。そういう歌詞を書くテーマとかって尽きたりしないんですか?

(KEN THE 390)ああー、どうなんすかね? でもやっぱりヒップホップだから尽きないっていうのはあるんじゃないですか? ヒップホップってちょっとゲーム性があるじゃないですか。時代性もあるし。だから、内なる衝動に任せなくていいというか。外的要因のヒントがいっぱいある音楽だなと思うんですよ。

(DJ YANATAKE)でもまあ、常に何かを吸収して。歌詞になるんじゃないかな? みたいなのを思いながらすごしているっていう感じ?

(KEN THE 390)も、ありますね。うん。まあずっと考えているというよりは、思いついたらメモっておくみたいな感じぐらいですけどね。

(DJ YANATAKE)タイプ的には、結構でも書くのも早い方だと思いますし。

(KEN THE 390)僕、早いと思います。

(DJ YANATAKE)そうですよね。あと、10年やっていて、もちろんいい時、悪い時あったと思うんですけど。いちばん大変だった時とか、いちばんよかった時っていつですか?

(KEN THE 390)いやー……でも、いちばんいいのは絶対にいまだと思いますよ。

(DJ YANATAKE)いまがいちばんいい?

(KEN THE 390)いまがいいんじゃないですかね? だって、いちばん仕事が入ってますからね。やっぱり。

(DJ YANATAKE)ああ、本当? でも、10年たっていまがいちばんいいっていうのは、すっげーかっこいいね。

(KEN THE 390)そうっすね。まあ、ずーっと別にすげーいい時代はないからっていうのはあるんですけどね(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。いやいやいや、そんなことはないでしょう。

(KEN THE 390)でもやっぱり、僕らの仕事って仕事があるかないかだけだから。暇なら暇な分だけ虚しくなるし。忙しければ忙しいだけ、大変だけど充実するというシーソーの……全てが上に来る。稼ぎも何も、忙しければ忙しいだけっていうのが僕らの世界なんで。

(DJ YANATAKE)まあ、そうだよね。

(KEN THE 390)だから、忙しくできているっていうことがなにより大事かなって思いますけどね。

(DJ YANATAKE)たしかに。何日も休みあったら、不安になっちゃうもんね。

(KEN THE 390)もうたぶん、3日、4日フルで休んでいたら、気持ちがナイーブになってくると思いますよ(笑)。みんなそうだと思いますよ。それは。別にこの業種に限らず、フリーランスみたいな。自営業でやっている人は。はい。

(DJ YANATAKE)まあ、そういうことですよね。僕もそうなんですけどね(笑)。

(KEN THE 390)ねえ。3日スケジュールが入ってなかったら……

(DJ YANATAKE)いや、怖い怖い怖い。恐怖。恐怖。そんなの怖いっす。

(KEN THE 390)それはすげーありますよ。やっぱり。はい。

(DJ YANATAKE)なんでもいいから1個ね、ちゃんとカレンダーに入っていると安心しますよね。そうか。でも、いまがいちばんいいっていうのもすごい最高なことだし、逆に大変だった時みたいなのは?

(KEN THE 390)まあ、肉体的に大変なのはいまだと思うんですけど。まあ、精神的にはメジャーに行っている時とかは辛い時、結構ありましたけどね。いま振り返っても。

(DJ YANATAKE)やっぱり自分の思惑以外のこともやらなきゃいけないとか、そういうこと?

(KEN THE 390)そうですね。やりたいことと、やらなきゃいけないことのバランスを取るのがすごく難しいし。で、いまほどやっぱりある程度大人にもなれていないから。客観的に自分を見れてなかったりもするから。やっぱり、言われることに対する反発もあるし。でも、難しい時もありましたよね。

(DJ YANATAKE)そういうのを経たからこそ、自分でレーベルを作ってやってみたりとかね。

(KEN THE 390)ありますね。あそこでたぶん地獄を味わったから、その後のいまがあるしとか思うし。いま、若い人といろいろ仕事をする時も、本当に辛い状況をアーティストとして1回味わっているから。役割と、やりたいこととやらなきゃいけないことのバランスを。だから、いま自分の周りにいる人とかを手伝う時とかは、その味わったことがあるから言えることもあるかもな? とは最近思いますけどね。

(DJ YANATAKE)なるほどね。

(KEN THE 390)でも、やっぱ最近。「あ、そういうのも役に立つ時が来るんだ。ああ、サラリーマン時代の仕事も役立つことがあるんだな」とか。

過去の経験貯金

(DJ YANATAKE)わかる! まあ高校生の時の趣味でもなんでもいいけどさ、意外と無駄かと思っていた自分の経験貯金みたいなのって、「あっ、いま吐き出すタイミング、あるんだ!」みたいな。

