吉田豪さんがニッポン放送『上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!』に出演。2015年にブレイクすると予想しているカブキロックス氏神一番さんのブレまくりな素顔を語っていました。
(上柳昌彦)さあ、お知らせの後、今日吉田豪さんがスポットを当てていただく人物が、そう来ましたかという方ですね。
(吉田豪)これもだってね、ご当地ソングですよね。『お江戸-O・EDO-』って。
(上柳昌彦)そうだ。
(松本秀夫)今日は、どなたでしょう?
(吉田豪)はい。カブキロックスの氏神一番さんですね。
(上柳昌彦)ちょいちょいテレビでは見かけるんですが・・・
(吉田豪)でも最近はやっぱりあれですよね。ニューイヤーロックフェスの時に裕也さんの横にスッと入って歌っている印象ぐらいしかないですよ。テレビに。
(松本秀夫)あのね、イカ天でブレイクしたバンド、カブキロックス。
(吉田豪)イカ天でブレイクして、すぐいなくなったバンドですね。
(上柳昌彦)うーん。
(吉田豪)イカ天も勝ち抜いてないっていうのがポイントですよ(笑)。
(松本秀夫)勝ち抜いてないんですか?
(吉田豪)イカ天キングにもなってないんですよ(笑)。
(松本秀夫)あ、そうなんですか!?
(吉田豪)イカ天の象徴でありながら。
(上柳昌彦)インパクト、まあ、ね。まあ、じゃあお知らせの後、そのカブキロックスの氏神一番さんの素顔とは?ということで、吉田豪にうかがってまいりましょう。
(CM明け)
素顔の氏神一番
(松本秀夫)大人の楽しみに精通する達人たちが毎日登場する日刊大人の達人。水曜日の達人はインタビューの達人。プロインタビュアー吉田豪さん。今日はカブキロックスの氏神一番さんに迫るということで。
(上柳昌彦)まあ、ちょっと改めて、どんな人だったのか?っていうのを思い出していただくなり、あるいは、ああ、そういう人がいたのねって思っていただくために、まあ簡単なプロフィールを松本さんから紹介していただきましょうかね。
(松本秀夫)はい。カブキロックスのリーダーということですよね。
(吉田豪)リーダーなのかな?
(松本秀夫)リーダーじゃないのかな?
(上柳昌彦)(笑)。そんなの、気にしたこともない(笑)。
(松本秀夫)はい。カブキロックス。バンドブームに火をつけた人気音楽番組『イカ天』でブレイクしたバンドで、先ほどお聞きいただきました、沢田研二さんの『TOKIO』をアレンジした『お江戸-O・EDO-』でメジャーデビュー。歌舞伎役者をイメージした奇抜なメイクや衣装などで人気を集め、1990年、全日本有線大賞新人賞も受賞されています。
(上柳昌彦)そうだったんだ。へー!
(松本秀夫)しかし、イカ天の終了やバンドブームの終息とともに人気が低迷。その後はド派手なメイクとは裏腹に、地道な活動を続けていらっしゃいます。
(上柳昌彦)まあ、いわゆる歌舞伎の隈取りっぽいメイクをして、連獅子みたいな髪の毛ムワーッとしたので、なんか・・・
(吉田豪)蜘蛛の糸ね、フワーッと投げたりとか。いろいろやったりするんですけどね。
(上柳昌彦)で、沢田研二さんの『TOKIO』をまあ、そのメロディーに、江戸にして・・・
(吉田豪)まあ、ただの替え歌なんですよ。
(上柳昌彦)(笑)
(松本秀夫)そうなんですよ。
(上柳昌彦)それ以上、なにがあるんだ?って話なんですよ。
(吉田豪)ひどいですよ。代表曲が替え歌って、ないですよ(笑)。
(上柳昌彦)替え歌なんだよ(笑)。
(吉田豪)って言ったら、『違う!カ、カバーや!』って言ってましたけど(笑)。
(上柳・松本)カバー(笑)。
(吉田豪)あれは替え歌ですよ(笑)。
(上柳昌彦)これで勝ち抜こうっていうんですからね。これ以外になにがあるのかも知らないんですけど。
(吉田豪)もっと言うとね、こんなバンド名ですけど、歌舞伎もロックも詳しくないんですよ、この人(笑)。
(上柳・松本)(笑)
(上柳昌彦)なんなの!?
