DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で、番組5周年を記念して過去の番組内容を振り返り。番組開始当初の音源などをかけつつ、当時の話をしていました。
(DJ YANATAKE)この番組、2011年11月11日にblock.fmが開局して、約3週間後ぐらいですかね? ちょっとだけ遅れて始まったこの『INSIDE OUT』なんですが、まあそもそもなんで僕がやることになったのか?っていうのもちょっと不思議ではあるんですが。まあ局長のm-floの☆Taku Takahashiがこのblock.fmという日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ局を立ち上げますよということで。Takuとは年齢も近いし……同い年かな? それぐらいで近いんですけど、すごい昔からの知り合いではあったんですよ。僕がレコード屋さんで働いている時からも知っていたし、J-WAVEでかつてm-floの『Across The View』という番組があったのをみなさん、ご存知でしょうか? その番組に僕がレコードショップCISCOの店員として月に1回、ヒップホップの新譜を紹介しに行ってました。他の週はね、ハウスとかテクノとか紹介する人がいて、僕はヒップホップの週を担当して、m-floの番組でも新譜紹介をJ-WAVEさんの方でやっていたり。
☆Taku Takahashiからのオファー
で、すごい昔からの付き合いなんですが、まあでもさほど連絡を取り合う仲でもなくいたんですけど、突然☆Taku Takahashiから電話があって。「ちょっと相談があるんだけど、時間ある?」なんて言われて、表参道? 原宿かな? の、すごい高そうな中華料理屋さんにバーン!って呼ばれて、行って。「実はこういうラジオを始めたいんだけど、ヒップホップをヤナタケくんにやってほしいんだよね」なんて言われて、「ええっ?」って。その頃、5年前は僕、いろいろとやってみましたけど、なんだろうな? いまもそんなにイケてるわけじゃないですけど、めちゃめちゃ有名でもないし、なんで俺だろうな?って思ったんですけど、すごいありがたいお話だったんで「じゃあ、やるよ!」ってことになってですね。
そこから、すぐメンバーを集めなきゃと思って。自分でDJミックスすることも考えたんですけど、ちょっと情報番組っぽくしたいなと思って。で、情報をいちばん多く発信しているのは誰かな? と思ったら、HIPHOP HYPE!の中の人……HIPHOP HYPE!っていうTwitterの情報を出しているアカウントの人がいるんですけども。その人も本当に昔からの友達だったんで、「ちょっと参加してもらえない?」なんて言ったら、「いいよ」なんて言って。
で、そこから(渡辺)志保を誘うことになるんだけど、志保はね、最初実は断られたんですよ。で、どうしようかな?って思っている間にたまたまAKLOに田中面舞踏会っていうね、イベントの時に会って。その話は何度かしたことがありますけども。で、AKLOと僕も初めて会ったら朝4時ぐらいかな? たまたま2人で飲んで話していたら、「ラジオとかやりたいんですよ」って。「そういうのをミックステープでも言ってるね」っていう話になって。で、たまたま僕がその☆Taku Takahashiのお話を受けた後だったんで、「こういう話があるんだけど……」って言ったら、「ええっ? やります!」なんて言ってもらって。で、メンバーが決まってきたんだけどもう1回、志保を口説こうってなったら、志保も「そんなに言ってもらえるなら……」みたいな感じだったと思うんですが、やってもらえることになって。最初、僕も含めて4人で始めた番組、この『INSIDE OUT』がなんと! 無事に5年を迎えて。本当にリスナーのみなさん、ありがとうございます!
