星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『アイドルマスター』についてトーク。改めて、『アイドルマスター』が大好きな理由について掘り下げて話していました。
(星野源)メール、ガンガン来ております。いつもありがとう。愛知県の方。(メールを読む)「最近、『アイドルマスター』の話をしないけどもう飽きちゃったのか? 10月に埼玉スーパーアリーナでライブやるんだが、星野は行かないのか? お前の熱意はそんなものなのか?」。いや、だから違うんだよ。俺、好きだけど。違うよの。何回も言ってるけど、いわゆる俺の好きな音楽の中に垣根がないっていうだけで。『アイドルマスター』の曲だけをかけたいわけじゃないのよ(笑)。もう全部平等なだけなので。この曲をかけたいなって思う時にかけて。その時に楽曲の話をしたいなっていうだけなんですよ。ねえ。だから全部好きなのでね。
横浜市の方。(メールを読む)「源さんのブルーレイ(『Live Tour “YELLOW VOYAGE”』)ももちろん購入しますが、三度のメシよりも大好きなアイマスのブルーレイが出ましたよ。シリーズ10周年記念ライブを収録した『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015』のブルーレイ、購入しましたか?」ということで。はい。しました(笑)。なんか限定のやつを。でもまだちょっと忙しくて見れてなくて。楽しみに取ってあります。で、たとえば予告動画とかでですね、ファンの方々が言っている……これ、たしかね、10時間ぐらい入っているんですよ。去年の夏、7月にやったライブだったんですけど、2日間で5時間ずつぐらいのがどっちも入っていて。なんで10時間ぐらい。
で、俺はネットでそのファンの人たち――ファンの人たちのことを「プロデューサー」とアイマスでは言いますが――が、(商品の価格が)3万円ぐらいだったかな? そのぐらいなのよ。たしか。もうちょっと高かったかな? で、「3万円払えば無料で見れる」っていうのがすごいネットの中でいっぱいみんな言っていて。その理論、超好きで(笑)。
「3万円払えば無料で見れる」
3万円払ったので無料で観れる! pic.twitter.com/v0aPU8uAbd
— アイマスDB (情報まとめ) (@imas_DB) 2016年6月7日
もう、「3万払えば無料で見れるんだぜ!」っていう。それ、3万払っているんだけど(笑)。そういうの、好き。前向きで好き。うん。ええと、去年の7月に行きましたね。で、ブルーレイを見るのを非常に楽しみにしているんですが。僕が曲をかけさせていただいたり、ゲームを好きでやったりしていて。アニメも好きで。で、『聖☆おにいさん』という、僕がブッダ役の声をやらせていただいた時の監督(高雄統子)が『THE IDOLM@STER』のアニメの演出で関わっていて。その後、『アイドルマスター シンデレラガールズ』というアニメの監督もされていた方だったと。
で、そういう関係もありまして、スタッフの方にご招待していただいて。本当にありがたいことに、関係者席で見させていただきまして。で、すごい楽しかったんですよね。あんまり去年、もう忙しいっていうのもあったし。なにか休みみたいなのもなかったし。本当にバタバタして、『SUN』をリリースして『YELLOW DANCER』を作りながらのもう本当にハードスケジュールだったんで。そんな中、「1日だけ明けてくれ」っつって、西武ドームに行って。で、本当に楽しくて。
そんな中でね、西武ドームは関係者席がガラス張りなんだよね。なんで、テラスみたいなところの窓を開けて、そこで座りながら見ていて。で、1人で行っていたんだけど、たまたまよっぴーさん(ニッポン放送 吉田尚記アナ)も来ていて。「あ、どうも」なんつって。「じゃあ、一緒に見ますか」なんつって見て。で、西武ドームってさ、脇が外なんですよ。すぐ外なの。で、その日はたしか雨が降るかも……みたいな。嵐っぽい予想だったんだけど見事に晴れていきましてね。で、夕暮れの時に、もう本当にいい時間の時に虹がパーッと出たんですよ。で、超きれい! と思って。なんかまあまあ、きれいだったんですよ。とにかく。で、きれいでね。「よっぴーさん、よっぴーさん、ほら、虹が出てるよ」って言って。「本当だ!」っつって。そしたらもう、よっぴーがね、もうさも自分が虹を発見したかのようにツイートしてて(爆笑)。