(吉田豪)基本的に、知識は全部ぼんやりしてるんですよ。
(松本秀夫)じゃあ、そうすると、なんとなく出てきちゃった?
(吉田豪)なんとなくなんですよ。
(上柳昌彦)これ、やっぱりね、デーモン閣下のすごいところっていうのは、ものすごい知識が裏打ちとしてあるわけですよ。
デーモン小暮閣下との違い
(吉田豪)そこなんですよ!完璧です。だから昔から、メイクなんだとかいじられたりとか、実年齢なんだとか言われたって、一切動じないじゃないですか。
(上柳昌彦)動じない。
(吉田豪)ブレ、ゼロ。氏神さん、ブレしかないんですよ。でも、そこがいいんです。全てが隙。
(上柳昌彦)なんで!?だって、ここまでのメイクして・・・
(吉田豪)この人、だって『元禄○年生まれ』みたいな設定あるはずなんですよ。基本、忘れているんですよ。
(松本秀夫)忘れてる!?
(吉田豪)『いまの年齢、いくつですか?』って聞いたら、『ええと、ええーと・・・』みたいになっちゃう(笑)。咄嗟にぜんぜん出てこない。
(松本秀夫)基本データも?
(上柳昌彦)最初に決めたんだけど、忘れちゃってるんですね。
(吉田豪)そう。なにもないんですよ。で、基本、語尾は『ござる』っていう設定も決まってるんですけど。あと、一人称は『拙者』とか。全部忘れるんですよ。だいたい話していると、一人称は『僕』になったりとか『俺』になったりとか。
(上柳・松本)(笑)
(吉田豪)思い出したように『うーん、あ、いや、拙者は・・・』みたいな感じの(笑)。何回やってるんですか、これ!?っていう(笑)。
(松本秀夫)基本的なブレですね。
(吉田豪)基本的なブレ。
(上柳昌彦)閣下の爪の垢を煎じて飲ませなきゃいけないですね!
(吉田豪)閣下、デビュー前から、ちゃんとしてましたよ。
(上柳昌彦)ちゃんとしてるからね。
(吉田豪)完璧。やっぱり10万足すだけっていうのは、やりやすいですよね(笑)。『元禄○年』は本当、面倒くさいと思うんですよ(笑)。
(上柳昌彦)わかんないよ、そんなの!誰も(笑)。
(吉田豪)ダメなんですよ。でも、そのダメさがすごい良くて。10年前に初めてインタビューして。正直、ぜんぜん好きなバンドでもなんでもないし。
(上柳昌彦)好きなバンドになりにくいよ(笑)。
(吉田豪)引っかかりは全然なかったんですけど。もう会って大好きになったっていうか、『なんだ、この人!?』っていう。
(上柳昌彦)ほー。
(吉田豪)当時でもう50近かったんですよ。まあ、当時で40代後半とかで。いま50代半ばくらいだと思うんですけど。
(上柳昌彦)えっ、そうなの?で、あのメイク?大変ですねー!
(吉田豪)で、それで僕が取材した時は高校生のバンド大会の審査員みたいなので出てたんですけど。高校生が知るわけないじゃないですか(笑)。カブキロックスなんて。
(上柳昌彦)そりゃそうだよな。30何年前になりますからね。
(吉田豪)なんか居心地悪そうにしていて。取材してても、結構デカい人なんですけど、背筋を丸めてあのメイクであの派手な格好で、コーヒーにストローをプスッと刺すだけで面白いんですよ、もう(笑)。なんだ、この人!?っていう。
(上柳昌彦)そこも江戸の仕草かなんかでね、やってくれりゃいいのに!