(中略)
まあ、そんな感じで、僕、でも本当にすごく感謝しているんですけど。本当に自分、人生が変わったっていうか、これをやらせてもらって出会った人とかやらせてもらえる幅もいろいろ広がって、すごく感謝しております。そして、なおかつフレッシュな気持ちでいまでもやれている。なんか特に最近またすごい若いリスナーが増えていて、やっぱり5年やっていると何周かすると思うんで。若い子に「聞いています」って言われるのがすごくうれしくて。そういう若いファンも増えたということで、今日は実は総集編。昔の、最近『INSIDE OUT』を聞き始めた人にはフレッシュに聞えるかもしれないし、昔からの人は懐かしく聞えるかもしれないけど。結構最初の頃にやったものを総集編的に放送したいんですが……
(中略)
さっそく1個目の振り返りを行きたいんですけど、2011年12月5日。1回目のテスト放送の回でやった渡辺志保初解説。まず、これをまずかけてみたいんですけど。FNMNLマガジンの方でもね、特集を組んでいただいて僕、そこでもピックアップしたんですが、『INSIDE OUT』はここから始まったと言ってもいいんじゃないでしょうか。渡辺志保がですね、まだ当時全然知られていなかったマシンガン・ケリー。いまね、新曲がまためっちゃ売れてますけども、マシンガン・ケリーの『Wild Boy』という曲を解説した回から振り返ってみたいと思います。
<振り返り音源スタート>
(渡辺志保)そうですね、ちょっとじゃあ私からも気になる曲をピックしてお送りしたいんですけども。マシンガン・ケリーというオハイオ州クリーブランド出身の弱冠まだ21才の白人ラッパーがいるんですけども。そのマシンガン・ケリーの最新シングルです。『Wild Boy feat. ワカ・フロッカ・フレイム』!
Machine Gun Kelly『Wild Boy (Official) ft. Waka Flocka Flame』
(渡辺志保)このフック、みなさん聞こえますか? 「call me Steve-O」っていうのを連呼しているんですけど、「Steve-O」って結構男の子ならみんな知っているのかな? 『ジャッカス』に出てくるいちばんクレイジーな男の子の名前が……
(AKLO)『ジャッカス』ね!
(渡辺志保)そう(笑)。『ジャッカス』の主役的な男性の名前がスティーヴォー(Steve-O)ということで。「俺のことをスティーヴォーって呼べ!」とひたすら言っているフックなんですけども。リック・ロスのフックを拝借した「Cobain’s back,Cobain’s back」って言っていたんですけども。これも「俺はカート・コバーンの生まれ変わりだ」という風に言っているようなリリックなんですが。そんなことを言っちゃえるのも、こういう若さあふれるマシンガン・ケリーならではかなとも思っちゃえるんですけどもね。
(AKLO)うん。そう。それでスティーヴォー……『ジャッカス』というね、大人気な、クレイジーな、ワイルドなことをやっちゃうテレビ番組からインスピレーションを受けてフックを。「俺はあいつぐらいワイルドだぜ!」みたいなね。
(渡辺志保)そう。実際にPVもすっごいワイルドっていうか、まあちょっとバカなんだけど。ワイルド具合が出ていて素晴らしい、もう爆笑しちゃうようなPVなんで、ぜひともこれもYouTubeかなんかで検索してチェックしてほしいなと。
(AKLO)「俺はめちゃくちゃワイルドだぜ!」って言ってから、「いや、俺の方がワイルドだぜ!」みたいな感じでワカ様が。
(渡辺志保)そうなんです。ワカ様がここで2バース目から入ってくるんですけども、もうグッと来ちゃいますね。ワカ様もね、結構「俺のドラゴンボールをサックしろ(Suck my dragon balls bitch, call me Goku)」なんて言っちゃっていてね(笑)。
(AKLO)「俺のドラゴンボール」(笑)。言ってた(笑)。
(渡辺志保)ワイルドですよ!