(KEN THE 390)すげーそうだと思います。

(DJ YANATAKE)あるよね。たとえば俺、『タマフル』でさ、チェッカーズMIXとかやったじゃん? チェッカーズとか超好きだったけど、それってどこにも出すのがなかったけど……「あっ、いま俺の貯金を出すタイミングだ!」みたいな。

(KEN THE 390)たしかに。それに近いものがあります。いま、すごく。

(DJ YANATAKE)そうか。でも、そういう意味では、ちょっと無理やり結びつけちゃうようですけど。フリースタイルバトルブームもいま、すごいじゃないですか。KEN THE 390はフリースタイルバトラーとして、結構ずーっと。

(KEN THE 390)そうですね。ずーっとやってましたからね。

(DJ YANATAKE)あれは、なに? 最初に出てった時はどういう目的で?

(KEN THE 390)いや、もうバトルに勝たないと有名になれないと思っていたんで。これ、多分僕らの被害妄想だったんすけど。当時、ラップとかを友達とやっているじゃないですか。で、いろんな人がデビューするんすけど、すげー勝手に僕ら、卑屈になっていて。「デビューしていく人はみんな誰かの後輩じゃねえか?」みたいな感じになっていたわけですよ。で、僕らは一応GALAXYにいるんだけど、ライムスターと話したことないし、怖いし……みたいなのもあって。で、どっかの洋服屋にも勤められないし……みたいな。で、どうしたらいいかわからねえとずっと思っていたんですよ。友達同士で。で、大学生パーティーやってライブしても友達しか来ないみたいな。で、当時の相方で志人っていうやつとグループを組んでいて、志人がB-BOY PARKのMCバトルに出たんですよ。

(DJ YANATAKE)はいはい。

(KEN THE 390)で、ベスト4ぐらいまで行ったんですよ。したら、いつもレギュラーで友達が2、30人ぐらいしかいなかったパーティーに、その次の月から志人を見に来た客が10人とか20人来るんですよ。だから、「えっ? あれ、誰かの友達? 誰の友達でもない人がいるんだけど……」みたいな。

(DJ YANATAKE)ああーっ。その人、志人を見に来ているんだ。

(KEN THE 390)「一般客」っていうのをはじめて見たわけですよ(笑)。「えっ、あの人、普通に? ドアで? 当日券で来た人?」みたいな。「そんな人、いるの!?」みたいな(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)

(KEN THE 390)超びっくりしちゃって、みんな。で、そっからもう、DEJIとかTARO SOULとかみんな、「これしかない!」みたいな。

(DJ YANATAKE)名前を売るにはバトルに出るしかないと。

(KEN THE 390)「バトルに出れば、俺たちのイベントに客が来るんだ! 僕らのこのCD-Rを買う人がいるんだ!」みたいな。もうそっから、練習しかないみたいな。

(DJ YANATAKE)それからでもね、そん時にがんばっていたから、やっぱりバトルMCとしてのキャリアもあって、見る目があるから今回『フリースタイルダンジョン』の……

(KEN THE 390)そうですね。まさか自分が10年後にね、審査員しているとは思わなかったっすね(笑)。

(DJ YANATAKE)でも、それやっぱやってきた貯金だよね。だって、バトルに出てなかったら呼ばれてないと思うし。

(KEN THE 390)まあ、たしかにそうですね。

(DJ YANATAKE)で、実際にブームの火付け役になった番組なわけですけど。その番組出る前と後では変わったりしたこと、ありますか?

(KEN THE 390)いや、めっちゃ変わったんじゃないですかね。

(DJ YANATAKE)たとえばKEN THE 390としても、変わったことはありますか?

(KEN THE 390)自分の活動スタンスが変わることはないですけど、やっぱり見られ方がすごい変わりましたよね。ヒップホップって僕ら、基本的に大好きじゃないですか。だし、自分の活動もずーっとヒップホップの面白さをどう言っていくか?っていう。曲でもそうだし、話とかでも伝えたいなと思っていたんだけど、世の中がいままでって別にヒップホップに興味がないから、ちょっとのけぞっている状態というか。聞く気がない人にどんなに説明しても、大変じゃないですか。

(DJ YANATAKE)はいはい。

『フリースタイルダンジョン』の影響

(KEN THE 390)だけど、いまってやっぱり『ダンジョン』のおかげで「ちょっと面白いぞ」と思って、ちょっと前のめりで聞いてくれてるという状況になっていると思って。だから、こっちに聞く気がある人に話すのって、すげー話しやすいしやり甲斐があるというか。