(吉田豪)なにもないんですよ。
(松本秀夫)間違い探しみたいなやつですよね。
(吉田豪)そうそう。もう、何をやっていても面白くて。インタビュー中もブレまくりだし。とにかく、『俺の人生、これで大丈夫?』みたいなことを聞いてくる。不安なんですよ。全てが。
(上柳昌彦)人を不安にさせてどうするんだ?って。そこまでの設定で。
(吉田豪)でもいろいろ話があったみたいで。うれしかったみたいで。僕、インタビュー何年もやっていますけど、初めてのパターンで、『友達になってくれ』って言われたんですよ(笑)。終わって。『友達になってくれ』って言われて、紙に電話番号書いて渡されて。
(上柳昌彦)じゃあすごくカブキロックスというか氏神一番さんにとって、なんか心あたたまるいいインタビューをしてもらったっていう気持ちがあったんでしょうね。
(吉田豪)ところが僕は面倒くさいと思ってね。その電話番号もどっかにやっちゃったり(笑)。
(上柳昌彦)(笑)
(吉田豪)で、その話をラジオでしたんですよ。そしたら、『もう本当にブレまくりの人で異常な悩み方をして・・・』みたいな話をしたら、即電話かかってきて。『ひどいやないか!』って言って。
(松本秀夫)それが耳に入ったんですね。
(吉田豪)『噂、聞いたで!でも、君の場合は愛があるから許す。でも、今日この電話があった話はするな!いや・・・やっぱしていいかな?いや、どうしよう・・・?』みたいな(笑)。
(松本秀夫)そこもブレるんですね!
(上柳昌彦)またブレるんだ。
(吉田豪)ブレブレ。『そんなことよりも、なんで俺に電話をかけてくれない?』って(笑)。
(松本秀夫)友達になったのに(笑)。
(吉田豪)そう。『なくしちゃった』って言ったら、『じゃあいまから言うから、電話番号書け!』って言われて。『じゃあ、はいはい・・・』って言って書いているふりしながら書いてもなくて。
(上柳昌彦)(笑)
(吉田豪)みたいな関係ですよ。
(上柳昌彦)特別関わりたいわけでもないんですね?
(吉田豪)関わりたいわけでもなかったんですけど、イベントとかでは何度か絡むようになって。
(上柳昌彦)で、会うと面白いと。
(吉田豪)面白いんですよ。で、最初にイベントで絡んだ時が、氏神さんの事務所。いま入っている事務所がエレキコミックのやついいちろうさんの事務所に入ってきたんですよ。で、エレキコミックのやついさんが『本当にひどいんですよ。氏神一番!』っていう感じで。エレキコミックのイベントに呼ばれた時に氏神一番話だけで1時間持ったくらいに2人ともいい氏神ネタを持っているんで。じゃあ、2人がちょっと氏神さんのイベントのゲストで・・・みたいに呼ばれたことがあったんですよ。
(上柳昌彦)はー。
(吉田豪)で、2人で攻撃しすぎて、氏神さん、もう当時50すぎてたんですけど、ガチへこみしちゃって(笑)。終わっても控室に戻ってこないんですよ。舞台の袖で体丸くして、1人でカレーを食べてて(笑)。
(松本秀夫)(笑)
(吉田豪)声かけても、もう声も出ない。手を上げるだけで(笑)。ヤバい!ガチでへこませちゃった!みたいな(笑)。
(上柳・松本)(笑)
(松本秀夫)あのメイクでへこんで・・・
(吉田豪)あのメイクのまま小さくなってるんですよ。
(松本秀夫)それだけでおかしいですね。
(吉田豪)面白いじゃないですか(笑)。
(上柳昌彦)『雨の権之助坂』の話になって、ビートきよしさんにちょっと近しい・・・
(吉田豪)でも、きよしさんもっとふてぶてしいですよ。きよしさん、もっと強い。
(上柳昌彦)ああー。もっと強い。
(松本秀夫)弱いんですか?