Machine?Gun Kelly ? Wild Boy @machinegunkelly https://t.co/GII8FX4gll
ひどい歌詞だw
>Suck my dragon balls bi*ch, call me Goku— みやーんZZ (@miyearnzz) 2016年11月30日
(AKLO)ワイルド。あと、すごかったのは「俺が汗を全部拭き取ってクラウドに投げて、そのクラウドにステージから飛んで行くぜ!」みたいな。
(渡辺志保)まあ、ワイルド自慢。
(AKLO)あとワカはとりあえず暴力的だった。「とりあえず俺はライブ前に1人はかならずボコる。俺はそれぐらいワイルドだ」みたいな。
(渡辺志保)そう。PVでもね、1人、友達の彼女のお父さんをなぜか後ろから後頭部を瓶で殴るっていうパフォーマンスをしていますので。そのへんもちょっと注目して聞いてみてください。
(AKLO)ものすごくワイルドなお二人の曲でした。これがシホ・ワタナベのおすすめの曲でございます。
<振り返り音源おわり>
(DJ YANATAKE)はい! というわけで超フレッシュ(笑)。いまお送りしたのは2011年の12月5日。記念すべき『INSIDE OUT』の第一回目となりますね。テスト放送の時の、しかも第1曲目の解説となりました。本当の1曲目はね、ミーク・ミルの『Ima Boss』のリミックスだったかな? それをかけて、解説っぽい感じはなかったんですけどね。で、志保が最初に解説をしたのがマシンガン・ケリーの『Wild Boy』というわけでございました。
(中略)
(DJ YANATAKE)というわけで、続いての解説に行きたいんですが、こちらは約1年後。2012年12月3日。ちょうど1年後か。番組が始まって1年たった時の、番組にも慣れてきた頃ですね。渡辺志保のもうひとつ、名解説がありまして。『Ocho Cinco』という名曲があります。フレンチ・モンタナの『Ocho Cinco』。結構この番組の志保の解説から日本でこんなにこの曲が流行ったんじゃないかな? と思うぐらいの曲の解説がバズったんでその回を聞いてみてください。
<振り返り音源スタート>
(AKLO)そんな志保さんが、今日は?
(渡辺志保)今日、紹介させていただきたいのは『Bang Bang』でもエルサイドくんがかけてくれたんだけど、フレンチ・モンタナの『Ocho Cinco』!
(AKLO)おおっ、『Ocho Cinco』!
(渡辺志保)オチョシンコ! みんなこれ、もう彼の最新ミックステープ『Mac & Cheese3』に収録されてね、この間PVも出ていましたけども。すごいクラブバンガーなわけですよ。みんなで「オチョシンコー!」って絶叫しているフックなんだけど。で、オチョシンコってなにか?っていう話ですよ。オチョシンコ(Ocho Cinco)なにかと言うと、スペイン語の数字なんですよ。
(AKLO)スペイン語の8(Ocho)と5(Cinco)。
(渡辺志保)Ochoが「8」、Cincoが「5」。みなさん、覚えましたか?っていうことなんですけど、じゃあオチョシンコってなにか?っていうと、「85」の背番号を持つフットボール選手。オチョシンコ選手(チャド・ジョンソン)っていうのがいて。その選手が先だって夏に、奥さんに頭突きをして逮捕されたという。
(AKLO)ヘッドバッテイングで。
(渡辺志保)ヘッドバッテイングっていう事件がありまして。しかも、理由になったのが一箱のコンドームですよ。旦那さんが一箱の新しいコンドームを買ってきて、「あんた! これ、誰と使うのよ!」っていうので奥さんと口論になって。で、奥さんに「うっせー!」って頭突きをして、逮捕されたという。
(AKLO)うんうん。
(渡辺志保)で、ヘッドバッテイング(頭突き)っていうんだけど、頭を上下に動かすあの運動ですよね。これ以上はちょっと言えないんですけども……まあ、オーラルなプレジャーのことですよ。
(AKLO)(笑)。言ってる、言ってる!
(渡辺志保)あの、女性が男性にご奉仕するオーラルなプレジャーのことをここではオチョシンコって言っていて。みんなで「オチョシンコー!」っていう……
(AKLO)まあ、その事件をおちょくってね。
(渡辺志保)そうそう、おちょくったりもしているし、そんな「頭突きするぐらいのヘッドバンガーだぜ!」っていうのと、「女にヘッドバンガーさせる俺のこの喜び、快感」っていうのはみんなが入れ替わり立ち代りマイクリレーしているという、そういうドヤ顔、ニヤケ顔をちらつかせながら、みなさんぜひ聞いてみてください。フレンチ・モンタナで『Ocho Cinco』。
French Montana『Ocho Cinco ft. Diddy, Red Cafe, MGK, King Los』
(渡辺志保)はい。というわけでお送りしたのはフレンチ・モンタナ feat. Diddy, Red Cafe, MGK, King Losで『Ocho Cinco』でした。
(AKLO)オチョシンコ!