(DJ YANATAKE)なるほどね。

(KEN THE 390)だからいまは楽しいし、世の中がちょっとこっちに聞く耳を持ってくれている状態だから、より「いろんなことをやんなきゃ!」みたいな。いま、すげーいい。そうなってくると話は早いと思っちゃうんで。だから、それをできている『ダンジョン』とか『高校生ラップ選手権』はすごいメディアのパワーがやっぱりあるなって思いますよね。

(DJ YANATAKE)なるほどね。そうか。じゃあそういう新しい仕事が来るきっかけにもなっただろうし。最近、ラップのCMをやるみたいなのも流行っているじゃないですか? 結構いくつもやっているよね?

(KEN THE 390)僕、結構やっていますね。どん兵衛やったり、フリスクやったり。




(DJ YANATAKE)大手も多いっすね!

(KEN THE 390)パチンコ屋さんのをやったり。福井県に行くと、テレビで僕が「真っ向勝負!」って言っているテレビCMが流れてるんすよ(笑)。



(DJ YANATAKE)でもさ、そういうのはいままでなかったわけじゃない?

(KEN THE 390)本当、そうですね。

(DJ YANATAKE)すごいいいね。そういうの、やれるだけやった方がいいよね。

(KEN THE 390)僕もそう思っていますね。あと、やっぱり数ある中で僕とかに区れている話って結構ガチでやりたいと思ってくれているんですよ。だから、そういうところにはしっかり返したいと思いますね。

(DJ YANATAKE)なるほど。ちょっと次の曲をかける時間かなと。『ALL TIME BEST』。先ほどから言ってますけども、KEN THE 390デビュー10周年を記念したベストアルバムが発売されますが。もう1曲、新録曲があるということで。これもかけちゃっていいですか?

(KEN THE 390)大丈夫です。ぜひかけてください。

(DJ YANATAKE)これはどんな曲に?

(KEN THE 390)これはもうワンマンの最後で、ビシッとやって締めて終わりたいなと思って作った曲ですね。

(DJ YANATAKE)なるほど。今、『#ケンザワンマン』をやっていて、リキッドルームとかね。

(KEN THE 390)そうです。一昨年リキッド、去年はクワトロっすね。

(DJ YANATAKE)それで、去年とかからツアーになってきたんだよね?

(KEN THE 390)そうですね。全国やっています。今年は4ヶ所ですけども。

(DJ YANATAKE)今年4ヶ所。そして、『#ケンザワンマン』が始まったんですよね。

(KEN THE 390)始まりました。福岡が先週の日曜日に。

(DJ YANATAKE)どうでした? 初日は。

(KEN THE 390)いや、すげーよかったっす。福岡、着実にちょっとずつなんですけど、動員が伸びていて。すごい感謝しています。来てくれた人みんなに。

(DJ YANATAKE)いいですね。福岡とかのシーンの人も、なかなかこの番組だとちょっと遠いから、なかなか呼べなかったりするんですけど。どうですか? 福岡のヒップホップシーンは。

(KEN THE 390)福岡、ヒップホップ熱いですよ。福岡は世の中の流れとかペースにあんまり影響されていない人が多いというか。いい意味で自分たちのスタンスを貫いている系のヒップホップがすごい多いですね。

(DJ YANATAKE)そうか。いずれね……あ、1回、レッドブルとかにも出ていたDJ YOSSYくんとかはDJで出てもらったことあるけど。あと、POCKYも。曲とかかけたことあるかな。今度また、詳しくケンくんからも教えていただきたいですけども。そんな始まっている『#ケンザワンマン』の最後に。じゃあ、この曲を聞いて、ワンマンに来てほしいっていう感じですかね?

(KEN THE 390)そうですね。

(DJ YANATAKE)じゃあ、曲紹介をお願いします。

(KEN THE 390)はい。KEN THE 390で『この道の先へ』。

KEN THE 390『この道の先へ』


(DJ YANATAKE)はい。聞いていただきましたのはKEN THE 390ベストアルバム『ALL TIME BEST』に収録される新録曲『この道の先へ』でございました。これね、ライブの最後の方にやるっていうことで、新曲なんですけども。ちょっとバラードっぽいけど、ちゃんと盛り上がりポイントもある。

(KEN THE 390)そうですね。なるべく……エモい感じです。ピンスポットを浴びながら歌おうと思って書きました(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。まあ、いいですね。

<書き起こしおわり>

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