(吉田豪)ものすごい弱いですよ。
(松本秀夫)弱くてあのメイクしてる(笑)。
(吉田豪)あのね、つい最近もだから、一緒に番組をやったんですよ。ネットの。で、それでついて来たレコード会社の人。新人みたいなんですけど。やっぱりすぐに見切るみたいで。『本当、ひどいんですよ、この人』みたいな感じで。番組終わった後にいろいろ教えてもらったのが、取材とかあるじゃないですか。カブキロックスの新譜出て。音楽を知らないから、インタビューで全然しゃべんないらしんですよ(笑)。
(松本秀夫)知らないんですか?(笑)。
インタビューで全然しゃべらない
(吉田豪)で、ギターの人に毎回怒られて、みたいな(笑)。『ダメだよ、しゃべんなきゃ!』みたいな。シューンとしちゃって。で、その反省があったから、今日、番組の前に取材があったんですけど、音楽知らないから、知らないミュージシャンの名前とか出るじゃないですか。全部メモしていたらしいんですよ(笑)。なんとかかんとかって。『それがまたね、有名なミュージシャンの名前なんですよ!』って(笑)。完全に笑い話ですよ。
(上柳昌彦)もう全然音楽は、本当に・・・
(吉田豪)だって10年以上ニューイヤーロックフェスでZEEBRAさんっているじゃないですか。ラッパーの。あの人のことを『ゼブラ』って呼んでましたからね(笑)。
(松本秀夫)(笑)
(吉田豪)ぐらいの感じですよ。
(上柳昌彦)なにになっていきたかったんですかね?
(吉田豪)芸能人になりたい人なんですよ。もともと。
(上柳昌彦)ああ、有名になりたいという。
(吉田豪)もともとだって、日本テレビのザ・バーズっていうコーラスグループに・・・
(松本秀夫)女の子とかの。
(吉田豪)そうです、そうです。当時、アイドルの後ろで。元ザ・バーズ出身で。
(上柳昌彦)えっ、そういうところ・・・じゃあ本当に芸能世界に・・・
(吉田豪)だからスター誕生も受けて、とか。ぎんざNOW!も出てて、とか。全部そういうことをずーっとやっていて、何でもいいから芸能界に出たかった人。
(上柳昌彦)芸人さんっていう志向でもないんですか?
(吉田豪)でもないですね。
(上柳昌彦)ねえ。
(松本秀夫)真面目に・・・
(吉田豪)真面目にもやってないですよ(笑)。とにかく、何でもいいから目立ちたい!みたいな。
(上柳昌彦)目立ちたい、出たい。
(松本秀夫)うわー、やっかいですね。
(吉田豪)やっかいですよ(笑)。
(上柳昌彦)だから挫けやすい。傷つきやすい。
(吉田豪)傷つきやすい。
(松本秀夫)芯というものがあんまりなく・・・
(吉田豪)でも、そのブレブレな感じが面白くて。今年ブレイクする人っていうのを雑誌何誌か、ラジオとかでも聞かれて。全部『氏神一番』って答えるルールにしたんですよ。『今年は氏神一番が来ます!』って言って。
(上柳昌彦)おおーっ!