【速報】西武ドーム、真横に、虹。 #imas_10th #imas pic.twitter.com/pGujd4dOmP
— よっぴー (@yoshidahisanori) 2015年7月18日
「よっぴー、そういうところだよ!」って思って(爆笑)。「本当、そういうところ。そういうところ、いけない!」と思って(笑)。そうそう。でね、もちろんね、大好きなので。俺、考えたのよ。なんで『アイドルマスター』好きなんだろうな?って。俺、いわゆるアイドルの方にハマッたことって本当になくて。いわゆるリアルアイドルの方に。全然ないんですよ。でも、なんでこんなに好きなんだろう?っていうのを1個1個考えてみたんだけど。まず、音楽がすごく良くて。曲が大好きだっていうのがまずあって。
『アイドルマスター』が好きな理由
なんか、キャラクターの曲なんだけど、キャラクターの心情とかキャラクターの中のイメージとかを膨らませるプラス、音楽的な挑戦みたいなのをかならずしている曲が多くて。なんか、音楽として感動するっていうのがまずある。で、あと僕昔から二次元とか妄想とか虚構とか物語とかっていうものがすごく大好きで。で、『アイドルマスター』は特に、「みんなで作っている」っていう感じがするのがすごい好きなところで。お客さんも一緒に作っている。で、中の声優さんもそのキャラクターがもっと広がるように、とか。で、その中の声優さん自体のキャラクターも、キャラクターの中にどんどん入っていったりとか。
あと、ファンの人たちが作った二次創作とかのものがキャラクターにまた反映されていったりとか。それで流行が生まれたりとかっていう、だからみんなで嘘を作っている感じが……で、それが嘘が嘘じゃなくなっていく瞬間っていうのを何度も見れるっていうのが、僕は単純に感動してしまうという。で、ライブでは俺、すっごい好きなんだけど。ライブでキャラクターの映像は出ないんですよ。キャラクターの映像は出ないの。で、そのキャラクターの声の方は出演できない時も、そのキャラクターの映像は出ないで、影みたいになった映像で出てくる。で、その声は「今日は行けなくてすいません」みたいなのはあるんですけど。で、そこが結構好きで。なんか、みんなで作っている感じ。お客さんもそうなんだけど。コールもすごいし。
で、あと、行った人はわかると思うんだけど。全部終わった後に、「ライブ、最高でした!」ってなって感動して帰るでしょ? で、思い出の中の映像はキャラクターになっているの。で、「あのキャラクターを俺は見たんだ」っていう思いで帰るっていうことができるというのがなんかね、魔法にかけられたような感じがすごくして。僕はすごくそれが、人間が作るすごく面白い文化だし、芸術なんじゃないかな?っていうのを結構真面目に考えたりします。それが、嘘が本当の世界になって。それがショウビジネスになって、みんなに元気を与えたり、それがビジネスになったり、エンターテイメントになったり。その中で、またさらに音楽的な実験をして……みたいな。そういうのがすごい、僕は好きだなと思うなと思いました。
そんなわけで……(笑)。結局まためっちゃ話しちゃった。じゃあ曲を聞いてみましょう。765PRO ALLSTARSで『M@STERPIECE』。
765PRO ALLSTARS『M@STERPIECE』
(星野源)はい。いまお送りしたのは765PRO ALLSTARSで『M@STERPIECE』でした。いや~、いい曲だわ~。ねえ。ちょっとこれが、またディスコっぽいというか。ちょっと70年代、80年代頭ぐらいの、ちょっとディスコティックな部分だったりとか、そういうのも感じさせるような音楽だったりして。結構好きですね。うん。ありがとうございます。
<書き起こしおわり>