(渡辺志保)みんな絶叫していましたけどね。「bitch give me head(brain)」っつって、「ヘッド(頭)をくれ」「ブレイン(脳)をくれ」とかってよくラッパーの人がシャウトしているんですけど、それはもうね、オーラルなプレジャーのことなんで。みなさん、そのへんもね、チェックしながら今後ヒップホップのリリックをね、ディグっていけばまた面白い発見があるかもしれない。
French?Montana ? Ocho Cinco @FrencHMonTanA https://t.co/NZueP78P6J
Tell a bi*ch give me head, Ocho Cinco
「頭をくれ」のラッパー的な意味とは?— みやーんZZ (@miyearnzz) 2016年11月30日
(AKLO)かもしれないですね。
(渡辺志保)結構その頭ネタはよく出てきて。ウィージーとかも「俺の女はハーバード大学級の頭の良さだ」みたいなことを言っているんだけど、それはイコール、そんぐらいオーラルなプレジャーが上手いというような意味もありますので。単純に知性があるというだけの意味じゃないんですよね。
(AKLO)ああー、「Brain」がそういう意味になっているからね。
(渡辺志保)そうそう。「脳みそ・頭」っていうことですよね。
<振り返り音源おわり>
(DJ YANATAKE)はい! 聞いていただきましたのは渡辺志保の『Ocho Cinco』解説でした。これ、同じネタをね、TBSラジオ『ウィークエンド・シャッフル』の方でもしゃべったりして。その記事がまたバズったりしておりました。
(中略)
(DJ YANATAKE)そして、もう1人重要な方。HIPHOP HYPE!の中の人が企画した、番組をやっている時にコンピレーションCD『FLEXIN’』というのをリリースしたことがあります。志保も一緒に絡んでやっていましたけども。番組でもかなり熱く取り上げたことがありまして。そのHIPHOP HYPE!の中の人が出したコンピレーション『FLEXIN’』をいま一度思い出せ! というわけで、その『FLEXIN’』を紹介した回をかけてみたいと思います。
<振り返り音源スタート>
(渡辺志保)『INSIDE OUT』キャッチアップのコーナーです。というわけで、毎回その時その時の旬なヒップホップのトピックに触れるコーナーですが、今回は超スーパー話題のあのコンピレーションCD『FLEXIN’』を……
(HIPHOP HYPE!の中の人)『FLEXIN’』! ヤバいっすね!
(渡辺志保)『FLEXIN’』についてHIPHOP HYPE!の中の人を中心にお送りしていきたいと思います。
(HIPHOP HYPE!の中の人)まあ、私が中心と言っても、実はかなり志保さまに協力していただいて。志保さまとの初めての共同作業ということで。
(渡辺志保)共同作業。うれしいですね。
(AKLO)『FLEXIN’』とはどういう企画なんですか?
(HIPHOP HYPE!の中の人)もともと、いまのマーケットだと結構ストリートヒットはバンバンラッパーは飛ばすんですけど、なかなかみんなアルバムまでポンポンとステップアップがすぐにできないじゃないですか。やっぱりメジャーヒット、チャートヒットを飛ばしてから、アルバムを出すみたいな段階を踏むようになっているので、どうしても『INSIDE OUT』を普段聞いているようなリスナーの方からすると、「この曲、いつになったらCDになるんだろう? この人のアルバム、いつになったら出るんだろう?」みたいなのがすごいあると思うんですよね。
(渡辺志保)ねえ。本当ですよ。
(HIPHOP HYPE!の中の人)やっぱりそのストリートヒットからの時差というのはどうしても出てきちゃう。たとえば、エイサップ・ロッキーとかもね、『Peso』とか、『Purple Swag』とかはヒットしているけど、やっぱりアルバムまで時間がかかっちゃってね、みなさんやきもきみたいな……
ASAP Rocky『Peso』
(渡辺志保)そうですよね。インターネットでダウンロードして終わり、みたいなね。なかなかCDが出ないっていうような状況が多いですからね。
(HIPHOP HYPE!の中の人)多いので。で、そういうストリートヒットの曲はバンバン出ているっていう状況なので、ちょっと某ソニーの方とお話をして……
(渡辺志保)おおっ、あのソニーさんが動いてくれるっていうのはなかなかないですよ。
(HIPHOP HYPE!の中の人)そのストリートヒットの曲ばっかりを集めたコンピレーションを(日本で)出したら面白いんじゃない? みたいなね。そういうのをお話しまして……
(AKLO)じゃあ、中の人が中心となって進んだという?