(吉田豪)まあ、来るかどうかはわかんないですけど。そのプレゼン用の番組として、この前やってみたんですよ。そしたら、案の定の・・・知識のウル覚え感だけで面白いんですよ。『やついいちろうっていう男はひどくてな。あいつ、この前もな、ポストキャットで俺の悪口を言っていて・・・』『ポストキャット?』『ポ、ポスト・・・ポ、ポ、ポ・・・ポッド?』『ポッドキャストですよ!ポストに猫を入れないでくださいよ!』みたいな。
(松本秀夫)(笑)
(吉田豪)もうね、そんななんですよ。全部。
(松本秀夫)もう、じゃあカタカナに弱いオヤジみたいなのも出てきちゃうし。
(吉田豪)それをはるかに超えている感じなんで。あの、僕レベルでもツッコミが本当に忙しいんですよ。
(上柳昌彦)忙しい(笑)。
(吉田豪)僕とやついさんでずーっとツッコミ続けて、ツッコミ疲れしたぐらいの感じなんで。だから、地上波に出て、ツッコミのプロがガンガンに突っ込んだら、相当面白くなるだろうっていう気はするんですけどね。
(上柳昌彦)ちょっとこう、ひな壇的なところにいて、司会者の人が『これ、面白いな』と思って気づいていただければ、ブレイクして。
(吉田豪)する可能性もある。ただ本人は狙ったギャグは全部外す人なんですよ(笑)。基本、ナチュラルな失敗とかが異常に面白い人で。これはイケる!と思って、わざと狙ってだいたいしくじるって言う。
(松本秀夫)滑るんですね。そういうのは。まあ、人のことを私はあまり言えないですけど。
(吉田豪)でも、いいですよ。
(上柳昌彦)あのメイクなー。あれは、続けるんでしょうね。
(吉田豪)あのメイクの問題もいろいろありますからね。いろんなね、著名人の方が亡くなったりとかすると、あの人、あのメイクで行きますからね。お葬式。
(松本秀夫)ええー!?でも、それは主張があってと?
メイクのまま葬儀に参列
(吉田豪)デーモン閣下ももうちょっと気を遣いますよっていう話をして。ずーっとこれ、やついさんと2人で詰めたんですよ。『どういう意図があるんですか?』って言ったら、『葬式用にメイクは地味目にしている』って(笑)。はぁ!?っていう(笑)。
(松本秀夫)(笑)。派手な色は使わないように、とか。
(吉田豪)『白黒でやっている』とか(笑)。
(上柳・松本)(爆笑)
(吉田豪)はぁ!?っていう。『なんでそんなことしてるんですか!?』って、最終的には開き直って、『目立ちたいんや!』って言ってましたよ(笑)。
(上柳昌彦)いやいやいや(笑)。
(吉田豪)最悪だ!っていう(笑)。たしかにね、いいポジションに入るんですよ。誰かがコメントしていると、後ろにサッと入ってくるんですよ(笑)。
(上柳昌彦)(笑)
(松本秀夫)見切るんですね。
(吉田豪)見切るんですよ。
(上柳昌彦)そういうところは、気が回るんだね。機転が利くんだね。
(吉田豪)うん。ダメな人ですよ。本当に(笑)。
(松本秀夫)そういう、じゃあダメキャラとして今年はちょっと突っ込まれて出てくるんじゃないか?という。
(上柳昌彦)設定が曖昧だっていうところが面白がってもらえればいいですね。
(松本秀夫)あのメイクしてて自信がないっていうところが本当にもう・・・スタートとしては最高ですね(笑)。
(吉田豪)スタートとしては。だからこの前の番組の時も、控室がないような狭い場所だったんですよ。で、メイクをどこですればいいのかを考えて、近くの飲み屋でずっと1人でメイクをして。あのメイクでずっと飲んでいたらしいんですよ(笑)。恵比寿で。
(上柳昌彦)お店の人も、周りのお客さんも、どういう人なんだ?ッて言う。
(松本秀夫)突っ込んでいいのか、注意した方がいいのか・・・
(上柳昌彦)氏神一番!?みたいな。できていくところ、見ちゃったんだけど、いいの?ってなりますよね。
(吉田豪)しかも、そんな人なのに自分の素顔はまだ表に出ていないぐらいの思いでいたりとかして。『なんで俺の素顔を知ってるんや?』って。あの、10数年前に出た単行本に普通にもう素顔、出てるんですよ。バンバン。写真、いくつも。自覚ゼロなんですよ。全てに対して。
(上柳昌彦)まあ、氏神一番さんの脇の甘さの面白さと、それからやっぱり、デーモン閣下のすごさっていうのを再確認しました。
(吉田豪)そう。本人にも言いましたよ。『本当にデーモンさんは素晴らしいです!』って氏神さんの話を引き合いに出して言ったら、『それで、どう答えろと?』っていう(笑)。そりゃそうですよね。閣下的には何も言えないですからね(笑)。
(上柳昌彦)それは何も言えない(笑)。閣下は徹底してますからね。うん。
(吉田豪)頭の良さがよくわかる。
(上柳昌彦)ねえ。ラジオのちょっとだけしか出ないのにもかかわらず、世を忍ぶ仮の姿から、デーモン閣下へ何時間も前にお入りになりね、なられてますからね。
(吉田豪)そんなね、飲み屋でやるようなことはしないですからね(笑)。
(上柳昌彦)あんた、飲み屋で・・・それ、周りが困る!
(吉田・松本)(笑)
(上柳昌彦)どう突っ込んでいいのやら?『なんで素顔を知っている?』って言われても、みたいなね。いやいや、しかし吉田豪さん、結構この人ブレイクする。坂上忍さんでしたっけ?言っていて、なったんでしょ?
(吉田豪)そうですね。坂上忍さんのあのキャラを最初に見出したのは僕だと言っていて。これ、坂上さん自身も言ってくれていて。あの、ギャンブラーでどうしようもないブス嫌いみたいな感じでイジったのが、僕の『人間コク宝』っていうインタビュー集があるんですけど。あれの一人目が坂上さんで。
(上柳昌彦)それも坂上さんのもっと若い時に出した本なんかから、ちゃんと覚えていて。面白いところをピックアップしてぶつけて行くというね。
(吉田豪)だから『坂上忍を見出した男が、いまおすすめするのは氏神一番』っていう言い方をいましてるんですよ。
(松本秀夫)ぜひ、ラジオをお聞きの方にはですね、ちょっとして出てきたら、『ああ、あの時言っていた!』というね。
(上柳昌彦)『あの時、言っていた!豪さん!』っていう風に思っていただければ幸いでございます。
(松本秀夫)発掘されるかどうかですね(笑)。
(吉田豪)なかなか難しいとはさすがにでもね。たしかに、見た人は面白いって言うんですけど、あれを処理できる人は少ないだろうと。
(上柳昌彦)処理する方の能力が問われますよ。本当に。イジり方も難しいんですよ、これ。
(吉田豪)ヘコんじゃいますからね(笑)。
(上柳昌彦)(笑)
(松本秀夫)本人はもう、一生懸命やってるんですからね。イジられようと思ってやっているんじゃない。
(吉田豪)でも最近ようやく、笑われることも楽しいって気づいてきたんですよ。昔は異常にガードが堅くて。だから2回目の僕とやついさんとのイベントがあった時には、告知もしなかったですからね。『俺がボコボコにやられるところを告知して、どうする!』って言って。だけどそのイベントが終わった時に、うれしそうな顔をして。『こういうもの、いいもんやな』って(笑)。
(上柳昌彦)時々入る、その関西弁っぽい感じで言うんですか?
(吉田豪)京都のボンボンなんですよ。基本。
(上柳昌彦)全然江戸じゃないし!
(吉田・松本)(爆笑)
(上柳昌彦)『拙者』じゃねーじゃん!
(吉田豪)そうなんですよ。そもそも江戸じゃないんですよ。京都じゃん!っていう(笑)。
(上柳昌彦)京都弁使っちゃダメじゃん!
(松本秀夫)甘いですね。
(吉田豪)甘いんですよ。設定がそもそも(笑)。
(上柳昌彦)京都弁使っちゃダメじゃん(笑)。
(吉田豪)そういう人です。
(上柳昌彦)一事が万事でございますね。
(吉田豪)突っ込み放題ですよ。ゲストに。
(上柳昌彦)それじゃあ、本人は『カバー』と言っている。聞いてみましょうかね。まあ、今世紀中に何回、このニッポン放送でかかるかわかりませんけども。では、聞いてみましょう。
<書き起こしおわり>
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