(HIPHOP HYPE!の中の人)まあ、一応僕が話したんですけど、僕なんかは常にネットばっか追っているナードな感じなんで。やっぱりそこは常に毎週末、クラブをハシゴしてフロアをロックしている志保さまにご協力をいただかないと……(笑)。
(渡辺志保)すっごいなんかバカにされているような……(笑)。
(HIPHOP HYPE!の中の人)いやいや、ホットなおシットをわかっているのは志保さまかなと思って僕は「協力してください」って志保さまにお願いをして、選曲からなにから、志保さまと共同作業で進めさせていただきました。
(渡辺志保)そうなんです。
(AKLO)じゃあもう『INSIDE OUT』を聞いている人にしたらね……
(渡辺志保)結構オイシイ内容ですよ。
(HIPHOP HYPE!の中の人)これがやっと全部CDで手に入る! みたいなかなりいい内容になっているんですよ。
(渡辺志保)で、いまバラすと、ライナーノーツと曲の解説はHIPHOP HYPE!の中の人が執筆しておりまして、私は全曲の対訳をさせていただいて。まあ、もちろんもともとある楽曲もあるので、それは元の翻訳者さんの対訳なんですけども。なかなかいまね、CDの国内盤も出ることが少ないので。リリック、どんなことを言ってるのかな?って思うことが多いと思うんですよね。なので、あの曲の対訳もこの曲の対訳も入っているというようなコンピになっているかなと思いますので、ぜひぜひゲットしていただきたいですよね。
(HIPHOP HYPE!の中の人)そうですよね。そう、で、タイトルには『FLEXIN’』とさっきから言っていますけども。『LIVE.LOVE.HIPHOP』というベタな感じのタイトルをつけちゃっているんですけども。もうちょっと、ハードコアなヒップホップリスナーだけじゃなくて、一般の、もうちょっとライト層にも広げたいっていう意味があって、ちょっとキャッチーなワードでみんなで話し合ってこのタイトルに決めました。
(AKLO)なるほど。
(HIPHOP HYPE!の中の人)『FLEXIN’』っていうのはね、T.I.の曲で『I’m Flexin』っていうのがあったりとか、あとヤング・ジージーも『Flexin』っていうタイトルの曲を出していましたし。あと、この間出たミーク・ミルのミックステープにも『Flexing』っていう曲が……
(渡辺志保)流行っているんですよね。
(HIPHOP HYPE!の中の人)すごい流行っていて。エイサップ・ロッキーも『Purple Swag』の中でね、「I’m flexing」って言っていたりとかして。結構流行っているワードであるというのは、僕は志保さまから全部聞いて教わったんですけども(笑)。
(渡辺志保)いやいや(笑)。もうね、「Swag」の動詞形みたいな。「見せびらかす」っていうのを「Flexin’」って言うみたいですね。結構これ、前から使われている……「お父さん世代の人も使っているよ」っていうのをCherry Brownくんから聞いたんですけども。
(HIPHOP HYPE!の中の人)あ、チェリーが言っていた?
(渡辺志保)はい。Cherry Brownくんのお父さんも昔使っていたっていう。
(HIPHOP HYPE!の中の人)さすが、すごい!
(渡辺志保)さすが。「Swag!」……まあ、「Flex!」っていまスタジオでもひと騒ぎ……
(HIPHOP HYPE!の中の人)さっきのワカ(・フロッカ・フレイム)の曲でもね、「Flex!」ってすごい流れていましたよね。
(渡辺志保)そうそう。あれはもう自慢。「俺のことを見ろ! すげーだろ!」っていうような意味ですね。
(HIPHOP HYPE!の中の人)そういうのをタイトルでつけました。で、肝心の選曲は?っていいますと、さっき言いましたエイサップ・ロッキーの『Purple Swag』とか『Peso』とか。あと、クリエイションの『Gucci Gucci』とか。
Kreayshawn『Gucci Gucci』
(渡辺志保)うん。
(HIPHOP HYPE!の中の人)CD化していないような作品を中心というか、そういうのをピックアップしました。このへんとかは結構いろんなところで聞いているから、当然CDになっているものだろうと思いがちですけど、実はオフィシャルではCD化されていなくて。結構世界初の快挙なんじゃないかなと。
(渡辺志保)そうそう。世界初CD化の音源もわんさかというような感じで。で、また詳しいトラックリストなんかは順次ソニーさんのホームページで発表されることと思いますので、またHIPHOP HYPE!の中の人もね、ニュースとして。
(HIPHOP HYPE!の中の人)このへんのをCDクオリティーで音源が欲しい方はぜひ、ゲットしてほしいですね。
(渡辺志保)たしかに、そうですね。フリーダウンロードのMP3だけじゃ満足できないそこの貴方は。
(HIPHOP HYPE!の中の人)ぜひチェックしてほしいですね。他にもね、ここ最近のストリートヒットといいますか。ワカ・フロッカ・フレイム『Hard in Da Paint』とか、リック・ロスの『B.M.F.』とかね、割と定番のヒット曲をガッとおさえていたりとか。あとDJキャレドの『I’m On One』とかを入れたりとか。ヨー・ゴッティの『5 Star』のオリジナルを入れてみたりとかね。これも何気に初CD化なんじゃないか?っていう。リミックスはヨー・ゴッティのアルバムに入っているんですけど、オリジナルは入っていないですから。何気にレアっていうね。
(渡辺志保)レアですよ。
(HIPHOP HYPE!の中の人)そんな中でもここ何ヶ月か、結構ね、超ホットな楽曲としてインターネット上でも話題になったりとか。『INSIDE OUT』でも結構何度も何度もかかっていると思うんですけども。アトランタのラッパー、キャッシュ・アウトの『Cashin’ Out』。これをね、最速で入れてしまうというね。
(渡辺志保)これもね、快挙ですよ。
(HIPHOP HYPE!の中の人)ソニーさんのスキルが半端ないっすよね。キャッシュ・アウトはね、さっき話したBETアワードでもなんかゆる~いパフォーマンスをしてましたけどね。
(渡辺志保)大きなステージを、めちゃめちゃズボンをずり下げながら(笑)。めっちゃ胴が長い人みたいになっていましたけども。
(HIPHOP HYPE!の中の人)かなりホットですよ。これもね、もちろん世界初CD化ですからね。こういうのがわんさか入っていますので、みなさん、ちょっとチェックしてみてください。というところで、ここで1曲おかけします。いまお話したキャッシュ・アウトの曲で『Cashin’ Out』。
Ca$h Out『Cashin’ Out』
<振り返り音源おわり>
(DJ YANATAKE)はい。聞いていただいておりますのはHIPHOP HYPE!の中の人が監修したコンピレーションCD『FLEXIN’』。さっき、Amazonのリンクもつぶやきましたが。
いま、調べていたらなんか海外でプレミアが付いてましたね。まだ在庫あるところもあと少しだと思うんで、ぜひ興味を持った人はチェックしてみてください。『FLEXIN’2』なんかも、いずれ出てほしいなと期待しています。その時は『INSIDE OUT』でも取り上げたいと思います。というわけで、時間が実はあまりなくて、どんどん行っちゃうんですが……
(中略)
(DJ YANATAKE)というわけでちょっと長めのやつをかけるんですが、『INSIDE OUT』史上おそらく、もっともバズった回なんじゃないでしょうか。ケンドリック・ラマーの『To Pimp A Butterfly』をAKLOさんが解説した回は神回と称されていまだに語り継がれております。これを、今回限りまるっと行っちゃいます。最後まで聞いてください!
<振り返り音源スタート>
※以下のページで全文書き起こしされています!
https://miyearnzzlabo.com/archives/24635
<振り返り音源おわり>
(DJ YANATAKE)はい。すごいね。面白かったね。本当ね、『INSIDE OUT』はこういう番組でずっとやっていますので、面白かった人は最後にもう一発、Hoボタンで5周年を祝っていただければと思います。
(中略)
というわけで、最後バタバタになってしまいましたが『INSIDE OUT』5周年を迎えました。ありがとうございます! block.fmも5周年、おめでとう! でもまだまだバンバン行くんで、『INSIDE OUT』をこれからもみなさん、聞いてください! ありがとうございました~! また来週!
<書き起こしおわり>